沼男は誰だ? KP:しろい
PC1:詩島 摩子(キャラシート)PL:すきゃっと
PC2:葭平 椿(キャラシート)PL:占任
PC3:樫井 友香(キャラシート)PL:いちま
目次
Tekey:チャットログの全削除が完了しました。
KP:ウオーッ
KP:こんばんは!
KP:CoC『沼男は誰だ?』やっていこうと思います!
KP:よろしくお願いします!
葭平 椿:よろしくお願いします!
詩島摩子:よろしくお願いします~!
樫井友香:よろしくおねがいします!
プリプレイ
KP:それでは簡単な自己紹介をお願いします!
KP:まずは詩島さんからお願いします~!
KP:こういうの初めて?(笑)
詩島摩子:はい……こういうの経験無くて……
詩島摩子:詩島摩子(しじま まこ)です。
詩島摩子:21歳の私立探偵。推理小説マニアの父親の影響で幼い頃から探偵として(割と歪んだ感じで)育てられ、
詩島摩子:高校卒業後みずから探偵事務所を開業しました。
KP:えらいねぇ
詩島摩子:性格は陰気でいつもオドオドしています。その割に人を抜け目なく見ているので気持ち悪がられることが多いです。
詩島摩子:あと身長が192センチあります。
KP:デッカ
KP:東京タワーより大きい
詩島摩子:探偵として鍵開けや尾行、変装など一通り収めており、
詩島摩子:また父から教わったバリツという名目の謎の我流格闘技を身に着けています。
詩島摩子:そんな感じです。クトゥルフは久々ですがとりあえず全員ボコボコにします
詩島摩子:よろしくお願いします!
KP:探偵にバリツは必須ですからね
KP:よろしくお願いします!
KP:ハンドアウトとかいうやつないので、続いて次の方の自己紹介に入りましょう
KP:葭平さんお願いします!
葭平 椿:はい!
葭平 椿:葭平 椿(あしひら・つばき)、詩島さんの探偵事務所の助手(バイト)です。
葭平 椿:詩島さんとは同じ高校の出で二年後輩に当たりますが、当時は特に交流とかはありませんでした。
葭平 椿:そこそこ荒れた家庭の出身で、生まれつきバカでしたが口八丁と短期記憶(でもすぐ忘れる)でなんとか高校までは出ました。
葭平 椿:高校卒業後は実家を出たものの、特に行く当てもなくネカフェ難民としてその日暮らしの生活を送っていました。
葭平 椿:そんなある日、たまたま面接を受けた探偵事務所の所長が高校の先輩であることに気づき、そこをとっかかりに全力で取り入って住み込みのバイトをゲットしました。
KP:若い子がそんな暮らしじゃ心配だよ~ うちくる?犬いるよ
葭平 椿:こいつの場合行きかねないから困る(INT最低値)
KP:やったぜ。
葭平 椿:とにかく軽いノリのバカです
葭平 椿:聞き耳とか隠れたりとか言いくるめたりするのが得意です。あと機械修理とかができます
葭平 椿:経理が地味に13あります
葭平 椿:そんな感じ! よろしくお願いします!
KP:頑張って勉強したのかな……
KP:よろしくお願いします!
KP:それでは最後に樫井さん!お願いします!
樫井友香:はーいっ
樫井友香:樫井友香(かしい・ゆか)です。弟妹が一人ずついる三人兄弟の長女で、医大生の20歳です。
樫井友香:実家を出て一人暮らしをしているものの母子家庭のためあまり経済的に余裕がなく、バイトと学業を頑張っている苦学生です。
KP:えらいねえ
樫井友香:そのへんの大本にはお父さんが過去に霊感商法にハマったせいで家庭がめちゃめちゃになったことがあり
樫井友香:なんか幽霊とか神様とかそういうこと謳って何かしてる連中に対しては刺々しい感情を持っています。
KP:つらい……
樫井友香:とにかくお金に困ってるので、札束でしばけば探索に向かうタイプの探索者だと思います。
KP:なるほどね バシバシ!
樫井友香:技能はヒーラーです。いろいろ回復します。
KP:応急手当も精神分析も医学も持ってる さすが医大生
KP:おじさんのここも回復してもらっていい?
樫井友香:学生なので図書館技能もあり、後はなんかわかんないけど目星能力と回避能力が高いです
樫井友香:お代をいただけるなら……
KP:自分を大切にして
樫井友香:そんな感じかな……よろしくお願いします
KP:よろしくお願いします!
KP:そんな愉快な三人でほわほわ平和なセッションやっていきましょう~!
樫井友香:やった~平和!
葭平 椿:平和でよかった~
詩島摩子:わ~~い!
KP:----
詩島探偵事務所にて
KP:6月22日 午後一時 詩島探偵事務所
KP:詩島さんと葭平さんは、相変わらず特に依頼人も来ない詩島探偵事務所にて過ごしていた。
詩島摩子:物が乱雑に散らばった、小さな事務所。
詩島摩子:本や書類がうずたかく積もれた机に埋もれるようにして、何をするでもなく椅子に座っている。
詩島摩子:組んだ手を忙しなく動かして、何かに怯えているような挙動不審な態度で視線を動かしているのは、この事務所の所長、詩島摩子だ。
詩島摩子:艶の無い黒の長髪に丸眼鏡。そして何より、並の男性をゆうに凌ぐ長身が、異様な存在感を放っている。
詩島摩子:「…………」
詩島摩子:「……いっ……いい天気ですね、葭平さん……」
詩島摩子:卑屈に震えた声を発する。
葭平 椿:「天気ぃ?」
葭平 椿:その机の正面、依頼人を向かえるため設えられた安物のソファから答えがする。
詩島摩子:「ひっ……」
葭平 椿:所在なさげな主とは正反対に、まるで我が家のように寛いでスマートフォンを弄っているのは、助手である葭平椿。
葭平 椿:バキバキにひび割れた画面から顔を擡げ、窓の外へと視線を向ける。
葭平 椿:「あっホントだ、マジで天気いいっすねえ! 洗濯物干しとけばよかった」
詩島摩子:「あっ……ハイ……」
詩島摩子:「そうですね……へへ……」
詩島摩子:卑屈にへらへらと笑っている。それ以上会話を広げられない。
葭平 椿:「さすがっすねその観察力! アタシ全然気づかなかったっすよ」
詩島摩子:「い、いやぁ……そうですかね……そんなことないですよ……」
葭平 椿:「最近スマホのゲームハマってるんで、今日もそればっかで全然空とか見てなかったっす」
葭平 椿:「あっこれなんか歌詞っぽくないすか? スマホばっか見て青空に気づかない的な」
詩島摩子:「あっ……そ、そうですね…… 歌詞、っぽいですね……」
詩島摩子:「ハハ……」
詩島摩子:ゲームの内容に触れでもすれば良いのだが、そういうコミュニケーション能力は無い。
葭平 椿:「っすよねぇ! なんかこんな歌詞あった気がするんだよな~、どこで聞いたか全然覚えてないけど」
詩島摩子:「お、思い出せるといい……ですね……」
詩島摩子:「……」黙り込んでそわそわしている。近くの本をぺらぺら捲ったり、その辺のものを無意味に持ち上げたりしている。
葭平 椿:「っすねぇ。……う~ん、せっかく晴れてるしコンビニとか行ってくるかな~」
葭平 椿:握っていたスマホを放り出し、身体を起こして伸びをする。
詩島摩子:「あ、コンビニ……ええ……いいんじゃないですか……?」
葭平 椿:「先輩なんか買ってくるものあるっすか? ついでに買ってくるっすよ」
詩島摩子:「いっ、いえ……!いいです、私は……」掌を振って
詩島摩子:「あっ、でも……」
葭平 椿:「ん?」できそこないのラジオ体操みたいな動きで身体をほぐしつつ
詩島摩子:「西の空に巻積雲が出てます……」青く晴れた空の遠くを見遣って
詩島摩子:「雨が降るかもしれないので、あの……傘を持っていったほうがいいかもしれませんよ……?」
葭平 椿:「けんせきうん?」窓へ身を乗り出しつつ
葭平 椿:「あ~雨! 雨降る系の雲のやつ!」
詩島摩子:「は、はい……あの、うろこみたいな……」
葭平 椿:「え、やっぱすごいっすね先輩! マジ全然気づかなかった、つーか知らなかったっす!」
葭平 椿:「そっかああいう雲があると雨降んだ~(多分すぐ忘れる)」
詩島摩子:「い、いえ……そんな……大したことではないので……!」
詩島摩子:「ですから……ええ……傘があったほうが……ええ……」
葭平 椿:「え~雨降んのかぁ、別に買うものとかないんすよね? じゃあやめとこっと」
詩島摩子:「あっ……すっ……すみません、余計なことを言って……」
葭平 椿:さほど残念でもなさそうな言葉と共に、再びソファへ倒れこむ。
葭平 椿:「え、むしろ先輩のおかげっすよ。あたしの靴ボロいから雨だとメッチャ水入ってくるし」
詩島摩子:「あ……そ……そうですかね……」
詩島摩子:小刻みに缶コーヒーを口に運ぶ。
葭平 椿:「そうそう、足ビチャビチャにならなくて済んでマジ助かったっす。あざっす!」
KP:そんな気まずい空気でそわそわしている詩島さんと、気まずいと思ってなさそうな葭平さんの二人の空気を裂くように
KP:ぴんぽーん、とチャイムの音が鳴る。
詩島摩子:びくっ、と身体を震わせる。
葭平 椿:珍しい音に、一瞬扉の方へ視線をやったのち、摩子へと向き直る。
葭平 椿:「ひょっとして……お客さん……っすかね!?」
詩島摩子:「ま、まさか……」
葭平 椿:「い、行ってくるっす!」
葭平 椿:ばたばたとソファから立ち上がり、玄関へと駆けていく。
詩島摩子:固唾を呑んで見守る。
葭平 椿:「いらっしゃいませ~、詩島探偵事務所で~っす!」
葭平 椿:ばたんと慌ただしくドアを開け、チャイムの主へと笑顔で挨拶する。
KP:扉を開けると、そこには小柄で美人な女性が立っていた。
朝岡アザミ:「こんにちは。こちらが詩島探偵事務所さんですね」
朝岡アザミ:「あなたが詩島さんですか?」葭平さんをじっと見つめている。
葭平 椿:「どもども、その詩島探偵事務所っす!」
葭平 椿:「や、アタシはただの助手で、ウチの所長はアッチの人っす」
葭平 椿:部屋の奥で固まっている摩子を指差す。
詩島摩子:「あ、あ……」慌てて積まれた本が崩れ落ちる。
詩島摩子:「ど、どうも……詩島摩子です……」
詩島摩子:「ご依頼の方でしょうか……?」
朝岡アザミ:「なるほど」と頷くと、詩島さんの元へと歩いて行く。
朝岡アザミ:「そうですね。依頼……というより、お願いですが」
朝岡アザミ:「初めまして。朝岡アザミといいます」と言って、軽くお辞儀をする。
KP:詩島さんのみ、≪知識≫を振ってください。
詩島摩子:CCB<=80 【知識】
Cthulhu : (1D100<=80) → 51 → 成功
KP:成功!
KP:成功なので、朝岡という苗字に聞き覚えがあることを思い出します。
KP:幼少のころ、近所に住んでいたいわゆる幼馴染のお兄さんの苗字が確か『朝岡』であったはずです。
KP:そのお兄さんとはよく遊んでいましたが、彼の引っ越しを機に今まで疎遠になっていました。
KP:以上の事を思い出しました。
詩島摩子:なるほど
葭平 椿:「あっマジで依頼の人なんすね! っしゃ! お茶持ってくるっす!」バタバタと給湯室へ向かう
詩島摩子:「朝岡さん、ですか……」オドオドとした態度ながら、視線はじっと朝岡を見つめている。
詩島摩子:「お願い……というのは、もしかするとですが……」
詩島摩子:「何か、個人的な……?」
詩島摩子:「その、私への……」
朝岡アザミ:「はい。朝岡明夫のことを、覚えていらっしゃるでしょうか」
朝岡アザミ:「詩島さんとは、幼い頃によく遊んでいたそうなのですが……」
詩島摩子:「……え、ええ。勿論……」
詩島摩子:「随分とお世話になりました」
朝岡アザミ:「よかった。朝岡明夫は、私の夫なんです」
詩島摩子:「なるほど……」然程驚いた様子はない。
詩島摩子:彼に姉妹はいなかったはず。同姓の女性、それも探偵事務所に来るような、となれば、そういう間柄しかいないだろう。
朝岡アザミ:「その夫が……近頃、ふさぎこんでしまって」
朝岡アザミ:「尋常じゃない様子なんです。部屋に引きこもって、私ともほとんど顔を合わせてくれなくて……」
詩島摩子:「……ご主人がですか?」
詩島摩子:「想像できませんね……私ともよく遊んでくださって、とても明るい方だと存じていますが」
朝岡アザミ:「ええ。……けど、その夫が、突然こう言ってくれたんです」
朝岡アザミ:「『摩子に会いたい、摩子でなきゃダメなんだ』……と」
詩島摩子:「…………」
詩島摩子:「……私に……?」怪訝な顔をする。
詩島摩子:「つまりご依頼……お願いというのは」
朝岡アザミ:「はい。どうか、夫に会ってほしいんです」
葭平 椿:「お待たせしぁした! お茶っす!」空気を読まずお茶を持ってくる
朝岡アザミ:「ありがとうございます」驚くでもなく、お茶を受け取って飲んでいる
詩島摩子:「あ、ありがとうございます、葭平さん……」
詩島摩子:「……」お茶を受け取って、考え込む。彼とは引っ越し以来疎遠で、関わりも無い。
詩島摩子:明らかに妙な話だ。が、騙す気ならもっとマシな嘘をつくのではないか。幼少の彼との関わりを知っている者など僅かでもある。
詩島摩子:自分など騙しても得にはならないだろう。それに何より、彼の様子というのが気に掛かる。
詩島摩子:「……分かりました」
詩島摩子:「私でよろしければ、お引き受けしましょう」
朝岡アザミ:「本当ですか!ありがとうございます」
朝岡アザミ:「それでしたら、これを」と言って、封筒を渡してきます
詩島摩子:受け取ります
KP:封筒の中には、一万円札が大量に入っています
KP:50枚はあるでしょう
葭平 椿:チラッと覗き込みます
葭平 椿:「……!」口が開く
詩島摩子:「……」
詩島摩子:それを目にして少し逡巡して。
詩島摩子:「……いえ」かぶりを振る
詩島摩子:「これは探偵の仕事ではないので、お代は頂けません」
葭平 椿:「えっ貰わないんすか!?」
朝岡アザミ:「そうなんですか?けれど、渡すようにと言われたのです」
詩島摩子:「私に……?」
詩島摩子:「……」
詩島摩子:「では、こうしましょう」掌を組んで
詩島摩子:「ご主人とお会いするのにお代は頂けません。私も彼にはお世話になりましたし」
詩島摩子:「ですが、ご主人が塞ぎ込んでいる、その原因を……私どもが調査します」
詩島摩子:「この封筒は、その結果次第で……というのは、いかがでしょうか?」
朝岡アザミ:「夫がふさぎ込んでいるのは困りますし、それは渡すようにと言われているので」
朝岡アザミ:「そうしていただけると助かります。よろしくお願いします」
葭平 椿:そういう依頼だったんだな~という顔(お茶入れてたので聞いてなかった)
詩島摩子:「……承知しました。いつ頃がご都合よろしいでしょうか?」
朝岡アザミ:「今から行きましょう」
朝岡アザミ:「こういうのは早い方がいいですから」
葭平 椿:「今!?」
詩島摩子:「い、今から?」流石に面食らうが「……分かりました。葭平さん、行けますか?」
葭平 椿:「え~っと……」一瞬靴のことを考える
葭平 椿:「いや! 大丈夫っす! 行けます!」
詩島摩子:「それでは行きましょうか。……あっ……朝岡さん」
朝岡アザミ:「はい、なんでしょう」
詩島摩子:「……傘はお持ちですか?」
詩島摩子:オドオドした窺うような顔、曇り出した空を背にそう言った。
KP:----
帰路にて、親切心
KP:6月22日 午後二時 某私立医大近辺
KP:樫井さんは、大学の講義が終わり、帰路についていた。
KP:そんな中思い出すのは、先日のバイトでの会話だ。
KP:ほわんほわんほわんほわん~(回想に入る音)
KP:--
KP:某日 某女の子たちがたくさんいるようなお店
アヤカ:「今日本当に疲れたー、マジ有り得ない」
アヤカ:「無断欠勤するくらいなら面接うけるなっつーの」
KP:くだをまいているのは、樫井さんのバイトの同僚の女の子だ。
樫井友香:「えっ、あの子もうバックレちゃったんですか」
樫井友香:数日前に彼女が指導していた新人の子の事を思い出しつつ。
アヤカ:「真面目そうかなーって思ったんだけどね。まあよくあることではあるけどさー」
アヤカ:「穴埋めする側にもなれっつーの」
アヤカ:「秋葉はちゃんと来るから偉いよねー」と、あなたを源氏名で呼ぶ。
樫井友香:「ああ、真面目そうに見える子ほど案外そういうとこありますよねぇ」
樫井友香:「えぇ~?当たり前のことしてるだけですよっ」くすぐったそうに微笑んで見せる。
ノノ:「当たり前のことできるのが偉いんだよ~」と、また別の同僚の女の子が頷く
ノノ:「うちの妹にも爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらい。また何日も家帰ってないしさー」
樫井友香:「えへ、ありがとうございます……妹さんですか?大学生?」
ノノ:「ううん、高校生ー」
ノノ:「普段は私には連絡よこすんだけどね。まあ金なくなったら帰ってくるでしょ」
樫井友香:「わ、高校生でそれは中々……どこ泊まってるんでしょうねぇ」
アヤカ:「男の家でしょー」ケラケラ笑う。
アヤカ:「でもあれじゃん、最近なんかこの辺あんでしょ」
アヤカ:「金曜日のなんちゃらってやつ」
ノノ:「えー、やめてよー」と言いながらも、深刻さはなく笑っている。
樫井友香:「金曜日……?何かあるんです?」
アヤカ:「なんだっけ、血がどうちゃらってやつ」
ノノ:「『金曜日の血の池事件』ね」
ノノ:「明け方くらいに、地面にめっちゃ大量の血がばらまかれてるらしいよ」
樫井友香:「うぇ、何それ……」
アヤカ:「献血の血とかこぼしてんじゃないの?」
ノノ:「DNA?とかみると、一人の血液らしいよ」
ノノ:「何人かの血のときもあるけど、致死量ってことは献血とかじゃないんだって」
樫井友香:「DNAって……誰が調べたんです、それ?」
ノノ:「もちろんケーサツだよ~」
樫井友香:「そんな捜査情報、公開してるもんなんですね……」
アヤカ:「けっこーテレビなんかでもやってっけどね」
ノノ:「月に二回くらい金曜日に起きてるから、警察も張ってるらしいんだけど。犯行現場は目撃できてないんだって」
樫井友香:「あ、そうなんです?最近あんまテレビとか見てなくって……」
アヤカ:「まあ死んだ人がいないからね~」
アヤカ:「イタズラじゃない?」
ノノ:「そう、この事件の不思議なところは被害者がいないってことなの」熱っぽく喋る。
ノノ:「でも、致死量の血なんて流れたら生きていられないでしょ?だから、絶対生きてるってことはないんだけど」
ノノ:「その月に亡くなった人のDNAと照らし合わせても同じ人いないんだって」
ノノ:「鑑定の結果、もう16人だよ!16人分の血液がばらまかれてるの」
樫井友香:「へええ……でもそれ、見つかってないだけなんじゃ?」
樫井友香:「犯人がどっかに隠してるのかも。血を抜いた死体」
アヤカ:「やばすぎ~!ヘンタイ殺人鬼じゃん」
樫井友香:「や~でも、血をばらまいてる時点でヤバいヘンタイじゃないですか」
アヤカ:「いえてる~」
ノノ:「もうすぐ金曜日だからさー、また起こるかもしんないよね」
アヤカ:「ノノはホントこの話好きだよね~」
アヤカ:「秋葉も気をつけなよ?ヘンタイ殺人鬼に狙われないように」
樫井友香:「えぇ~、こんな話が好きなんですか?ノノさん」
ノノ:「キモいし怖いけど、でもすごくない?不思議って言うか、どうなってんだろーって」
樫井友香:「んんー。普通にブキミだし、早く解決して欲しいですけど……」
樫井友香:「不思議に見えるのも、たぶん今だけですよ」
アヤカ:「そーそー。そんなうちらに関係ない話より無断欠勤の方が重要だよね~」
ノノ:「えー、そうなのかな……」樫井さんの今だけ、という言葉に少し不思議そうな顔をする。
樫井友香:「解決したら、案外なんてことなかったな~って感じになるやつですって。こういうの」
ノノ:「そうなのかな……そうなのかも……」
KP:----
KP:そんな会話があったことを思い返しながら、あなたは大学からの道を歩いている。
KP:いつもと変わらない光景……の中に、ひとつだけ、異質なものがある。
KP:道路の真ん中にぼんやりと、女性が佇んでいるのだ。
KP:彼女はクラクションを鳴らしながら迂回する車をただ見つめるだけで、避ける様子もなく立ち続けている。
KP:今は昼下がりなので交通量も少ないせいか、今のところ事故には至っていないようだが、いつ最悪の事態が起こってもおかしくないだろう。
樫井友香:……嫌なことを思い出したな、なんて思いながら。リュックサックを背にかけ、駅への道を早足で進んでいくところ。
樫井友香:(……何?あの人)ふと、その姿が目に留まる。
樫井友香:近づきながら、目を擦って凝視する。疲れ目による見間違いや幻覚ではなさそうだ。
???:「……」
???:ぼーっと、立っている。
樫井友香:「ちょっと、大丈夫ですか……?危ないですよ……!」
樫井友香:手を振って、声をかける。
???:「え?」
???:「危ないの?」
樫井友香:「あぶ……」あまりに脳天気な様子に、やや面食らい。「危ないですよっ!そこ、歩道じゃないですし!」
???:「ほどう?」首を傾げ。
???:「ここ、危ないんだ」と、てちてちとあなたの方へ歩み寄る。
KP:≪目星≫をお願いします。
樫井友香:CCB<=89 【目星】
Cthulhu : (1D100<=89) → 22 → 成功
KP:では、樫井さんはこの女性が裸足であることに気づきます。
KP:服も全体的に汚れていますね。でも顔は美人です。
樫井友香:(……何?脱ぎ捨てちゃったの……?)訝しむようにちらと足元を見る。
???:じーっとあなたを見ている。
樫井友香:「えーと、貴方……」
???:「名前?私は、アザミ」
アザミ:「あなたは?」
樫井友香:腕時計に目を落とす。次の電車は何分後だったかなとか、このまま置いていこうかとか、やっぱり放っておけないとか、いくつか思考が渦巻いて。
樫井友香:「……樫井、です。樫井友香」
アザミ:「樫井友香」復唱して頷く。
樫井友香:「アザミさん、は……何が、あったんですか?」
アザミ:「行きたいところがあるんだけど、道に迷っちゃったの」
樫井友香:「行きたい所、ですか」
アザミ:「ここなんだけど。分かる?」と、メモの切れ端を見せる。
アザミ:そこには住所が書かれており、ここからそう遠くはない場所が示されている。
樫井友香:歩道と車道の違いも知らない人間が、1人でどこへ行こうと言うのだろう。
樫井友香:じっとそのメモを覗き込んで。
樫井友香:「ちょっと待って」
樫井友香:スマホを取り出し、地図アプリを開く。書かれていた住所の位置を入力してみる。
アザミ:スマホを興味深そうに見つめている。
樫井友香:そこに何があるとか分かります?特に地図上は何もないならないで
KP:そうですね……割と大きな住宅があることは分かって大丈夫です
樫井友香:なるほど!
