■タブ別(ALLのみ)
■発言者別
GM :====
GM :比良坂機関は、『巫女』と呼ばれる預言者たちを中心に形成された、国家組織である。
GM :未来の情報を得ることができる彼女たちの諜報能力は、文字通り神がかったものと言えよう。
GM :しかし、預言というもののほとんどは、突然であり、曖昧であり、断片的だ。
GM :未だ確定していない事象を言葉で伝えることは、それほど難易度が高い。
GM :──だが、誰にでも明快にわかる方法で、未来の絵図を伝える力があるならば?
GM :現代忍術バトルRPGシノビガミ『墨流しの話』
GM :====
GM :====
GM :まずはキャラクター紹介から始めていきます!
GM :最初はこの方……PC1、十九川さん、カモン!
GM :キャラシート
十九川ヤコ :あいよ~!
十九川ヤコ :「鞍馬の忍び、十九川の八代目、十九川ヤコで~す。よろよろ~」
GM :まるでギャルだぜ
十九川ヤコ :ギャルです。褐色です。巨乳です。(国士無双)
GM :ご無礼!
十九川ヤコ :鞍馬の中でも隠鬼狩りで名を馳せた十九川という一族の八代目やってます。
十九川ヤコ :忍びの実力としてはわりかし凡庸ですが、妖魔相手には滅法つよく(設定上)
十九川ヤコ :一族に代々伝わる刀で名のある妖魔をばっさりばっさりやってきた実績があります。
GM :人を助け魔を滅する正義の忍びなんだね~
十九川ヤコ :そ~すればみんな幸せになれるんじゃん?あーし、よくわからんけど。
GM :本質をついてるな……
十九川ヤコ :鞍馬は妖魔、隠忍に対しての憎悪の根が深いとお聞きしますが
十九川ヤコ :ヤコ自身は妖魔憎し!というのはほぼほぼ無く、そういう家に生まれたし、自分にしか出来ないからやったるか……みたいなスタンス。
GM :置かれた場所で輝いてるのね
十九川ヤコ :思想も格好も言動もチャラいため、そのせいで上層部や同僚などから割と目の敵にされており、隙あらば命を狙われていたりします。
十九川ヤコ :短所の政治的対立ですね。
十九川ヤコ :でも隠忍狩りで貢献しているのは事実なので仕事の成果を挙げているうちは切るに切れない……みたいな
GM :ギャルが……お偉いさんに身体を狙われてるってコト……!?
十九川ヤコ :鞍馬は特殊性癖だなあ
十九川ヤコ :データ面としては割とシンプルで、降魔や後の先で火力を上げた集団戦攻撃を陽炎を使ってあてていきたいな~みたいな
十九川ヤコ :梟雄で集団戦を当てた時に戦国変調表を使えるので
十九川ヤコ :うまく使い分けていきたいですね。 中々珍しい型になったんちゃうのか?
GM :梟雄! 戦国編変調という、ちょっといつもと違う変調を使いこなせる背景ですね。
GM :安定した戦闘能力に期待が高まります!
十九川ヤコ :ありがとう!そんなかんじです!
GM :それではそんなギャル剣士の【使命】はこちら!
GM :PC1の【使命】
それはあなたと突然に遭遇した。
質のよい羽織の下に安い部屋着を纏う、ちぐはぐな衣装の女性が、道の端に座り込んでいた。
事情を聴くと、「追われている」のだと言う。
彼女──桐壺イトマはあなたに頼み込んだ。
「あるものを探している。どうか手伝ってほしい」──と。
【使命】: 桐壺イトマの探し物に協力する。
十九川ヤコ :どしたん?話聞こか?
GM :なんか挙動不審な女性に出会います。優しくしてあげてね
十九川ヤコ :ウェ~~~イ!
十九川ヤコ :いっぱいします
GM :助かります! 良いことをして気分もいいぜ!
GM :よろしくお願いします!
十九川ヤコ :おねがいします!
GM :次! PC2は鳴無さん! お願いします!
GM :キャラシート
鳴無色葉 :我に自己紹介を求めるとは面白い奴だ
鳴無色葉 :自己紹介のやり方など数百年前に忘れてしまったぞ。ククク……
GM :おっと、コイツはとんでもないのが出てきたな……
鳴無色葉 :鳴無色葉(おとなしいろは)。外見年齢は20代くらいの女です。
鳴無色葉 :その正体はなんかすごいイタチの血を引く……なんかめっちゃずっと生きてる忍び!
GM :長命種!
鳴無色葉 :めちゃくちゃどうでもいいんですが、普段読みやすく変換しやすい苗字+ひらがなかカタカナの名前にしてるんですが、
鳴無色葉 :ちょっとキャラ的に合わなかったので変換しづらいです。ゴメンネ!鳴無はおとなしで一発変換できるかもしれない!
鳴無色葉 :長命種らしく偉そうに振る舞ってますが情弱で騙されやすいです。
GM :長命の弱みが出てるよ~
鳴無色葉 :医療には長けているので、こう見えても癒し系なのだ。でもお仕事するのが嫌だから普段はおうちに引きこもっているぞ。任務にはさすがに応じるが……
鳴無色葉 :性能的には集団戦で……という紹介を考えてたのですが、なんか知らんけど全員集団戦使うんですよね
鳴無色葉 :まあ我は唯一背景に梟雄を持たない感じで由緒正しい【髑髏本尊】を使ってがんばってスペシャルしたり【改霊】でがんばってスペシャルしたりします!
鳴無色葉 :背景アリ+比良坂流派ブックありなら……これしかないのでは!?と思ったらみんな末裔とってなくてウケちゃった
GM :色々聞きなれない言葉が出てきた! 強そうだぜ
鳴無色葉 :【髑髏本尊】でスペシャル値を9にし、改霊で凶手読んでもっとスペ値下げたい~ってかんじですね。
GM :集団戦攻撃の命中判定がスペシャルになると与える変調がランダムではなく攻撃したものの任意になる! これは強力です
GM :【神咒】をお持ちなのでスペシャルするたびに忍具が無から湧いてくるのもよいですね
鳴無色葉 :全てをスペシャルに懸けてきました
鳴無色葉 :素の集団戦攻撃がコスト0なのも偉い所
鳴無色葉 :そんなかんじですね。よろしくお願いします!
GM :よろしくお願いします!
GM :ちなみに彼女の背景【鼬の血族】は1サイクル目に自分から感情判定ができないのだ
鳴無色葉 :そうなのだ。鼬は孤独な生き物だからな……
GM :あと秘密を獲得したときになんか思わせぶりなことを言うのも背景に強要されているのだ
GM :優しい眼で見てあげよう。
鳴無色葉 :この溢れる知性を驚かせる秘密はあるのかな?ククク……
GM :では次! PC3、芹野さん! カムヒア!
GM :キャラシート
芹野 成海 :はい!
芹野 成海 :芹野 成海(せりの なるみ)、目つきの悪い20代の女です
GM :目つきが悪いぜ
芹野 成海 :表の仕事にも裏の仕事にも真面目で、こらえ性もあるしちゃんと周到に準備をしてかかるタイプです
GM :真面目だ~
芹野 成海 :でも本人の性格は短気で雑なので、結果としていつもイラついてます
GM :あまり迂闊に触れられないタイプの人だった!
芹野 成海 :面倒くせ~とちゃんとやらないと……の間でイライラしてる人です
芹野 成海 :データ的には梟雄集団戦……これ二人目ってマジ?
十九川ヤコ :ズッ友♥
芹野 成海 :チッ
GM :こら! 陰湿イチャバトルしないの!
芹野 成海 :比良坂伝統の揺らしと最新の包囲で打点上げたいねみたいなやつです
GM :【包囲】は居所を持っている相手への集団戦攻撃に打点が追加される忍法だぜ!
芹野 成海 :居所は追尾で取る! 成功すればついでに情報判定と奥義破りの補正も付く!
芹野 成海 :弱点は【冷たい心】、+の感情補正を受けられません
GM :つよ~い 優秀!
GM :よっ、冷徹な執行者!
芹野 成海 :こっちから他人につけることはできるので安心してくれよな
芹野 成海 :そんな感じ! よろしくお願いします!
GM :はーい ちなみにここで補足すると、梟雄は戦国編変調という、ちょっといつもと違う変調を使いこなせる背景ですね。
GM :見たことない人もいるかもしれないからね
鳴無色葉 :へえ~はじめてきいた
鳴無色葉 :数分前の記憶なくなるから
芹野 成海 :もう一回なくなる可能性があるらしいな
GM :数百年生きてることと関係なくないか?
GM :そんなPC2・3の【使命】はこちらだ!
GM :PC2・PC3の【使命】
それはどうにも曖昧な依頼だった。
高級ホテルの一室、仮面をつけた女性にあなたは呼び出された。
なんでも、この部屋にいたはずの比良坂の巫女が、姿を消したのだという。
依頼人──土留キオリは、簡潔にあなたに指示した。
「私の仕える巫女、桐壺イトマを探してくれ」──と。
【使命】: 桐壺イトマを見つけ、連れて帰る。
GM :ホテルに呼び出されて、また外に行かされます。人探しだってさ
GM :仮面の怪しい依頼人も出てきますよ!
鳴無色葉 :仮面だって!?あやしい!
芹野 成海 :曖昧なんだよな~指示が~
GM :そこはかとなくこの二人に任せていいか不安だな……よろしくお願いします!
鳴無色葉 :我が【力】の前に何を不安になる必要があるか……
鳴無色葉 :よろしくお願いします!
芹野 成海 :よろしくお願いします!
GM :さいご! PC4、水瀬さん! 決めてやりな!
GM :キャラシート
水瀬 一理 :はあい
水瀬 一理 :「水瀬一理、と申します。司書をしてますね。見ての通り。そりゃもう、本ではなく」
水瀬 一理 :「ああ、これね、洒落で貼ってるんですけど、便利ですよ。ベンチとか、近付いたら人がすぐ空けてくれるの」
水瀬 一理 :表向きは『国立日読資料室』という小さくて人が全然来ない図書館で働く司書で、職場にはわりとヤバい本を取り揃えているそうです。
GM :顔に『禁帯出』って貼ってある人、危うい臭いがするよね
水瀬 一理 :これシールなんですよ。
GM :そっかあ よくお話ししてみるといい人なのね
水瀬 一理 :安心してねー
水瀬 一理 :なお、本人は特に目立つことは気にしてません。
水瀬 一理 :にこにこした糸目、長髪をふたつ結びにしてスーツに黒コート。
水瀬 一理 :不審者度は高いんですが、本人の愛想は良く、話せばなんとかなると思っているようです。
水瀬 一理 :態度は穏やかで飄々としてます。多分。少なくともそう心がけている。
GM :かわいいが、怪しさはぬぐえないぞ! それでいいのか国家公務員!
水瀬 一理 :いいのいいの
水瀬 一理 :そう、実は比良坂機関の下位流派、公安隠密局所属。やる気はあったりなかったり、ですが未だに生き残ってる程度にはあるようです。
水瀬 一理 :同僚と連携して【内偵】で調査をしたり、【沈黙】で奥義破りしにくかったり、
水瀬 一理 :【凶手】【雀蜂】コンボでスペシャル確率上げた集団戦攻撃+追加ダメージを食らわせたりとかする予定です。
水瀬 一理 :なんかちょっと似た構成の人がいたけどこっちはこっちだ!
GM :ドラマシーンでの確実な仕事ができるので、強い!
水瀬 一理 :背景なんですけど
水瀬 一理 :なんと、【梟雄】と【目撃者】です!
水瀬 一理 :集団戦ダメージが戦国変調表になるんだって!
GM :梟雄!? これは解説したほうがいいかな
鳴無色葉 :よろしくたのむ
鳴無色葉 :初めて聞く言葉だ
十九川ヤコ :どんなん~?
芹野 成海 :一体どんな長所なんだ
GM :戦国編変調という、ちょっといつもと違う変調を使いこなせる背景ですね。あまり見たことないかもしれないから覚えておきましょう!
鳴無色葉 :へえ~はじめてきいた
水瀬 一理 :すごいよね、レアなやつ選んじゃった
水瀬 一理 :あ、代わりに二人にしか感情を持てないんだって。よろ
水瀬 一理 :フレーバー的にはなんか言動に変なとこが多く、敵には容赦しなかったり、味方にもぼんやりしてるとこがある的なやつです
水瀬 一理 :仕事柄本や情報媒体に関係することは多いんじゃないかなーって思うので、今回の件にも興味津々です!
GM :超現実的な何か……”忍神”とも呼ばれる存在を目撃してしまったという弱点ですね
水瀬 一理 :そういうことらしい
水瀬 一理 :よくわかんないですけどねーあはは
GM :よーし、そんな本に本気の司書さんの【使命】は、これだ!
GM :PC4の【使命】
それはあまりにも断片的な情報だった。
あなたは商人に、ある比良坂の巫女が作り出す預言書を手に入れるよう頼まれた。
その預言書は毎年記され、一年の出来事を予知しているという。しかし比良坂機関によって黒塗りされているそうだ。
商人──十徳鐚明は、にやりとあなたに告げた。
「”画狂巫女”の預言書、その『原本』を手に入れろ」──と。
【使命】: 預言書の『原本』を手に入れる。
GM :画狂巫女っていう人が毎年預言書を作成してるんだと! 比良坂の手に渡る前の原本を仕入れよう!
GM :あれ……水瀬さん……比良坂……?
水瀬 一理 :わあい 私も比良坂
水瀬 一理 :原本興味あります
水瀬 一理 :こそっとしちゃおうかなーー
GM :毎年校閲され黒塗りされているそうですからね その中身を求める声もあり……とある商人から依頼されました。
GM :頑張って答えてあげてください!
水瀬 一理 :やってみようじゃないですか
GM :というわけで、PC紹介でした! 次はいよいよOPに入っていくぜ!