樫井友香:「ここって……」じっと地図画面を見て。「貴方の家ですか?」
アザミ:「、」少し詰まった後、「……そうだよ。私の、家」と答える。
樫井友香:「自分の家だけど、行き方を忘れちゃった……って事です?」
アザミ:「まあ……そういうことになるかも?」
樫井友香:「……まあ、そういうこともありますよね」
アザミ:「うん!あるよ」
樫井友香:言葉通りに思っている訳ではないが。恐らくこの彼女は、精神を患っているのだろうと考えた。
樫井友香:(自分の家の住所を書いた紙切れを持たされているのも、こうやって迷子になった時に戻って来れるように……って事なんでしょうかね)
樫井友香:「じゃあ……」
樫井友香:地図でも書いて渡してやる?あるいは、指差しの案内で足りるか?少し会話した感じ、この人にはどっちも無理だろう。
樫井友香:私がここで一人にしたせいで、後で事故にでも遭われた日には目覚めが悪い。
樫井友香:「一緒に行きましょうか?」
樫井友香:溜息をこぼさないように注意しつつ、笑顔を作って言う。
アザミ:「いいの!?」
アザミ:嬉しそうに声を弾ませる。
樫井友香:「ええ。……ほら、手を繋いでください」
樫井友香:左手を差し出す。また迷子になったり、勝手に消えられては手間が増えると思った。
アザミ:「うん!ありがとう」
アザミ:嬉しそうに、素直に手を差し出す。
樫井友香:やや遠慮がちにそれを掴んで。
樫井友香:(今日のバイトの時間は……まだ余裕あるか)スマホを仕舞いながら、時刻表示を見て。
樫井友香:(その分、明日のテストの予習時間は削れそうだけど)
樫井友香:胸の内に湧いてくる愚痴を噛み殺しながら、一歩先を先導するように歩いていく。
KP:----
朝岡邸着
KP:6月22日 午後二時半 朝岡邸
KP:詩島さんと葭平さんが朝岡アザミに連れられてたどり着いた家は、立派な一軒家だった。
KP:靴のまま彼女は上がっていくが、それは非常識だからでなく、この家が西洋風の風習を取り入れているからそのような習慣がなされている為のようだ。
KP:立派な家ではあるが、肝心の家の中に至る所に芳香剤が置かれていることに二人は気がつくだろう。
葭平 椿:「靴脱がなくていいんすかね」隣の摩子にひそひそと話しかける
詩島摩子:「よ、洋風の方式なんじゃないですかね……」
KP:≪聞き耳≫をお願いします。
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=85) → 57 → 成功
詩島摩子:CCB<=25 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=25) → 40 → 失敗
KP:それでは葭平さんは、それほどまでに芳香剤が置かれているというのに、それらでは誤魔化し切れない何かが腐ったような嫌な臭いがかすかに漂ってくることを感じる。
KP:詩島さんは芳香剤いっぱいあるな~と思いました。
葭平 椿:「つか……」チラッと先に行くアザミへ眼をやり、一層声を低くする。
葭平 椿:「なんか……臭くないすか? この家……こんな芳香剤一杯あんのに……」
詩島摩子:「……そうですか?」鼻の前で掌を扇ぎ「私にはよく……?」
葭平 椿:「なんか腐ってるみたいな……」
朝岡アザミ:「どうぞお上がりください」にこにこと二人の様子を見ている。
詩島摩子:「あっ、お、お邪魔します……」
葭平 椿:「あっ、……靴脱がなくていいんすよね?」臭いに戸惑いつつも招かれるまま家へ入る
詩島摩子:「そ、それにしてもあの……ご立派なお家ですね……」
詩島摩子:「明夫く……ご主人、お仕事は何を?」
朝岡アザミ:「ええ、靴のままで大丈夫です。ありがとうございます」後半の謝辞は詩島さんへ
朝岡アザミ:「家にお金がたくさんあるみたいですね」にこにこしている。
詩島摩子:「……?」その答えを疑問に思いつつ、口には出さない。
葭平 椿:「いいっすねお金たくさんあるの!」
朝岡アザミ:「ええ。いいことみたいですね」
詩島摩子:(……まるで他人事だな……自分の家のことなのに……)
朝岡アザミ:「夫はこちらの応接室にいます。詩島さんのみに会いたい、とのことですので」
朝岡アザミ:「詩島さんおひとりでお願いします。その間、葭平さんにはお茶でもお出ししますね」
詩島摩子:「あ……そうなんですか?」
詩島摩子:「すいません、葭平さん。少し待っていてください」
葭平 椿:「お茶っすか! ……う」
葭平 椿:一瞬喜ぶが、この臭いのする家で出される飲食物に忌避感を覚える。
葭平 椿:「そ、そうっすね。知り合いって話だし、待ってるっす」
朝岡アザミ:「コーヒーや紅茶もありますので」気づかず笑っている。
詩島摩子:アザミさんの違和感と幼馴染との久々の再会に緊張しつつ、応接間へ。
KP:では、詩島さんは応接室へと入りました。
KP:ぴんぽーん、とチャイムの音が廊下に響く。
朝岡アザミ:「あら、お客様でしょうか?申し訳ありませんが、少々お待ちくださいね」と葭平さんに告げると、アザミは玄関へ向かう。
葭平 椿:「あっ、お、お構いなくー」
KP:--
KP:6月22日 午後二時半過ぎ 朝岡邸
KP:樫井さんがメモに書かれていた住所を元に辿り着いたのは、『朝岡』という表札のかかった立派な一軒家だった。
樫井友香:「このお家……ですかね?」手を繋いでいる隣の女性に訊ねる。
アザミ:「あっ、ここだよ!友香、ありがとう」
樫井友香:「ええ、良かった。どういたしまして」
樫井友香:馴れ馴れしいな、とは思うけれど。この人が変なのは今に始まったことではないから、あまり気に留めない。
アザミ:樫井さんと繋いでいないほうの手を伸ばし、インターホンを鳴らす。
KP:ぴんぽーん、という音が家の中に響いたのが聞こえる。
KP:はーい、という女性の声と共に、扉が開く。
KP:扉が開くと、そこにはアザミがいた。
KP:扉の向こうが鏡になっているのかと誤認するかもしれない。
樫井友香:「……あ、えっと」
樫井友香:きょろきょろと二人を交互に見やる。
樫井友香:「双子、さん……?」
アザミ:「みーつけた」
KP:瓜ふたつ、生き写し。全く同じ容姿の二人が向かい合っていた。が、外に居るアザミには、家の中に居るアザミとは決定的な違いがあった。
KP:樫井さんと手を繋いでいるアザミのもう片方の腕は、地獄めいた巨大な臙脂色の肉塊に変質していた。怖気をかたどったかのような、臓物じみた塊。
KP:重量を感じさせない自然な動きで、アザミはその不快な肉塊を振りあげ、そのまま内側のアザミを叩き潰した。
KP:末期の慟哭すら上げる間もなく、アザミだった内側の人体は平らに潰れた。
KP:肉片が飛び散る。
KP:飛び散ったアザミの破片から、家の中に染み付いた悪臭と同質の臭いを感じた。
樫井友香:「……へ、あ」
樫井友香:「えっ……な、なっ……」
KP:SANチェックです。
KP:樫井さんは確実に見ているのでSANチェックです。KPは葭平さんも見ている前提で考えていますが見ていますか?
葭平 椿:えっ玄関だから見えないかなと思ってたけど……
樫井友香:CCB<={SAN} 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100) → 100
樫井友香:あっ違うな
KP:ふぁ、ふぁんぶる
樫井友香:CCB<=70 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=70) → 59 → 成功
樫井友香:あ、そうか失礼
樫井友香:100の方採用か 了解です
KP:じゃあ葭平さんは見てない事でいいので(?)最初に振った100の方採用しますね!
樫井友香:ワオワオ ホットスタードだぜ
KP:樫井さんは1d10のSAN減少です。
樫井友香:ギエー
樫井友香:1d10
Cthulhu : (1D10) → 2
樫井友香:68になりました。
KP:おっ少なくてすみましたね
KP:しかし、肉の鎚を叩き降ろしたアザミはもとより、潰れた方のアザミも人ではなかった。
KP:潰れた人体は、いまだ脈動しあらぬ方向に触手のように臓物を伸ばしていた。
KP:潰れた人体がそのような挙動をとることは有り得ない。
KP:蠢く肉片の中で潰れずに残っていたアザミの眼球と、目が合った。
樫井友香:「うぇ、っ……あぁ……なっ、何……?」その場で腰を抜かしている。
朝岡アザミ:「あき、お」
アザミ:「あら、まだ息があったんだ」潰れた肉塊に対して、不快そうに眉をひそめる。
アザミ:「出来損ないのくせに。さっさと死んでよ」
KP:アザミは右腕の巨大な肉塊で潰れたそれを何度も何度も執拗に殴りつけた。何度も何度も何度も何度も
朝岡アザミ:「あき、お、あき…お、」
KP:それでも潰れた肉塊にはまだ息があったようで、砕けた人体を変質させ、声帯に似た感覚器官を即興で形作り、人ならざる音域でただひたすらに声を震わせる。
朝岡アザミ:「あきお、あき…お…」
アザミ:「しつこいのよ!」
KP:地を震わす重い一撃で、ようやく声が止まる。
KP:その不浄な肉塊はぴくぴくと幾度か痙攣したのち、触手のように変質させた臓物を這うように屋敷のほうへ伸ばしてから、沈黙した。
樫井友香:(何……何何何?なんなの、こいつら……)
樫井友香:(あんな、潰れてるのに……喋って……こんなの、化物……)
樫井友香:止めることもできずに、尻餅をついたまま呆然と見ていた。
アザミ:「ごめんね、変なとこみせちゃって」
アザミ:腰を抜かしている樫井さんの方を向く。
樫井友香:「ひっ」
樫井友香:「やっ、やだ」
樫井友香:「殺さないで……!」
アザミ:「あのね、私がここに来たのは、会いたい人がいるからなんだけど」
アザミ:「恥ずかしがり屋だから、私一人だと逃げちゃうかもしれないの」
アザミ:「だから、会うのに協力してくれるよね?」
アザミ:「友達だもんね」
樫井友香:目が合った途端、慄いて後退さる。
樫井友香:「え、ぁ……」
樫井友香:こくこくと頷く。
アザミ:「よかったあ」
アザミ:そう言うと、肉塊じみた腕を元の人間の物へと変化させる。
樫井友香:この提案を拒めば、どうなるか。想像したくもない。
樫井友香:確かに見た事は、眼の前のこの女の形をした生き物がただの化物で、自分など一息に叩き潰せるほどの怪力を持っていて
樫井友香:災害めいて躊躇なくその暴力を振るう精神の持ち主であるということだ。
樫井友香:「……それで、あたし」
樫井友香:「何を、すれば……いいんです?」
樫井友香:機嫌を窺うように、恐る恐ると訊ねる。
アザミ:「明夫は、きっとこの家にいると思うから」
アザミ:明夫というのが、彼女の探している人なのだろう。
アザミ:「一緒に行こ?」
樫井友香:「うん……」
樫井友香:「一緒に行けば、いいんですね」
アザミ:繫いだ手をぎゅっと握り直し、家の中を指さして微笑む。
樫井友香:「ひぁ」
樫井友香:今さっき目の前で生き物を殴り殺したその手に繋がれて、冷たい息を呑んだ。
KP:--
応接室
KP:同刻 朝岡邸 応接室
KP:詩島さんが入った応接室は、奇妙な部屋だった。
KP:あまり物が置かれていない、殺風景な部屋。
KP:しかし異質なのは、部屋の中に『角』というものが存在しないことだった。
KP:部屋の隅なども石膏か何かで塗り固められており、周到に角をなくすよう手が加えられている。
KP:さらには、奥にはなにやら、下に続く階段があるのも目に入る。
KP:そんな部屋の中、角のない丸い座椅子に座り、あなたの幼馴染である朝岡明夫はコーヒーを啜っていた。
朝岡明夫:「やあ、摩子。よく来たね。さあ、座って」
詩島摩子:「……」異様な光景に目を瞬かせる。
朝岡明夫:朝岡明夫は幼い頃の面影を残しながらも、ずいぶんやつれた印象がある。
朝岡明夫:落ちくぼんだ目で詩島さんを見つめると、同じく角のない座椅子に座るよう勧める。
詩島摩子:(アート風建築……?この部屋だけ……?それにしても、異様な……)
詩島摩子:「……う、うん……」
詩島摩子:椅子をさりげなく確かめてから、座椅子に腰を下ろす。
詩島摩子:「え、ええと……」
朝岡明夫:「久しぶりだな。ずいぶん大きくなったな」
詩島摩子:「久し振り、だね……?明夫くん……」
詩島摩子:「あ、明夫くんも……」
詩島摩子:「知らなかったよ……け、結婚したんだね。おめでとう……」
朝岡明夫:「………………ああ」
朝岡明夫:「……なあ、摩子」
朝岡明夫:「人はどうして、死ぬんだろうな」
詩島摩子:「……え……?」
詩島摩子:久々に会った幼馴染に、いきなり切り出す話題だろうか。
詩島摩子:それとももしかすると、彼が塞ぎ込んでいる原因というのがそれだろうか。
詩島摩子:親しい誰かが死んだとか、奥さんには言っていないが、実は重い病を抱えているとか。
詩島摩子:「……どうして、って……?」
朝岡明夫:「何故……人は死ぬ?何も悪いことなどしていなくとも、どうして人は死ぬんだろうな」
詩島摩子:「それは……」哲学的な問いに、少し考えて
詩島摩子:「……生きているから、じゃない……?」
朝岡明夫:「生きているから……?」
詩島摩子:「生きているなら、いずれは死ぬ……永遠の命なんてものがない限りは……」
詩島摩子:「生物でなくても、どんなものでも、いずれは壊れる……」
詩島摩子:「そ、そういうものじゃない……?」
詩島摩子:引き攣ったような笑みで、月並みな答えを返す。
朝岡明夫:「ふふ、そうだ……命は脆い。いとも簡単に死ぬ。ある日車に轢かれただけで、人は死ぬんだ」
朝岡明夫:「だから私は死を超越する手段を探した。死を克服すべく。この世界の理に反逆するために……」
詩島摩子:「……あ、明夫くん……?」異様な口振りに違和感を覚える。
朝岡明夫:「幸い金なら使いきれないほどあったからな。冒涜的な資料の数々を蒐集するのに苦労はしなかった。そして私は混沌にたどり着いた」
朝岡明夫:「神の語ったこの世界の真実は私の中にあった常識を容易に溶かし切った。人知を超えた忌まわしくも醜悪な知識群、私はその漆黒の英知に希望をみたんだ。」
KP:≪目星≫をお願いします。
詩島摩子:CCB<=81 【目星】
Cthulhu : (1D100<=81) → 31 → 成功
KP:では、詩島さんは、明夫はたびたびコーヒーカップを傾けていますが、
KP:その中身が空であることに気づきます。
詩島摩子:「…………」
詩島摩子:目の前に居るのは本当に、幼い頃に自分が遊んだ、あの朝岡明夫なのだろうか。
詩島摩子:「……明夫くんは……」
詩島摩子:「……見つけたの?その手段を……」
朝岡明夫:笑みを浮かべる。
朝岡明夫:肯定とも否定ともとれないその反応の後、訳の分からない言葉を相変わらず続ける。
朝岡明夫:「私は神に与えられた英知をもとに様々なものを見て様々なことを知った。しかしそれらをふまえ模索している途中、私は致命的なミスを犯してしまった」
朝岡明夫:「そのせいであの忌々しい犬に付け狙われるようになり、こうして引きこもらざるを得なくなった」
朝岡明夫:「私は呪文で結界をはり、この家には簡単に犬が入ってこられないようにした。でもそれも長く持たないことはわかっていた。」
朝岡明夫:「けれど私はあきらめなかった。追い詰められながらも私はようやく、死を超える方法を発見したんだ」
詩島摩子:「犬……?」スパイや追手の比喩だろうか。彼は何かに狙われている?
詩島摩子:「発見したって……」
詩島摩子:思わず生唾を呑む。
詩島摩子:「……本当に?」
朝岡明夫:詩島さんの様子を、満足気に見つめる。
朝岡明夫:「最初はうまくいかなかった。見ただろう?あの出来損ないもその一つだ。でも、数を重ねるうちにどんどん精巧度が高まっている気がするんだ」
詩島摩子:「……出来損ない……?」
詩島摩子:精神を病んだ人間の言に聞こえるが、あまりにも鬼気迫る様子に、好奇心から思わず聞き入る。
朝岡明夫:「数がいる。試行錯誤の数だけアザミに近づくんだ」
朝岡明夫:「ダメだ数がいる時間がいるこんな屋敷に引きこもっているからいつまでも結論が出ないんだ」
朝岡明夫:「あんな犬にかまっている暇はない私は一刻でも早く自由にならなければ」
朝岡明夫:「そこで私はあの忌々しい犬を退ける方法を、聞いた。間に合ってよかった」
朝岡明夫:「もう結界を張り続けるのも限界なんだ」
KP:明夫は流れるような動作で、コーヒーカップを詩島さんの方へ放り投げた。
KP:割れた陶器の破片が、詩島さんの足元へ広がる。
詩島摩子:「っ」
朝岡明夫:「運が悪かったな。呼べる知り合いが他にいなかったんだ」
KP:明夫は何やら言葉を呟き始める。それはどの国の、どの言語とも似ていない言葉。
KP:短い詠唱が終わった後、詩島さんは右手の甲に焼き付くような痛みを感じる。
詩島摩子:「何を…… ……!?」
KP:右手の甲に、いつの間にか何かの模様が刻印されていた。
詩島摩子:「何、これ……うぅっ……!」
KP:それは青く縁どられた円形、まるで照準器のレティクルのような形状をしていた。
詩島摩子:「……明夫くん!?」
詩島摩子:「どうして……」
朝岡明夫:「マーキングだ。せいぜい私の代わりに逃げ回ってくれ」
詩島摩子:「どうして私を呼んだの!?」
朝岡明夫:その言葉に応えず、明夫は部屋から出ていく。その瞬間、
KP:コーヒーカップの割れた破片から、この世の悪意を凝縮したようなおぞましい気配を感じる。
KP:青い膿をしたたらせ、鋭い爪をともなった四肢を持つその不浄の生物は、例えるならまるで猟犬のような獰猛さを感じる。
詩島摩子:明夫を追い掛けようとした、その足が止まる。
KP:本能的に恐怖を感じさせる、この世のものならざる脅威。
KP:SANチェックです。
詩島摩子:CCB<=60 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=60) → 22 → 成功
詩島摩子:やった
KP:やった!成功で1d3のSAN減少です。
詩島摩子:60-1d3
Cthulhu : (60-1D3) → 60-2[2] → 58
詩島摩子:ぐぇ~
わんわん:「フシュルルル……」
KP:不浄の生物は、詩島さんに明確な殺意を向けてくる。
KP:戦闘開始です。
詩島摩子:戦闘!?
KP:謎の猟犬のDEXは11なので、こちらが先制ですね
わんわん:1d6
Cthulhu : (1D6) → 5
KP:舌を伸ばしてきます。
わんわん:CCB<=90 舌
Cthulhu : (1D100<=90) → 76 → 成功
KP:回避などの行動をお願いします。
詩島摩子:回避するしかねえ……
KP:がんばれ!!
詩島摩子:CCB<=20 【回避】
Cthulhu : (1D100<=20) → 48 → 失敗
詩島摩子:ホギャーッ
わんわん:1d3
Cthulhu : (1D3) → 3
KP:ヤバ
KP:不浄の生物の舌が、詩島さんを貫く。
KP:痛みはない。
KP:痛みはないが、それ以上に、
KP:何かとても大切なものを、失ってしまったような気がした。
詩島摩子:「…………!?」
詩島摩子:構えた腕を見て、眉を顰める。
詩島摩子:その異様な感覚に、吐き気が込み上げてくる。
KP:続いて詩島さんの手番ですね!
詩島摩子:えっと……
詩島摩子:逃走ってできますか……?
KP:DEX*5の判定に成功したら逃走できます
KP:他にもなんらかの提案があればおっけーするかも~
詩島摩子:なんらか~!?
詩島摩子:クソッ 普通に逃げるしかねえ!
KP:がんばれ!!
詩島摩子:DEXは……10か……
詩島摩子:CCB<=50
Cthulhu : (1D100<=50) → 26 → 成功
詩島摩子:ハァハァハァ
KP:おっ成功!!
KP:では無事に応接室から逃走できました。
詩島摩子:ヤロ~~~
詩島摩子:【追跡】で明夫の後を追いたいのですが
KP:なるほどね
KP:扉を開けると葭平さんと樫井さんとアザミに鉢合わせになると思われますね
詩島摩子:エ~ッ!
詩島摩子:いくら体格が良かろうと、武術の心得があろうと。
詩島摩子:目の前のこれは、そもそも人間がどうこう出来る相手ではない。
詩島摩子:それを本能的に理解して、すぐさま踵を返し、応接間から脱兎のごとく走り出す。
詩島摩子:「明夫くん……!」
詩島摩子:「……何で……!」
詩島摩子:恨み言とも悲鳴ともつかない言葉が口から漏れる。
KP:うまく逃げ切ることが出来た。だが、どうにも普段の自分と様子がおかしい。体に不調はないのだが、単にこの不条理に見舞われたからということ以上に、動揺しているのを感じる。
KP:POWを3減らしてください。
詩島摩子:オェッ
詩島摩子:9になりました
詩島摩子:これはSANも減るんですか?