GM :====
GM :【OP:水瀬一理】
GM :──振動。駆動音。軋み。話し声。
GM :それらすべては、人の少ない図書館には存在していないものだが、ここでは常に満ちている。
GM :──██地下鉄・南北線。
午前の時間の車内は、無聊に込み合っている。
GM :篠伏(しのぶせ)町──君が呼び出された町の名前だ。君は電車で、そこに向かっていた。
水瀬 一理 :混雑する車内には慣れてはいないが、器用に立って機嫌良さそうにしている。
水瀬 一理 :というよりは、常に機嫌が良さそうな顔の男。顔には妙なシール。長い髪はふたつ縛り。
水瀬 一理 :『禁帯出』。図書館の本に貼られるような印がある。
水瀬 一理 :目立つ風体ではあるが、電車の中では少しだけ得だ。周りにスペースが空くので。
GM :あなたの姿を見て、乗客たちはそこはかとなく目を反らす。
GM :だが、目を反らすのはそれだけが理由ではなかった。
??? :あなたのすぐ横、優先席に腰を下ろす人物がいた。
??? :その服装こそ、少々奇妙ではあるが──まるで眩しいように、乗客たちはこの女性の姿を見ることなく、目を背けていた。
水瀬 一理 :(……最近はこもりきりだったから、久々の外だ)
水瀬 一理 :(いろいろ忘れてることもあるでしょうけど……)
水瀬 一理 :乗客に反するように、ちらりとそちらを見る。
??? :「く、は」
??? :「立ってるのは疲れないのかぁ、司書くん?」
??? :「となり、開けてやってもいいぞ」片脚を上げる。
水瀬 一理 :(これがなんだか奇妙だ、ってことはさすがに、さすがに)
水瀬 一理 :「優先席ですよ?」
水瀬 一理 :穏やかに返す。
??? :「そうとも、優先席だ。体の不自由な人や老人が座るべき席だな」
水瀬 一理 :「はい、司書くんいたって頑丈ですのでね」
水瀬 一理 :「そうでもないかな、昨日階段で転びかけたし……?」
??? :「だけどまあ、私の電車だし」
??? :「文句を言うやつはいないさ」
水瀬 一理 :「そういうものなんですか? ははあ」
??? :「頑丈な司書くん。頭は硬くする必要は無いぞ」
??? :座りなおす。
水瀬 一理 :「ふふ、実はですね」
水瀬 一理 :「頭の方はたまにちょっと、大丈夫かと言われることがありまあす」
水瀬 一理 :真意の読めない笑顔になって、空いたスペースにとすんと腰を下ろす。
??? :「公安は妙なやつをよこしたな。まあ、そういう忍びの方が得てして価値がある」
??? :「さて、商売の話をしようか」
水瀬 一理 :「はいはい。話が早くて何より」
水瀬 一理 :窓の外に通過する、微かな光に細い目をさらに細め。
十徳鐚明 :「私は十徳鐚明。一時的に司書くんの雇用主、持ち主ということになる」
水瀬 一理 :「持たれてしまったな。貸出中ですか」
十徳鐚明 :「いいよな、所有。レンタルもまあ、悪くはない」
水瀬 一理 :「期限はお守りを。それで?」
十徳鐚明 :「延滞料は嫌いだ……ともあれ、雇うからには理由がある。司書くんはそれに適した人材というわけだ」
水瀬 一理 :「そこを見込まれて派遣されたとは思っておりますよ」
水瀬 一理 :「上の方、シビアですからね。こわこわ」
十徳鐚明 :「君の活躍を祈っているよ……ある本を手に入れて、持ってきてほしい」
水瀬 一理 :「本」ぽん、と両手を叩く。
十徳鐚明 :「預言書だ。一年ごとに記され、次の一年の未来を記した書。まるで預言のサブスクだな」
水瀬 一理 :「カレンダー方式とはね」
十徳鐚明 :「こいつは比良坂が管理してるのだが……毎年記されるという都合もあるのだろうな、世の中に出回っている」
十徳鐚明 :「だが、重要な部分は黒塗りされているのだ。預言の肝とも言うべき、多数の記述がな」
水瀬 一理 :「ああ、まあ、そりゃそうなりますよ」
水瀬 一理 :「そうそう大事な箇所が出回られちゃ困るでしょ、あっちの部署としては」
十徳鐚明 :「しかし、読み取れる部分の内容は正確。一年先ということで、具体的な対応もしやすい。何より”読みやすい”らしいぞ……ともなれば」
十徳鐚明 :「”原本”が欲しい、という声も挙がるのだ」
十徳鐚明 :「そして私は商人。ニーズに応えて泳ぎ続ける哀れな回遊魚」
水瀬 一理 :「ふふーん」職場に収められた本の数々には、やはりそういった黒塗りの書物も幾らかある。
水瀬 一理 :想像はつく。預言書の状況も、塗りなしで見たい、という声も。
十徳鐚明 :「わかるね? いかに私とて、本の海は部外者なのだ。波も潮も読めたものでは無い」
水瀬 一理 :「船乗りの出番、ってことですね」
水瀬 一理 :「状況は把握しました。その原本とやらを入手せよ、と」
十徳鐚明 :「そういうことだ。美味い餌を持ってきてくれ」口をぱくぱくとさせる。
水瀬 一理 :「釣り上げられちゃいますよ。お気をつけて」
水瀬 一理 :「ことが本となれば、こちらの興味も十分だ」
十徳鐚明 :「鯛では足りんよ……ああ、もう一つ。その預言書は比良坂の巫女が記していてね」
十徳鐚明 :「画号というのか。通称を”画狂巫女”と呼ぶそうだ」
水瀬 一理 :「ふむ」
水瀬 一理 :「覚えておきましょう。画? 絵入りなのかな」
十徳鐚明 :「さあ? 私にとっては、高く売れればな。絵も餅も変わらん」
水瀬 一理 :「なるほどねえー」
水瀬 一理 :少しばかり感心したような声で。
水瀬 一理 :「ともあれ、オーダー通り出航いたします。ただし、舵は私が取りますのでね」
水瀬 一理 :「ゆっくりとお待ちください」
十徳鐚明 :「餅は餅屋。任せたぞ」ぱちん、と指を鳴らす。
水瀬 一理 :「ただの絵にならないようには鋭意努力いたします」
水瀬 一理 :「ヨーソロー!」
十徳鐚明 :地下鉄が停まる。ドアが開き、暗闇の中に一両ぶんだけの駅のホームが置かれている。
水瀬 一理 :言ってから、くつくつと笑って。
十徳鐚明 :「司書くんのセンスは独特だな?」
水瀬 一理 :「よく言われますね」
十徳鐚明 :「まあ、行きたまえ。ここから出るのが一番近い」
水瀬 一理 :「はい、楽な移動をありがとうございました」すとん、と立ち上がる。
十徳鐚明 :昨日作らせた、と言う。乗客たちは突然停車したにもかかわらず、当たり前のように受け入れている。
水瀬 一理 :「ああ」
水瀬 一理 :「空いたところには、そちらのお婆さんを座らせてあげてくださいね」
十徳鐚明 :「……高くつくぞ?」
水瀬 一理 :「出世払いで」
十徳鐚明 :「く、は!」
十徳鐚明 :「君が世紀末まで生きられるよう期待しよう!」
水瀬 一理 :「楽しみだなあ、25世紀かな」
水瀬 一理 :「では!」
水瀬 一理 :そう言って、妙に楽しげな足取りで降りていく。
水瀬 一理 :雑踏をすり抜け、外へ、上へ。
水瀬 一理 :地下鉄の四角い出口から漏れる光に目を細めて。
水瀬 一理 :(黒塗りの預言書と、その原本)
水瀬 一理 :(確かに承りましたよっ、と)
水瀬 一理 :小さく不安定な小船が、港からふらりと漕ぎ出すように、飛び出していった。
GM :====
GM :【OP:鳴無色葉・芹野成海】
GM :──ホテル・篠伏フィルパレス。
GM :篠伏町の中心部に位置し、景観を一望できる高級ホテル。
GM :上階へと向かうエレベーターは、重力の変化を感じさせないほどに静かに移動していた──一般人にとっては。
GM :監視カメラは二人の人物の姿を映している。
鳴無色葉 :獣の耳が生えた女が、エレベーターに背を預け携帯端末をいじっている。
鳴無色葉 :監視カメラには入っていないかもしれないが、端末からはけたたましい音が鳴っている。
鳴無色葉 :携帯テトリスだ。
芹野 成海 :その少し前方、文字盤の前に立って苛立たしげに眉をしかめる女。
芹野 成海 :短く切った前髪に、何条にも纏めた後ろ髪。
芹野 成海 :一瞬胸ポケットに手をやろうとして──舌打ちを一つ、改めてジャケットのポケットから飴を取り出して口に含む。
鳴無色葉 :「んああっ!長い棒が!!!」音量マックスのテトリスよりデカい声で叫ぶ。
鳴無色葉 :「……ぬ、お前甘味を持っているのか?頭脳を働かせるには良いからな」
鳴無色葉 :前方の女が飴を口に含んだ様子を目ざとく見つけ声をかける。
芹野 成海 :「………」響くデカい声に睨みつけるように振り向く
芹野 成海 :「チッ……勝手に喰いなさいよ。ほら」舌打ちし、包装された飴(龍角散のど飴)を一つ投げて渡す。
鳴無色葉 :「……甘くないやつではないか?」
芹野 成海 :「選り好みしてんじゃねーわよ……! 全く甘くないこたないでしょうが」
芹野 成海 :ギリッと今しがた口に含んだばかりの飴を噛み、割る。
鳴無色葉 :「歯が丈夫なんだな」
鳴無色葉 :「ふむ、しかしこの鳴無色葉に貢物をしたいというお前の心を無碍にはすまい。ありがたくいただくとしようぞ」
鳴無色葉 :そう言って包装を剥き飴を口に入れる。
鳴無色葉 :「……やっぱり苦い奴ではないか!」
芹野 成海 :「チッ、チッ、ま~た訳分かんねーヤツと当たったもんね……」
芹野 成海 :割れた飴をバリバリと噛み砕き、また新しい飴を口に含む。
鳴無色葉 :「よほどこの飴が好きなのだなあ。甘くないからか?」
鳴無色葉 :「しかし、訳の分からない奴ではないぞ。我は素性で言えば最も分かりやすい」
鳴無色葉 :「あの伝説の大鼬、亀戸ネズ子様の血を引くのだからな」
鳴無色葉 :「どれ、特別に名を覚えてやろう。名乗るがいい」
芹野 成海 :「訳分からん度が上がっただけじゃねーのよ……!」
芹野 成海 :また飴を噛み砕きそうになりながら、懐へ手をやる。
芹野 成海 :そこから彼女へ向けて投擲したのは──名刺だ。
芹野 成海 :"文化特設調査室" 芹野 成海。
鳴無色葉 :「む……最近は名札を手裏剣にするのか?」キャッチして名刺をしげしげと眺める。
鳴無色葉 :「文化特設調査室……の……きんの……せみ?」名前が読めていない。
芹野 成海 :「せ・り・の・な・る・み」
鳴無色葉 :「そうだったのか……」
鳴無色葉 :「いや、無論わかっていた。お前を試しただけだ」
芹野 成海 :ガリッ
芹野 成海 :二個目の飴が割れる!