KP:SANの上限値も45になっちゃうねぇ
詩島摩子:不定とか入ります?
KP:不定は大丈夫!
詩島摩子:よかった……
詩島摩子:よくねえよ……
KP:不定の値もリセットして大丈夫です~!
KP:あっうそうそ
KP:やっぱSANそのままでいいです
KP:うそぴょん!てへへ!
詩島摩子:よかった(?)
KP:----
合流
KP:合流することになる……のですが!
KP:その前に、3人とも1d100を振ってください。
詩島摩子:こわ……
詩島摩子:1D100
Cthulhu : (1D100) → 3
樫井友香:ええ~
樫井友香:1d100
Cthulhu : (1D100) → 82
葭平 椿:1d100
Cthulhu : (1D100) → 73
詩島摩子:ええ……
KP:なるほどね
KP:私は深く心に刻み込みました。
詩島摩子:何なの~~~~
樫井友香:な、なんだろう……
KP:それでは再開していきましょ~
葭平 椿:こわ……
KP:----
KP:詩島さんがこの世ならざる化け物に追われ、応接室から飛び出す。
KP:応接室のほうからなにやら慌ただしい音が聴こえてきたため、葭平さん、アザミに連れられた樫井さんもそちらに注目していることだろう。
KP:バッタリ!
アザミ:「……あら?明夫の友達?」
葭平 椿:「先輩!? ……えっ誰!?」
葭平 椿:いきなり飛び出してきた詩島さんに驚いた後、玄関から戻ってきた樫井さんを見て戸惑う
詩島摩子:「っ……」足を止め、三人を見る。滝のように冷や汗を流し、一目で異常だと分かる。
詩島摩子:「あっ…… う……!」
樫井友香:「え、あ……」一瞬、彼ら二人も怪物の仲間かと思って警戒した視線を向けるが。
詩島摩子:「……明夫さんは!?」
詩島摩子:「こっちに来ませんでしたか!?」
葭平 椿:我々は明夫さん見てない?
KP:誰も見てません。
アザミ:「明夫?明夫はやっぱりここにいるんだよね?」
葭平 椿:「あ、明夫さん? い、いや見てないっすけど……」
詩島摩子:「いや、そ、それどころじゃなくて……ば、化け物が……!」背後を気にします
KP:詩島さんが出てきた応接室は静まり返っています。
樫井友香:「あ、あたしたちも、これから明夫さんって人に会おうと……化物?」
アザミ:「化け物?」眉をひそめる。
詩島摩子:「…………」「……追って……来ない……?」
樫井友香:びくり、と肩を震わせて心配そうにアザミさんの方を見る。
樫井友香:(……本気で慌ててるみたい。この二人は、普通の人間……なの?)
葭平 椿:「や、ってかマジにどうしたんすか先輩! 顔色ヤバいっすよ!」
詩島摩子:「いや……な……何から説明したらいいのか……」
葭平 椿:「そんでその……」樫井さんの方に目を向ける。
詩島摩子:乱れた呼吸を整えながら、視線を彷徨わせて……ようやく樫井さんの存在に気付く。
葭平 椿:「……誰すか!?」
樫井友香:「あ、わ……えっと、あたしは」
葭平 椿:「ライバル探偵!?」
詩島摩子:「……お客さん、ですか……?アザミさん……」
樫井友香:「ちっ、違いますっ。ただの大学生で……」
樫井友香:「こちらのアザミさんが、道に迷っていたから……案内を手伝って……」
詩島摩子:「……道に……?」
葭平 椿:「道……道?」
アザミ:「友達だよ。ねー」
樫井友香:「あ……そ、そうですっ。お友達っ」引きつった笑顔を浮かべる。
詩島摩子:「ああ、その際に知り合って、友人に?」
樫井友香:こくこく、と頷く。
詩島摩子:樫井さんに【心理学】いいですか?
KP:あっ心理学!OK!
KP:え~と心理学はKPがふるんですよね
KP:シークレットダイス
KP:では詩島さんは、樫井さんが嘘をついている。アザミに怯えているようだ、と感じます。
アザミ:「あなたたちは明夫の友達だよね?」詩島さんと葭平さんに
アザミ:「じゃ、私の友達でもあるよね?だったら、手伝ってほしいの。明夫に会うのを」
葭平 椿:「せんぱ……や、所長は友達だったらしいっす。あたしは違うっすけど……」
樫井友香:「あ……そうなんですか?」
詩島摩子:「……?」樫井さんの態度と、アザミさんの言葉に眉を顰める。
詩島摩子:「会うのをって……」
樫井友香:「だったら、えっと……どうか、あたしからもお願いしますっ」縋るような眼を詩島さんに向ける。
詩島摩子:「……」
樫井友香:「アザミさんのお願いに、協力してください……」
樫井友香:「その方が、お二人にとっても……いいはず、なので」
樫井友香:化物に癇癪を起こされて殴り殺されるよりは、と心のなかで付け足しながら。
詩島摩子:樫井さんの表情を見て、何か冗談で済まない、触れるべきではないことが動いていることを察する。
葭平 椿:アザミの口調から違和感に気づくことはできますか?
KP:気づいても問題ないと思います!キャラ的に気づくか心配だったら何か振ってください アイデアとか
葭平 椿:了解です!
葭平 椿:「つか、なんか……アザミさん、雰囲気違くないすか?」
葭平 椿:「さっきはキレイ系だったけど今はカワイイ系っつか……」
アザミ:「カワイイ?ありがとう」
詩島摩子:「……。え、ええと……」
詩島摩子:「ご……ご協力したいのは山々なんですが……」
詩島摩子:「明夫く……ご主人、部屋から突然逃げ出してしまって……さっき、私も聞いたでしょう?」
詩島摩子:怪物のことに関しては口にしない。自分でも未だに半信半疑だ。幻覚でも見せられたのかもしれない。
樫井友香:「逃げ出した?それって、どちらへ……?」
アザミ:「ああ、やっぱり逃げちゃったんだ。本当に照れ屋なんだから」
詩島摩子:「それが私も…… ……やっぱり……?」
葭平 椿:(友達? の人? と会ったからテンション上がってんすかね……?)
葭平 椿:「えっ旦那さん逃げたんすか!?」
詩島摩子:「え……ええ」ぎこちなく頷く
詩島摩子:「まだ遠くには行ってないと……思うんですが……」
樫井友香:(……この怪物の正体を知ってて、逃げ回ってるのか……?)
樫井友香:(そりゃ最もだし……連れて行ったりなんてしたら、きっと迷惑……ううん、恨まれたっておかしくない……)
樫井友香:(……でも、ごめんなさい。こいつに捕まったあたしには、言うとおりに手伝うしか……)
アザミ:「あ、名前聞いてないや」
アザミ:「私はアザミだよ」
詩島摩子:「は…………?」
葭平 椿:「あ、あたしは葭平椿っす」素で返す
アザミ:「葭平椿ね」頷く。
アザミ:「おっきいお姉さんは名前ないの?」ちょっと可哀相なものを見る目
葭平 椿:「おっきいお姉さん……?」
葭平 椿:『おっきいお姉さん』に当てはまりそうなのが詩島さんしかいないことに気づき、ようやく異常を察する。
葭平 椿:「い、いや、所長さっき挨拶したっすよね……?」
詩島摩子:「……」樫井さんに視線を向ける
詩島摩子:(記憶障害とか、幼児退行……いや、そういう気配じゃない……)
詩島摩子:(さっきの……魔術とかって話……それにあの怪物……)
詩島摩子:(……何が、起きて……何なの、これ……)
詩島摩子:己の常識としてきた世界観が揺らぐ感覚に、眩暈と吐き気を覚える。
アザミ:「ほら、友香も自己紹介しないと」
アザミ:「私が言ってあげようか?」
樫井友香:(……本当に?たとえばどこかで、こいつの眼を盗んで逃げ出し……)
樫井友香:「あ、ひゃっ。……そう、でしたね」
樫井友香:思考を中断し、二人へ向き直る。
樫井友香:「樫井友香、です。えへ、よろしく……」
樫井友香:怯えを誤魔化すように、口元だけで笑みを作りながら言う。
葭平 椿:「えっ? ……あ、ああ、よろしくっす……」
詩島摩子:「……」樫井さんにも疑念の目を向けつつ「……詩島、摩子です……」
アザミ:「詩島摩子」復唱する。
樫井友香:「詩島さんに、葭平さん……」
詩島摩子:「…………あの」
詩島摩子:意を決したように口を開き
詩島摩子:「お、奥さん……アザミさんには、つい先程お会いしましたよね……?」
詩島摩子:「このご自宅に来て、明夫さんに会ってほしいというご依頼、で……」
詩島摩子:「お、覚えてらっしゃいますか……?は、はは……」
アザミ:「…………?ああ!『出来損ない』にあったんだ」なるほど、と頷く。
樫井友香:「……」頬を冷や汗がつたう。
アザミ:「あれはね、ニセモノだから」
アザミ:「本当のアザミは、私だけ」
詩島摩子:「……出来損ない……?」
葭平 椿:「は……?」
KP:シークレットダイス
詩島摩子:「……双子さん、とか……?」
詩島摩子:そんな訳が無いと思っていても、縋るように常識的な定義が口を付く。
KP:では、みなさんが楽しく談笑していると。
KP:廊下に置かれた花瓶を支える机、その角から
KP:この世のものならざる悪意を集めたような気配を感じる。
詩島摩子:「……ひっ……!」
詩島摩子:先と同じ気配に、いち早く反応する。
KP:膿を滴らせた、不浄の生物。
詩島摩子:「なっ……何で、どこから……!?」
KP:恐ろしい怪物に遭遇したみなさんは、SANチェックです。
詩島摩子:「にっにげ、逃げてください!!早く!!」
樫井友香:「なっ、何?」詩島さんの声に反応し、そちらを向く。
樫井友香:「逃げて、って……!?」
詩島摩子:会ったばっかりですが私もですかね?
KP:そうですね!詩島さんもです
葭平 椿:CCB<=70 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=70) → 99 → 致命的失敗
葭平 椿:??
詩島摩子:オイオイオイ
詩島摩子:CCB<=58 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=58) → 65 → 失敗
詩島摩子:オイオイオイオイオイ
樫井友香:CCB<=68 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=68) → 6 → スペシャル
KP:成功で1d3、失敗で1d20のSAN減少です
KP:MAXで20までしか減らないので、詩島さんは減っても18ですね 既に2減ってるので
葭平 椿:1d20???
詩島摩子:正気かよ
樫井友香:1d3
Cthulhu : (1D3) → 1
樫井友香:樫井友香のSANを1減少 (68 → 67)
葭平 椿:1d20
Cthulhu : (1D20) → 1
葭平 椿:やった~~~~~!!!!!
樫井友香:つよ
KP:葭平さんかったいな
葭平 椿:葭平 椿のSANを1減少 (70 → 69)
詩島摩子:58-1D20
Cthulhu : (58-1D20) → 58-9[9] → 49
詩島摩子:オエッ!!!!
KP:一回で5以上減ったら発狂チャンス!
KP:アイデアをふってね!
詩島摩子:あれこれ一時?
KP:ギリ一時!
詩島摩子:ヒ~~~~ン
詩島摩子:自分で振るんでしたっけ
葭平 椿:さ、早速発狂してる……
KP:あっまずアイデアですね
詩島摩子:あっそっか
KP:失敗したら発狂しないからヘーキヘーキ
詩島摩子:CCB<=75 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=75) → 19 → 成功
KP:はい。
詩島摩子:………………
樫井友香:詩島さん~っ
KP:1d10ふってくださいね!
詩島摩子:1D10
Cthulhu : (1D10) → 8
KP:反響動作あるいは反響言語
KP:周りの者の動作あるいは発言を反復する
詩島摩子:ク~~~ン
わんわん:「フシュルルル……」
KP:恐ろしい生物は殺意に満ち溢れています!戦闘開始です!
KP:DEX14の葭平さんから!
葭平 椿:待機します
葭平 椿:「え、……は……」
葭平 椿:自分が馬鹿であることは、自覚している。
葭平 椿:人より物を知らないことも、自覚している。
葭平 椿:しかし、今目の前にいるこの生き物──
葭平 椿:いや、生き物であるのかさえ分からない、この『何か』は。
葭平 椿:己の世界の狭さだけでは説明できない、『知り得ない何か』であると直覚した。
葭平 椿:「……ちょ、な、……」
葭平 椿:「や……ヤバいヤバいヤバい! 逃げましょ!」
KP:OK!では次、DEX12の樫井さん!
樫井友香:うむむ。行動前にアザミさんの反応を見ることは可能でしょうか?
樫井友香:驚いているか、怯えているか、平然としているかあたりを。
KP:そうですね、アザミはびっくりしています。
樫井友香:なるなるほど。
樫井友香:「何、あれ……っ!?」腰が引けたように、おぞましい瘴気を纏う生物から離れるように数歩、後退り。
樫井友香:「あ、アザミ、さんっ……」
アザミ:化け物の出現に驚いていたアザミは、樫井さんの声にあなたのほうを向く。
樫井友香:恐怖の板挟みになった結果。目の前で超常の力を振るい、自分を友達だと言ったその相手に縋るように近づく。
樫井友香:「なっ……なんとかできますか、あれっ」
樫井友香:「あ、あたし……貴方みたいに、戦ったり、できない……からっ」
アザミ:「完全には倒せないと思うけど。追い払うくらいなら?」
樫井友香:「だっ……だったら……お願い、します」
樫井友香:「し、詩島さんと葭平さんだって……明夫さんに会うのに、協力してくれそうでしたしっ……!」
樫井友香:ともすれば、次の瞬間には自分の頭を殴り潰されているかもしれないと思いながら。そのお願いを口にする。
アザミ:「やっぱりみんな協力してくれるんだ。友達は助け合うものだもんね」
アザミ:「うん。私もみんなの友達だから、友達を助けるよ」
樫井友香:「あっ……!」こくこくと頷く。
樫井友香:「もちろん、あたしは、アザミさんの友達だよっ」
樫井友香:心のもない言葉に、縋り付くように言って。アザミを盾にするように、その背後に回る。
KP:まだ技能振ってないけど、待機にします?
樫井友香:あ、そうですね……振ることもないかな?待機します
KP:OK!!続いてはDEX11、わんわんとアザミが同値
KP:1d100をふって、小さい方から行動します。
アザミ:1d100
Cthulhu : (1D100) → 99
わんわん:1d100
Cthulhu : (1D100) → 54
詩島摩子:やる気あんのか!
わんわん:勝ったワン!
樫井友香:アザミさん……
葭平 椿:99???
わんわん:うきうきのわんちゃん きょうはだれとあそぼうかな?
わんわん:さっきあそんでもらったおねえさんもいいけど、ほかにもおともだちがいっぱい!
わんわん:目移りしちゃう!どうしようかな~!
わんわん:choice[詩島さん,詩島さん,詩島さん,葭平さん,樫井さん,アザミ]
Cthulhu : (CHOICE[詩島さん,詩島さん,詩島さん,葭平さん,樫井さん,アザミ]) → 葭平さん
わんわん:葭平さんを攻撃します。
葭平 椿:は?
樫井友香:うわ、詩島さんに行く確率やっぱ高いんだな……
わんわん:1d6
Cthulhu : (1D6) → 3
わんわん:わんわんぱんち!
わんわん:CCB<=90 前脚
Cthulhu : (1D100<=90) → 46 → 成功
KP:わんわんパンチがくるので、回避などの行動をお願いします。
葭平 椿:ウオオ回避!
葭平 椿:CCB<=80 【回避】
Cthulhu : (1D100<=80) → 59 → 成功
葭平 椿:オラ! 回避!
KP:成功!無事避けます!
わんわん:不浄の生物が、鋭い爪のついた前脚を振るう。
わんわん:素早い葭平さんを捉えることはできなかったが、
わんわん:振り下ろされた爪にえぐられた床は、なにやら膿でジュッと溶けている様子が見える。
葭平 椿:「──ぃっ!?」
葭平 椿:すんでのところで後ろへ跳び退き、そのかぎ爪を避ける。
葭平 椿:「……やっ、ヤバ、マジでヤバいって! なんか溶けてるし!」
詩島摩子:「そ……そう……ヤバ、ヤバいですよ……」
詩島摩子:「なっ……何か……溶けてますし……」
樫井友香:「なに……酸……?できれば、吸わないようにした方がいいかもです……っ」
樫井友香:鼻と口を片手で抑えながら言う。
アザミ:「大丈夫?椿」
アザミ:「殴られたら痛いよね。待ってて」
アザミ:庇うようにアザミが前に出る。
KP:アザミの手番です。
アザミ:1d100 肉体改造
Cthulhu : (1D100) → 63
KP:成功。敵の回避です
わんわん:CCB<=22
Cthulhu : (1D100<=22) → 59 → 失敗
アザミ:ダメージを出します。
アザミ:4d6+1d3
Cthulhu : (4D6+1D3) → 6[1,2,2,1]+1[1] → 7
KP:しょっぱ
樫井友香:ええ~っダイス氏
詩島摩子:やる気あんのか!
KP:アザミは右腕を肉塊に変貌させる。
アザミ:「帰って」
KP:巨大な肉の鎚を、猟犬へ振り下ろす。
KP:それは本調子ではなさそうだが、怪物を驚かせるのには十分だった。
わんわん:「キャワン!?」
KP:猟犬は尻尾を丸めると、廊下の角へと吸い込まれるように逃げていった。
KP:戦闘終了です。
樫井友香:「あっ……。消えた……?」
詩島摩子:「き……消えた……?」
葭平 椿:「あっ!? ……えっ!?」アザミの腕と猟犬の消えた角を交互に見る
アザミ:「やっぱり、倒せなかったけど追い払えたね」肉塊じみた右腕を、人間のものに戻しながら。
樫井友香:「何……だったんですか、今の……」
詩島摩子:一度目に見た時より、それが現実であるという誤魔化しきれない実感と恐怖が襲ってきて、震えながらその場に立ち竦んでいた。
詩島摩子:「何……なん、でしょうか……」
詩島摩子:おぞましい不安の拠り所を探すかのように、周囲の言葉を白痴めいて復唱する。
詩島摩子:あるいは自らの言葉で、その恐怖が現実のものとなるのを恐れているように。
樫井友香:「あ、ありがとう……アザミさんっ。とっても、助かったよ……!」
アザミ:「よかった」
葭平 椿:「や、マジ助かったっす、助かったっすけど……」
葭平 椿:「え、その腕なんすか? 能力者的な?」
詩島摩子:「そ、そうです……」
詩島摩子:「何なんですか、その、腕……」
樫井友香:「あ……」不安そうにアザミさんを見る。そう問うことが機嫌を損ねないか不安だった。
アザミ:「…………」
アザミ:「個性?」
詩島摩子:「こ……」
詩島摩子:「個性…………」
樫井友香:(今の反応……言いたくない、ってことだよね。それか、説明できないか……この物知らずぶりだと、自分の体のことを分かっていなくてもおかしくはない)
葭平 椿:「あっそれジャンプで読んだっす」
葭平 椿:「ヒーロー的なやつ」
アザミ:「じゃあ、ヒーローなのかも」
詩島摩子:「ヒーロー……」
葭平 椿:「アレ本当にあったんだなあ……」
樫井友香:「う、うん……ほら。現に、あたし達を守ってくれましたし」
樫井友香:「ほんとにヒーローみたいに、友達を守るための力……なんじゃないかな?」
樫井友香:あるいは赤子のように幼くも見えるこのアザミに、都合のいい教えを刷り込めないだろうかと思いながら口にする。
葭平 椿:「や、でもマジ助かったっす! マジでヒーローかもしんない!」
詩島摩子:「は、はい……。た、助かりました。ありがとう、ございます……」
アザミ:「ふーん」まじまじと詩島さんを見つめる。
アザミ:「その右手のやつ、何?」
詩島摩子:「あ……」
詩島摩子:自らの手に刻まれた刻印に目を落とす。
葭平 椿:「えっなんすかそれ、タトゥー? でも朝はそんなんしてなかったっすよね」
詩島摩子:「わ、分かりません……」
詩島摩子:「多分……ご主人……明夫さんが……」
詩島摩子:「……確か……」
詩島摩子:「『マーキングだ』って……言ってました……」
アザミ:「ふーん。じゃあさっきのやつ、これ目掛けてきてるんだね」
詩島摩子:「え、え……」
詩島摩子:「さっきのが……これを、目掛けて……」
樫井友香:「うえ。その印のせいで、さっきの怪物に襲われてるってこと……?」
詩島摩子:「あ、あの……!一体何なんですか、あれは……!?」
詩島摩子:「いえ、あなたのその腕も……!この刻印も……!」
詩島摩子:「わ、訳が分からないことだらけで……こ、こんなの……探偵の仕事じゃない……!」
詩島摩子:帽子を深くぎゅっと抱えて、その場に蹲る。
アザミ:「私はあんまり詳しくないけど……さっきの怪物は、明夫が何かしたんだろうね」
アザミ:「それで、私はアザミ」
アザミ:「あなたは探偵?なんだ。探偵の仕事じゃなかったとしても、いやでもこのままだったらあの怪物に狙われるよ」
アザミ:「私が摩子と一緒に居て、守ってあげようか?」
詩島摩子:「え……ぅ……」
詩島摩子:「い、一緒に……守って……?」
詩島摩子:寄る辺なきこの状況では、そのささやきはあまりにも甘美なものに聞こえる。
詩島摩子:だが……
詩島摩子:ちらり、と視線を樫井さんに移す。
樫井友香:「何……?」
詩島摩子:最初に会った時、彼女の様子は尋常ではなかった。このアザミに対して、何か恐怖を抱いているような。
詩島摩子:手放しに信用していいとは到底思えない。……さりとて、今は他に頼れる者もいなかった。
詩島摩子:「そ……そう、です、ね……」
詩島摩子:大きな体で蹲ったまま、こくこくと頷く。
詩島摩子:「お、お願いします……」
詩島摩子:「一緒に居て……私を、あの怪物から……守ってください……」
樫井友香:(……怪物に狙われてる詩島さんと同行するのは、普通に考えてリスクが大きいこと……かもしれないけど)
樫井友香:(『友達を守る』ってモチベーションで、アザミが動いてくれてるなら。それは……)
樫井友香:(……結果的に、あたしの身を守る事に繋がるんじゃないだろうか)
アザミ:「うん。私が摩子たちを守るから、摩子たちも私を助けてね」
詩島摩子:「は、はい……」
詩島摩子:卑屈な笑みを浮かべる。
詩島摩子:「アザミさんに守っていただく代わり……私も、アザミさんのお手伝いをします……」
樫井友香:「うん、もちろんっ」
葭平 椿:「っしゃ! 心強いっす!」
アザミ:「ありがとう。よろしくね」
KP:ここでアザミのステータスを公開できる部分だけ公開します。
KP:☆アザミのステータス
STR 62
DEX 11
CON 30
SIZ 8
POW 10
APP 18
INT 18
EDU 6
アイデア 90
幸運 50
知識 30
装甲 10
SAN ??