鳴無色葉 :「歯が丈夫なのだな」
芹野 成海 :「おかげ様でね……!」
鳴無色葉 :「しかしお前は先ほどから、チュッチュ、チュッチュと我に投げキッスを行い……」
鳴無色葉 :「強靭な歯を持っているアピールも欠かさない。それほど我が好きなのか?」
芹野 成海 :眉間を押さえ、深呼吸を一つ。
芹野 成海 :「……いい、いいわもう、私の話は」
芹野 成海 :「で、アンタは? オトナシなんとかって?」
鳴無色葉 :「うむ。鳴無色葉だ」
鳴無色葉 :それ以上何が必要なのだろうか?という顔をしている。
鳴無色葉 :「ああ、なるほど」ぽんと手を打つ。
鳴無色葉 :「貢物への見返りが欲しいのだな。我もそこまで薄情ではないからな」
鳴無色葉 :持っていた携帯テトリスを芹野さんの手におしつける。
鳴無色葉 :「叡智の詰まった最新技術の塊だ……特別にくれてやろう」
鳴無色葉 :「長い棒がくると……わりと場所を取って邪魔だから気をつけるといい」
芹野 成海 :「…………は?」
GM :空間の豪奢さに似つかわしくない安い電子音が映ったところで、ベルのような音が鳴る。
GM :エレベーターが目的の階に到着した。ワインレッドの絨毯が敷かれた廊下が伸びている。
GM :最新らしい機械を押し返す暇もなく、目的の部屋に入ることになった。
土留キオリ :「……お待ちしていました。土留キオリと申します」
土留キオリ :ホテルの一室、灰のスーツに、木製の仮面をつけた女性が君たちを出迎える。
土留キオリ :「芹野成海さん、そして鳴無色葉さん。お間違い、無いでしょうか」
芹野 成海 :「……間違いありません。"文化特設調査室"の芹野です」
鳴無色葉 :「うむ。我はいかにも鳴無色葉だし、こっちのセミ子は芹野成海だ」
芹野 成海 :舌打ちを堪える。
土留キオリ :「蝉………?」
土留キオリ :「セミ……お集まりいただいた理由は、ご存知でしょうが、改めて」
鳴無色葉 :「うむ。話してみよ」椅子に座って偉そうにしている。
土留キオリ :「ある女性を探してほしいのです。この部屋のもともとの宿泊客です」
土留キオリ :「名前を……桐壺イトマと言います。半月ほど……彼女はここに篭っていました」
土留キオリ :「それが、突然。今朝になって姿を消したのです」
GM :部屋には生活の痕跡が残っている。タオルや使用された歯ブラシ、書き損じのゴミなどだ
GM :桐壺イトマが失踪したのはまだ、この部屋には清掃が入っていない内のことらしい。
土留キオリ :「あ、写真を……お渡しします。彼女は、重要な人物でして」
土留キオリ :「一刻も早い、身柄の確保をお願いしたく……集めさせていただき、ました」
鳴無色葉 :「そういう依頼だったのか……」小さく呟いている。
芹野 成海 :「失礼します」写真を受け取り、そこに写る人物を見る。
鳴無色葉 :一緒に覗き込んでいる。
桐壺イトマ :質のよさそうな羽織を纏った眼鏡の女性が写されています。なぜか目線は彼方を向いています。
鳴無色葉 :「隠し撮りか?」
土留キオリ :「いえ……証明写真代わりに撮影したものです……」
土留キオリ :「何度カメラマンの方を向くよう言っても、聞かず……あ、すみません」
芹野 成海 :「いえ。……」写真と部屋に残る痕跡を見比べて、その女性の人となりを想像する。
土留キオリ :「ともかく……彼女は忍びですが、あまり動きは速くありません。まだ町からは出ていないはずです」
土留キオリ :「すぐに確保して、いただけますでしょうか……」
鳴無色葉 :「ふむ……何やらその女にも事情がありそうではあるが」
鳴無色葉 :「こちらにもなるべくはやくその女を確保しなければならない理由ができた」
土留キオリ :「……? では、お願いします」
鳴無色葉 :「一刻も早く……写真を撮られても魂は取られないと教えてやらねばならない……!」
鳴無色葉 :「我は三年くらい前に知ったからな……!」
芹野 成海 :「彼女が向かいそうな場所の心当たりなどは?」
芹野 成海 :隣の女はとりあえず無視することにした
土留キオリ :「心当たり……彼女の生家は、この篠伏町にあったようですが……」
土留キオリ :「なにぶん、過去の話などをあまりされない方でしたので……」
芹野 成海 :「なるほど。……手がかりにはなるか」
鳴無色葉 :「そもそもその女は何故ここに籠っていた?」
鳴無色葉 :「魂をとられるのではないかと怯えて籠城していたのか?」
土留キオリ :「そういうわけではないのですが……申し訳ありません。お伝え出来ない情報になります……」
鳴無色葉 :「ククク……大丈夫だ。説明をされてもすぐに忘れるからな」
土留キオリ :「は、はぁ……?」
芹野 成海 :「何も大丈夫じゃねーわよ」小声で
芹野 成海 :「えー、まあ」
芹野 成海 :「とりあえず、その桐壺さんを捜索するのが我々の仕事、ということでよろしいでしょうか」
鳴無色葉 :「そうなのか……」小声で呟く。
土留キオリ :「はい。お願いします」頭を下げる。
芹野 成海 :マジでこいつの組むのか? みたいな顔
土留キオリ :「五体満足で、お願いしますね……」
鳴無色葉 :「臓器までは問わないのだな」
土留キオリ :「と、問います……」
土留キオリ :「傷つけず、よろしくお願いしますね」
芹野 成海 :「五体満足で! 傷なく! ですね!」
鳴無色葉 :「その辺は安心せい。我が先祖の亀戸ネズ子様は人を傷つけない事で有名だったからな」
鳴無色葉 :「セミ子も肝に銘じよ」
芹野 成海 :誰に何を言ってんだ? みたいな苛立ちと困惑の混ざった顔
鳴無色葉 :「では早速向かうとするか。……あの、あれ、ドロンって消えるやつやりたいから」
鳴無色葉 :「セミ子。おぶってくれ」
芹野 成海 :「…………?」
芹野 成海 :「…………は?」
芹野 成海 :セミ子というのが自分であることに気づいたのと、その要求の不可解さに声を漏らす。
鳴無色葉 :「バラバラでやるとはぐれるかもしれんからな」
芹野 成海 :「……手分けして探す。これでいいでしょ」
鳴無色葉 :「ええ!?」
鳴無色葉 :「我をひとりにして大丈夫だと思ってるのか!?」
芹野 成海 :「思ってねーし一緒だったらこっちまで巻き込まれるっつってんのよ!」
鳴無色葉 :「でも、今回はお前がそういう係だから」
鳴無色葉 :「諦めるんだな」
芹野 成海 :マジで何でコイツが呼ばれたんだ? みたいな顔
芹野 成海 :(……でも逆にこんだけポンでも
芹野 成海 :「……あ~分かった分かった」
芹野 成海 :「だがおぶりはしない」
鳴無色葉 :「だっこか?」
芹野 成海 :無視して彼女のスーツの首根っこを掴み、キオリへ向き直る。
鳴無色葉 :「ピギャ」
芹野 成海 :「それでは、失礼致します」
土留キオリ :「は、はい」
鳴無色葉 :「すぐに吉報を持って来ようぞ。ククク……」首根っこを掴まれながら不敵に笑っている。
芹野 成海 :懐へ手を突っ込み、安っぽい百円ライターを取り出す。
芹野 成海 :ライターに火をつけ──揺らめく火を少し見つめて。
芹野 成海 :ふ、と吹き消す。
芹野 成海 :次の瞬間には、二人の姿は部屋から消えている。
土留キオリ :「……」
土留キオリ :「直ぐに、見つかります。きっと……」
土留キオリ :仮面を押さえた。
GM :====
GM :土留キオリのキャラシートを公開します。
GM :キャラシート
GM :====
GM :【OP:十九川ヤコ】
GM :──篠伏森林公園。
GM :篠伏町の山近くに位置する公園では、陽光を受けて湖面が輝いている。
GM :住民の憩いの場となっている自然の場には、しかし人影は見えない。小鳥が羽ばたき、影が散った。
十九川ヤコ :空の彼方へと消えていく小さな影を横目に、傍らのベンチへ腰を落ち着ける女がひとり。
十九川ヤコ :「は~~~~~。ダルっ」
十九川ヤコ :うん、と伸びをし、二つ括りにした灰の髪が揺れる。
十九川ヤコ :腰に差していた長短二本の鞘を枕に、そのままごろん、と寝転んで。
十九川ヤコ :「(最近、ツメすぎたし)」
十九川ヤコ :「(そろそろキャパってきたホーコクショ。里でテキトーにチャチャっと上げたら)」
十九川ヤコ :「(買い物でもしよっかな。う~ん、今季の新作ジェルにラメ……足りるのか? ヤコマネー……)」
GM :君が未来の予定を空に思い描いていると、またいくつかの小さい影が掠めた。
GM :──その影のうち一つが、急激に大きくなる。
十九川ヤコ :「んあ?」
GM :影は君のすぐそばまで落ちてきて──鮮やかな色合いの羽織を纏った女性だと、その時はじめてわかる。
桐壺イトマ :「ぶぎゃっ」
GM :そして、地面に激突して動かなくなる。
十九川ヤコ :「………」ごしごし、と目を擦り。まだ己が寝ぼけていないことを確認したあとで。
十九川ヤコ :「空から女の子……やっぱり、ノンフィクションだったんだ……天ラピュ」
十九川ヤコ :「もしもし。もしもーし」
桐壺イトマ :「……」
十九川ヤコ :すっと側まで近づいてしゃがみこみ、つんつん、とその女性の頬をつつく。
桐壺イトマ :「……ひぃっ!!」
桐壺イトマ :「あ、やばっ、データだいじょぶ!? う~~~…………」
桐壺イトマ :「あっだいじょぶ、大丈夫、良かった……」
桐壺イトマ :女性は飛び起きたかと思うと、手に持ったタブレットを覗き込んで一喜一憂している。
十九川ヤコ :「はじめて"妖魔(バケモン)"でも見たような反応。ヤコちゃん傷ついちゃうぜ」
十九川ヤコ :「それも壊れてなさげ?で良かったねぇ」
桐壺イトマ :「へぇっ、えっ、誰! ですか!?」
桐壺イトマ :はじめて君に気づいたように後ずさる。タブレットを抱え込む。
十九川ヤコ :改めて、じっと其の姿を見定める。タブレットやアクセ、シャツとパンツあたりは一見どこにでもあるようなもの。
十九川ヤコ :しかしあの羽織。里でもいけ好かね~、高慢ちきな女が似たような紋様、織り糸のものを着てた記憶がある。カワイかったから覚えてる。
十九川ヤコ :事情は知らないが、とんでもない高さから落下し、傷を負った様子も特に無い。
桐壺イトマ :「………!」緊張した面持ちで十九川さんを見ている。
十九川ヤコ :「よっすー。あーし、十九川ヤコ」
十九川ヤコ :「ちな鞍馬の忍びね。おねーさんは……」
桐壺イトマ :「えっ、忍びなんですか! 鞍馬! 強い人ですか!?」
十九川ヤコ :「え。う~~~~ん………時と場合による………」
桐壺イトマ :「わ私桐壺イトマと、言います! お願いです、守ってください! 追われているんです!」
桐壺イトマ :「困る! 常に強く、あるべきです!」
十九川ヤコ :「肩肘張ってるとつかれちゃうぜ……ともかく」
十九川ヤコ :「え、何。超訳アリじゃん」
十九川ヤコ :「誰に追われてんの? おねーさん抜け忍?」
桐壺イトマ :「せっかく、と飛んで逃げたのに……! ああ、もっと街中だったら!」
桐壺イトマ :「抜け忍? イトマは抜けてはいないです! まじめ!」
十九川ヤコ :「えら」
桐壺イトマ :「ただちょっと、任務からに、逃げてきたって言うか、さぼっ、サボタージュ」
十九川ヤコ :「あーね」うんうんと頷いて。
桐壺イトマ :「労働環境改善! 革命? とにかく、訳アリです!」
十九川ヤコ :「おねーさんもブラック忍業所属かぁ。う~ん。初対面ながらにしてもう大分シンパシー感じてるよ、あーし」
桐壺イトマ :「えっなんで? こわ……」
桐壺イトマ :「ととにかく! 逃げなきゃ……守ってくれませんか?」
桐壺イトマ :イトマは頻繁に周囲を見回している。何かが今にも襲い掛かってくるのを恐れているようだ。
十九川ヤコ :本来。妖魔狩りの仕事を主とする己は。護衛のような仕事は不得手だ。
十九川ヤコ :「(う~ん。けどなぁ)」
十九川ヤコ :かたかた、と震える、鍔鳴りの音。
十九川ヤコ :ちらりと己が得物に視線を向けて。しゃーねえか、と呟いて。
十九川ヤコ :「しかし、イトマ……イトマね。ふふ」
十九川ヤコ :「まっ、ここで会ったのも何かの縁じゃん?」
十九川ヤコ :「後でじっくりしっぽりねっとりハナシは聞いちゃうからさ」
十九川ヤコ :「とりあえず、この辺のあーしのヤサとか。ちょっち身ぃ隠せる、落ち着ける所までは案内すんわ」
桐壺イトマ :「ほ……本当ですか! ありがとうございま、す!」
桐壺イトマ :「あっ……ヤコさん、わ、悪い人じゃないですよね」
十九川ヤコ :「ふふふっ。どうかな」
桐壺イトマ :「困る! 悪い人についてったらダメ、なんです! NG!」
十九川ヤコ :「優しいフェイスを装って、イトマっちを連れ込んで、あんなことやこんなことしちゃうか企んでいる悪シノビかもね」
十九川ヤコ :けらけらと笑う。
桐壺イトマ :「あ、ああああ……」頭を抱えて座り込む。
十九川ヤコ :「ピュアピュアかよ」
桐壺イトマ :「せめて最後にチーズフォンデュとか、また食べたかった……」
十九川ヤコ :「えっ。なにそれ。あーしも食べたいんだけど……」
桐壺イトマ :「じゃ、じゃあ、あげますので助けてください、チーズフォンデュ……!」
桐壺イトマ :桐壺イトマは立ち上がり、懇願する。
鳴無色葉 :「そのチーズフォンデュをいただくのは……我々だッ!」
桐壺イトマ :「キャッッ……ハァッッッ……!」
桐壺イトマ :大きな声を出し慣れていないのか、悲鳴の代わりに掠れた声を上げる。
鳴無色葉 :デカい声をあげ、疾風のように現れ手刀を構える。手刀なのでもちろんただの手だ。
芹野 成海 :「第三失物の二、『既渡女人』……第十一尋人の一、『逢之於道』……」
芹野 成海 :手にしたトランプをペラペラと捲り、左手のスマートフォンと示し合わせる。
芹野 成海 :「中々当たるもんじゃない。
十九川ヤコ :「おー。よしよし」ぽんぽんとその背を叩いてやり。
桐壺イトマ :「おお……追手です! トレーサー!」突如現れたスーツ姿の二人を指さす。
十九川ヤコ :「(隠忍?っぽいけど……ちょっと薄いか?わかんね……のと、神経質そーなおねーさん。比良坂ね)」
鳴無色葉 :「そこのコギャルでは繊細なチーズフォンデュはできまい。我が食べたほうが有意義だ!」
芹野 成海 :「で……桐壺さんはいいとして」
芹野 成海 :その隣に立つ不審なギャルに目を向ける。
芹野 成海 :「アンタが犯人?」
鳴無色葉 :「なにっ、犯人とかいたのか」
鳴無色葉 :「そもそも我は何の事件を追っていたんだ?」
十九川ヤコ :「……げ、芸人?」
桐壺イトマ :「ほらっ、ふぉんぢゅっ、フォンデュあげますから! 頑張ってください!」十九川さんに縋りつく
芹野 成海 :「いるに決まって──いや」苛立ちのままに返そうとして、ふと思い止まる。
芹野 成海 :(あの様子から見ると……自分で逃げたのかしら)
十九川ヤコ :「必死すぎワロ」
芹野 成海 :「あー、それとも通りすがり?」
十九川ヤコ :「うんうん、なんとなく読めてきたかもなあ」
鳴無色葉 :「ガングロギャルのおおざっぱな手さばきで……キリトの手に火傷でも負わせたらどうするのだ」
鳴無色葉 :(※キリト……「きり」つぼイ「ト」マ)
十九川ヤコ :「お察しの通り。あーしは通りすがりの、ただの美人のギャル鞍馬」
鳴無色葉 :「自分で言うか?」
桐壺イトマ :「あの人、ぜ絶対イトマをっ、別の人だと思ってますっ! 勘違いなの!」
十九川ヤコ :「……う~ん、本人、こう言ってるけど」
十九川ヤコ :「"鞍馬(ウチ)"とそっちは別段バチバチやってるワケじゃないしさあ」
芹野 成海 :「あー、鞍馬ね、鞍馬……」隠忍とか他国の類忍連中でなくてよかったと少し安心
鳴無色葉 :「勘違いなのか?」芹野さんに尋ねる。
桐壺イトマ :「キリトじゃないもん! キリトじゃない」
十九川ヤコ :「キリト?もこう仰ってるわけだし……」
芹野 成海 :「キリトじゃあねーでしょうけどね」
十九川ヤコ :「あーしとしても、縋ってくる手は振り払い辛いっつーか」
十九川ヤコ :「ちょっこし……見逃してくんね?」
芹野 成海 :「土留キオリさんからの依頼でね。名前に覚えあるでしょ?」おびえるイトマを見つめる。
鳴無色葉 :「だってこの女はキリトだと覚えたぞ。人間のフルネームは覚えづらいからな」
桐壺イトマ :「キオ……」
十九川ヤコ :「きおりんだって。知ってる?」
十九川ヤコ :「ぽいな……」
鳴無色葉 :「キリトでなければ何なのだ……女、名乗れい!」
桐壺イトマ :「ああーん! やだやだ! だって嫌なんです!」
桐壺イトマ :「ずっとホテルで、かカンヅメ! 人民の権利! ショーシャンクっ!」
桐壺イトマ :「帰らないって、つ、伝えてください!」
鳴無色葉 :「ショーシャンク……サメ映画か?」
芹野 成海 :「チッ。あんないい部屋、私が代わりに住みたいくらいだってのに」
十九川ヤコ :「一生帰らない~つもりは、たぶん、おそらく、メイビー、無いっぽいし……」
十九川ヤコ :「ちょっとばかしの息抜きだってさあ、大事じゃんね? オンナノコにはさあ」
芹野 成海 :「仕事でなきゃあ賛成したいとこだわね」
十九川ヤコ :「っスよね~」
桐壺イトマ :「ああーん! が、”画狂巫女”なんて、やらなきゃよかった!」
水瀬 一理 :「おや」ギイ、と金属の軋む音がした。
桐壺イトマ :「ヤコさんっやっつけてください……ヒェッ」
水瀬 一理 :「今探し人の二つ名が聞こえた気がするんですけど」ギイ。
十九川ヤコ :「むっ。新手……ワオ!」
鳴無色葉 :「チーズフォンデュ探し人が他にも……!?」
芹野 成海 :油断なくそちらを振り向く。
水瀬 一理 :近くのブランコにいつの間にか、立ち漕ぎの人影。
水瀬 一理 :長い髪とコートを翻して、なんとなく楽しそうに乗っている。
桐壺イトマ :「イトマフォンデュの人じゃないのに……!」
水瀬 一理 :「あ、すみませんねえ、お取り込み中」
水瀬 一理 :「なんだかー、家出中の方と捜索人とお見受けしますがー」漕いでいる。
芹野 成海 :「……な~んかまた訳わかんねーのが増えたわね」
鳴無色葉 :「……あの男、ただものではないな」
鳴無色葉 :「大人になってからあんなに楽しそうにブランコに乗れる人材は……そうそういないぞ」
水瀬 一理 :「よいしょ」ジャンプして着地。
桐壺イトマ :「”画狂巫女”ならっ、イトマのことですがっ」泣きべそをかきながら手を上げる。
水瀬 一理 :「はい、そう! それ! お探ししてました!」イトマさんに。
芹野 成海 :「推定新手に返事してんじゃねーわよ!」
十九川ヤコ :「忘れちまったからな。あーしらは、童心を……」
水瀬 一理 :「いや、久々だとなかなか良いものですよ、遊具」
桐壺イトマ :「ひぃん! だって、探してるっぽい……!」
十九川ヤコ :「画狂巫女……あー、なんだっけ。聞いたことあんな」
水瀬 一理 :つかつかと近寄ってくる。
鳴無色葉 :「なるほどな。数百年ぶりに遊具で遊んでみてもいいかもしれん。ククク……」
水瀬 一理 :「いや、正直あなたの行く先自体はどちらでもよろしいんですよ。欲しいものがありまして」
十九川ヤコ :「あーしみたいなバカでも理解る予言書がどうのこうの……おっと」
水瀬 一理 :「原本」
水瀬 一理 :「それ、それですよギャルのあなた」
十九川ヤコ :鞘のまま、刀を男に突きつけて。
水瀬 一理 :突きつけられても特に動じてはいない。
桐壺イトマ :「ひっ」
十九川ヤコ :「コエ~からちょっとストップな。……やっぱそうだよね?」
桐壺イトマ :「原本……?」
水瀬 一理 :ひらりと名刺を取り出し、差し出す。
芹野 成海 :「画狂巫女? ……」
水瀬 一理 :『国立日読資料室 司書 水瀬 一理』
水瀬 一理 :「まあ、言っちゃえば比良坂の者です。多分そちらもご同輩ですね?」
芹野 成海 :「チッ、チッ、特別面倒な話を押し付けやがったわね」
十九川ヤコ :むむ。と空いた手に取った名刺を目に入れて。
水瀬 一理 :スーツ二人を視野に。
桐壺イトマ :「ひ、比良坂の人! 追手ですか?」
水瀬 一理 :「追いませんってー」
芹野 成海 :「日読資料室……法務省か」
鳴無色葉 :「名札、ちゃんと手渡しで渡すものじゃないか……!」
桐壺イトマ :「えっじゃあ、助けてくれますか」
水瀬 一理 :「んー、原本をいただければ」
鳴無色葉 :「うむ。我のようなインテリジェンス・忍びはどこからどうみてもそうだと思うが、比良坂の忍び。鳴無色葉よ」
水瀬 一理 :「考えないでもない?かな?」
十九川ヤコ :「オーダー。預言書いっちょ」
十九川ヤコ :「だって?」
水瀬 一理 :「ウィー、ムッシュ!」
桐壺イトマ :「げんぽ……預言書?」
桐壺イトマ :「あ~~っ! それはダメです! わ渡しちゃダメって、キオリさん怒るし」
鳴無色葉 :「戻る気がないなら怒られることもないのではないか?」
芹野 成海 :「こちらは"文特調"の芹野だ。そちらも土留さんの依頼?」比良坂を名乗る怪しげな男へ
桐壺イトマ :「そ、そうか……! でも、渡したくても渡せないし」
十九川ヤコ :「それにもう、キオリさん激おこじゃね?」
水瀬 一理 :「いいえ? 別口とお伝えしておきましょう」
鳴無色葉 :「心配そうではあったぞ。心配をかけたから怒っているかもしれぬがな」
十九川ヤコ :「3……あ、2人か。も寄越さないでしょ。こんな手練」
桐壺イトマ :「え、ええ……」
桐壺イトマ :「なんで怒るの……?」
水瀬 一理 :「そもそも私、この方の身柄については何も伺ってませんでね。逃げてるとか追われてるとか」
鳴無色葉 :「ククク……奇遇だな。我もよくわかっておらん」
鳴無色葉 :「ミッチとは気が合いそうだな」(ミッチ……「み」なせい「ち」り)
水瀬 一理 :「お、学生時代のあだ名をご存知で」
芹野 成海 :自分で逃げた"画狂巫女"に拾った鞍馬、別口の公隠、ついでに隣のバカ。
芹野 成海 :「……面倒臭ぇ~」
十九川ヤコ :「わかりみふかし」
水瀬 一理 :「懐かしいなあ。別に誰にも呼ばれてないんですが」
鳴無色葉 :「やはりな……いや、我は全てを見通しているからな」
桐壺イトマ :「もうヤダ~~!」泣いている。
水瀬 一理 :「あーあ、泣かせちゃった」
鳴無色葉 :「キリト。泣くな、我とセミ子とミッチで遊んでやるから」
鳴無色葉 :「そこなギャルも一緒に遊ぶか?名を名乗らせてやっても良いぞ」
十九川ヤコ :「おー、よしよし」無く彼女を宥めながら。
十九川ヤコ :「魅力的な提案っすね~。あ、あーし。十九川ヤコね」
水瀬 一理 :「キリトさんもといイトマさん、セミ子さん、我さん、と」とりあえず識別をしている。
水瀬 一理 :「ヤコさん」
十九川ヤコ :「うっす」
芹野 成海 :「セミ子じゃねーわよ! せ・り・の!」
水瀬 一理 :「芹野さん。はいはい」
鳴無色葉 :「十九川ヤコ……ガワコだな」
十九川ヤコ :「もうちょいカワイイんがいいが……」
十九川ヤコ :「しかし、うん。お三方の事情も把握したし……」
十九川ヤコ :「キョーリョクしたいのも山々なんだけど。いやマジで。あーしはね?」
十九川ヤコ :かたかた、と先ほどから小刻みに揺れていた長刀の鍔が。だんだんと激しく、大きく。
十九川ヤコ :「"こいつ"が、どうも。イトマっちが気になって止まねーって、」
十九川ヤコ :「さ」
十九川ヤコ :言葉を言い切ると同時。僅かに空いた鯉口から漏れ出る煙。
十九川ヤコ :薄っぺらな幕が周囲一体をあっという間に覆い。
十九川ヤコ :僅かな妖気と共に。悪戯っぽく笑う、人の顔のような煙模様へと変わった後。
十九川ヤコ :晴れた間には、二人の女の姿は消えている。
鳴無色葉 :「ゲホゲホ……ッ、毒か!?ヤマンバギャルといったら毒使いだからな……!」
水瀬 一理 :「あーあ……」口元を押さえていた手を離し。
水瀬 一理 :「情熱的なことで」
芹野 成海 :「山鬼鬼鬼日日日……いや間に合わねーわね」
水瀬 一理 :「しかしまあ、そちらさんはまだ追うでしょ?」二人に。
鳴無色葉 :「そうなのか?」芹野さんに。
芹野 成海 :「たりめーでしょ、仕事なんだから」
芹野 成海 :言いながら、懐のトランプを一枚引く。──スペードの7。
芹野 成海 :「第十一尋人の七……『任心何辞』」
芹野 成海 :「探してればそのうち見つかる」
水瀬 一理 :「んふふ、そりゃよかった。私も仕事なんで、追っかけなきゃなんですよお」
鳴無色葉 :「……ふ。なるほどな」
鳴無色葉 :「あとでトランプで遊んでやってもいい……ミッチも一緒だ」
水瀬 一理 :「神経衰弱なら得意ですよ」
水瀬 一理 :「……ま、その前に、上手いことぶつからなきゃいいですけどねえ」
芹野 成海 :こいつら二人纏めておけば丁度いいのでは? という顔
水瀬 一理 :「ご同輩とやるの、さすがにあんまり好きでないので」
水瀬 一理 :「……手口が似てると、泥沼になるでしょ?」
水瀬 一理 :「私あれ嫌いで、ね」
水瀬 一理 :にっ、と口の端を吊り上げる。
芹野 成海 :「好きなヤツなんていねーわよ」
鳴無色葉 :「ああ。神経衰弱は我も好きじゃない」
芹野 成海 :心の中で少し評価を変える。この男はこのバカよりもう少し不気味だ。
鳴無色葉 :「足並みそろえて仲良しこよしをする必要はないが、何も争わずともいいだろう」
鳴無色葉 :「トランプの勝負とあらば……別だがな」
鳴無色葉 :「チーズフォンデュも……我のものだがな」
芹野 成海 :「チーズの話はもうしてねーわよ!」
水瀬 一理 :「あっ、そうなんですか? ちょっと食べたかったなあ」
鳴無色葉 :「わからぬ……キリトがめちゃくちゃチーズフォンデュ食べ放題券もってるかも……」
鳴無色葉 :「そうしたら……みんなで食べられる」
水瀬 一理 :「じゃ、ま、全部丸く収まったらその時にでもね」
水瀬 一理 :そんなことがあるのかどうかは知らないが、という顔。
鳴無色葉 :「ふふ……まったくだな」
鳴無色葉 :その時に覚えているか怪しいな、という顔。
芹野 成海 :「チッ」
芹野 成海 :逃げ去った鞍馬、目の前の怪人物、隣のバカ──
芹野 成海 :「……面倒臭ぇ」
芹野 成海 :小さく言って肩を落とした。
GM :ーーーー
GM :──篠伏町・裏路地
桐壺イトマ :「ゲホゲホゲフッ……や、ヤコさあん」
十九川ヤコ :先導していた足をぴたりと止めて振り返る。
GM :公園からあなたたちは離脱していた。追手の気配はない──今のところは。
十九川ヤコ :「あっ、いけね。……ゴメ、こーいうの、やっぱ慣れてなくてさあ」
十九川ヤコ :息を荒げている彼女の元へ。肩を支えて。
十九川ヤコ :「にしても運動不足だなー。イトマっち。お腹のお肉つまんでいい?」
桐壺イトマ :「ゲホッ……ゲホッ……」
桐壺イトマ :「やぁ……ゲホ……」
桐壺イトマ :「コヒュー……」
十九川ヤコ :「陸に上がった魚みたいになってる」
桐壺イトマ :「ひゅう、ひゅう……」
十九川ヤコ :さすさす、と背中をさすり。
桐壺イトマ :「おなかダメです、NG……」
十九川ヤコ :「ちぇ」
桐壺イトマ :「脇腹いたい……」さめざめと泣いている。
十九川ヤコ :「しかし、モテモテだな~。イトマっちは」
十九川ヤコ :「美女、美女、イケメン……実力も折り紙付きの忍びっぽいし」
桐壺イトマ :「そ、そうですか? フフフ」
桐壺イトマ :「モテ……あっ、それじゃダメじゃないですか?」
桐壺イトマ :「だって、いっぱい追いかけてくる!」
十九川ヤコ :「イグザクトリィ」
十九川ヤコ :「タイマンでも苦労しそうな手合っぽいのに。3人はな~」
桐壺イトマ :「そんな……」
桐壺イトマ :「罪な女……ファム・ファタル……三角、いや四角関係……?」
桐壺イトマ :ぶつぶつと呟きながらタブレットに何事か描きつけている。
十九川ヤコ :「(時折、別の世界への扉を開けかけようとしているな)」
十九川ヤコ :カワイイからいいか、と腕を組んで頷いて。
十九川ヤコ :「イトマっちさあ」
十九川ヤコ :「ホテルだかなんだかで、カンヅメでず~~~っと仕事して」
十九川ヤコ :「気ぃ滅入っちゃったのは、まあ分かったけど」
十九川ヤコ :「逃げたのって。本当にそれだけが理由なん?」
十九川ヤコ :じーっと、紅い瞳が。目の前の相手を見定めるように。
桐壺イトマ :「うぇ……」
桐壺イトマ :目線を反らす。
十九川ヤコ :「言えい。言わぬと、これだぞよ」
十九川ヤコ :わきわきと両手を動かす。視線をお腹へと移し。ぺろりと舌なめずり。
桐壺イトマ :「下人さん? ひぃい!」
桐壺イトマ :「いい言います! 事実を……」
十九川ヤコ :「うむ」
桐壺イトマ :「その、ある……もの?を探しているんです」
桐壺イトマ :「この町、し篠伏……どこかにい、あるはず、まだ」
桐壺イトマ :「それが無いと……」
桐壺イトマ :「いやその、無くてもいいんですけど、イトマ的にはあったほうが助かるっていうか、こう気持ち?が違うっていうか」
十九川ヤコ :「どっちだよ」
桐壺イトマ :「ひぃ、あ、ある方がいいです……」
十九川ヤコ :「よく言えましたいい子じゃねーの!」ぐりぐりと頭を撫で回し。
桐壺イトマ :「うぐっ、やめて……」なすがままにされている。
十九川ヤコ :「じゃさ」
十九川ヤコ :「あーしも、その捜し物。手伝ったげるよ」
桐壺イトマ :「えっ」
桐壺イトマ :「や、でも……ままた、追いかけられたら悪い、ような……」
十九川ヤコ :「うん……まあ、それはあーしも、大分……いや、メンブレってヘラるほどこえーけど……」
十九川ヤコ :「今は。イトマっちに着いてって、手伝ったげた方がいいって」
十九川ヤコ :「こいつも言ってるっぽいしね」同調するように震える刀の柄をそっと抑えて。
桐壺イトマ :「刀が……話しかける? 付喪神?」
桐壺イトマ :「や、えっと……」
桐壺イトマ :「それなら、おお願いしま、す」
桐壺イトマ :ぺこりと頭を下げる。
十九川ヤコ :「イイ線言ってるぜ。……うん、よろしくね!」
十九川ヤコ :薄暗い路地の中。暖かな陽のような笑みで。
GM :陽光の反射する表通りへ、二人は踏み出す。
GM :====
GM :桐壺イトマのキャラシートを公開します。
GM :キャラシート
GM :OPを終了します。
GM :メインフェイズを開始します。サイクル数は不明。
GM :現在調べられるハンドアウトとして、PC
PCの他に「桐壺イトマ」「土留キオリ」「十徳鐚明」が存在しています。
GM :何か質問はありますか?