技能 人体改造/??(自身の身体を好きなように変質させることが出来ます。それによりキックや跳躍等々の肉体を使う技能をこの数値を流用してロール出来ます。)
聞き耳/50 製作(料理)/40 値切り/26 クトゥルフ神話/25 再生/死亡しない限り1Rにつき2P回復
アザミ:「摩子、探偵なんでしょ?テガカリ?とかいうのが、大事なんだよね」
アザミ:「まずはこの家のこと調べてみようか。私も探してるものがあるし」
詩島摩子:「え、あ、はい……手掛かりは、大事……ですね……」
詩島摩子:「そう、ですね……色々、調べたいこともありますし……」
樫井友香:「明夫さんの行方も、わからないままですしね……」
KP:それじゃあ探索できる場所を公開しますね~!
KP:☆朝岡邸 探索箇所
この屋敷は二階建てで、現状分かっている一階の探索場所は以下の通りです。
・応接室
・書斎
・客間
・ダイニングキッチン
・風呂場・洗面所
・トイレ
・階段(二階へ)
このうち客間、ダイニングキッチン、風呂場・洗面所、トイレは魅せプレイスなので情報などはありませんが、
ロールに活用したりあっておかしくないものならあるので使用したりしてください。
詩島摩子:とりあえず応接室かな……?
葭平 椿:応接室ってさっきの明夫さんがいたところですよね
詩島摩子:そのはず?階段とかもあったような……
KP:そうですね、明夫と詩島さんが話したところで地下への階段がありました
樫井友香:じゃあ応接室かなあ
葭平 椿:応接室の角丸かったし、室内にいるうちは安全そう
樫井友香:割れたカップそのままだしダメな気はする
樫井友香:それはそれ応接室行きましょうか
KP:応接室へGOってことね!
詩島摩子:GOGO
地下室
KP:みなさんが応接室へ向かおうとすると、アザミはふらふらと二階の方へ歩いて行きます。
葭平 椿:「え、ちょ、どこ行くんすか!?」
アザミ:「探してるものがあるの。すぐに戻るから」
詩島摩子:「え……あ……」
詩島摩子:心細そうな顔をするが、無理に止めようとはしない。
葭平 椿:「え~ヒーロー……心細っ……」
樫井友香:「ちょっと、アザミさん……?」
樫井友香:いま襲われたらまずいな、と思う一方で。今、この状況は……。
樫井友香:追いかけかけた足を止め、二人の方を見る。
樫井友香:「……あたしは」
樫井友香:「たまたまアザミさんと行き会って道案内したのは本当です。危なっかしい人だったから、この家まで連れてきました」
樫井友香:「玄関先で、出てきたもう一人のアザミさんがいました。あの人は、それを出来損ないだと言って」
樫井友香:「殴り殺しました。さっきのように」
樫井友香:声を潜めつつ、早口で捲し立てるように事実を伝えていく。
葭平 椿:「えっ、殴……」
詩島摩子:「え、っ……」息を呑む。
詩島摩子:「じゃ、じゃあ……私達の知ってる、アザミさんは……?」
樫井友香:「玄関で血溜まりになってます」
詩島摩子:「そ、ん……」吐き気が込み上げてきて、口元を抑える。
詩島摩子:「う、うぅっ……!」
樫井友香:「そんなもの見せられたから、あたしは彼女に協力するしかなかった。……逆らえば何をされるか、分からなかった」
樫井友香:「後は、皆さんのご存知の通りです」
詩島摩子:「それは……。……さ、災難……でしたね……」
葭平 椿:「え、あ、それでキャラ変わってたんすね……」
葭平 椿:違和感の正体に気づき、怖気を感じないわけにはいかない。
詩島摩子:「わ、私は……」
詩島摩子:二人に向け、ここに来た経緯と、先程応接室であったことをかいつまんで説明する。
詩島摩子:「……だから……この応接室に、何か手掛かりがあるかもしれません……」
樫井友香:「……つまり、詩島さんは身代わりにされたんですか。明夫さんの」
詩島摩子:「身代わり……そう……そう言って、ました……」
詩島摩子:力無い笑みを浮かべる。
詩島摩子:「いやぁ……はは……」
詩島摩子:「困りましたねぇ……」
葭平 椿:「え、それ最悪じゃないっすか!」
詩島摩子:「最悪ですよ……」
詩島摩子:「で、ですから……この家に、何かこの刻印をどうにかする手掛かりがあればいいんですが……」自らの手を見つめる。
樫井友香:「……つまり、あたし達がやらなきゃいけないのは」
樫井友香:「一つ、詩島さんのその手のことを解決すること……」
樫井友香:「二つ、アザミさんの願いを叶える手伝いをして、彼女の気に障らないように別れること……」
葭平 椿:「やっぱ結婚してる男って人格歪んでるんすかね」
樫井友香:「未婚でも似たようなもんじゃないです。知りませんけど」
詩島摩子:「とりあえず……手掛かりになりそうなものを探しませんか?」
葭平 椿:「洗っても落ちなさそうっすもんね……」詩島さんの手の刻印を眺めながら
樫井友香:「賛成です、けど……先にアザミさんと合流したほうが良いかも」
樫井友香:「だって、この短い時間でもう2回も襲われたんでしょ……?3回めもすぐ来るかも……」
KP:シークレットダイス
KP:それでは、そんな話をしている間にアザミが帰ってきます。
アザミ:「あれ?まだそこにいたんだ」手にはポリタンクを持っています。
樫井友香:「あ。おかえりなさい……それは?」
アザミ:「あると便利な奴」
詩島摩子:「アザミさ……」樫井さんの話を知って、改めて怯えた表情。「便利、って……」
葭平 椿:「ポリタンクってそんな便利なんすか?」
アザミ:「この部屋に入るんじゃないの?」と応接室へと歩いて行きます。
樫井友香:「それが、捜し物……?」首を傾げつつも、行動の意図を読めないでいる。「あ……うん」
詩島摩子:「……」二人と顔を見合わせつつも「そう、ですね……行きましょうか」
KP:では、ここで不定のリセットをしましょう!
KP:りふれ~っしゅ!
詩島摩子:よかった……
KP:現在SANを参照にして、不定を算出してくださいね~
KP:その間に応接室の描写をしていきます。
詩島摩子:49で39……
KP:--
KP:15時くらい 応接室
KP:先ほどの描写通り、あまり物のない殺風景な部屋。
KP:部屋の隅なども石膏か何かで塗り固められており、可能な限り角をなくすような手が加えられている。
KP:角のない座椅子が二つと、割れたコーヒーカップの破片、そして地下へと続く階段がある。
KP:以上です。
詩島摩子:何も無さそうだけど一応目星いいですか?
KP:いいですよ!なにもでないけど
詩島摩子:出ないじゃん!
樫井友香:「……ううん」部屋を見渡して。
樫井友香:「何かあるとしたら、この先……ですか」階段を見下ろす。
詩島摩子:「そう、ですね……」長身が樫井さんの後ろからヌッと階段を見下ろす。
樫井友香:(ほんとにでかいな……)
葭平 椿:「この部屋、なんか全体的に……丸くないすか?」
詩島摩子:「はい……最初はアートか何かかと思ったんですけど……」
詩島摩子:「話からすると、明夫さんは、あの怪物を避けるためにここに籠っていたようでした」
詩島摩子:「何か……そうですね、魔術の……そんなものがあるとすればですが……」
詩島摩子:「結界のような役目があったのかもしれませんね」
葭平 椿:「ここにいるとアイツ来ないんすかね?」
葭平 椿:「あれ、でも先輩中にいたときにアイツ見たんだっけ……」
樫井友香:「魔術……結界……」嫌そうな顔をする。
詩島摩子:「それは……これのせい、ですかね……?」刻印を見て
詩島摩子:「明夫さんがコーヒーカップを投げつけてきて……それと一緒に、あの怪物が……」
詩島摩子:思い出して嫌な顔をする。
樫井友香:「コーヒーの中に……?」首をかしげる。
葭平 椿:「えっヤバ、やっぱ結婚してる男って物投げないと死ぬんすかね?」
詩島摩子:「そんなことはないと思うけど……」
葭平 椿:「あれコーヒーの精的なやつなんすか!?」
詩島摩子:「に、二回目はコーヒー関係無かったと思いますが……」
詩島摩子:「……とにかく……ここには何もなさそうですし」
詩島摩子:「降りて……みますか?」階段を覗き込む
樫井友香:「降りるしかない、よね」誰が先頭で行くの……?と目配せする。
葭平 椿:「うわっ階段の入り口まで丸い、キモっ」
葭平 椿:「? 行かないんすか?」普通に入るつもりだった
詩島摩子:「わ、私が……ウ゛ッ゛」入り口に強かに顔面を強打する
詩島摩子:「ウゥゥ…………」蹲る
樫井友香:「え、ちょっ……大丈夫?」
葭平 椿:「危な! 大丈夫っすか!?」
アザミ:「大丈夫?」心配そうに見ている
詩島摩子:「だ、大丈夫です……よくあることですので……」へらへらと卑屈に笑う。
葭平 椿:「確かによくあるっす」うんうんと頷く
樫井友香:「よくあるなら尚更危ないでしょ。傷、なってない……?」
アザミ:「入らないの?なら行っちゃうけど」先導して降りていこうとする。
葭平 椿:「あ、行くっす行くっす! ちょい先輩が復活するまで待って!」
詩島摩子:「だ、大丈夫ですから……!本当に……!」掌を振る。眼鏡が若干歪み、鼻が赤くなっている。
詩島摩子:「あ、そ、そうですね 行きましょう!」ほとんど屈むようにしてアザミの後に続く。
樫井友香:「ん。鼻血も出てないなら、まあ……」
樫井友香:「あ、あたしも行きますっ」
樫井友香:よく考えればちょっとした傷の心配なんてしてる場合じゃないだろう、と自分に呆れながら最後に続いていく。
KP:地下へと続く階段は非常に暗いので、明かりがないと先が見えなさそうですね。
詩島摩子:スマホのライトで行けるかな……
KP:いけるいける!
KP:スマホってさいきょーだから
樫井友香:やった~
詩島摩子:では照らしつつ降りていきます
KP:はい!
KP:一段下がるごとに、上の階とは比にならないくらいの、吐き気を催すひどい悪臭が漂ってくる。
KP:階段を下り切ったところには、スマホのライトに照らされて、さび付いた鉄製の扉がある。
樫井友香:「……すごい匂い」ハンカチを出して鼻口を抑えている。
詩島摩子:「……これ……」鼻を押さえて「中には何が……?」
詩島摩子:開けようとします 閉まってたら【鍵開け】試みます
KP:そうですね、問題なく開きます。
KP:中はとても暗いです。
アザミ:「……みんなはここで待ってた方がいいかもよ」
アザミ:振り向いて言う。
詩島摩子:「……どうして、ですか……?」嫌な予感を覚えつつ
樫井友香:「え……」
樫井友香:そう言われて、脚が止まる。
アザミ:「気分のいいものじゃないから」
葭平 椿:「行きたくは……ないっすけど」悪臭に顔をしかめながら
樫井友香:「……それ、アザミさんは……大丈夫なの」
アザミ:「私は大丈夫だよ」
樫井友香:「そう……なんだ」
樫井友香:目の前で生物を殴り殺して見せた女が、「見て気分がいいものじゃない」と言った。その先を想像して、足が竦む。
詩島摩子:「……」逡巡する。僅かここ数時間で、心身の消耗はかなりのものになっている。
葭平 椿:「……実家の話なんすけど」
葭平 椿:「親もあたしに似て……つかあたしが親に似たのか。まあ似てバカなんすけど」
葭平 椿:「生ゴミとか出し忘れてよく腐らせてたんすよ。夏場とかマジヤバい臭いになんすけど」
葭平 椿:「……それよりヤバそうな臭いしてんすよね。奥」
詩島摩子:「……。わ、私は……」
詩島摩子:「ここで、あの怪物が来ないか……見張らせて貰おうかな……」体のいい言い訳を、窺うように口にする。
葭平 椿:「あっそれはいるっすね、こんな暗いとこで後ろから来られたらマジ死ぬし」
樫井友香:「あたしも、ここで待ってます」
樫井友香:「……中に入るの、怖くなっちゃったので」
樫井友香:自分の二の腕を抑えながら、特に恥じるでもなく口にする。
葭平 椿:「え~、あたしも怖いんすけど!」
葭平 椿:「う~ん、でもな~……助手だからな~……」
詩島摩子:「む……無理することないですからね、葭平さん……?」
詩島摩子:罪悪感と共に力なく笑う。
葭平 椿:「いや! やっぱあたしも見てくるっす!」
葭平 椿:「後で聞いても、アザミさん割とフワフワした感じで説明しそうだし……」
詩島摩子:「それは……そうですが……」
詩島摩子:「……気を付けてくださいね、葭平さん……」
葭平 椿:「……でもあたしもそんな説明上手くはないな……?」
KP:それでは、全員≪聞き耳≫をお願いします。
詩島摩子:CCB<=25 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=25) → 80 → 失敗
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=85) → 52 → 成功
樫井友香:ccb<=25
Cthulhu : (1D100<=25) → 86 → 失敗
葭平 椿:耳が聞こえる
KP:葭平さんは、粘性を持ったものが這う音が聴こえました。
KP:詩島さんと樫井さんは何かが動く音が聴こえました。
樫井友香:「……?今、そっちで何か……」顔をしかめる。
詩島摩子:「……! ……何か、いる……?」
詩島摩子:あの怪物を思い出し、思わず後ずさる。
葭平 椿:「え、や、なんかネチャっとした音が……したんすけど……」
葭平 椿:「さっきのヤツそんな……ネチャついてなかったっすよね……?」
詩島摩子:「ネチャ…………?」
樫井友香:「……」さっきの犬が死体を咥えて引き摺っている様子を想像し、頬に汗をかく。口には出さないが。
アザミ:「椿は来るんだ?じゃ、いこっか」葭平さんに振りむいて微笑む。
アザミ:「いこ」真っ暗な扉の向こうへと、アザミは進んでいく。
葭平 椿:「ちょ、ちょいタンマ! 心の準備がぁ!」歩き出したアザミに嫌々ついていく
KP:中はとても暗いですが、バキバキのスマホのライトで照らしますか?
詩島摩子:本来先陣を切るべき自分が立ち竦んでいる現状に自己嫌悪を覚える。こういう時に役に立たなければ、本当に独活の大木ではないか。
葭平 椿:バキ・スマホで照らします
KP:鉄製の扉の向こうには、床一面の赤黒い肉片。
KP:生きるため、脈動を続ける。破れた血管から血を噴出させながら。
KP:葭平さんは≪目星≫をお願いします。
葭平 椿:CCB<=30 【目星】
Cthulhu : (1D100<=30) → 55 → 失敗
葭平 椿:目は見えない
KP:では、肉塊がたくさんあるな~と思いました。
KP:肉塊はなにやら服のような布をまとっています。
KP:葭平さんは、再び≪目星≫をお願いします。
葭平 椿:CCB<=30 【目星】
Cthulhu : (1D100<=30) → 98 → 致命的失敗
葭平 椿:見えねえ……何も……
KP:オモロ
KP:光に照らされた肉塊たちは、一斉にこちらをむくと、「あきお」と合唱をはじめます。
KP:声帯を無理やり形成するのが寿命を縮めるのにも構わずに。
KP:このような肉塊たちのおぞましい合唱をみた葭平さんはSANチェックです。また、声のみですが聞こえているので、詩島さんと樫井さんもSANチェックです。
詩島摩子:ギャッ
詩島摩子:CCB<=49 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=49) → 8 → スペシャル
詩島摩子:ハァハァ……
葭平 椿:CCB<=69 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=69) → 74 → 失敗
樫井友香:CCB<=67 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=67) → 89 → 失敗
葭平 椿:なぜ……?
KP:声のみのお二人は成功で0、失敗で1のSAN減少。
樫井友香:樫井友香のSANを1減少 (67 → 66)
KP:モロ見えの葭平さんは1d10のSAN減少です。
葭平 椿:1d10
Cthulhu : (1D10) → 1
KP:かたいやん
葭平 椿:生きてる~~~!!!
葭平 椿:葭平 椿のSANを1減少 (69 → 68)
詩島摩子:「な……何……この声……?」思わず耳を塞ぐ。
樫井友香:「……二人、ほんとに大丈夫なの……?」
樫井友香:中で何が起きているのかは気になるが、踏み込む事はやはり躊躇する。
葭平 椿:「ぃっ……!」
葭平 椿:この光景を表す言葉が見つからないのは、自分の頭が悪いからだろうか?
葭平 椿:「怖い」とも「気持ち悪い」ともつかない──もっと根源的で、生理的な怖気が、腹の底から上ってくる。
アザミ:「……アザミの形にすらなれなかったできそこないよ。オリジナルから抽出したキオクをもとに培養した、「アザミ」の人格だけを定着させた、哀れなゴミクズ」
アザミ:「汚らしい声で、あの人の名前をよばないで」ポリタンクから灯油をまきちらす。
葭平 椿:「な、……何、言ってんすか」
アザミ:「アザミは私ひとりでじゅうぶんよ。みんな燃えちゃえ」
アザミ:いつの間にか手にしていたマッチを擦ると、灯油を浴びた肉塊たちへと落とす。
KP:炎が上がる。
葭平 椿:「ちょ、それ、灯油……!」悪臭の中に僅かに感じた知っている匂いに目を見開く。
KP:肉塊たちの苦悶の叫び声が上がる。
KP:葭平さんは≪聞き耳≫をお願いします。
葭平 椿:いやだ~~~~
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=85) → 25 → 成功
KP:葭平さんは、肉塊たちの叫び声から、思い人の名前を呼ぶ声がいくつかあったことがわかる。悲鳴にまじって聞こえるその声は、穢れのない純粋さを感じた気がしました。
KP:葭平さんはもう一度≪聞き耳≫をお願いします。
葭平 椿:目星にならない??
KP:失敗するでしょそれ
葭平 椿:失敗させてくれ
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=85) → 45 → 成功
アザミ:「ごめんね」と、小さくアザミが呟いた声が聞こえました。
アザミ:「……熱いでしょ。もどろっか」
葭平 椿:「そ、……」
葭平 椿:なんと言ったらいいのか分からない。
葭平 椿:悍ましい肉塊たちと、それを焼き払うアザミ。
葭平 椿:想い人を呼ぶ肉塊たちの声と、アザミのか細い謝罪。
葭平 椿:「それは……戻る、っすけど……」
葭平 椿:「なんか……その……」
葭平 椿:「……他に、どうしようも……なかったんすか?」
葭平 椿:「や、そもそもアレがなんなのかも分かってないんすけど……」
アザミ:「……声を上げることしかできないゴミなんて、燃やすしかないでしょ」
葭平 椿:「でも、──!」
葭平 椿:咄嗟に言い返そうとするも、続けるべき言葉を持っていないことに気づき、口を噤む。
葭平 椿:「……や、すんません」
葭平 椿:「なんとかできるなら……してるっすよね。多分」
アザミ:「…………」アザミは扉の前で待つ二人の方へと戻っていく。
KP:全員≪聞き耳≫をお願いします。
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=85) → 19 → 成功
葭平 椿:また聞いてしまった
KP:たくさん聞いていこうねえ
KP:あっこの全員とは詩島さんと葭平さんと樫井さんという意味で、全人類という意味ではないです
樫井友香:あっ全員だった
詩島摩子:CCB<=25 【聞き耳】
Cthulhu : (1D100<=25) → 37 → 失敗
樫井友香:ccb<=25
Cthulhu : (1D100<=25) → 74 → 失敗
詩島摩子:聞こえない~
葭平 椿:ガバ耳の民がよ……
KP:では、葭平さんだけですね。
アザミ:「……私は、違うもん……」と、小さくアザミが呟いた声が、葭平さんにだけ聞こえました。
葭平 椿:「……アザミさん」
葭平 椿:その背中にかける言葉もなく、ただぽつりと呟いた。
KP:----
スワンプマンって知ってる?
KP:応接室及びその下はこんなかんじでした!次どこ行きましょう
詩島摩子:順番にいけば書斎ですかね?
樫井友香:書斎かなあ
葭平 椿:書斎、手がかりもありそう
KP:では書斎にいっちゃいましょう!
KP:書斎は入って両サイドに本棚があり、たくさんの本が収められているようだ。
KP:部屋の中心には図書館にあるような引き出しのないタイプの長机がひとつ置いてある。
KP:こんな感じです!
樫井友香:ざっと本棚を見渡して、置いてある本の傾向とかってわかったりしますか?
KP:そうですね、様々なタイプの本が雑多に収められているのが分かります。
KP:≪図書館≫などを振ればくわしいことが分かるかもしれません。
詩島摩子:振ろ~
樫井友香:振ってみたい~
KP:ふっちゃえ~~
詩島摩子:CCB<=89 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=89) → 75 → 成功
樫井友香:CCB<=89 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=89) → 83 → 成功
葭平 椿:図書館初期値だから今回はパス!
KP:では、成功のお二人は
KP:ドラえもん全巻があるのがわかります!!!!
詩島摩子:なるほどね
樫井友香:Oh……
KP:あとは小説や趣味書などがあり怪しい本はなさそうですね。
樫井友香:このタイプの書斎でそういう結果になることあるんだ。
詩島摩子:目星振っても特にないですか?
KP:そうですねえ、長机の方なら
KP:本や道具、本を縛ってまとめるためのビニールひもなどがごちゃごちゃおいてあるんですけど、
KP:なんかいい具合の欲しいものがあったら目星に成功したらあってもいいです
詩島摩子:えっ何かあったかな……
詩島摩子:CCB<=81 【目星】
Cthulhu : (1D100<=81) → 35 → 成功
KP:成功!欲しいものあります?
KP:ドラえもんのフィギュアとかいる?
樫井友香:欲しい物を決める前に振るとはね
詩島摩子:金と権力……?
KP:じゃあ三万円くらい落ちてました。
詩島摩子:やった~~~
葭平 椿:ひょっとして権力も落ちてる……?
KP:ドラえもんが権力かも
樫井友香:ドラえもんのフィギュアか……
樫井友香:いや……やめとこう……
KP:(ちょっと欲しかったんだ……)
詩島摩子:「……明夫さんは、資料を大量に蒐集した……というような話をしていましたが……」
詩島摩子:ドラえもんをパラパラ捲って
詩島摩子:「……特に一目で怪しいものは見当たらないですね……。魔導書のようなものでも見つかるかと思ったのですが」
アザミ:「あっ、タヌキだ。かわいい」ドラえもんを見ている
樫井友香:「魔導書……そんな都合のいいものが」
樫井友香:あるはずない、と口にしかけて。言い切ることができずに、かぶりを振って。
詩島摩子:「どうなんでしょう……今はpdfで配布されてたりするんですかね……」
樫井友香:「……仮にあったとしても、こんな本棚を埋め尽くす程じゃないでしょう」
樫井友香:「せいぜい、一冊や二冊……だとしたら、懐にでも忍ばせて持ち歩いてるのかも」
葭平 椿:「……」先に地下室を出てから、難しい顔をしたままどこか上の空になっている。
詩島摩子:「……葭平さん?」
詩島摩子:「ど、どうかしましたか?」
葭平 椿:「えっ? あー……」
葭平 椿:「や、何にもない……ことはないんすけど」チラとアザミの方を盗み見る。
アザミ:なんてことなさそうな顔でドラえもんを見ている。
葭平 椿:「やーでも、そうっすね。今はもっと集中!」両手で自分の頬を叩き、気合を入れなおす。
葭平 椿:「すんませんした、大丈夫っす!」
詩島摩子:「そ、そうですか……」
詩島摩子:(あの地下室に行ってから、ですかね……。それだけのものを見たんでしょうし、無理もないか……)
樫井友香:「……アザミさん、漫画、好きなんです?」
アザミ:「これのこと?可愛いなって思って」ドラえもんを指しながら。
アザミ:「友香は漫画?って好き?」
樫井友香:「え?うん、そうそう……あんまり詳しくはないけど、好きかな」
樫井友香:(可愛い、とかって思える感性はあるんだな……)
樫井友香:恐るべき怪物には違いないはずなのに、妙に卑近な姿を見せるものだから、なんとも言えない気分になる。
アザミ:「へえ、よく見るんだね」
樫井友香:「小さい頃はうちにいっぱい置いてあったんだよね。引っ越した時に、売り払っちゃったけど……でも、ドラえもんは読んでたから」
アザミ:「友香は物知りだよね。じゃあさ、スワンプマンって知ってる?」
樫井友香:「スワンプマン……?」首をかしげる。
樫井友香:「……ううん、分かんないかも。ごめんなさい」
樫井友香:アメコミ・ヒーローか何かだろうか?と思っている。
葭平 椿:「えっと……」ちらりとアザミの方へ眼をやる。彼女が樫井さんと会話しているのを見て、低声に詩島さんへ話しかける。
葭平 椿:「さっき……あそこの先、行って見た話なんすけど……」
詩島摩子:「はい……」小声で
葭平 椿:床を埋めていた肉塊のこと、それらが声を持って「明夫」の名を呼んだこと、彼女がそれを「出来損ない」と呼んで焼き払ったこと──
葭平 椿:そして彼女が零した、「ごめんね」と「私は違う」という、小さな呟きについて伝える。
詩島摩子:「……。……出来損ない……」
詩島摩子:――朝岡明夫:「最初はうまくいかなかった。見ただろう?あの出来損ないもその一つだ。でも、数を重ねるうちにどんどん精巧度が高まっている気がするんだ」
詩島摩子:――朝岡明夫:「数がいる。試行錯誤の数だけアザミに近づくんだ」
詩島摩子:彼の言葉を思い出す。
詩島摩子:(彼はこの家で、アザミさんを作っていた……?それも、大量に……)
葭平 椿:「……あたしにはよく分かんないんすけど」三たび、アザミの横顔を視界に収める。
葭平 椿:「アザミさんにも、なんか、あるんすよ。きっと」
詩島摩子:「……。……何なんでしょうね……」
詩島摩子:「アザミさんにとっての明夫さん。そして……明夫さんにとってのアザミさんは……」
詩島摩子:「どういう存在なんでしょうか……」
アザミ:「じゃあさ、摩子は」唐突に葭平さんと会話していた詩島さんに話しかける
アザミ:「何か日常的にやってることってある?日課みたいな」
詩島摩子:「ぅぇっ」びくりと背を震わせる。
詩島摩子:「に、日課……ですか?ええと……」
詩島摩子:「に、日記を付けるとか……ですかね……?」しどろもどろになりながら答える。
アザミ:「なるほど。じゃあ摩子は、日記をつけて寝て、朝起きるでしょ?それで、外に出ることもあるよね。買い物とか。そうやって外に出た時に、ふらっと公園に寄るの」
アザミ:「大きな沼のある公園ね。その公園で雷に撃たれて、摩子は死ぬの」
葭平 椿:「えっ死ぬんすか!?」
詩島摩子:「た、例えばの話ですよ……」
アザミ:「その時、そのそばでもう一つ大きなかみなりが沼に落ちる。そして、ものすごい偶然で、帯電した泥の汚泥に化学反応が起こって、死んだあなたと原子レベルで同一の個体が生まれてしまうの」
アザミ:「この落雷によって生まれた生き物のことを、スワンプマンって言うんだよ」
詩島摩子:「……そういう思考実験があることは、知っていますが……」
詩島摩子:「それが何か…… ……いや……」
アザミ:「この生き物は、摩子と姿かたちが瓜二つで、衣服もいっしょ」
アザミ:「脳の状態も全く同じだから記憶も知識も経験も、全てが生前のあなたといっしょなの」
アザミ:「スワンプマンはそのあと、なにごともなかったかのように死体を残して、日常の続きを再開するわ」
アザミ:「自分がコピーだなんてことに全く気付かず、スワンプマンは家に帰り、一日を過ごして、日記をつけて寝るの」
アザミ:「摩子は知ってたんだね。外見もキオクも、なにもかもがいっしょなら、この人間は「あなた」であるといえない?なにも問題はないの」
アザミ:「ね?みんなも問題ないって思うよね?」と、三人を見渡す。
詩島摩子:「…………」
樫井友香:(それって……)玄関先で殴り殺された朝岡アザミの事を思い出す。
樫井友香:彼女は、あの女に向かって「出来損ない」と呼んでいた。そして……朝岡明夫は、死んだ妻を取り戻すと言って狂っていた。
葭平 椿:「えっ先輩一回死んでんすか!?」
詩島摩子:「いや……例えばの話ですから……」
詩島摩子:目の前のアザミの顔をじっと見る。それから、自分が出会った『朝岡アザミ』と、地下室に押し込められていたらしい、大量の肉塊のことを思う。
詩島摩子:「……それが……スワンプマンを……」
詩島摩子:「本物と寸分たがわぬアザミさんを作り出すことが、明夫さんの目的……と……?」
アザミ:「……まあ、そうだね。でも明夫ってそそっかしいよね。本物のアザミは、もうここにいるっていうのに」
樫井友香:「……じゃあ、アザミさんが明夫さんに会いたいのは」
樫井友香:「その事を伝えるため……なの?」
アザミ:「明夫のことが、好きだから。それで、私が本当のアザミなんだって、認めて欲しいから」
アザミ:「だから、会いたいの」
詩島摩子:「……」
詩島摩子:(そうだ……樫井さんは、路上で彼女に出会ったと言っていた……。他の肉塊が地下室に押し込められていたのに、どうして彼女だけが……?)
樫井友香:「……そっか」
樫井友香:まずいな、と思う。彼女が「完璧な成人女性の再現」としての成功体には、どうにも見えない。あまりにも欠落している。
樫井友香:何より、本当に自分が求める成功体を作り出すことができたのなら、明夫が置いていくはずがない。
樫井友香:彼はきっと、彼女のことを否定するだろう。「お前なんか妻じゃない」と。……そして、そうなったら。
樫井友香:「……認めてもらえると、いいね」
樫井友香:事態が穏便に収まってほしいという思いからのものではあったが、その言葉自体は本心だった。
アザミ:「……ありがとう」
アザミ:「……あれ?聞いたことに答えてもらってないような?」
アザミ:「椿はここにいる摩子が本当は沼から生まれたスワンプマンだったら困る?」
葭平 椿:「えっ!?」
葭平 椿:「う~ん……」腕組みをして考え込む
葭平 椿:「や……どう……なんすかね?」
葭平 椿:「前の先輩が死んだんならそれは悲しいすけど……それはそれとして、今の先輩は今の先輩で好きっすから」
詩島摩子:「いえ、あの……死んでませんからね……?」
葭平 椿:「困る……って感じではない……? っすかね……?」
詩島摩子:「諸説ありますが……元々、人間の細胞は数年もあれば全て入れ替わってしまう、なんていう話もありますからね」
アザミ:「そうだよね、困らないよね。だって、誰から見ても本物の摩子なんだし。本物とおんなじことが出来たら、それはもう本物と変わらないよね」
詩島摩子:「そ……そうですね……」半分はアザミに気を遣って頷く。
KP:では、≪知識≫を振ってください。樫井さんと葭平さんは、+10のボーナスをつけます。
樫井友香:にゃっ
詩島摩子:CCB<=80 【知識】
Cthulhu : (1D100<=80) → 13 → スペシャル
詩島摩子:全知
樫井友香:CCB<=65+10 【知識】
Cthulhu : (1D100<=75) → 15 → スペシャル
葭平 椿:CCB<=70+10 【知識】
Cthulhu : (1D100<=80) → 38 → 成功
KP:では、ドラえもん大好き芸人であるみなさんは、
KP:ドラえもんに出てくるどこでもドアの仕組みは、ドアを通った時点で体の構造が分子レベルで分解され、ドアを通った先に転送され、肉体が再構築されている。
KP:ドアを通った体は焼かれ死んでいるが、意識や感覚は全て転送先に行くので気づかない。ということを知っています。
アザミ:「偽物が出て困るのは自分だけど、その自分は死んでるし、自分自身が偽物なんて気づいてないの」
アザミ:「だったら本物か偽物かなんて関係ないよね?」
樫井友香:「うん……そう、だね」威圧されるように、こくりと頷く。
詩島摩子:「周囲から見ても、本人の意識でもそうなら……」
詩島摩子:「問題は……そ、そうですね、無いのではないかと……」
詩島摩子:アザミを逆撫でしないよう同調する。
葭平 椿:「う~ん……?」今ひとつ理解しきれていない
葭平 椿:「そう……なん……すかね? でも確かに困りはしないしそうなのかな……?」首を捻りつつ
樫井友香:「……でも、その」恐る恐る、付け足すように口を開く。
樫井友香:「もしも、ですよ。もしも……」
樫井友香:「そのスワンプマンが、完璧に同じじゃなくて……オリジナルにできたことが、幾つかできなかったり」
樫井友香:「抜け落ちて、忘れてることが……あったとしても」
樫井友香:「だとしても、そのスワンプマンは……オリジナルの人と同じくらい、大切にされていいんじゃないかって」
樫井友香:「あたしは、そう思うかも……」
アザミ:「…………」
アザミ:「友香は優しいね」
アザミ:「私も、そうだといいなって思うよ」
樫井友香:「う……」
樫井友香:半分は彼女の心を宥めるつもりで吐いた言葉だったけれど。
樫井友香:彼女は自分が思っているよりもずっと色々なことが見えているんじゃないかと、その眼差しを受けて思う。
樫井友香:「……だって、あたしは」
樫井友香:「弟や、妹や……お母さんの、そっくりな人が」
樫井友香:「同じ姿で、同じ声であたしに話しかけてくれる人が、目の前にいたら」
樫井友香:「きっと、そうしたくなっちゃう……から」
アザミ:「…………うん」
アザミ:「そうしてあげてほしいなって、思うよ」
樫井友香:「……」
樫井友香:(……なんで、あたし)
樫井友香:(こんな、怪物のこと……可哀想だなんて、思っちゃってるわけ)
樫井友香:帽子のつばで目元を隠すように、静かに俯いて。そのまま黙りこくる。
KP:----
二階へ
KP:じゃあ次どこ行きましょう~!
詩島摩子:あとは……見せプレイス以外は2階?
KP:ですね 二階もあるアルヨ
樫井友香:じゃあ2階……?
樫井友香:キッチン行けば刃物くらいは調達できそうだけど
KP:そうですね、出来ると思います
KP:とりあえず二階の探索箇所だしますね!
KP:二階の探索箇所
・寝室
・明夫の私室
・アザミの私室
・物置
・バルコニー
・階段(一階へ)
・階段(屋根裏へ)
このうちバルコニーは魅せプレイスです。
樫井友香:屋根裏あるんだ!
詩島摩子:結構あるな~
樫井友香:非見せプレイスおおいな
詩島摩子:上から行きましょうか 寝室?
樫井友香:そうしましょうか
KP:葭平さんも平気?
葭平 椿:夫婦の寝室に侵入するか……
葭平 椿:あっ大丈夫です
KP:じゃあみんなで夫婦の寝室に侵入しましょう!
KP:----
KP:寝室は、大きめのベッドと本棚がある。そしてこの部屋はとても埃っぽい。
KP:本棚はそこまで大きくない。就寝前によく眠るためのものなのか、文学作品や漫画、BDなどがある。
KP:以上です。
詩島摩子:「……埃っぽいですね……。掃除されてない……というか、使われていなかったんでしょうか……?」
樫井友香:「別の場所で寝泊まりしてるんですかね、明夫さん。他にもいくつか部屋はありましたけど……」
詩島摩子:【目星】振ろうかな~
KP:≪目星≫や≪図書館≫などどうぞ!
詩島摩子:CCB<=81 【目星】
Cthulhu : (1D100<=81) → 43 → 成功
葭平 椿:なけなしの目星してみよ
葭平 椿:CCB<=30 【目星】●
Cthulhu : (1D100<=30) → 34 → 失敗
葭平 椿:あっ惜しい!
詩島摩子:惜しい
KP:おしい
樫井友香:じゃあ図書館してみよ
樫井友香:CCB<=89 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=89) → 96 → 致命的失敗
KP:あっファンブル
詩島摩子:なんてこと
KP:では詩島さんは、収められている本やBD類は、戦争映画、ラブストーリー、ホラー、いろんなジャンルがあり、ドラえもん劇場版もたくさんあることがわかります。
KP:そして樫井さんの頭には、小さなドラえもんのフィギュアがふってきました。
KP:ぽこんっ
詩島摩子:マジでドラえもん好きな人だった
樫井友香:ドラえもんめっちゃ推されるな
葭平 椿:ここドラえもん屋敷?
樫井友香:「あうっ」
詩島摩子:「あっ……だ、大丈夫ですか……!?」
詩島摩子:手を出そうとして触れられず、オロオロしている。
樫井友香:「だ、大丈夫……」頭を抑えて屈み込む。潰れたキャスケットを被り直す。
葭平 椿:「え、上から降ってきたっすか?」
詩島摩子:「す……好きなんですかね、ドラえもん……」昔もそうだったかな、と記憶を手繰りつつ。
樫井友香:「あのへんの棚の上の方に置いてあったんじゃないかな……」人形を拾い上げる。
樫井友香:元の高さには届かなさそうだったので、適当な位置に戻した。
葭平 椿:「あっマジだ、メチャいっぱいあるっすよ」棚の上に居並ぶ大量のドラえもんを指差す
アザミ:「タヌキ、可愛いもんね」
詩島摩子:「いえ……タヌキではなく猫型ロボットだったかと……」
アザミ:「え?だって猫に全然似てないよ」
詩島摩子:「そ、そうなんですけど……ネズミに耳を齧られて……」
樫井友香:「なんだっけ。昔、耳がかじられて取れちゃったんですよ」
アザミ:「えーっ、可哀相」
葭平 椿:「なんか色も変わったんじゃなかったっすか? 泣いてたら青くなったとかってアニメで見た気がするっす」
樫井友香:「まあ、可哀想ですよね……」
アザミ:「えっ、そうなんだ……泣くと色って変わるんだね」
樫井友香:「ロボットなんだし、修理してあげれないのかな……?って小さい頃思ってました」
詩島摩子:(何故この状況でドラえもん談義を……?)
詩島摩子:「と、ともかく……。この部屋にはめぼしいものは無さそうですかね」ベッドの下を覗き込んだりしつつ
KP:ベッドのしたには小さなドラえもんフィギュアが転がっているくらいですね。
樫井友香:「あっ、そう……ですね。ずっと使われてなさそうですし、これといって明夫さんの手がかりはなさそう……?」
樫井友香:一応図書館は誰も成功してないけど出る情報同じかな
KP:そうですね……劇場版ドラえもんのコミカライズとか出るかもしれませんね……(あるのか知らないが……)
KP:まあ出てもそのくらいなので、出る情報は同じですね
詩島摩子:では行きますか 次に
樫井友香:ここもほぼ店プレイスだったようね……いきましょうか
葭平 椿:行きましょう
KP:OK!ではどこにいきましょう
詩島摩子:明夫の私室ですかね 順番的には
葭平 椿:明夫ルーム行きますか
樫井友香:行こ~
KP:----
KP:明夫の私室
KP:本棚と机がある、簡素な部屋。
KP:部屋は散らかっており、めちゃくちゃ。使われていた形跡はある。
KP:以上です。
樫井友香:散らかってるんだ なにかないか漁りつつ目星……?
KP:本棚と机、それぞれ調べますね
KP:調べますねじゃない 調べられますね
樫井友香:じゃあとりあえず机いこ
詩島摩子:お願いします
樫井友香:本棚はまたドラえもんでいっぱいな気がするし……
樫井友香:目星でいいです?
KP:はい!
KP:目星お願いします!
樫井友香:CCB<=89 【目星】
Cthulhu : (1D100<=89) → 23 → 成功
KP:成功!
詩島摩子:やった~
葭平 椿:たすかる
詩島摩子:本棚は図書館ですか?
KP:そうですね!本棚は図書館か目星ですね
詩島摩子:CCB<=89 【図書館】
Cthulhu : (1D100<=89) → 86 → 成功
詩島摩子:あぶな
KP:こちらも成功!
KP:じゃあまず先に図書館の方出しちゃいますね
詩島摩子:目星だったら死んでいた
葭平 椿:私が動くまでもなかったようだな……
KP:本棚は、収められている本の種類自体におかしなところはないものの、おさめられている本の数が異様に少ない棚があることに気づく。本が収められていないのに、ほこりがない。
樫井友香:持ち出したのか……
KP:机の上は、パッと見ごちゃごちゃで、メモが散乱していますが、そのごちゃごちゃの中から樫井さんは日記帳を発見しました。
樫井友香:わお
KP:あと、机の上には物に埋もれるようにパソコンがあるのを発見します。
詩島摩子:大収穫だ
樫井友香:(これ、日記……?)手に取ってぱらぱらと読み始める。
KP:おっ、では日記の中身を公開します。
KP:かなり長いので、読み終わったら右手を上げてください。
KP:日記①
最初のうちは夫婦仲睦まじく暮らしている様子が書かれているが
2月のある時震えたような文字にならない文字が書かれた後しばらく空白になっている。
その後、わけのわからない記述が続く。
曰く、
大量に古い書物を手に入れた。「混沌」と名乗る神に出会うことができた。その冒涜的な知識と呪文の数々は常識を容易に溶かし切った。
次にユゴスよりのものに接触。遺体すら蘇らせられるのではないかと期待するが、叶わなかった。
次に接触した彼らは精神交換で現代にも数多く存在し、接触するのは楽だった。未来の技術を使えばあるいはと思ったが、
残念ながら彼らは人の死に興味がなくひどく落胆した。が、死体をこれ以上損傷させず維持する方法を得た。
そして時間遡行。これは応用ができるかもしれないと思い今一度混沌に教えを乞うことにしたが、これが失敗だった。
時を操作する術を試そうとした途端、『何か』に見つかった。身の毛のよだつようなあの化け物は確実に私を追ってくる。
何か対策を立てなければ。時間がないというのに。
KP:日記②
8月
見つけた!とうとう、死を超える方法を見つけた!
それは脳すら自ら固定化し、知能を持つ。
私の求めていたものは、これだ。
9月
奇跡だ。実に順調だ。研究と実験を始める
10月
完成した。
実行は、あらゆる最終調整をした上で行う。
アザミ、もうすぐ会えるよ。
KP:日記③
11月
どうして。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
こんなものアザミではない。
KP:日記④
12月
研究が足りないのか…いや、これで正しいはずだ。
数だ。数をこなさなければならない。
大丈夫、いつかは妻にたどり着く。
研究を続ける。トライアンドエラーだ。
アザミ。待っていてくれ、アザミ。
1月
ダメだ あきらめては 何か手段を なにか…
2月
できることならなんでも試す 素材なら金で買える。
電子メール一通で命が買える時代なのだということを考えれば
私自身もさほど狂っていないのではないかと錯覚するものだ。
アザミに会えればそれでいい。それだけでいい
最早あれらの管理も面倒になってきた…
KP:日記⑤
3月
大量に作成した結果として、奇跡的に比較的良質な個体が1体だけ完成した。
ダメだ 足りない これも、アザミとは程遠い
こんなものアザミではない
まだ届かないのか
4月
猟犬を凌ぐ術はきっともう長くはもたない
どうして どうして君に会えない
どうすればいい アザミ
アザミ!