十九川ヤコ :えーと
十九川ヤコ :答えられるところまでで大丈夫なんですが、NPCの皆さんは全員、秘密/居所/奥義 は存在しますか?
十九川ヤコ :上のNPCはイトマ/キオリ/ビタミン さんのことです!
GM :桐壺イトマ・土留キオリには秘密・居所・感情が存在しています。十徳鐚明には秘密のみ存在しています。
GM :奥義については不明、ということにします。
十九川ヤコ :ありがとうございます!
GM :あっそうそう、基本的に桐壺イトマと土留キオリは同一のドラマシーンには登場いたしません。
GM :桐壺イトマは原則十九川さんのシーンについていきます。トラブルシーン表を使用してください。
十九川ヤコ :トラブル……シーン表……?
GM :他に質問はありますか?
鳴無色葉 :非常に重要な質問があるのですが
鳴無色葉 :乳のでかさはビタミン>>イトマ>>>>>>>>キオリ ということでよろしいですか?
GM :はい。
鳴無色葉 :ありがとうございます。助かります。
十九川ヤコ :即答
水瀬 一理 :即答
芹野 成海 :なるほどね
GM :十徳鐚明と桐壺イトマの間ももう少し開いているかもしれません。詳しいことは情報判定を行って調べてください。
鳴無色葉 :情報判定で……出る!?!?!?!?!?!?!
水瀬 一理 :調べられちゃうんだ……?
十九川ヤコ :よっしゃあああああ!
水瀬 一理 :自動成功で??
十九川ヤコ :さすが公安隠密局なんだよな
鳴無色葉 :じゃあかたくなに明らかにならないセミ子のバストサイズも!?
水瀬 一理 :何調べてんの?
芹野 成海 :情報判定で!?
芹野 成海 :?
水瀬 一理 :調べてほしかったら忍具くださーい
GM :出る。
水瀬 一理 :あ、こちらはとりあえず大丈夫です
水瀬 一理 :内偵の可能性におののいていただけです
GM :では……
GM :====
GM :【第一サイクル:鳴無色葉】
GM :登場希望、行動予定、シーン表をどうぞ。
鳴無色葉 :行動予定はイトマちゃんの秘密を調べます!なので、イトマちゃんと同行のヤコちゃんには出ていただきたい。
鳴無色葉 :シーン表ってなにがあるのんかしら!
十九川ヤコ :出るぜ~
鳴無色葉 :普通に日常シーン表ふったらいいのかな?
GM :あ、シーン表は出島以外なら好きなの振っていいよ~
GM :学校とか振られても困るが……
鳴無色葉 :何っ 京都シーン表とかでも!?
桐壺イトマ :イトマは出ます
GM :篠伏町が京都にないとは言ってないしね……
鳴無色葉 :じゃあ京都ふっちゃうか 京都にしていいの???
鳴無色葉 :あとせっかくだからみんな出て欲しいので出てください
芹野 成海 :出ます
GM :京都でいいですよ
水瀬 一理 :では出ます!
十九川ヤコ :そうだ……行こう
鳴無色葉 :では京都をふります……
鳴無色葉 :KYST 京都シーン表(7) > 「神社仏閣シーン表(JBST)」で決定。
鳴無色葉 :JBST 神社仏閣シーン表(5) > 慈照寺――通称、銀閣寺。室町後期の東山文化を代表する建築である。錦鏡池を囲む庭園には、物思いにふける観光客の姿が……。
十九川ヤコ :銀閣寺???
鳴無色葉 :イトマちゃんウキウキ観光じゃん
GM :銀閣寺?
水瀬 一理 :あんの?
芹野 成海 :ビタミンさんが作ったのかも知れん
鳴無色葉 :たしかに
鳴無色葉 :篠伏町にあるでしょ 銀閣寺くらい
十九川ヤコ :混沌としてきた
GM :あることになった
鳴無色葉 :じゃあみんなで仲良く銀閣寺観光しますか
水瀬 一理 :物思いにふけろう
十九川ヤコ :やった~!
GM :じゃあはじめま~す
GM :====
GM :──篠伏町・銀閣寺。
GM :室町後期の東山文化を代表する建築である。町民たちの憩いの場であり、貴重な文化資産だ。
GM :シーズン外れとはいえ、池の周りには観光客の姿もちらほらと見えた。
鳴無色葉 :「やはりこういった比較的新しい観光名所でも、名所になるだけはある。訪れるといいものだな」
鳴無色葉 :団子を食べながら頷いている。
鳴無色葉 :「キリトも食べるか?うまいぞ」
鳴無色葉 :当然のようにイトマちゃんの隣に陣取り、団子を差し出す。
桐壺イトマ :「ええ、みたらしがいいのに」
桐壺イトマ :「い、いただきます……」団子を咥える。
桐壺イトマ :「……!? やヤコさん! ヤコさあん!」
桐壺イトマ :「いますこの人! 逃げてるのに!」
桐壺イトマ :「お団子貰って、しまいましたっ!」
十九川ヤコ :「う~ん。木を隠すなら森んナカ。あえて観光名所に身を潜める、この十九川ヤコ渾身の策謀がこうも……」
鳴無色葉 :恐らくは、逃亡の身。観光地などには訪れないだろう――それも、日本文化を代表するかのような場所に、という裏をかいての滞在であったろうが。
鳴無色葉 :何事もないかのように隣にいる。――それも、他の追手、芹野と水瀬を連れて。
芹野 成海 :「いやマジで見つかるとは思ってなかったわね」
十九川ヤコ :ずずっとお茶を啜る。勢揃いやんけ。
水瀬 一理 :「庭園、物思いにふけるのにいいですよ。後でやりたいな」
桐壺イトマ :「ヤコさあん、手練れです……もぐ」
十九川ヤコ :「油断ならないねえ」
芹野 成海 :やはりバカだが忍びとしては優秀なのか……? という疑惑の目でその姿を見る。
鳴無色葉 :「ククク……キリトよ。恐れることは無い……団子に罪はないからな」
水瀬 一理 :「いや、なかなかのお手並み。お茶もですが」
水瀬 一理 :ふうふうと茶を吹いて冷ましている。
鳴無色葉 :「そして団子を食べたということは……そこのガワコの言う所の」ビッ、とヤコちゃんを指し。「ズッ友、というやつだ」
鳴無色葉 :「観念せよ……我が連帯保証人を求めたら即座に応じることだな。ククク……」
店員 :『ごゆっくりどうぞ~』
十九川ヤコ :「へへっ……」
芹野 成海 :「言ってねーでしょ」
店員 :丁寧に点てたお茶を置き、去っていく……その背中に「もてなし」の真髄が宿る……
鳴無色葉 :「ギャル語の、というやつだ。実際に言ったかは問題ではない。これから言うのだからな」
水瀬 一理 :「あっ、もてなしの真髄が宿ってる」背中を見送る。
十九川ヤコ :僅かに身を捩らせるも、すぐにはっとした顔で。
十九川ヤコ :「で……あっさり、あーしら、見つかっちゃったワケだけど」
十九川ヤコ :「どーすんの? 出来れば、手荒な真似はしたくないもんね。お互い」
十九川ヤコ :人目の多い場所を選んだ理由のひとつでもあるが。
鳴無色葉 :「まあ我としても、キリトが何やら……真に訳アリであるというのなら、任務に背くというのもやぶさかではない」
鳴無色葉 :「上の命に背いたことなど我が人生で星の数ほどあるのだからな」
十九川ヤコ :「(苦労してんな……)」そっと芹野さんの方に視線を向ける。
桐壺イトマ :「わ、わあ……対話、交渉の余地あり……!」
芹野 成海 :「余地なんてねーわよ」
鳴無色葉 :「セミ子は硬いのぅ……北風と太陽という話を知っているか?」
桐壺イトマ :「そんな、意見の共有してください! ほホウレンソウ!」
鳴無色葉 :「北風が吹いて寒い日に太陽がでるとポカポカしてきもちいね……という、世の心理を説いた話だ」
鳴無色葉 :「何かキリトが事情があり逃げているのなら、それが手を貸せるのなら手を貸し……合意の上で戻ってもらえば良いだろう」
鳴無色葉 :「たとえば……この銀閣寺を金閣寺にどうしてもしたいから逃げた、ということであれば」
鳴無色葉 :寺の柱に金色の絵の具を塗り始める。
鳴無色葉 :「我としても協力してやれる。そういうことだ」
桐壺イトマ :「ぶ文化への反逆……アナーキー……!」
芹野 成海 :「答え聞く前に実行すんじゃねーわよ!」
鳴無色葉 :「ミッチもどうだ?たのしいぞ」
水瀬 一理 :「えー、私が欲しいのは黒塗りがないやつなので」
桐壺イトマ :「そっそれ比良坂の管理物じゃ、ないんですかね。古い、お寺だし……」寺を指さす。
芹野 成海 :売店で買った銀閣寺の写真が入ったチロルチョコを口に含み、噛み砕く
水瀬 一理 :「塗るのはお任せしま……」
水瀬 一理 :「ストップ文化破壊?」
十九川ヤコ :「う~ん。銀閣デコるとは。やるな、イタチっち」
鳴無色葉 :「黒塗りNGなら金塗りはセーフなのでは?」
水瀬 一理 :「そういうわけにもいかないみたいですねえ」
桐壺イトマ :「黒もいやです、けどお、金は印刷料が……」
芹野 成海 :「国宝・重要文化財だっつってんのよ!!」
鳴無色葉 :「寺と我なら我の創作魂の方が尊重されるべきではないのか!?」
水瀬 一理 :「まず、実際金閣寺にしたいんです?」イトマさんに
桐壺イトマ :「いいえ……」
水瀬 一理 :「はい解散!」
鳴無色葉 :「なん……だと」
十九川ヤコ :「うぃ~す。おつかれした~」
十九川ヤコ :そそくさとイトマの肩を取り去ろうとする。
芹野 成海 :「たりめーでしょうが!」
鳴無色葉 :「まあ待て!ガワコとキリトとしても敵は少ない方がいいだろう」
鳴無色葉 :「今思い出したが、そもそもそれはたとえ話であってだな。キリトを理解しようと思ってきたのだ」
鳴無色葉 :「キリトよ。我がこの高貴なる獣の耳……可愛いとは思わぬか?」
鳴無色葉 :自身の頭に生えるイタチの耳をピコピコ動かす。
鳴無色葉 :「思わぬか?」ピコピコピコピコピコピコピコピコ……とイトマちゃんに圧をかける。
桐壺イトマ :「えっ、あ」
桐壺イトマ :「モチーフとしてはいい、ですね」
鳴無色葉 :「え!えへへ……」
鳴無色葉 :照れている。
十九川ヤコ :「照れとる」
鳴無色葉 :「と、うむ。忘れていた。お前も良く思うのなら……一時的にお揃いにしてやろう」
鳴無色葉 :そう言ってイトマちゃんの頭に手をかざす。そしてイトマちゃんの頭からケモミミが生える!
桐壺イトマ :「えっそこまでは言ってななになにぎゃーっ!!」
十九川ヤコ :「うおっスゲ……これマジモン?」
十九川ヤコ :つんつん、とそれを触ってみる。
桐壺イトマ :「違和! 違和を感じます! とってとって!」
鳴無色葉 :「とってほしくばお前の秘密を教えることだなぁ!!」
芹野 成海 :「い、意味が分からん」
桐壺イトマ :「マッチポンプだよぉ~!」
鳴無色葉 :そういうわけでイトマちゃんの秘密を抜きます。異形化で判定したい!
桐壺イトマ :どうぞ~
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:異形化) (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
GM :はい
鳴無色葉 :ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
十九川ヤコ :草
芹野 成海 :人をイタチにしてはいけない
水瀬 一理 :そういうこともあるよ
GM :じゃあファンブル表振りますか
鳴無色葉 :神通丸!神通丸つかう!!!
GM :振り直しどうぞ!
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:異形化) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
鳴無色葉 :はあっはあはあはあはあ…………
十九川ヤコ :よかったねえ
水瀬 一理 :セーフ
GM :成功ですね。秘密をお渡しします。
芹野 成海 :割といい目で成功してるし
鳴無色葉 :uketorimasiた
GM :発音がいいですね
鳴無色葉 :「……そうではないかとは思っていたが……」
鳴無色葉 :「キリト、安心せい。我はお前の味方だ」
桐壺イトマ :「えっ……ほ本当?ですか?」
鳴無色葉 :「クク……やはりな」
桐壺イトマ :「割と信じられない」
芹野 成海 :「そりゃこっちの台詞よ」
芹野 成海 :「鳴無。アンタが何に気づいたのかは知らないけど」
芹野 成海 :「その"味方"ってのは私にとっても都合がいいと思えるもんなわけ?」
鳴無色葉 :「無論だ」
鳴無色葉 :「セミ子が我の知らぬ思惑があれば別だがな」
桐壺イトマ :「なんでもいいけど、も戻してください」イタチの耳をこわごわ引っ張っている。
十九川ヤコ :「もったいないな~(そうだそうだ)」
鳴無色葉 :「む、いいのか?楽しいのに……勿体ない」言いながらもイトマのケモミミを戻す。
鳴無色葉 :「な、そうであるよなガワコ。勿体ないよのう」
十九川ヤコ :「ワンコみたいでカワイイかったのに」
桐壺イトマ :「よ良かったぁ。やです、親切のお押し売り」
桐壺イトマ :「Not for me」
鳴無色葉 :「似合っていたのに……またやりたくなったらいつでも言うがいいぞ」
鳴無色葉 :「あのだな、セミ子。あの……仮面の……人も、キリトを傷つけぬよう言っていただろう」ちょっと話した人の名前を覚えていない。
鳴無色葉 :「あの仮面の女がキリトをホテルに監禁して楽しむ趣味でもない限り……キリトの能力が目当てであろう」
鳴無色葉 :「今、彼女は『力』を得るための修行中なのだ……」
鳴無色葉 :「あの仮面の女としても、キリトが『真の力』に目覚めたほうが本望であろう」
桐壺イトマ :「仮面、キオリさんですか? た確かに、今の私が帰っても」
桐壺イトマ :「よ良くない、んじゃないかな」
十九川ヤコ :「真の力、ねえ……」
十九川ヤコ :「それって、イトマっちの"捜し物"に、関係あるやつ?」
芹野 成海 :「力、力ね……」イラついていた表情を収め、真剣な顔で考え込む。
鳴無色葉 :「言われたことを遂行するのみ、あとは野となれ山となれ……と言われればそれまでではあるが」
鳴無色葉 :「再び任務が来たら二度手間であろう?」
鳴無色葉 :「それとも……同じ任務になれば再び我に会えるかもしれないから、というサイコパス的な理由で邪魔をしてみるか?ククク……」
芹野 成海 :「………」皺の寄った眉間に指を当てて考える。
鳴無色葉 :「何かを探していると聞いているのか?なら、関係あるのかもしれぬな……真の力にはパワーアップアイテムが必要であるからな」ヤコちゃんに。
十九川ヤコ :「(思ったより根が深いかもな~、おい)」僅かに肩を竦める。
水瀬 一理 :(真の力、ねえー)じっと耳だけを傾けている。
芹野 成海 :「……一理はあるが、まだ不確定でしょう」
芹野 成海 :「ただまあ、とりあえず」
芹野 成海 :「一時保留としておくわ。今すぐには捕まえようとしない」
十九川ヤコ :「おっ?」意外そうな目で芹野さんを見る。
桐壺イトマ :「交渉の、余地、あった!」
鳴無色葉 :「あったのか……」
桐壺イトマ :「フフフヘェーイ」
鳴無色葉 :「いや、我は最初から知っておったがな」
芹野 成海 :面倒そうに眉をしかめ、二個目の銀閣チロルを口に入れる。
十九川ヤコ :「ふふっ」
十九川ヤコ :「なんだかんだ、でイタチっちのこと、信頼してるんだ? おねーさん」
芹野 成海 :「信頼……?」心底わからんと言う顔
十九川ヤコ :「今日もヤコの名推理が光るぜ……」
水瀬 一理 :「ふむ」飲み終わった茶碗を横に置いて。
水瀬 一理 :「なんとなくまとまった感があるので、一応ヤコさんに……」
十九川ヤコ :「むっ。なんだい、イッチ」
水瀬 一理 :「正直まだ何かと不透明ですけどね。彼女を傍に置くのなら」
水瀬 一理 :イトマさんをちらりと見て。
水瀬 一理 :「どうぞ、ちゃんと守ってあげてくださいね」
水瀬 一理 :「こっちも仕事なんですよね、何かあったら困る困る」
水瀬 一理 :半ば冗談めかした口調で、それだけを。
十九川ヤコ :「(う~ん。"預言書"のためだけ。ってことでも無さそうだけど……)」
十九川ヤコ :元より深く考えるのは性に合わず。モヤる脳内の霧を振り払って。
十九川ヤコ :「ま。乗りかかった船ってやつ?」
十九川ヤコ :「対岸までは、さ。きっちり送ってみせるし」
水瀬 一理 :「それなら、ま。船頭があんまり多くてもね」
十九川ヤコ :大丈V、とピース。
水瀬 一理 :少し眩しそうに見て、口を閉ざす。
鳴無色葉 :「……ふむ、自分に生やすのがNGなら……生やしたい者はいるか?キリト。好きな者に獣の耳を生やしてやるぞ」
桐壺イトマ :「すみません、動物苦手なので」
鳴無色葉 :「……………………………………………………!!!」めちゃくちゃショックを受けている。
桐壺イトマ :「耳無しで、耳四つになるとや、ややこしいし」
桐壺イトマ :「ご、ごめんなさい」
十九川ヤコ :「イトマっちの視点は独特だなあ」
鳴無色葉 :「が、ガワコ……次はキリトをテーマパークに連れていってやれ……」
鳴無色葉 :「つけ耳をつけた、耳が四つある生物に死ぬほど囲ませてやれ……!!」
十九川ヤコ :「アイ・サー」
桐壺イトマ :「み味方だって言った! 言ったのに!」
十九川ヤコ :ずるずると彼女の背を引っ張っていく。
鳴無色葉 :連れ去られ方に親近感を覚えている。
鳴無色葉 :「ククク……しかし、そういうことであったとはな」連れ去られる姿を見ながら不敵に笑う。
鳴無色葉 :「これは面白いことになるかもしれぬな……」無論、それっぽいことを言っているだけで、何も考えてはいなかった。
GM :====
GM :【第一サイクル:水瀬一理】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ
水瀬 一理 :はい、芹野さんと鳴無さんに出ていただいて、芹野さんの秘密を抜いていこうかと。
鳴無色葉 :でまっす!
芹野 成海 :出ます!
水瀬 一理 :シーン表かあ、どれでもいいんですよね?
GM :異街以外ならどれでもいいですよ!
鳴無色葉 :また銀閣寺が建つのかな
水瀬 一理 :じゃあ日常でいかがか
水瀬 一理 :えーと、NSTかな?
GM :そうですね どうぞ~
水瀬 一理 :NST 日常シーン表(7) > コンビニ。商品に手を伸ばしたら、同時にその商品をとろうとした別の人物と手が触れあう。なんという偶然!
水瀬 一理 :きゃっ
GM :あら……
水瀬 一理 :じゃあ偶然お会いしましょうか
鳴無色葉 :我ってコンビニで買い物する知能あるのかな
水瀬 一理 :そこまで
GM :まあテトリスできてたし貨幣ぐらいは理解できるでしょ
水瀬 一理 :まあ、私にも硬い笑顔で接客してくれるくらいですし
水瀬 一理 :大丈夫ですよ、コンビニこわくない
芹野 成海 :今は電子マネーとかあるし
鳴無色葉 :なるほど 楽勝だなコンビニ
GM :そっちの方が理解できなくない?
GM :====
GM :──シノブマート。篠伏町のみに存在するコンビニチェーン店である。
GM :チェーン店という呼称が正確かはわからない。既に事業は縮小を繰り返し、現存するのはこの店舗のみだからだ。
GM :品ぞろえも極端である。アイスが特に少ない。銀閣寺土産のコラボの菓子は妙に多く陳列されている。
GM :気だるげな店員が歓迎の挨拶を口ずさんでいる──
水瀬 一理 :その挨拶に陽気な様子で手を振り、カゴを持って店内を行く男がひとり。顔にシール。
水瀬 一理 :もう片方……振った方の手には、開いた文庫本が持たれている。
水瀬 一理 :読書しながら買い物ができる、効率的な構えだ。
水瀬 一理 :そうして、いくらか軽食的なものをカゴに放り込んでいく。あんまり手が汚れないやつ。本につくからね。
水瀬 一理 :次に狙うは菓子パンの陳列棚。なお、視界は半ば本で埋まっている。
水瀬 一理 :だから、店内に人がいようとも見過ごしてしまうこともままある。
水瀬 一理 :この構えの数少ない欠点のひとつである。
水瀬 一理 :そっと手を伸ばして「どれにしようかな」しようとしたあたりで。
芹野 成海 :その手が、伸ばされた別の手に軽く当たる。
芹野 成海 :「っと、すみませ──」
水瀬 一理 :「あ、どうも……」
芹野 成海 :「……あ?」
水瀬 一理 :「お」
水瀬 一理 :本から顔を上げる。
芹野 成海 :「うえっ! あ、アンタさっきの」
水瀬 一理 :「あ! やー、どうもどうも、お世話になってます!」
芹野 成海 :「あー、いえどうもこちらこそ……じゃねーのよ!」
水瀬 一理 :「ねーのですか!」
芹野 成海 :器用に小声で叫びながら飛び退く腕には、コンビニの小さな買い物かご。
芹野 成海 :あめやチョコレートなどの小さな甘い菓子、付箋や電池といった日用品、雑誌やムックなどの本に、菓子パンや弁当などの食べ物など。
芹野 成海 :雑多な購入品が入ったかごは既に満杯に近い。
水瀬 一理 :「まあしかし、ここらに滞在して軽い買い物をしようと思えば、自然とここになっちゃいますよねえ」
水瀬 一理 :「あ、電池はあっちの薬局に安く売ってましたよ」
芹野 成海 :「まあ、そりゃそうだけども……こうもすぐ会うことになるなんて思わねーでしょ」
芹野 成海 :「えっマジですか。向こうで買おうかな……」公務員の安月給!
鳴無色葉 :「セミ子!我のチョココロネはまだか」
鳴無色葉 :「どうぶつビスケットはまだ開けてはいけないのか?」
水瀬 一理 :「おや、なかよし」
鳴無色葉 :芹野さんの後ろでぴょんぴょんしている。
芹野 成海 :「黙って待ってろっつってんでしょ! 会計済ませるまで待て!」
水瀬 一理 :「まあ、一旦あんな感じで引きましたんでね、こっちも仲良くお買い物しましょ」
芹野 成海 :「チッ、まあそうね……」辺りを見回す。この小さな店内でいざこざを起こすべきではない。
鳴無色葉 :「むむ、ミッチではないか」
水瀬 一理 :「どうも、水瀬ですよ。一理はあるけど二理はないと言われる男です」
鳴無色葉 :「ククク……恐ろしい二つ名をもっているのだな」
水瀬 一理 :「恐ろしいですね、信頼度が下がります」
鳴無色葉 :「強者とは常に孤独であるからな」
鳴無色葉 :「我のように。……セミ子、どうぶつビスケットはダメでもグミなら食べていいか?」
芹野 成海 :「品目の問題じゃねーのよ!」
水瀬 一理 :「なかよしー」
芹野 成海 :「仲良し……???」
水瀬 一理 :「お二人、やっぱり同じ任務ですしねえ。気が合ってらっしゃるのかなーって」
水瀬 一理 :「いいこといいこと」
鳴無色葉 :「ふふん。年長者としては若輩者に合わせてやるのは当然であるからな」
芹野 成海 :「アンタどういう目ぇして……」言い返そうとして、この男も大概怪人物であることを思い出す。
水瀬 一理 :「こういう目ですが」細い。
芹野 成海 :「……気が合うってなら、アンタら二人の方が合いそうだけど」
水瀬 一理 :「えーっ、そう見えますー?」
鳴無色葉 :「ミッチとも気が合いそうだとは思っているぞ」
鳴無色葉 :「あとで一緒に塗り絵でもするか?」
水瀬 一理 :「やったね。なかよしクラブ結成しましょう」
水瀬 一理 :「塗り絵いいですねー。線の外側を塗るのが好きです」
鳴無色葉 :「ククク……どちらが内でどちらが外であるかなど視点の問題にすぎぬからな」
鳴無色葉 :「どちらかが欠けては存在しないというわけだ」
芹野 成海 :なんなんだコイツらという目で見ている
水瀬 一理 :「なるほど、役割分担すればカラフルになりますね」
鳴無色葉 :「力を合わせる。これが人類が時をかけて学んだ知恵というわけだ」
水瀬 一理 :「うんうん、含蓄」
水瀬 一理 :「芹野さんはどうします?」
水瀬 一理 :「線の内側と外側が埋まってしまったので……」
水瀬 一理 :「線をなぞりますか?」
鳴無色葉 :「あるいは外の外という案もあるぞ」
水瀬 一理 :なお、ぱらぱらと文庫本のページをまだめくっている。
芹野 成海 :「なんで参加する前提になってんのよ……」
鳴無色葉 :「塗り絵の外側……机をぬりぬりさせてやろう」
水瀬 一理 :「あ、発想の転換」
芹野 成海 :「そういう倫理観だから文化財も塗るわけ?」
水瀬 一理 :「備品は綺麗に使わないとダメなんですよ」
鳴無色葉 :「現代の倫理観というやつが我より後に生まれたのに我を従わせようとするのが傲慢ではないか?」
水瀬 一理 :「んん、そこはちょっと違うかなー」
水瀬 一理 :「守った方が幸せになるように、後から作ったんですよ」
水瀬 一理 :「塗り絵の線が、あった方が楽しいのと一緒」
鳴無色葉 :「なるほどな。人類の叡智の結晶というわけか」
水瀬 一理 :「そうそう。従っておけばハッピー寄り」
鳴無色葉 :「我はハイカラな忍びであるからな。最先端の流行に合わせてやるのもやぶさかではない」
鳴無色葉 :「覚えていたら従ってやろうぞ。ククク……」
水瀬 一理 :「さすがさすがー」
鳴無色葉 :「その証拠にどうぶつビスケットを開けはしたがまだ食べてはおらぬからな……」
芹野 成海 :「おまっ、開けてんじゃねーわよ!!」
鳴無色葉 :「まだ食べてないぞ」
芹野 成海 :「プログラミング言語みてーなすり抜け方しやがるわね……!」
水瀬 一理 :さて。
水瀬 一理 :ふたりが言い合っているその隙に、本を持った手をそっと後ろにやる。
水瀬 一理 :それから、また戻して、ばらりと異様な速度で本のページをめくる。
水瀬 一理 :実を言えば、そこには何の文字も書かれていない。暗号すら記されていない、ただの白紙だ。
水瀬 一理 :さらに言えば、この行為に何か呪術的な力が働いていたりもしない。
水瀬 一理 :ただ、それらしく見せているだけ。
水瀬 一理 :そもそも、このあからさまに外見も言動も目立つ男が送り込まれてきた理由。
水瀬 一理 :当然だが、能力を認められたため、だ。それは諜報員としてでも戦闘員としてでもない。
水瀬 一理 :司令塔として、あるいは……。
水瀬 一理 :陽動役として。
水瀬 一理 :『国立日読資料室』の人員は当然、ひとりきりではない。周囲に散らばり、備えている。
水瀬 一理 :目立つ人間が妙な行動で気を惹いている間に、影は動き、とうに狙いを調べ終えているのだ。
水瀬 一理 :芹野さんの秘密について情報判定します。指定特技は人脈で。
GM :どうぞ!