(日記はここで途切れている)
KP:以上です。
詩島摩子:読みました……
樫井友香:読んだよ
葭平 椿:読みました
KP:ありがとうございます!みなさんの挙げた右腕にハイタッチします。
樫井友香:ぱちんっ
葭平 椿:パシィ
詩島摩子:ペチ……
樫井友香:「……」日記を読み進めるうち、顔色が悪くなっていく。
樫井友香:「……理解できない。常軌を逸してる。信じられるわけがない」ぱたん、と日記を閉じて呟く。
樫井友香:「でも、一応の説明がつく」
葭平 椿:「え、何書いてあったんすか?」
樫井友香:「そんな感じの内容でした」重い溜息を吐いて、日記を椿さんに手渡す。
詩島摩子:覗き込むように日記を読む。
詩島摩子:「……神って……。……す、スケールが大きすぎてピンと来ませんが……本当に神……?」
詩島摩子:幼い頃に親しかった彼が狂気に溺れていく様を目の当たりにして、暗澹たる気持ちが込み上げてくる。
葭平 椿:「………」
樫井友香:「別に……そこまで大層なものじゃないでしょう」
樫井友香:「超自然的なものを見ると、なんだって神って呼びたがるものでしょう」
詩島摩子:「しかし、この日記を見た限り……」
詩島摩子:「少なくとも、意思疎通の取れる超自然的な存在……」
詩島摩子:「が、実在している……ということになりますよね……」
詩島摩子:「それは、多神教的な観点から見れば、神……と呼べるものなのでは……?」
樫井友香:「……それは」
樫井友香:「いる……には、いるんでしょうけど」
樫井友香:「それこそ、日記の内容を見るなら」
樫井友香:「悪魔と呼んだほうが相応しいでしょう、これは」
詩島摩子:「……そう……ですね……」頷く
詩島摩子:「神は神でも……邪神……と呼ぶべき……」
詩島摩子:「……」眩暈を覚え、額を抑える。
詩島摩子:「……本棚のほうは、不自然なスペースがありました。何冊か持ち出したのかも……。家のどこかにあるのか、本人が持っているのか……」
樫井友香:「何か、重要な本だったんですかね……ここにない分には、調べようもありませんけど」
樫井友香:「あと、PCも見つけました。まだ点けてないんですけど、こっちにも何か入ってるかも」
樫井友香:コードを手に、コンセントの差し口を探す。
詩島摩子:「見てみましょうか。パスは掛かってますかね……」
樫井友香:という感じで、電源入れて中を見ようとしてみます。
KP:そうですね、電源は入りますが、ロックがかかっているようです。
詩島摩子:か……【鍵開け】……
KP:そうですね……本来とは違うけど……≪鍵開け≫≪機械修理≫で解除を試みられていいでしょう。
詩島摩子:やった~~
詩島摩子:CCB<=60 【鍵開け】
Cthulhu : (1D100<=60) → 65 → 失敗
詩島摩子:ホァーーッ
葭平 椿:機械修理もいいの!?
樫井友香:人は誰でも「コンピューター」が1あるんだぜ
葭平 椿:CCB<=70 【機械修理】●
Cthulhu : (1D100<=70) → 86 → 失敗
葭平 椿:?
樫井友香:あっ鍵開け機械修理でいいんだ
樫井友香:CCB<=20 【機械修理】
Cthulhu : (1D100<=20) → 32 → 失敗
詩島摩子:さ 再チャレンジ条件は……?
KP:じゃあ≪アイデア≫の半分でもいいかな……
KP:全員≪アイデア≫の半分でどうぞ!
樫井友香:なるほど
KP:切り上げでいいっちゃ~
葭平 椿:CCB<=40/2 【アイデア】これで振れるかな
Cthulhu : (1D100<=20) → 19 → 成功
葭平 椿:通った!?
KP:INT最低値やるやん!
樫井友香:CCB<=75/2 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=37) → 89 → 失敗
詩島摩子:CCB<=75/2 【アイデア】
Cthulhu : (1D100<=37) → 48 → 失敗
詩島摩子:優秀な助手
樫井友香:バカだからよくわかんねぇ人がクリティカルなこと言い当てるやつじゃん
KP:では葭平さんは、解除を試みてパスワードを当てること自体はできなかったものの、
KP:こういう数字って忘れがちだから絶対忘れないような、自分や大切な人の誕生日をパスワードにすると便利っすよね~と思いました。
樫井友香:www
詩島摩子:なんてグッドアイデアなんだ
葭平 椿:「『doraemon』かと思ったんすけど……違うみたいっすね……」
樫井友香:「ううん、ドラえもん関連の語句というのはもしかしたらなくもなさそうですけど……」
葭平 椿:「う~ん、じゃあなんだろ……あたしはスマホのパス誕生日にしてるんすけど……」
樫井友香:「……いかんせん候補を絞りきれないかな。他の場所を調べたほうが、いいかも……」
葭平 椿:「ドラえもんに誕生日とかあったっけ……?」
詩島摩子:「誕生日……流石にそれは……」
詩島摩子:「doraemon2112……」
詩島摩子:「doraemon2112_9_3……」
詩島摩子:「……やっぱりドラえもんじゃないのでは……」
KP:ではdoraemon2112_9_3で開きました。
詩島摩子:嘘でしょ??
樫井友香:「まあ、実はドラえもん以外のキャラが推しかもしれませんし……って」
樫井友香:「あれ……? うそ、開いた……!?」
詩島摩子:「えっ……」
詩島摩子:「そ……そんなにドラえもん好きなの……!?」
葭平 椿:「え、っていうか9月3日なんすか? ドラえもんの誕生日……」
樫井友香:「そのはず? 昔、9月3日に誕生日スペシャル放送とかやってたから……」
詩島摩子:「だから何でこの状況でドラえもん談義を……」
詩島摩子:「……中身は……?」
KP:ドラえもんを壁紙とした簡素なデスクトップには、インターネット(ブラウザ)とインターネット(メーリングソフト)が置かれているのみです。
詩島摩子:「壁紙まで……」
詩島摩子:ブラウザの履歴とかメールボックスを見ようとします
樫井友香:「あんまり使ってなかったのかな……?」
KP:ブラウザはなにやら怪しい呪術的なサイトやドラえもん関係のサイトを閲覧した跡くらいですが、
KP:メールボックスには唯一「HS」というフォルダが存在しています。
樫井友香:「……そういえば、さっきの日記」
樫井友香:ふと思い出したように呟く。
樫井友香:「メール一通で命が買える、とかって……」
詩島摩子:「…………」嫌な予感を覚えつつ、フォルダをクリックする。
KP:ヒューマンショップという送り先との送受信メールがたくさん出てくる。
KP:メールの本文をみると、何らかの商品の注文と納品についてのメールだということがわかる。
KP:メールの履歴をたどっていくと、一番古いメールは、昨年の10月初旬。
KP:その1回目からしばらくやりとりはなく、今年の2月ごろから再びやりとりが再開されている。
KP:そこからは1週間に1度という高頻度だったようで、一番新しいものは今年4月の中旬。
KP:メール本文には、注文内容として Sx1 Mx1 Lx0 注文合計数:2 などと書かれている。
KP:やり取り先から届いているメールには、連絡先が記載されているものもあり、電話番号と住所、営業時間が午前10時から午後15時であることがわかる。
KP:以上の事が分かりました。
アザミ:ちなみにアザミは少し離れた部屋の隅で部屋から拝借したドラえもんのフィギュアで遊んでます。
詩島摩子:「……これって……」
詩島摩子:蒼白い顔を引きつらせる。
樫井友香:「ヒューマン・ショップ……」
詩島摩子:「な、名前……そのままの意味……?」
葭平 椿:「ショップってことは通販かなんかっすかね?」
樫井友香:「スワンプマンを作り出すにも、元になる素体が必要……って事ですか」
樫井友香:「細かい工程や理屈はわかりませんけど……」忌々しげに呟いて。
樫井友香:スマホでこのヒューマンショップについて調べてみることはできますか?連絡先や住所とかも一緒に入れて調べてみたりして。
KP:そうですね、会員制の水生生物グッズショップということになっているとわかります。
樫井友香:なるほどなあ……
KP:高級な藻とか売ってるんだろうな~
詩島摩子:イルカのクッションとか買おうかな~
葭平 椿:沼売ってるのかも スワンプマンの素材だし
樫井友香:「……ふざけやがって」スマホの画面を見ながら呟く。
詩島摩子:「……」魔術やオカルトと関係のない社会の闇を目にして、別の意味で気分が悪くなる。
詩島摩子:「あ、改めて……とんでもないことに関わってしまったようですね、我々……」
葭平 椿:「……?」いまいち分かってない
樫井友香:そのままメッセージアプリを開いて、母親にメッセージを送ります。
樫井友香:自分の身に何かあった場合、このヒューマンショップという店のことを、おそらく人身売買を行っているとして警察に通報してほしいという内容。
樫井友香:それから少し迷って、「心配かけてごめん」「きっと大丈夫だから」と付け足す。
KP:ではママからは『なにをしているの?そんな危ないことからはすぐに手をひいて、すぐ帰って来なさい』と返信がきます。
樫井友香:無視して閉じます。
KP:では今後、定期的に樫井さんのスマホにはママからの連絡が大量にくるようになりました。
樫井友香:急に音が鳴らないようにミュート設定にしておきます……。
KP:----
KP:NEXT部屋!どうしますか!
詩島摩子:アザミルームでいいですかね?
葭平 椿:よさそう
樫井友香:よさげ!
KP:OK!アザミルーム!
KP:アザミの私室は、本棚と化粧机、クローゼットなどがある。
KP:部屋の装飾やおいてある小物などから、女性の部屋だという印象をうける。
KP:荒らされたりしている様子はないけれど、部屋全体に軽く埃が積もっている。
KP:以上の事が分かりました。
詩島摩子:とりあえず目星かな~
KP:謎の行動である「部屋全体に目星」という行動をとることができます。
詩島摩子:謎の行動します
KP:どうぞ!
詩島摩子:CCB<=81 【目星】
Cthulhu : (1D100<=81) → 78 → 成功
詩島摩子:危ないって!
樫井友香:やるか~
樫井友香:CCB<=89 【目星】
Cthulhu : (1D100<=89) → 9 → スペシャル
葭平 椿:謎の行動するか
葭平 椿:CCB<=30 【目星】●
Cthulhu : (1D100<=30) → 3 → 決定的成功/スペシャル
詩島摩子:みんな目良すぎ
葭平 椿:メチャ見えてる
KP:そうですね……ではみなさんは、物陰に隠れるように明夫とアザミの二人が映っている写真が写真たてに入っているのを見つけました。
KP:葭平さんは、五千円札とドラえもんのフィギュアを見つけました。
樫井友香:(……こんな、陰になるような場所に?)アザミさんの方を警戒しつつそれを見る。
葭平 椿:「あっ五千円あったっすよ! あとドラえもん!」二つを手に取ってデカい声でアザミに報告する
アザミ:涼しそうな顔をして部屋を見ていますが、少し寂しそう……というか複雑そうな顔をしています
詩島摩子:「ここにもドラえもん……」
詩島摩子:「アザミさんの部屋……暫く使われてはいないようですね」
詩島摩子:「恐らくは彼女が亡くなってから……でしょうか」
詩島摩子:「……彼女、どうして亡くなったのでしょうね」
樫井友香:「日記には、はっきりしたことは書いてなかったですね……」
樫井友香:読めない文字を書き散らしていた部分のことを思い出して。
詩島摩子:「病気か、事故か……」
詩島摩子:「病気なら、日記に前兆があるでしょうか……?」
詩島摩子:「とすれば事故でしょうか……誰かに殺された、なんてことも……」
樫井友香:「……相手がいる話じゃない気はするかも。なんとなくですけど」
樫井友香:「あの日記を書いた人なら、その相手に対する恨みを書きなぐってるんじゃないかって思うから……」
葭平 椿:「あ~たしかに、あの感じだったら復讐しにいきそうっすよね」
詩島摩子:「成程……確かにそうですね」
樫井友香:「……アザミさん」振り返って、部屋を見渡している彼女の傍へ行って。
樫井友香:「その。この部屋のこと、何か……分かったりします?」
アザミ:「…………可愛い、部屋だね」
アザミ:「きっと…………住み心地が、いいとおもう」
樫井友香:「……うん。そうだね」
樫井友香:記憶もそっくりに再現されているというなら、ここで過ごした時間のことも覚えているんじゃないかと思ったけれど。
樫井友香:「あたしも、そう思う」
樫井友香:やっぱり彼女は、本物には遠く及ばないくらい空っぽで。
樫井友香:……それが自分でも分かってしまったから、あんなに寂しそうな顔をしていたのだろうか。
樫井友香:気づけば、持て余すように伸びていたアザミの手を、自分からぎゅっと握っていて。
樫井友香:「みんな。次の部屋、行こっか」
葭平 椿:「え、あ、……そうっすね……、」
葭平 椿:どこか、釈然としないものを感じる。
葭平 椿:それはかなりぼんやりとした、掴み所のない感覚でしかない。
葭平 椿:(なんだっけ……さっきアザミさんが話してた……)
葭平 椿:(スワンプマン? だっけ。でもあれって……)
葭平 椿:(自分が死んだことにも気づかない、みたいな話だったっすよね)
葭平 椿:アザミの寂しげな表情を眺め──正体の分からないひっかかりを覚える。
葭平 椿:「……ん~! 全然分かんないっす!」
葭平 椿:考えたとて仕方ない。頭をぶんぶんと振り、その曖昧な疑問を振り払う。
葭平 椿:「や、すんませんした。行きましょ!」
KP:----
屋根裏 血の池事件
KP:ネクスト探索ポイント!なのですが、二階はあと物置ですよね魅せプレイス以外は
KP:物置はぶっちゃけ調達判定ポイントです
樫井友香:そのようね
樫井友香:ほほう
葭平 椿:ボディアーマー買わなきゃ
KP:目星や幸運で成功したら欲しいものが手に入るかも
詩島摩子:え~ UGNボディアーマーかな
KP:アザミはここでポリタンクを調達したみたいですね。好きなもの調達してください
樫井友香:ふんふむ
KP:UGNボディーアーマーといえばバニー服なので、バニー服になってもらっても構いません
KP:特に思いつかなければ現金やドラえもんのフィギュアでも大丈夫!
葭平 椿:戦闘技能持たざりし者なんだよな……
樫井友香:うーんうーん
詩島摩子:防具的なものないかな……
KP:ドラえもん大百科みたいな分厚い本を服に仕込んだら装甲1ある防具として扱っても大丈夫です
樫井友香:確かに防具かなぁ
葭平 椿:回避にマイナス補正付かない程度の防具探そうかな
KP:ドラえもん大百科は装甲1 回避にマイナス補正なしですね
詩島摩子:じゃあドラえもん大百科さがそ
詩島摩子:CCB<=81 【目星】
Cthulhu : (1D100<=81) → 87 → 失敗
詩島摩子:無い……
樫井友香:とりあえず判定するか
樫井友香:CCB<=89 【目星】
Cthulhu : (1D100<=89) → 8 → スペシャル
葭平 椿:CCB<=30 【目星】●
Cthulhu : (1D100<=30) → 23 → 成功
葭平 椿:あっ成功してる
KP:では詩島さんは鬼滅の刃一巻(装甲0)を、樫井さんと葭平さんはドラえもん大百科(装甲1)を手に入れました。
樫井友香:じゃあ……ドラえもん大百科相当の上着かなんかを……
樫井友香:あくまでドラえもん大百科になるんだ
葭平 椿:ドラえもん大百科複数持ってるの?
樫井友香:やだな……ドラえもん大百科を腹に入れたまま死ぬ女になるの……
詩島摩子:ジャンプコミックスじゃだめか……
KP:じゃあドラえもん大百科でなく厚い皮のジャケットでも大丈夫!
樫井友香:やった~ ジャケります
KP:ドラえもん大百科は複数種類があるのでたくさん持ってるみたいですね。
詩島摩子:もうドラえもん屋敷じゃねーか
葭平 椿:ドラえもん大百科腹に入れとくか……
KP:じゃあ次は屋根裏に行く感じかな?
詩島摩子:そうですかね?
樫井友香:ですね!
葭平 椿:行きますか
KP:狭い階段を上った先にある扉を開けると、それほど広くない屋根裏部屋がある。
KP:ほこりをかぶったダンボールが積み上げられており、工具が散乱している。倉庫として使われていたようだ。
KP:薄暗いので良く見えないが、ライトで照らしたら何か見えるかもしれない。
KP:以上です。
樫井友香:スマホでライトしつつ目星……?
詩島摩子:かな……?
葭平 椿:スマート・バキ・フォンの出番か
KP:ではバキ・フォンで照らすと、目星をする間でもなく部屋の床に血だまりが広がったような、赤黒いシミの跡があることに気づきます。
KP:≪知識≫≪医学≫が振れます。
樫井友香:ええ~
樫井友香:CCB<=75 【医学】
Cthulhu : (1D100<=75) → 96 → 致命的失敗
樫井友香:ええ~?
KP:ファンファン……
葭平 椿:CCB<=70 【知識】
Cthulhu : (1D100<=70) → 89 → 失敗
KP:樫井さんファンブル率高いですね
樫井友香:ま、まだ2回だけだし……
詩島摩子:アワワ……
詩島摩子:CCB<=80 【知識】
Cthulhu : (1D100<=80) → 1 → 決定的成功/スペシャル
詩島摩子:!?
KP:1クリ!?
葭平 椿:矩形波ダイス
樫井友香:医療知識で高卒探偵に負けた……
KP:では詩島さんは、これが本物の血であること、一人分の致死量相当のものであること。シミの様子から、最近出来たものでなく、数か月前にできたものだということが分かります。
KP:樫井さんは、屋根裏の壁にちょっとぶつかってしまい、すると上にあった大量のドラえもんフィギュアが頭上に降ってきます。
KP:ぽこぽこぽこぽこぽこぽこ!!!!
樫井友香:ぎゃー!
葭平 椿:もうホラーなんだよな
KP:市松人形とかでなくてよかったですね
樫井友香:「あ、わぎゃっ……!?」雪崩のように落ちてきた人形にぼこぼこにされ、頭を抱えて蹲る。
樫井友香:「なっ、何この数……流石に意味分かんないんだけど……!」
樫井友香:「あの人どれだけドラえもん好きなんですか……!?」
葭平 椿:「や、ヤバ……ドラえもん好きすぎでしょ……」
詩島摩子:「……これ……!」血痕に気を取られ、そちらを見ていない。
詩島摩子:スマートフォンのライトで照らし、指先で触れて確かめ、調べる。
詩島摩子:小説のように殺人事件を捜査するようなことなど無いが、その知識だけは父から教え込まれている。
詩島摩子:「二人とも、これ……」
詩島摩子:「ち……血です。多分、本物の……」
葭平 椿:「へ? うわっ!」詩島さんに声をかけられ、振り返ってその惨状に驚く。
樫井友香:「えっ?」足元に散らばったドラえもんフィギュアを片付けながらそちらを見る。
樫井友香:「……大分、渇いてますね。それも、すごい量の……」
樫井友香:「……」
詩島摩子:「古いですが……数年、は経っていないですね。おそらく数か月前……」
詩島摩子:「量からすると……これが一人分のものだとすれば」
詩島摩子:「これだけ出血すれば……まず助からない……でしょうね……」
詩島摩子:「ここで……誰か一人、死んだ……?だとすれば、それは…………」
葭平 椿:「え、血ぃ見ただけでそんなことまで分かるんすね! すごいっす!」
樫井友香:致死量の、出血。そんな物騒な話をごく最近、した覚えがある。
樫井友香:「……金曜日の明け方、一人分の致死量の血液が、町のどこかにバラ撒かれてる」思い出すように呟く。
葭平 椿:「へ?」その呟きに振り返る
樫井友香:「金曜日の血の池事件、って」
樫井友香:「そう呼ばれてるらしいです。……探偵さんなら、聞き覚えがあるんじゃ?」
詩島摩子:あるんでしょうか!?
KP:聞き覚えあっても大丈夫!
樫井友香:普通に何度も報道されてるし探偵なら知ってておかしくないかなって思っちゃった……
詩島摩子:「……あ……」
詩島摩子:ただの都市伝説だと思っていた話だ。
葭平 椿:「あ~……? なんか聞いたことあるような……?」名前くらいは覚えがある
詩島摩子:「……それが、この件と関係が……?いや、しかし……」口元に手をやりぶつぶつと
詩島摩子:「街中に血を……?何の為に?あるいは何が原因で……?」
樫井友香:「確証はないですけど……もし、この屋敷で行われてたらしい、冒涜的な実験が」
樫井友香:「副産物として、そこにあるような血の痕を生み出してしまうものなんだったら……って」
詩島摩子:「……街中に、血……」
詩島摩子:「街中……」
詩島摩子:アザミに視線を向ける。
詩島摩子:(彼女は他の肉塊と違って、街中をうろついていた……)
詩島摩子:(でもそれは、もしかすると……特別なことでは、なかった……?)