水瀬 一理 :そして【内偵】の効果で自動成功となるはず。
GM :どっひゃ~!
GM :では判定は成功。秘密をお渡しします。
水瀬 一理 :いただきます!
水瀬 一理 :いただきました。
GM :
水瀬 一理 :あ、そして、お約束をしていたため、鳴無さんのイトマさんの秘密と交換できるとうれしいです
鳴無色葉 :はいはい!勿論約束は果たします。交換いたしましょう!
GM :お。了解です。
水瀬 一理 :ありがた! こちらもお渡しします
GM :渡すよ~
水瀬 一理 :受け取りました
鳴無色葉 :受け取りました!
GM :はーい、RPの続きをするがいい!
水瀬 一理 :本のページがめくられ、いつの間にか挟まれていた赤い栞にたどりつく。
水瀬 一理 :抜き取られたそれをひらひらと鳴無さんの前へ。
水瀬 一理 :「じゃ、まず赤でどうぞ」
水瀬 一理 :「塗り絵」
水瀬 一理 :所定の方法で読めばわかるであろう暗号。比良坂の者なら特にだ。
鳴無色葉 :「む、む」栞を受け取る。
鳴無色葉 :「……ふむ」赤い栞を口に咥えている。
鳴無色葉 :「なん……だと……」
水瀬 一理 :「こっちも知りたいことが結構ありましてね。おせっかい」
鳴無色葉 :「く………しかし我も懐の深い忍び。この恩には報いようぞ」
鳴無色葉 :舌で栞の暗号を読み取り難しい顔をしていたが、やがて頷く。
鳴無色葉 :「ムキムキイタチよ。ミッチに教えてやれ」
鳴無色葉 :その声と共に一匹のイタチが(コンビニに)入り込み、水瀬さんの肩にてててと登ると耳元で何かを囁く!
鳴無色葉 :人語を喋るイタチがイトマの秘密を彼に伝える。
水瀬 一理 :「ふんふん、ふーん」特に驚かずに受け取る。
水瀬 一理 :「あ、イタチですね」思い出したように驚く。
鳴無色葉 :「可愛いだろう」
水瀬 一理 :「なかなかの面構え」
芹野 成海 :「ったく……。……おわっ何よそれ!?」会計を終えて戻ってきたところでイタチに驚く
鳴無色葉 :「もう食べていいのか?……ではない、セミ子よ我とは遊びであったのか!?」
水瀬 一理 :「ネコ目(食肉目)イヌ亜目クマ下目イタチ科イタチ属に属する哺乳類ですね」
芹野 成海 :「何の話よ!? ほら勝手に食いなさいよ! ……外出てからよ外!」どうぶつビスケットとチョココロネを放る。
芹野 成海 :「分類の話聞いてんじゃねーのよ……!」
水瀬 一理 :「ヒト科ヒト属の方がお好みで?」
芹野 成海 :「生物種じゃなくてTPOの問題よTPO!」
水瀬 一理 :「ああ、まあ、別に引っかき回しに来たんじゃないんですけどね」
鳴無色葉 :「我は真面目にこの国の未来の為に働いているというのに……!」
鳴無色葉 :「そんなチャラチャラした気持ちで我を弄んでいたのかセミ子!」
芹野 成海 :「この国の未来……??」到底出てこなさそうなワードが出てきたので困惑する
鳴無色葉 :「なにがTPOじゃ、最後までチョコたっぷりというわけか!」
水瀬 一理 :「あ、お上手ー」
鳴無色葉 :「おぼえていよ~!!」コンビニの中でチョココロネを開けて頬張ると走り去る。
水瀬 一理 :「……行っちゃった」その様を本越しに見ながら。
芹野 成海 :「なんなのよマジで……?」
水瀬 一理 :「なかよしにちょっと水差しちゃったのはすいませんね。でも、必要だったんで」
芹野 成海 :「……何したのかは知らないけど──まあ、大体想像は付くわね」
芹野 成海 :チッ、と舌打ち一つ。
芹野 成海 :「……私は私のやりたいようにやる。不自由を自由に選んでんのよ」
水瀬 一理 :「それはそれで立派と思いますけど」
水瀬 一理 :「そうだなあ、うちに入ってくる本の話で」
水瀬 一理 :「三段階に分けるんですよ。『問題なし』『保留』『マジヤバ』」
水瀬 一理 :「『マジヤバ』はもう取っておけないやつ。『保留』のやつだけ棚に並んで管理する」
水瀬 一理 :「今『保留』のとこかなって思ってます」
水瀬 一理 :「気をつけてね」
水瀬 一理 :口の端を吊り上げて、『本当に』笑う。
芹野 成海 :「……チッ」
芹野 成海 :苦々しい顔で舌打ちし、ビニール袋を提げてコンビニを後にする。
芹野 成海 :「……気味のわりー男」
水瀬 一理 :「はい、よく言われます」
水瀬 一理 :それだけ言って、くるりと扉に背を向け、再度棚の方へ。
水瀬 一理 :「ああ、どうもありがとうございました。おかげで待ち伏せできた」
水瀬 一理 :すれ違った相手にそう言って、買い物カゴの中の物を元に戻す。
水瀬 一理 :『読書』をしながら。
GM :気だるげなコンビニ店員は、反応せず棚に戻された商品を陳列し直していた。
GM :====
GM :【第一サイクル:十九川ヤコ】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ
十九川ヤコ :登場希望は水瀬さん……
水瀬 一理 :あいよ
GM :ひっぱりだこね
十九川ヤコ :あとはそうだなー 色葉ちゃんにも出てもらえるとうれしいかもです
鳴無色葉 :でるぜ!
十九川ヤコ :やったぜい
十九川ヤコ :で、水瀬さんの秘密を抜きにいこかなと
水瀬 一理 :きゃー
GM :ではトラブルシーン表よろしくお願いします
十九川ヤコ :でたわね!
芹野 成海 :あ、私出ないということなので
芹野 成海 :【追尾】振りたいんですがよろしいですか?
十九川ヤコ :ギャッッッ
GM :いいよ~ 今振ってしまいますか
芹野 成海 :了解!
十九川ヤコ :だれを付け狙うのよ!
鳴無色葉 :はじまったわね 陰湿カップが
水瀬 一理 :こわ
GM :意外とミドル忍法は少ない 陰湿カップ
芹野 成海 :対象は……イトマさんかな
十九川ヤコ :イトマっち~~~!
水瀬 一理 :なるほどね
桐壺イトマ :ぎえー!?
鳴無色葉 :ほおん
鳴無色葉 :レズセックスさせてくれれば情報あげるのに
GM :振るがいいですよ
芹野 成海 :SG>=5 (判定:隠形術) (SG@12#2>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
芹野 成海 :あっぶね
十九川ヤコ :ギリじゃ
GM :では桐壺イトマの居所を入手。ついでにイトマに対する情報判定と奥義破り判定に+1修正ですね
芹野 成海 :これによってイトマさんの居所ゲット+奥義破りと情報判定に+1だぜ
芹野 成海 :あっ被っちゃった
十九川ヤコ :仲良し♥
鳴無色葉 :大事なことなのでね
水瀬 一理 :有能……
GM :では改めてシーン表を振るのじゃ
十九川ヤコ :ToLOVEるします
十九川ヤコ :TST トラブルシーン表(4) > 敵の気配に身を隠す。……すると、同行者の携帯が着信音を奏で始める。「……えへへへへ」じゃない!
鳴無色葉 :かわいいね
十九川ヤコ :イトマっち~~~!! バイブしろ!
水瀬 一理 :あまりに想像できる
桐壺イトマ :設定方法わかんない!
桐壺イトマ :電話かかってくることないし!
十九川ヤコ :かなしい事実
鳴無色葉 :ウ〇娘!プリティダービー!(クソデカ音量)
十九川ヤコ :じゃあそうだな コンビニ帰りのイッチを発見して
十九川ヤコ :コソコソしてたらピンピロイトマフォンが鳴る感じっスかね
水瀬 一理 :見つけちゃえ
GM :了解しました
GM :====
GM :十九川ヤコと桐壺イトマは”探し物”を続けていた。
GM :一時的停戦とはなったが、お互いの狙いはいまだに不明。
GM :特に──司書を名乗る怪人物に至っては、行動の指針すら掴めていない。それ故、距離を置いて警戒していたのだが──
桐壺イトマ :『~♪(携帯電話から荘厳なクラシックが流れる)』
桐壺イトマ :「ヒィッ!」
十九川ヤコ :びくり!と身を震わせる!
十九川ヤコ :「イトマっちに……着信!?」
桐壺イトマ :「わわわ、鳴ってる! 何これ!」
十九川ヤコ :「じゃねえよ! 電源切っとらんのか~い!」
桐壺イトマ :ポケットから携帯電話を取り出そうとして、取り落とす。
桐壺イトマ :「だって鳴ったことないんですもん!!!」
十九川ヤコ :「そっか、でも安心しな! 今日からはあーしが鬼電すっから!」
桐壺イトマ :「やだあ! ま真夜中まで、お話ししてるんでしょ、ギャルの人って!」
桐壺イトマ :「依存症! 肌に悪いですよ!」わいわいと騒いでいる。自分が隠れていたことなど完全に忘れているようだ。
水瀬 一理 :「私もー」ぬるり。
水瀬 一理 :「交換しますか、番号とか」
十九川ヤコ :「ギャッ」
水瀬 一理 :いつの間にかそこにいる。
十九川ヤコ :ぎぎぎ、と首を男の方へ。「ど、ども~っす。奇遇だね。へへ……」
桐壺イトマ :「びゃっ」
水瀬 一理 :「ギャッてだって、さっきから楽しそうにしてるんですもん」
桐壺イトマ :十九川さんの後ろに隠れる。
水瀬 一理 :「来て♡ってことかなーって思っちゃった」
桐壺イトマ :「なななんで、みんな、よ呼んでないのに!」
桐壺イトマ :「言葉の裏を、か勝手に、読まないで! テクスチャ無い!」
十九川ヤコ :「クッ……ちょっと顔が良くてスタイルも良くてオシャレなファッションしてるからって……」
十九川ヤコ :「ギャルがそう簡単にコロっと行くと思うなよ! てやんでい!」
水瀬 一理 :「ほめてくれた! ありがとうございます!」
水瀬 一理 :「よく『地元じゃそういうのが流行りなんですか』と言われがちな水瀬一理です」
十九川ヤコ :「地元ークか……あーしンとこはな……あんまり話したくねえな……」
十九川ヤコ :「イモいし……」
桐壺イトマ :「何……武勇伝? わ悪いこと自慢?」
桐壺イトマ :「地元のやつらは大体と、友達……?」
水瀬 一理 :「まあ地元あんまり覚えてないんですけどねー」
水瀬 一理 :「なので話す話題もほぼ無です、無」
十九川ヤコ :「地元はともかくよう」
十九川ヤコ :「あーしは、一度。イッチとちょっとお話してみたかったんよね」
水瀬 一理 :「ギャッて言ってたくせに」根に持っている。
桐壺イトマ :「!?」裏切り者!みたいな表情。
十九川ヤコ :「ちょっとキョドっただけだし~~~」
十九川ヤコ :「いやね。あーしが聞いても、預言書んこととか、"捜し物"の特徴とか」
十九川ヤコ :「イトマっちったら、お口チャックしちゃうし」
水瀬 一理 :「ふんふん」
十九川ヤコ :「イッチの……コードーシシン?も気になるし~~~?」
水瀬 一理 :「それはそれ、原本!ですよ」
水瀬 一理 :「言ったでしょー」
桐壺イトマ :「し知りません、言っちゃダメ」目を反らしている。
十九川ヤコ :「原本だけが目的にしちゃー、やけにイトマっちのこと、気遣ってる風に見えたしぃ~?」
水瀬 一理 :「そりゃ作者になんかあったら困るでしょうに」
水瀬 一理 :「やだなあー、深読み流行ってます? 困るー」
水瀬 一理 :普段通り、読めない表情。
十九川ヤコ :「クッ……強敵だぜ」
十九川ヤコ :「つーか、こういう駆け引き、元々向いてねーんだよな」
十九川ヤコ :「だから」
十九川ヤコ :「やるしかねえな……奥の手を」着用していたジャケットをばっ、と脱ぎ捨てる。
十九川ヤコ :「オラッ! イトマっちもあーしに続け!」
十九川ヤコ :無理矢理に羽織を脱がそうと試みる。
桐壺イトマ :「えっなに!?」
十九川ヤコ :「色仕掛けに決まってんだろうが!」
水瀬 一理 :「……風邪引きますよ」
桐壺イトマ :「ぎゃー! 無理無理無理! 無理ですよ!」
桐壺イトマ :「私が脱いだ、ところでだ誰も! 見ない!」
十九川ヤコ :「見る見る、みんなメッチャ見るから!」
桐壺イトマ :必死の抵抗をしているが筋力は弱い。
十九川ヤコ :「それにあーしらだけじゃねえ!」
桐壺イトマ :「守ってくれるって言ったのに~!」泣いている。
十九川ヤコ :「これも守護るためだかんな!ヤコウソツカナイ」
十九川ヤコ :それに、此の忍びの耳が。こちらに近付いてくる、もうひとりの九ノ一の足音を感知しているのだ。
鳴無色葉 :疾風が。影が走る。
鳴無色葉 :「……びいいい~~~!!!ガワコ~~~~~!!!!」
鳴無色葉 :泥まみれの姿でヤコちゃんに抱き着く!