アザミ:「…………それって何回も起こってるの?」
樫井友香:「……うん。何度も起きてて、警察も捜査してるんだって……」
アザミ:「じゃあ、始まってたんだ。ううん、もう全て終わってるって言った方がいいのかな」
葭平 椿:「……何か、知ってるんすか?」
樫井友香:「えっ……な、何?どういうこと……?」
アザミ:「この事件は、単にその日だけ食べ方がヘタクソな個体が流行ったってだけの話」
アザミ:「はっきりいって、血がばらまかれているなんてわかりやすい事象より、もっと大変なことが水面下で起こってる。いや、起こってた」
アザミ:「あいつらは、明夫が品種改良した宇宙生物だよ。……アザミを、作るために生み出した」苦々し気に呟く。
詩島摩子:「うっ……」
樫井友香:「食べっ……え……?」
詩島摩子:「宇宙……生物……!?」
葭平 椿:「う、宇宙……?」
樫井友香:「今度は、宇宙生物……」うんざりした様子で、髪を掻き毟る。
詩島摩子:「ちょっと待ってください……魔術とか……神とか……宇宙とか……そんな……」
詩島摩子:「オカルトかファンタジーかSFか、どれか絞ってくださいよ……!」
アザミ:「きっと、明夫が何匹か逃がしちゃったんだろうね。ホントドジなんだから」
アザミ:「あいつらは、人を食べるの。そして、捕食した人体から遺伝子情報を読み取り、食べられた人間になり替わる」
アザミ:「記憶も知識も経験もそのままに。本人に自覚はなくて、社会には何も影響を与えない」
アザミ:「ただ、本能的に、隙を見て増えるだけ。増殖する瞬間も本人に自分が化け物だという自覚はないの。だから害はない。だから問題はないの」
樫井友香:「……な、えっ」
詩島摩子:「……それって…………」
葭平 椿:「……まんま、さっきのスワンプマンじゃないすか……?」
樫井友香:「今の……それは、じゃあ」
樫井友香:「このままいずれ、みんなスワンプマンに成り代わる……ってこと……?」
樫井友香:こめかみを抑えながら訊ねる。自分でも何を口にしているのかよくわからなくなってきた。
アザミ:「でも、人は誰も死んでないよ?」
アザミ:「スワンプマンたちは人間を食べるけど、ちゃんと本人の姿かたちと人格と同じものに変異して、捕食された人間の続きを始める」
樫井友香:「でも、食べるのに失敗する個体もいるん……だよね?」
アザミ:「失敗って言うか……ヘタクソな個体は、食べる時に血の跡を残しちゃうみたいだね」
アザミ:「ほとんどのスワンプマンたちは、血の一滴も残さずに、捕食して増殖する」
詩島摩子:ぞわり、と悪寒が走り、鳥肌が立つ。樫井と葭平を、物置の古び曇った鏡に映った、自分の顔を見る。
詩島摩子:(……ひょっとしたら……)
詩島摩子:(もう、既に……)
樫井友香:「あ……模倣そのものは、ちゃんとできてるってことなんだ」
樫井友香:「あ、なんだ……はは……」ひきつった、泣きそうな笑顔を浮かべる。
葭平 椿:「……え、じゃあ……」足元の血へ再び目を落とす。
葭平 椿:「……これは誰の血なんすか?」
アザミ:「多分……明夫じゃないかな?この家には明夫がいて、スワンプマンの一番近くにいたんだから」
アザミ:「捕食されて、明夫自身がスワンプマンになってたとしても、おかしくないよね」
詩島摩子:「……そん、……な……」
葭平 椿:「あ……」
樫井友香:「……」
葭平 椿:「そ……っか、それで……」
葭平 椿:「『自分が死んだことにも』……『気づいてない』ん……すね……」
アザミ:「そう。他人も自分自身も、なりかわったことに一切気づいてないんだから」
アザミ:「誰も困ってないの。何の問題もないよね?」
樫井友香:「……でも、あたし達は気付いたよ」
樫井友香:「ここで、明夫さんだった人が死んだことに」
アザミ:「そうだね。じゃあ、明夫を殺すの?」
アザミ:「人間じゃないから?本人も気づいてないのに?」
樫井友香:「そうじゃ、なくって……ただ、あたしは」
樫井友香:「ここで死んだ明夫さんの分くらいは」
樫井友香:「死んだことを悲しんであげても、いいんじゃないか……って」
詩島摩子:「……樫井さん……」
アザミ:「友香は……優しいね」
アザミ:「私は……人間でもスワンプマンでも、関係ない。明夫に会いたい。明夫は、明夫だから」
アザミ:「そう、思ってる」
樫井友香:「……だったら、やっぱり」
樫井友香:「会いに行くしかないよ」
樫井友香:「成り代わった方の明夫さんが、どういう人なのか」
樫井友香:「本当に、ちゃんと貴方の知ってる明夫さんなのかどうか……」
樫井友香:「『死んでる』のかどうかは、そうやって決めるしか……ないんじゃないかって」
詩島摩子:「……」ぼさぼさの黒髪を掻く。
詩島摩子:「よく……分からなくなってきました……」
詩島摩子:「そもそも……それは……」
詩島摩子:「……死と言えるんでしょうか……?いや……全ての人間がスワンプマンに変わったとして、何の変化も無く世界が続いていくなら……」
詩島摩子:「彼らは一体、何の為に……」
アザミ:「『何の為に』……捕食なんてするのか、ってこと?」詩島さんに。
アザミ:「それは……『生きているから』じゃない?」
アザミ:「増えたい、種を残したいっていうのは、生き物ならみんな持ってるんでしょ?」
詩島摩子:「でも……それは……」
詩島摩子:「い、意識まで完全に別のものに成り代わって……それは生きていると言えるんでしょうか……?」
アザミ:「『そういう生命体』なら、そうなんじゃない?」
詩島摩子:「…………」あまりにも常識から外れた話に、思考がついて行かない。
アザミ:「なんだっけ、他の鳥の巣に卵産んで育ててもらう鳥とかいるんでしょ?」
アザミ:「それを、他の命を奪ってまで、他の鳥のフリまでして生きているといえるのか!って怒る人がいたとしても、その鳥はその鳥として生きてるよね」
詩島摩子:「……その理屈では、やっぱり……」
詩島摩子:「スワンプマンに捕食された人は、あくまでスワンプマンであって……」
詩島摩子:「元の人間では…… でも、意識と身体は……」
詩島摩子:「…………」
アザミ:「スワンプマンは存在を重視する。摩子は意識や体を重視する」
アザミ:「だったら、お互いいいとこどりで解決だね!」
アザミ:「まあ……スワンプマンについては、私より明夫の方が詳しいと思うし」
アザミ:「色々気になることがあるなら、やっぱりみんなも明夫に会った方がいいんじゃないかな」
アザミ:「友香は本当にスワンプマンになった明夫が明夫なのか、って心配してたけど……」
アザミ:「スワンプマンという生物がスワンプマンという生物である限り、明夫は同じものであるはずだよ」
アザミ:「だって……」三人を見る。
アザミ:「誰も、気づいてなかったでしょ」
樫井友香:「……え」
葭平 椿:「……?」
詩島摩子:「…………」
KP:SANチェックです。成功で0、失敗で1d3
樫井友香:CCB<=66 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=66) → 82 → 失敗
樫井友香:1d3
Cthulhu : (1D3) → 2
詩島摩子:CCB<=49 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=49) → 28 → 成功
樫井友香:樫井友香のSANを2減少 (66 → 64)
葭平 椿:CCB<=68 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=68) → 63 → 成功
アザミ:「……なんかおなかすいちゃったなー。何か食べに行かない?」
アザミ:「みんな難しい顔してるし……美味しいもの食べたら、元気になるかも!」
樫井友香:「あっ……あたし、は」
樫井友香:開いた手のひらをじっと見入る。
樫井友香:「お腹、空いてない……から」
樫井友香:「……全然、空いてないの」
樫井友香:「お昼、食べたの、もう6時間以上前なのに」
樫井友香:「もしかして……知らないうちに、なにか、食べたから……」
樫井友香:あるいは勝手な思い込みかもしれないが。今の彼女の中で否定しきれるだけの材料もない。
詩島摩子:「か……樫井さん……」
詩島摩子:その手におずおずと触れる。
詩島摩子:「だ、大丈夫ですよ……」「わっ 」
詩島摩子:「私もお腹……空いてない、ですから……」
詩島摩子:「だから……その……」
詩島摩子:「へへ……」
詩島摩子:下手くそな慰めと共に、卑屈な笑みを浮かべる。
葭平 椿:「や、つかこんなヤバい家にいたら減るもんも減らないっすよ!」
葭平 椿:「臭いし、よく分かんないバケモンは来るし、血溜りはあるし……」
樫井友香:「え、あ……」
樫井友香:二人に声をかけられて、少しまばたきをして。
樫井友香:「……ご、ごめんなさい。恥ずかしい所を……」
樫井友香:かぶりを振る。真実が何だったとして、思い悩むのは自分を追い詰めるだけだ……そう言い聞かせて、考えることをやめる。
KP:----
ヒューマンショップ
KP:さて、そんな感じで楽しく屋根裏パーティーをしましたが
KP:これからどうしましょう!
詩島摩子:どうしましょう ヒューマンショップあたり……?
樫井友香:どうしよう~
詩島摩子:徒歩で逃げたのかな
樫井友香:徒歩で逃げたのなら 周囲で目撃情報を集める……?
詩島摩子:追跡して手掛かり追えないかな……
詩島摩子:魔術でワープしてたら終わりだが……
樫井友香:おうち周辺でそういう判定できないかなぁ
樫井友香:追跡系の……見つからないなら見つからないで
葭平 椿:見つからなかったらご飯食べに行きますか
KP:どうなんだろう 舗装された道に家から出た跡って追跡できるのかな
詩島摩子:周囲の目撃情報とか含めて追跡……?
樫井友香:そうね 聞き込みは探偵の初歩だし……
葭平 椿:最初にアザミさんがいた交差点とか何かないかな……
詩島摩子:近くの監視カメラ見せて貰ったりとか……
KP:ルルブ見ると土についた足跡わかるわよ~みたいな技能って書いてますね まあ拡大解釈してもいいけど一応コンクリートの道は無理みたいなことかいてた
詩島摩子:無理そ~
詩島摩子:ヒューマンショップに凸ります?
樫井友香:そしたら聞き込みやるとどういう技能になるのかな……
KP:聞き込みは幸運とかになるのかな~?交渉系技能も説得や言いくるめはなんか普通の人に聞くのは違う気がするし……
樫井友香:ヒューマンショップでもいいよ~
葭平 椿:ヒューマン買いに行くか……
樫井友香:どういう風に凸るかは考えたほうがよさそうだが
詩島摩子:メールボックスにアカウント名とかはあったはず……
詩島摩子:どうしましょう 電話?住所に直接行く?
樫井友香:電話だと大した成果得られない気はする……?
樫井友香:してもいいけど 明夫さんの情報とか教えてくれるだろうか
詩島摩子:誰か言いくるめあります?
KP:葭平さんが80ありますね
葭平 椿:言いくるめあります
詩島摩子:配送業者を装って手違いで住所が前のままになってて困ってます~とか……
詩島摩子:アカウント名と名前出せばいけないかな……
樫井友香:あ~ なるほど
詩島摩子:駄目だったら直接行きましょう
樫井友香:それでいこっか
葭平 椿:最悪先輩がバリツでボコボコにしてインタビューするしかない
樫井友香:アザミと先輩の怪物ツートップじゃん
詩島摩子:第一助手の葭平クン 頼んだぞ
樫井友香:がんばって~
KP:よ~し じゃあヒューマンショップにいきますか!
樫井友香:あれ、電話で言いくるめってことじゃなく?
樫井友香:ダメだったら直接行く だから
KP:あっ電話か
詩島摩子:無理……ってコト!?
KP:では、プルルル……電話をかけてみましたが、出ません。
KP:今は夕方であり、メールに記載されていた営業時間が15時までであることが影響しているのかもしれませんね。
詩島摩子:なんだとぉ……
詩島摩子:ウ~ン 悠長に待ってたらまた犬来ますよねこれ
樫井友香:詩島さんはそうねぇ……
詩島摩子:直接行って営業所燃やすしかないわよ
樫井友香:行くか~ 営業時間外なら警備薄いかもだし……
KP:ポリタンクもってく?
葭平 椿:焼きに行きますか……
詩島摩子:冗談で言ったけど
詩島摩子:たぶん向こう警察呼べないし選択肢としてはありですね
樫井友香:行く途中で職質アウトにならないかな……
樫井友香:まあそうかも……?
樫井友香:向こうが呼ばなくても建物燃やしたらポリス来る気はするが……
詩島摩子:とりあえず行ってから考えようぜ!
詩島摩子:行きましょう
葭平 椿:行ってみますか
樫井友香:行くか~
KP:はい!ではヒューマンショップに向かいましょう
KP:みなさんは街にでました テクテク
KP:街の中は、たくさんの人々でいっぱいです。
KP:さきほどのアザミの話だと、この中にスワンプマンが混じっているのかもしれませんね。
KP:いったいこの中の何人がスワンプマンなんだろう?
KP:街行く人たちを見て、気持ち悪いと思いますか?
KP:それとも、ホンモノと同じ機能を果たせるのなら問題ないと思いますか?
KP:気持ち悪いと思うのなら、SANチェック。感じないのなら、SANチェックはありません。
詩島摩子:ヤダ~~~~~~~~~~~
詩島摩子:CCB<=49 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=49) → 45 → 成功
樫井友香:チェック……するか……
樫井友香:CCB<=64 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=64) → 31 → 成功
葭平 椿:気持ち悪いとは感じないけど、それはそれとして思うところはあるのでチェックします
葭平 椿:CCB<=68 【SANチェック】
Cthulhu : (1D100<=68) → 75 → 失敗
葭平 椿:???
KP:成功で1、失敗で1d3のSAN減少です。
葭平 椿:1d3
Cthulhu : (1D3) → 2
葭平 椿:??????
葭平 椿:犬とか肉よりデカいんだけど……
KP:犬よりこわかったんだなあ
葭平 椿:葭平 椿のSANを2減少 (68 → 66)
樫井友香:樫井友香のSANを1減少 (64 → 63)
詩島摩子:49>48
KP:テクテクテク 住所に書かれていたヒューマンショップに着きました。
KP:全員≪幸運≫を振ってください。
樫井友香:徒歩圏内だった
KP:テクテクテク(飛行機)の可能性もある
樫井友香:CCB<=70 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=70) → 94 → 失敗
詩島摩子:CCB<=60 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=60) → 71 → 失敗
葭平 椿:CCB<=70 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=70) → 96 → 致命的失敗
詩島摩子:オイオイオイオイオイ
葭平 椿:メチャクチャ不幸
樫井友香:あたしたちアンラッキーガールズ
KP:はい、じゃあまあ……着きましたね……
樫井友香:な、何だってんだ
KP:住所に書かれたところに着くと、そこはちょっとボロめのマンションの一室でした。
KP:あと葭平さんは移動中ポケットに入ってたドラえもんのフィギュアが落ちてきて、踏んづけて転びました。
樫井友香:いや怖い
葭平 椿:能力者か何か?
樫井友香:ポケットに入れた覚えあるの?
KP:アザミのポッケかも
樫井友香:そっかぁ
詩島摩子:まさか屋敷を出てまでドラえもんが……
樫井友香:しかしマンションの一室か……どうしようね
詩島摩子:ダミー住所じゃないの……?
樫井友香:そんな気もする 尚更どうしようね
樫井友香:とりあえず表札見てみる?
詩島摩子:そうですね それとなく中の様子を探りたいです
葭平 椿:「ったあ! なんすか!?」物思いに耽りながら歩いていたのもあり、落ちていたドラえもんに気づかず転ぶ
詩島摩子:「あ、葭平さん……!?」
樫井友香:「なっ、何……!?」気が立っていたのでビクッとする。
葭平 椿:「あっドラえもんじゃねっすか!? ドラえもんめっちゃ滑るな……! 丸いし……!」
詩島摩子:「何でまたドラえもんが……」
葭平 椿:「多分これアザミさんの……っすよね? 違ったら怖すぎなんすけど……」
アザミ:「あ、ごめん。ポケットに入れてたやつ落としちゃったかも」
アザミ:「大丈夫?」
葭平 椿:「あ、やっぱそうなんすね! よかった呪いのドラえもんじゃなくて」
樫井友香:「ああ、アザミさんが持ってきてたんだ……」
葭平 椿:「へーきへーきっす!」アザミにドラえもんを返す
アザミ:「ごめんね」と謝ってドラえもんを返してもらったアザミは、マンションの表札をみている。
詩島摩子:「しかし……普通のマンションに見えますね……。こんなところで人身売買が出来るとは思えないのですが、ダミー住所だったのでしょうか……」
KP:表札には「HS」と書かれています。
詩島摩子:書いてあるやんけ!!
葭平 椿:「えっ人身売買!?」気づいてなかった
樫井友香:「ちょっ、声小さく……!」
葭平 椿:「あっそっすね……すんません」メチャクチャ小声
樫井友香:「聞かれて警戒されちゃうかも……いや、ダミー住所の可能性は高いと思うんですけど」
詩島摩子:「どうですか葭平さん?中から何か聞こえませんか?」
詩島摩子:彼女の耳の良さに信用を置いている。
葭平 椿:聞き耳振ってみますか
KP:聞き耳どうぞ!
葭平 椿:CCB<=85 【聞き耳】●
Cthulhu : (1D100<=85) → 42 → 成功
葭平 椿:頭は悪いけど耳はいい
KP:成功!中からは、人が歩いたりする音がします。
KP:誰かはいるみたいですね。
詩島摩子:こっそり中の様子を覗き見とかする場合技能はどうなるでしょうか?
KP:マンションの部屋の中ってのぞき見できるかな……!?
詩島摩子:無理かも……
樫井友香:難しそう
詩島摩子:どうしましょうね
樫井友香:外で張り込んで出かけるのを待つ……?
樫井友香:悠長ではあるけど……
詩島摩子:いつ出てくるか分からないしな……
葭平 椿:ドアスコープの範囲に入らないよう屈んだまま扉へ近づき、そっと耳を近づける。
葭平 椿:「……誰かしら居はするっぽいっす。足音がしたんで」
葭平 椿:三人の下へ戻り、聞いた結果を小声で報告する。
樫井友香:「じゃあ、中に人はいるんですね……うーん」
詩島摩子:「そ、そうですか……困りましたね……」
詩島摩子:何か装ってチャイム鳴らして様子伺います?
樫井友香:合法的な訪問者を装えたらいいわねというのはあるな
樫井友香:何を騙るべきか……
詩島摩子:一瞬見られればいいわけだから
詩島摩子:宗教の勧誘でもいいわけですね
樫井友香:一瞬見るだけならそうね
詩島摩子:中入れて貰うのはどうせ難しいだろうし……
樫井友香:後は正直に探偵を名乗るか
詩島摩子:いや~~後ろ暗すぎることしてるしまずくないですか?
詩島摩子:向こうの立場的に
樫井友香:それは……そうね……
樫井友香:警戒度高めてしまうな
詩島摩子:玄関開けたらいる人になろうかな
葭平 椿:ドアポストから火のついた新聞とか入れたら出てくるかも
樫井友香:でもあんまり変な用件だとインターホン越しで済まされちゃうかも
樫井友香:警察を敵に回すのは厳しいけど……
樫井友香:でも向こうが通報できないのはそうだろうしな
詩島摩子:ベランダあります?
KP:欲しいですか?欲しければあって大丈夫です!
詩島摩子:ボール投げ込んで「取らせてほしいんですが……」で行きますか
詩島摩子:上手く行けば入れるし最低限ドアは開けて貰える
葭平 椿:植木鉢が割れそう
樫井友香:なるほどね
樫井友香:投擲かなぁ
葭平 椿:投擲持ってないな……
詩島摩子:初期値しかないが……
樫井友香:我も
KP:投擲ですね、投げるなら 初期値25だから目星聞き耳と同じくらいですよ
KP:つまりいけるってこと
詩島摩子:何なら実際にはボールなんて存在しなくてもいいんだけど……
詩島摩子:とりあえず振ってみようかな
詩島摩子:CCB<=25 【投擲】
Cthulhu : (1D100<=25) → 47 → 失敗
葭平 椿:それ言い出したら登攀の方がマシでは
詩島摩子:ギーッ
樫井友香:登攀でベランダまでいける……?
詩島摩子:あ~~ でも見つかったらそれこそ警察ですよね
詩島摩子:周りに空き部屋ってないですか?
葭平 椿:警察邪魔だな~
樫井友香:そうね……近隣住民に通報されたり留められたり刷るかも
詩島摩子:上下左右に
KP:空き家があるかは≪幸運≫に全員成功かな~
詩島摩子:ぜ、全員
詩島摩子:CCB<=60 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=60) → 91 → 失敗
詩島摩子:終わった
樫井友香:望みは絶たれた
詩島摩子:とりあえず二人にも投擲してもらう?
樫井友香:あたしも投擲するか
樫井友香:CCB<=25 【投擲】
Cthulhu : (1D100<=25) → 8 → 成功
詩島摩子:ナイスピッチ!
KP:オッ!いけましたね!
葭平 椿:あっ成功してる
KP:何投げたんだろう ドラえもん?
樫井友香:ドラえもんを投げる遊びしてるやつ怖すぎない?
詩島摩子:近くの百均でボール買ったとか……
樫井友香:そういう感じかなと思ってた
KP:OK!!ボールですね
樫井友香:「あっ、うまく乗った……っ」小さくガッツポーズ
KP:では樫井さんの投げたボールは住所に書かれた場所の窓を割って中に入っていきました。
KP:ガシャーン!
詩島摩子:「すごい……ナイスピッチです、樫井さ……」
詩島摩子:「あ……」
葭平 椿:「おっナイスっす!」ガッツポーズ
樫井友香:「あ、やば」
詩島摩子:「い、いえ……目的は果たしていますから……」「行ってみましょうか……」
葭平 椿:「え、割るって話じゃなかったんすか?」
樫井友香:「そう、かもですけど……これって器物損壊……」
葭平 椿:「別に良くないすか? 悪いやつだし……」
詩島摩子:「じ、人身売買よりは100倍マシですから……!」
樫井友香:「べ、ベランダに入れるだけがいいかと思って……」
樫井友香:「変に相手を怒らせたらどうなるかわかんないじゃないですかぁ」
詩島摩子:誰か一人ヤバい時警察呼ぶ役で残って貰って二人で行きましょうか
詩島摩子:私とあと一人どちらか……
葭平 椿:私いきますか
樫井友香:アザミも連れてく?よね
詩島摩子:あっそうですね
樫井友香:じゃああたし待機スマホ構えマンしてようか
詩島摩子:じゃあその三人で行ってみましょう
詩島摩子:インターホンを押します
KP:では、詩島葭平アザミの三人が中に突入、樫井さんが待機ですね。
KP:ぴんぽーん
KP:インターホンを押すと女性の声がします。
樫井友香:やり取りが遠目に見える位置でスマホ構えてます。
店長:『どちら様ですか?』
詩島摩子:「あ、あ、あの……あのあのすいません……」
葭平 椿:「すんませーん! さっき野球してたらボール飛んでって入っちゃったんすけど!」
詩島摩子:「ボッボボ、ボ……ボール……」
詩島摩子:「そっそう、それ、それです」
葭平 椿:「取らしてもらっていいすかー!?」
店長:『ああ~、ダメですよこんなところで野球なんてしたら』
詩島摩子:「ははははい、お願いします……すひ、すいません……」
店長:『ボールなんてまた買えばいいのでは?』
詩島摩子:「い、イチローから貰ったボールで……」
葭平 椿:「そうそう、死んだ兄貴がイチローから貰ったボールなんすよ!」
店長:『それは……大事ですね』
店長:『仕方ないな……いいですよ』
詩島摩子:「あっ、あり、ありがとうございます……!」
KP:そう言うと、少しして扉が開きます。
葭平 椿:「あっいいっすか!? あざーす!」
店長:「どうぞ……ん!?」
店長:女性はアザミを見て目を見開いています。
店長:「……へえ、ふーん……?まあどうぞ」
KP:女性は中に入るよう促します。
詩島摩子:(この反応……アザミさんを知ってる?顧客とそんなに深く関わってる……?)
詩島摩子:「……?え、えと……」
詩島摩子:「お知り合いですか?こちらの……ええと……」
詩島摩子:「……先程お会いしたんですが。何と言いましたっけ?お名前」アザミに
アザミ:「名前忘れちゃったの?アザミだよ」ちょっとむっとしてる
詩島摩子:「あ、ああ、そうそう!アザミさんでした。申し訳ありません」
店長:「知ってるって言うか……知ってたって言うか」
店長:「死んでる人でしょ。なんであなたたちは死人と一緒にいるのかな?」
詩島摩子:「……」
詩島摩子:「し、死んでる……?」
葭平 椿:「へ~死んでんすか? 死んでる人って話したりできるもんなんすかね?」
アザミ:「生きてるけど」ムッとしてる
葭平 椿:「生きてるらしいっす」
詩島摩子:部屋に他に人の気配はありますか?
KP:他に人はいないみたいですね。
詩島摩子:うーん……とりあえず入ります?
葭平 椿:入りますか
KP:では、招かれるまま三人はマンションの一室へと入っていきました。
葭平 椿:「誰かの見間違いじゃないっすか? おじゃましまーっす」
KP:ここで、樫井さんは≪幸運≫を振ってください。
樫井友香:ひえっ
樫井友香:CCB<=70 【幸運】
Cthulhu : (1D100<=70) → 28 → 成功
KP:成功!では中の描写をしていきましょう。
KP:マンションの一室は、必要最低限の家具とパソコンの置いてある簡素な部屋。
KP:生活の為というよりは、事務所として使っているのかな、といった印象を受ける。
葭平 椿:「へ~キレイな部屋っすね! ウチの事務所より物ないかも」
店長:「ボールってこれでしょ?」とさきほどのボールを渡してきます。
葭平 椿:「あ、そっすそっす! あざっす!」ボール受け取ります
詩島摩子:「あ、そ、そうです!これです、死んだお兄さんがイチローから貰ったプレミアムボール……」
樫井友香:目星できないかな
詩島摩子:「す、すみません、窓……壊してしまって……」
詩島摩子:「弁償しますから……」言いつつ部屋の様子を【目星】したいです
KP:そうですねえ、≪目星≫するまでもなく目立つのはパソコン、そして何やら書類が収められているらしきバインダーが、鍵のかかった戸棚に入ってるのが見えるでしょう。
店長:「ふぅん……弁償はいいですよ。窓ガラスなんかより面白いものが見られたから」
葭平 椿:「面白いもんてなんかあったっすか? イチローのボール?」
詩島摩子:「……」アザミさんに目をやる。
店長:「あなたたち、朝岡明夫の知り合いでしょう」
詩島摩子:「!」
店長:「彼自身はここに居なくて、死んだはずの朝岡アザミがいる……そしてあなたたちがいる」
店長:「本当はボールを取りに来たなんかじゃないよね?」
詩島摩子:「……」その態度に、誤魔化しても無駄だと悟る。
詩島摩子:「は、はい……」
詩島摩子:「我々は彼の行方を探しています」
詩島摩子:「ご……ご協力していただけませんか?」
店長:「ふぅん…………」
店長:「協力してあげてもいいですよ。彼の居場所には心当たりがありますから」
店長:「その代わり……そこの朝岡アザミをこちらに引き渡してください」
詩島摩子:「えっ……」
詩島摩子:「本当ですか……えっ……えっ?」
店長:「興味があるんですよ。死んだはずの人間にそっくりな彼女に」
店長:「人間に興味があるので。店名も『ヒューマンショップ』ってするくらいですからね?」
詩島摩子:二人を見比べて「きょ、興味って……」
詩島摩子:「どうする気ですか、彼女を」
店長:「ふふ……そこまで教える必要がありますか?」
葭平 椿:「や、あるっしょ」
葭平 椿:「……えっない? 普通にあると思うんすけど……?」
店長:「『先程お会いした方』がどうなろうと、あなたたちに関係がありますか?」
葭平 椿:「や、あるっしょ」
店長:「まあ、色々と『協力』をしてもらうつもりですよ。私の『仕事』の」
詩島摩子:「…………」
詩島摩子:腑分けされるアザミを想像して顔を顰める。
葭平 椿:「え~、じゃあやめといた方がよさそうっすかね」
詩島摩子:「はい……。そ、そんなことはさせられません……」
葭平 椿:「帰って通報するっす」
店長:「通報……?」
詩島摩子:「あ、葭平さん……!」
葭平 椿:「え、だって教えてくんないみたいっすからいいかなと思って……」
店長:「顧客の個人情報を好条件で流そうとしたことを通報されちゃうのかしら」首をかしげる。
店長:「ああ、それとも人の家の窓を割ってしまいましたと、自首をするのかしら?」
葭平 椿:「あ、それも確かに悪いっすね」
詩島摩子:「……あ、あなたのしている仕事のことですよ……」
詩島摩子:慣れない様子でぎこちなく威圧する。
店長:「イルカのクッションを売ることがそんなに悪いことなのかしら」わざとらしく微笑む。
詩島摩子:「し、しらばっくれないでください……!」
葭平 椿:「イルカのクッションも売ってるんすね」納得
詩島摩子:どうしよう……
樫井友香:いちおう心理学してみる……?
詩島摩子:三人がかりで無理やり聞き出すか一旦帰っていない時に部屋漁ります?
樫井友香:それもあり 鍵開けあるし……
詩島摩子:でもなんか恐らくですけど
詩島摩子:一定時間で犬来るシナリオな気がするんですよね
樫井友香:まあ……
詩島摩子:つまり犬から逃げるのと店長をノックアウトするのどっちがヤバそうかという選択になるんですが……
樫井友香:店長も人間じゃない気はするんだよな
詩島摩子:でも調子に乗ってるだけの人間かもしれない
詩島摩子:GMはこの女を分からせるべきだと……そう仕向けているのかも……
KP:たしかにわからせが似合いそうな外見してるな……
詩島摩子:逆にニャルラトホテプだったら殴りかかった時点でウケる笑って逃げてくれるのでは?
樫井友香:わんわんは戦力を把握できてるだけ危険度に上限がある感はある
葭平 椿:そうなんだよな~……店長正体が分からないから……
樫井友香:「え~不敬 潰そ」だったら死ぬけど……
詩島摩子:どうしよ~~
樫井友香:他の交換条件を出す?
詩島摩子:何があるかな……
樫井友香:アザミの身体に興味があるんだったら
樫井友香:明夫からアザミを作り出した方法を聞き出してくるよとか
詩島摩子:知らないのかな……?でも知ってたらこんな条件出してこないか……?
詩島摩子:一応言ってみますか
詩島摩子:「あ、アザミさんに拘らなくても……」
詩島摩子:「明夫さんは、これからも同じようにアザミさんに似せた人間を作り続けるはずです」
店長:「ふぅん……?」
詩島摩子:「彼はそのための資料……恐らくは魔導書のようなもの……を……」
詩島摩子:「家から持ち出しているようです」
詩島摩子:「協力して頂ければ、そちらの資料は全てあなたにお渡しします。あなたが求める情報も……あるのでは……?」
KP:では、≪言いくるめ≫≪説得≫≪信用≫など、交渉技能を振ってみてください。
詩島摩子:ウワ~初期値
詩島摩子:CCB<=15 【説得】
Cthulhu : (1D100<=15) → 24 → 失敗
KP:惜しい~~!
詩島摩子:葭平さん~~~~
KP:葭平さんも挑戦してみてもいいですよ!
葭平 椿:えっコレこっちも振っていいんですか!?
葭平 椿:CCB<=80 【言いくるめ】●
Cthulhu : (1D100<=80) → 78 → 成功
葭平 椿:あっぶね
KP:成功したようね!
詩島摩子:最高の助手
樫井友香:やったあ~
KP:じゃあ葭平さんがあらためてバカだからよくわかんねーけどクリティカルなこというやつやってくれれば
KP:言いくるめに成功した結果がでるでしょう
葭平 椿:「そっすよ! 明夫さんて人、なんかアザミさんたくさん作ってたみたいっすから、多分いろいろ知ってるっす!」
葭平 椿:「他にもなんか、宇宙人? みたいなのを改造して……スワンプマン? みたいなのも作ってたみたいっす」
葭平 椿:「なんか、知らないうちに人と入れ替わって、そいつ自身もそれに気づかないみたいな……」
葭平 椿:「お姉さん、人間に興味あるとか言ってたけど、そういうやつには興味ないすか?」
店長:「ふぅん……」
店長:「魔導書だの宇宙人だの、にわかには信じがたいですが。現に朝岡アザミに酷似した人間はここにいますし……」
店長:「失礼ですが、そういったことに興味がありそうに見えないあなたがスワンプマンの思考実験の話をしている」
店長:「なにかしら、本当に得られるものはあるのかもしれませんね」
店長:「いいでしょう。信用が必須の商売ですから本来こういったことはしませんが……」
店長:「ちょうど、朝岡明夫さんにお届けし忘れていたものがあったのですよ」
店長:そう言って、イルカのクッションを取り出す。
詩島摩子:「え……」
詩島摩子:「ほ、本当にイルカのクッション……?」
店長:「彼はいつも、あの大きな邸宅の地下……そこの部屋の、一番奥の左から三番目の床板を、強く踏み抜いた先」
店長:「そこから繋がる、隠し扉の先にある、さらに地下にある部屋」
店長:「そこへ届けるようにと、指示されていましたから」
店長:「そこへお届け願えますか?」
詩島摩子:「そ、そんな部屋が……!?」
葭平 椿:「えっと……? 地下の……?」思い出しながらメモを取る
詩島摩子:「いや……ど、どこか遠くに逃げたんじゃ……?どういうこと……?」
詩島摩子:クッションを受け取って「わ、分かりました……。ありがとうございます」
KP:それでは、そんな感じで……ヒューマンショップから出るって感じでいいかしら?
詩島摩子:ですかね?
葭平 椿:出ますか
詩島摩子:出てからクッションの中身とか調べてみたいです
KP:はい!ではイルカのクッションを抱えて外に出られました。
KP:イルカのクッションはふわふわした触り心地です。かわいい~
KP:中身開けるんですか……?
詩島摩子:え………………
詩島摩子:絶対ヤバいって……
樫井友香:「あっ、皆さん……!」出てくるのが遅かったので心配していた。
詩島摩子:「お、遅くなりました……すみません、葭平さんのお陰でなんとかなりました」
葭平 椿:「や~、それほどでもないっすよ~」嬉しそうな顔
樫井友香:「ああ、よかったです」安堵したように息を吐いて。「……それは?」イルカのぬいぐるみに視線をやる。
詩島摩子:「……ヒューマンショップの『商品』のようです」
詩島摩子:「中身は……」触ってみて「……」難しい顔
樫井友香:「……えっ」一瞬固まってから、その中身を想像して苦々しい表情になる。
葭平 椿:「よく分かんないっすよね。パッと見ふつーのクッションっすけど」横から手を伸ばしてちょっと触る
KP:ふわふわ……
詩島摩子:「こちらで得た情報を流すのを交換条件に……これの届け先を教えて貰いました」
詩島摩子:「あの屋敷の地下……のようです」
樫井友香:「地下……?あたし達が見た感じ、応接室の他にそんな場所は……」
詩島摩子:「どうやら、隠し部屋があったらしく……」「……行ってみましょうか」
樫井友香:「隠し部屋……なるほど」
葭平 椿:「地下の……一番奥の……左から三番目の床板を……」「……なんとかした先らしいっす!」
樫井友香:「行ってみましょうか。もしかしたら、そこに明夫さんが隠れているかも……」
詩島摩子:ということで……行ってみますか
葭平 椿:行きましょう
樫井友香:行き!
KP:OK!!
KP:ではみなさんは再び朝岡邸へと向かいます。テクテクテク
KP:その道すがら、アザミが不安そうに呟きます。
アザミ:「もうすぐ……明夫に会えるの?」
詩島摩子:「……かも、しれません……」
詩島摩子:「……ふ、不安ですか?それとも、怖い?」
アザミ:「…………」
詩島摩子:「嬉しい……ですか……?」
アザミ:「怖い……かな」
アザミ:「スワンプマンは……捕食した人間に、すっかりそのままなり替わる」
アザミ:「知識も記憶も経験もそのまま……」
アザミ:「でも……」
アザミ:「私は…………『朝岡アザミ』を、受け継いでない」
アザミ:「ホンモノと同じ機能を果たせるのなら、それは偽物でも問題ないのかもしれないけど……」
アザミ:「私は……同じ機能を、果たせない……」
アザミ:「出来損ない……だから……」
樫井友香:「……アザミさんは」
樫井友香:「どうして、そこまで『朝岡アザミ』であることに拘るんです……?」
樫井友香:「明夫さんの事が好きで、願いに応えたいから……です?」
アザミ:「そういう風に……作られたから」
樫井友香:「……」
アザミ:「私は、明夫のことが好き」
アザミ:「そういう風に作られたから……当たり前なんだけど……」
アザミ:「でも……本当に、好きなの……」
アザミ:「好きだから、会いたい。けど……また、拒絶されたら、怖い」
アザミ:「代替品として生まれたのに……その機能を、果たせないから……」
葭平 椿:「……また?」
アザミ:「最初は……私も、この姿じゃなかったの。地下に居たみたいな、気持ち悪い姿……」
アザミ:「それを見て明夫は、ショックを受けて……拒絶して、私を山へ捨てたわ」
アザミ:「でも、どうしても会いたかったから……どうにかして、『朝岡アザミ』の姿を自力で作ることに成功した」
樫井友香:「……そんな、事が」
樫井友香:本当にできたのだとしたら、それこそ奇跡的な幸運なのだろう。雷に焼かれた泥が、人の形を形作るような。
アザミ:「私は……」
アザミ:「声を上げることしかできない、ゴミクズは……」
アザミ:「会う資格なんて、……ううん、生きてる資格なんて、ないのかも……」
詩島摩子:「な……何でそうなるんですか……!」
葭平 椿:「……そんなことないっすよ」
詩島摩子:「アザミさんが、『朝岡アザミ』じゃなくたって……あなたはあなたじゃないですか!」
詩島摩子:「失恋したって死ぬことないですよ!そっ……そんなの誰だってしてますよ!」
葭平 椿:「なんにもできなくたって、いいじゃないっすか。生きてたっていいし、やりたいことやっていいんすよ」
詩島摩子:「そうです!」
詩島摩子:「私だってバカみたいにデカいし顔も良くないし喋るのも苦手だし彼氏も出来たことないけど……!」
詩島摩子:「でも生きてるんですよ!必死に!」
詩島摩子:「しっ……資格なんて誰が決めるんですか!国ですか!?確かに私は年金払えてないですが……!」
葭平 椿:「あたしもバカでビンボーのロクデナシだし、親もバカでビンボーのロクデナシだけど、好きに生きてるっす」
樫井友香:「……それに、アザミさんは」
樫井友香:「あの犬の怪物から、あたし達を助けてくれたじゃないですか」
樫井友香:「『声を上げることしかできない』って、誰がつけた評価なんです?」
樫井友香:「あたしは、そんなの認めませんけど」
樫井友香:「……資格なんて、難しいこと言って。アザミさんはさ」
樫井友香:「大好きな人に、自分を認めて欲しくて。必要とされたくて。肯定して欲しいって」
樫井友香:「そういう話に見えますよ。あたしには」
樫井友香:違います?と首を傾げて、アザミさんの目を覗き込む。
アザミ:「みんな…………」
アザミ:「…………ありがとう」
アザミ:「本当は……みんなに、優しくしてもらえて……とっても、嬉しかったんだよ」
アザミ:「摩子は……臆病に見えるけど。それでも……勇気を出して、いろんなこと頑張ってて」
アザミ:「さっきも、お店の人に渡せないって、言ってくれた」
アザミ:「椿は、いつも素直で、本心から心配してくれてるんだなって思って、嬉しかった」
アザミ:「地下の……出来損ないたちを燃やすのにも付き合ってくれて、嬉しかったよ」
アザミ:「友香は、ずっと優しくしてくれて」
アザミ:「いつも、真っ先に心配してくれて……」
アザミ:「友香に助けてもらえなかったら、みんなにも会えなかった」
アザミ:「みんなに会えて、本当に嬉しかったの。出来損ないの私が、こんなに嬉しくていいのかなってくらい」
アザミ:「……また、拒絶されちゃうのかもしれないけど……」
アザミ:「でも、やっぱり会いたいから。明夫に、勇気出して会うね」
アザミ:「みんな……協力してくれる?」
樫井友香:「……優しい、なんてこと」
樫井友香:ずっと彼女を畏れ、怯え、阿ってきた自分を、そういう風に言ってくれることが。嬉しい以上に痛ましくて、思わずそう漏らす。
樫井友香:「あたしは、ただ……無事にうちに帰りたかっただけで」
樫井友香:「ずっと、貴方が恐ろしくて、機嫌を損ねたくなかったから……」
樫井友香:「……だけど」
樫井友香:「アザミさんに助けてもらったと思ってるのは、本当で」
樫井友香:「それが、恩を返すことになるんだったら……」
樫井友香:数時間前の自分であれば、とても恐ろしくて口にできないような本音をつらつらと口走る。
樫井友香:どうしてこんなになっているんだろう。自分がそこまでお人好しだなんて、思ったことはなかったけれど。
樫井友香:「うん。手伝います、最後まで」
詩島摩子:「……」
詩島摩子:朝岡明夫は、自分を裏切って怪物の贄として差し出した。もう、自分が知っている彼とは違うのだろう。
詩島摩子:既に彼は、妻を取り戻すべく狂気に身をやつしている。それが分かる。
詩島摩子:そんな彼が、アザミに対してどのような扱いをするのか──想像に難くない。
詩島摩子:そもそも、彼女も人外の怪物であることに変わりはない。そんな彼女に、何故だか肩入れしたくなるような気持ちが湧いてきてしまうのは。
詩島摩子:あるいは優しさなどでなく、ただ自分と重ね合わせているだけなのかもしれない。
詩島摩子:だからこそ、あり得ない話だと分かってはいても、思いたくなってしまう。彼女の想いが報われるようにと。
詩島摩子:「……え、ええ。私も……お付き合いします」
葭平 椿:「あ~、なんつーか……」
葭平 椿:「……あたしの親父の話なんすけど」
葭平 椿:「うちの親父、ガチのマジでロクデナシなもんで」
葭平 椿:「酔っ払ってあたしとか母ちゃんをデカい声で怒鳴ったり、物投げたりとかしてきてたんす」
葭平 椿:「でも一回、母ちゃんがついにキレたことがあって」
葭平 椿:「台所から包丁持ってきて追い掛け回したことがあって」
葭平 椿:「マジでヤバいって思ったのか、そんときから親父も多少マシになったんす」
葭平 椿:「だからその、なんつーか……」
葭平 椿:「……アザミさんも、明夫さんになんかムカつくこと言われたら、やり返していいと思うんす」
葭平 椿:「や、もちろんあの個性のヤツはなしで!」
葭平 椿:「……好きだからって、全部我慢しなきゃいけないわけじゃないっすから」
葭平 椿:「だから……また会えるように。会って捨てられたときの分一発ぶん殴って、改めて好きって言えるように」
葭平 椿:「手伝うっす。あたしも」
アザミ:「ありがとう……」
アザミ:「……あれ?おかしいな。悲しくないのに、涙がでてる」
アザミ:「色変わっちゃうのかな。青くなっちゃうかな」
樫井友香:「……ふふ。何それ」冗談とも本気ともつかない言葉に、思わず笑みをこぼす。
樫井友香:「ね、アザミさん」
樫井友香:「この人だけが特別で、他の人の言葉じゃ代わりにならない……みたいな、頑なな気持ち」
樫井友香:「分からなくはないですよ。だけど……」
樫井友香:「こっちも……友達、として。立候補する権利くらいはあると思うんです」
樫井友香:「こうやって三人とも、貴方に生きて欲しいって言ってること」
樫井友香:「それじゃダメですか」
樫井友香:「あたし達の言葉じゃ、やっぱり」
樫井友香:「貴方の生きる理由には、なれないんでしょうか」
アザミ:「そんなことあるわけない!」
アザミ:「ダメなんてこと、ないよ……」
アザミ:「ありがとう…………」
アザミ:「私も、友香に」
アザミ:「摩子に、椿に……生きててほしいと思ってる」
樫井友香:「……うん。ありがと」
アザミ:「不思議だね。そういう風に作られてないのに、みんなのこと、大好きなんだ……」
樫井友香:「だったら、やっぱり。アザミさんはアザミさんだ」
樫井友香:「『朝岡アザミ』なら。きっとあたし達の事を知らないし、好きでもないはずだもん」
樫井友香:「出来損ないじゃない。『朝岡アザミ』にはないものを、貴方は持ってる」
樫井友香:祝福するように微笑みかける。
KP:----
KP:そういうわけで朝岡邸に戻ってきました!
樫井友香:地下室に向かうぜ!
KP:OK!
KP:応接室の地下は肉塊たちが焼かれた残骸がありますが、良く見ると奥の方に色の変わった床板があります。
KP:ヒューマンショップで言われた感じに床板踏み抜いてみますか?
詩島摩子:やるしかね~
樫井友香:踏んじゃお踏んじゃお
葭平 椿:「……」その焼け焦げた跡をどこか悲しげに眺める。
葭平 椿:あっ踏みます踏みます
KP:ふみふみ!
KP:つよく踏み抜くと、隠し扉が出てきます。
KP:さらに地下へ続いているようです。おりますか?
樫井友香:降りていくしかないわね
葭平 椿:降りるぜ
詩島摩子:マントルまで行こ
KP:それでは、薄暗い地下をマントルまで降りて行くと。
KP:途中で、手帳が落ちているのに気づきます。
樫井友香:目星もいらないとはね じゃあ開いて読んでみます……?
詩島摩子:読むしかないですね
葭平 椿:怖いけど読むか~
KP:OK!!では手帳の内容を貼っていきます。一気にはるから読んだら左手を上げてね~
KP:手帳①
スワンプマンは人を食う。
そしてその捕食した人間と同一の存在になり替わる。
知能も知識も、遺伝子構造も、何もかもが同じ。
スワンプマンを看破する方法はいくつかあるが、
一番簡単な方法はその身を以て彼らに二人きりで接触することだ。
もっとも、それを知覚しないうちにあなたはすでに食われているだろう。
足元を見ろ。食事のヘタクソな個体があなたに宿ったのなら、
そこに血だまりができているはずだ。
KP:手帳②
さて、先刻スワンプマンは人と変わらないと記述したが、
増殖し他者を捕食するときだけは例外だ。
彼らはその瞬間だけ、おぞましい肉塊の姿に変質するはずなのだ。
(表現があいまいなのは、その瞬間を私が観測したことがないからだ)
その捕食衝動はどこから来るのか?
意外にもスワンプマンとしての本能は、彼らの中には存在しない。
ただ、声がするのだ。母体からの声。
最初のスワンプマンが拡散する電波のようなそれを受信し、
彼らは捕食と増殖を繰り返す。
KP:手帳③
スワンプマンとして生まれた以上、その声に抗うことはできない。
(アザミの死体を素材に生み出した個体以外は)
逆に言えば、その母体を死滅させてやればスワンプマンとしての本能も消失するといえる。
捕食と増殖の本能を失うことは、同時にスワンプマンをスワンプマンたらしめる要素を廃することと同義だ。
母体を殺せば、彼らは
人間に戻れるのだ。
それを人と解するかど
うかという話に関しては人
それぞれだろうが。
だがこれだけは忘れてはい
けない。スワンプマンたちは
どこまでいっても、沼男だ。
KP:以上です。
詩島摩子:読みました
樫井友香:読みまし!
詩島摩子:ぶっ殺してやろうぜ その母体とかってやつをよ~~
葭平 椿:読みました
KP:はい!それではみなさんの挙げた左手にハイタッチします。