十九川ヤコ :「おい!!! あーしじゃねえよ! あっち!!」
十九川ヤコ :もがもがとぶんぶん腕を振り回しながら。
十九川ヤコ :「てか泥臭っっっ」
桐壺イトマ :その隙に拘束から逃れる。
鳴無色葉 :「我ガワコん家の子になる~~~!!」
桐壺イトマ :「ひぃひぃひぃ……し信じられない、誰も……」
桐壺イトマ :「し四面楚歌? 五蘊盛苦……六道輪廻……」ぶつぶつと呟きながらタブレットに何事か描きつけている。
鳴無色葉 :「びえええええ」鼻水と泥まみれの顔をヤコちゃんの胸に埋めている。
十九川ヤコ :「やばい、イトマッチが心を閉ざし……イタチっち! ちょっ、このシャツ結構たけーんだけど!」
桐壺イトマ :「ひぐっ、うわあ~~ん」描きながら座り込んで泣いている。
水瀬 一理 :「…………」状況をじっと見て。
水瀬 一理 :「えっと、とりあえず上着を着ましょう」
水瀬 一理 :「この感じ、目撃されると私がまずそうなので」
鳴無色葉 :「んむ」ヤコちゃんの上着を着ている。
水瀬 一理 :「……お話は、その後ちゃんと聞きますから、ね?」
十九川ヤコ :「………」
十九川ヤコ :「ハイ」
十九川ヤコ :ということで
十九川ヤコ :同情にかこつけた九ノ一の術で一理さんの秘密を抜きに行きたいとおもいます
水瀬 一理 :こい
GM :どうぞ。
十九川ヤコ :2d6>=5 (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
十九川ヤコ :フッ……
鳴無色葉 :成功じゃ!
GM :成功ですね。秘密をお渡しします。
十九川ヤコ :受け取りました、ありがとうございます。
十九川ヤコ :事前の協定によりこのイッチの秘密といろはちゃんが持っているイトマちゃんの秘密を交換したいのですが
十九川ヤコ :いかがでしょ?
鳴無色葉 :無論応じましょうぞ!
GM :出回るねえ イトマの秘密
鳴無色葉 :交換しましょう!
十九川ヤコ :ありがと~!
水瀬 一理 :即売りに出される
GM :は~い お渡しします。
鳴無色葉 :持ってないのは一人だけだなぁ~~~!
十九川ヤコ :受け取りました!
芹野 成海 :私にもくれ
十九川ヤコ :これは……
鳴無色葉 :条件は事前に出したがなぁ?
鳴無色葉 :受け取りました!
GM :もう大丈夫かな? では続きどうぞ
十九川ヤコ :服に染み付いた泥を拭いつつ、ぽつりと呟く。
十九川ヤコ :「なるほど、なるほど」
水瀬 一理 :「そういうお話です、こっちはね」
十九川ヤコ :「国家転覆を目論むテロリストとか。そういうんヤベ~のじゃなくて良かったな、と胸を撫で下ろすヤコちゃんなのだった」
十九川ヤコ :「うん、知れて良かったな。イッチのこと」
水瀬 一理 :「そりゃそうですよ、国家転覆は困ります」
鳴無色葉 :「まさかミッチが国家転覆を目論むテロリストであったとはな……」
鳴無色葉 :「人は見かけによらぬ……」
水瀬 一理 :「困りますってば」
桐壺イトマ :「てテロリスト! 道理で変なシール!」
鳴無色葉 :「テロリストはみなこういうシールをつけておる」
水瀬 一理 :「そうなんだ!」
十九川ヤコ :「シールどこで売ってんのかはあーしも気になるけど」
水瀬 一理 :「うわーこわ……剥がれなーい」一人芝居をしている。
桐壺イトマ :「ぎええ! 烙印!」
十九川ヤコ :「ここまで事情を聞いといて、あーしの事情もきちんと話せねーのは、もどかしーけど」
水瀬 一理 :「ああ、まあそれは」
水瀬 一理 :「いずれ伺いに行きますから」
水瀬 一理 :にっこりと笑っている。
十九川ヤコ :「こえーな、やっぱり」にっと笑って
十九川ヤコ :「少なくとも、イッチの目的には。あーし、結構使えると思うよ」
水瀬 一理 :「そうね。まあ、とにかく原本ってずっと言ってるじゃないですか」
十九川ヤコ :いつでも来いや、とくいくい指を立てる。
水瀬 一理 :「私の目的はとにもかくにもそこ」
桐壺イトマ :「な無いって、言ってるのに~~!」
水瀬 一理 :「そこが噛み合えば、お手伝いをし合うこともやぶさかではない」
十九川ヤコ :「ロンモチ。問題は」
十九川ヤコ :「イトマっちの方だねえ」
十九川ヤコ :「さがしもの……」
桐壺イトマ :べそべそ泣いている。
鳴無色葉 :隣でべそべそ泣いている。
十九川ヤコ :ごめんよう、とふたりの肩をぽんぽん叩きあって。
鳴無色葉 :「ぐす……我もキリトの探し物には協力したいぞ」
水瀬 一理 :「……ふむ」
鳴無色葉 :「ミッチと同じで真面目であるからな」
水瀬 一理 :「恐らくですが、イトマさんの方の問題も……こっちが捨て置けるやつじゃないのかなあ」
十九川ヤコ :かたかた、と鍔鳴りの音。
十九川ヤコ :「だろーね」
水瀬 一理 :「やれやれ」
水瀬 一理 :「ま、探し物はさほど苦手な方ではないんで。上手く見つけて元気出してもらって」
水瀬 一理 :「さっと帰ってお仕事に精を出していただく、のが八方丸い感じ?」
十九川ヤコ :「ん。あーしもこっちは精一杯手伝うつもり」
十九川ヤコ :「イッチもがんばれよ~」
十九川ヤコ :「どっちも、さ」
水瀬 一理 :「がんばりますよー」
水瀬 一理 :手をヒラヒラ振って。
鳴無色葉 :「クク……我は元々孤高なる者」
十九川ヤコ :「クッ……何をしても画になる野郎だぜ……」
鳴無色葉 :「ひとりでもなんということはなァアアアアアッ」滑って転んで顔から水たまりにつっこんでいる。
十九川ヤコ :「イタチェ!」
桐壺イトマ :「じゅ入水! レミングス!」
水瀬 一理 :「ネズミだ」
十九川ヤコ :慌てて彼女の元へ駆け寄って。「チクショ~! "保護者(せりのん)"何処行ったんだよ!」
水瀬 一理 :「ああ、そうだ。守ってあげてって言いましたけども。今も思ってますけども」
水瀬 一理 :「それは私が原本の方に手一杯だから、って話で。で」
水瀬 一理 :「もし必要なら、こっちが牙を剥く可能性だってあるんですよ、と」
水瀬 一理 :「そこまで言っときますね。優しいので」
十九川ヤコ :「う~ん、身に染み渡る」
十九川ヤコ :「あーしは今ンとこ、そのつもり無いけど」
水瀬 一理 :「私は私の手の届く範囲のことしかしないので、他は他人に任せますが」
水瀬 一理 :「お互いそのつもり、ないまま終われたらいいですね」
水瀬 一理 :「おしまい」
水瀬 一理 :くるりとコートを翻す。
十九川ヤコ :瞬きの間には消えていた男に向けていた視線を、地へと落として。
十九川ヤコ :「あーしの間合は、人よりちょい広いけど」
十九川ヤコ :それでも、この先、彼が。己が障害となり、立ち塞がる事になったとて。
十九川ヤコ :「斬れっかな~……ァ」
十九川ヤコ :掠れた声が宙に消え。がしがし、と頭を擦り。ふたりの元へと歩み戻る。
GM :====
GM :【第一サイクル:芹野成海】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ
芹野 成海 :キオリさんの秘密抜きに行きます
芹野 成海 :登場希望はキオリさんで
GM :了解です。それなら特に希望が無ければホテルになるかな。
芹野 成海 :シーン表なんですが……ホテルっぽいのってなんだろう
GM :お望みならトラブルシーン表を振ってもいいですよ。
芹野 成海 :館?
GM :トラブルシーン表を振ってもいいですよ。
芹野 成海 :キオリさんトラブル表にありそうなことしなさそうだし……
芹野 成海 :じゃあせっかくだから館振ります
GM :なるほど
GM :どうぞ
芹野 成海 :出目によってはホテルに納骨堂があることになってしまうが
芹野 成海 :MST 館シーン表(4) > 美しい庭園。丹精こめて育てられたであろう色とりどりの花。そして、綺麗に刈り込まれた生垣が広がっている。
芹野 成海 :ホテルの庭園みたいなところかな
GM :そうですね。空中庭園かもしれない
芹野 成海 :ではそういう感じで、庭園を見てるキオリさんとこに行く感じかな
GM :了解です。
GM :====
GM :──篠伏フィルパレス・庭園。
GM :高層に位置し、丁寧に刈り込まれた樹木や季節の花々が楽しめる、空中庭園である。
GM :宿泊客に人気のスポットであるが、人払いがされたように影はない……ただ一人を除いて。
土留キオリ :「……」
土留キオリ :土留キオリは丁寧な手つきで花弁を撫ぜている。その眼差しは、仮面に隠れてわからない。
芹野 成海 :その背後、出入り口から足音が響く。
芹野 成海 :ことさら大きくもないそれは、しかし忍びの耳には雄弁に入室者の存在を物語る。
芹野 成海 :故に、"消さない"。少なくとも、味方と見える相手の後ろでは。
芹野 成海 :「──どうも、お疲れ様です」
土留キオリ :「芹野さん。お疲れ様です」向き直る。
土留キオリ :「いかがなさいましたか……何か、進展が……?」
芹野 成海 :「ええ、その件ですが」
芹野 成海 :「対象……桐壺イトマさんに、一度、いや二度接触しました」
土留キオリ :「……」
芹野 成海 :「厄介なことに、桐壺さんは失踪から接触までの間に鞍馬の忍びと知己を結んだらしく」
芹野 成海 :「一度目の接触において妨害を受け、確保に失敗しました」
芹野 成海 :「すぐに追跡を行い、篠伏銀閣周辺で再発見し、──」
芹野 成海 :そこまで言って、少し言いよどむ。
土留キオリ :「──」続きを促すように口を結んでいる。
芹野 成海 :「……その際、同行者──鳴無の聞き込みによって」
芹野 成海 :「桐壺さんは何か"力"を求めているらしい、という情報を得ました」
土留キオリ :「……”力”」
芹野 成海 :「そのために、何かを探しているのだとも」
土留キオリ :「……報告、ありがとうございます」
土留キオリ :「ですが……」
土留キオリ :再び花弁に触れる。撫でるように手が動く。
土留キオリ :抵抗もなく、茎ごと花が手折られている。
土留キオリ :「私が依頼したのは……彼女の確保です……」
土留キオリ :「その鞍馬の忍びが……彼女を危険に晒す……首謀者でないとは言い切れません」
土留キオリ :「芹野さん……なぜ、戻ってきたのですか」
土留キオリ :すり足のような動き。距離を詰める。
芹野 成海 :「っ……」僅かに息を呑む。
芹野 成海 :その圧力に少したじろぎつつも、しかし足は引き下がらない。
芹野 成海 :「現状の情報から、改めて判断を仰ぐ必要があると判断しました」
芹野 成海 :「既に彼女の所在に調べはつけてあります」
芹野 成海 :「再追跡は容易と考え、一度報告に戻った次第です。……」
芹野 成海 :そこまで言うと、少し眉を顰めて言葉を止める。
土留キオリ :「そうですか……改めての指示は……伝える必要は無いですね?」
芹野 成海 :「……ええ。"それ”は問題ない」
芹野 成海 :そう言い切って、一歩足を進める。──足音はしない。
芹野 成海 :「それはいい。だが」
芹野 成海 :「……"画狂巫女"だっていうのが伏せられていたのは、まあ、防諜の関係上仕方のないことだと思うが」
芹野 成海 :「鞍馬がああいう動きをしているのはどうも妙だ」
芹野 成海 :「斜歯だハグレだ御斎だ隠忍だ各国類忍だというような連中なら、"画狂巫女"を利用しようというのも分かるが」
芹野 成海 :「鞍馬は"忍神"と妖魔関連以外じゃそう横車を押す方でもない──少なくとも、道義上は」
芹野 成海 :「それに法務省の方も"原本"とやらを探しに動いている。日読の"司書"が接触してきた」
土留キオリ :「でしたら、なんでしょう」
土留キオリ :「あなたの任務は……存在もしていない黒幕を、見つけ出すことでは……ないはずです」
芹野 成海 :「……ええ。深入りするつもりはない」
芹野 成海 :「そういう仕事だ。機密の問題もあるだろうし、全ての事情を話せとは言わない」
芹野 成海 :「ただ──」
芹野 成海 :「土留さん、あなた、何を考えてる?」
芹野 成海 :「この任務を完了したとして。物事は、いい方向に転がるのか?」
土留キオリ :「いいも、わるいも」
土留キオリ :「あなたが転がせると思っているのなら……」
土留キオリ :「思い上がりも……甚だしい。ただ……」
土留キオリ :「……視点によるとだけ、答えてあげましょう」
土留キオリ :「問答は……以上です。芹野成海」
土留キオリ :つ、と芹野さんの心臓近くに指をあてる。優しく、撫ぜるように。
土留キオリ :「任務に戻りなさい」
芹野 成海 :「っ……」表情は変わらず──つ、と一条の汗が流れる。
芹野 成海 :「了解、しました」
芹野 成海 :踵を返し──足音を鳴らして、庭園を去ろうとする。
土留キオリ :「次に……連絡があれば、その花に」
土留キオリ :芹野さんの胸ポケットには、先ほど手折られた花が、瑞々しく挿し込まれている。
土留キオリ :「いちいち……確認に戻っては……時間の無駄です」
芹野 成海 :「……なるほど」
芹野 成海 :「……失礼します」舌打ちを堪え、庭園の扉を静かに閉める。
芹野 成海 :豪奢な扉の前に立ち──しかし、そのまますぐに立ち去りはしない。
芹野 成海 :「……今何時だ」腕のスマートウォッチを見る。18時。
芹野 成海 :スマートウォッチを操作し、コンパスを表示。
芹野 成海 :デジタル表示の針を北北西に合わせ、そちらへ数歩歩く。
芹野 成海 :そして振り返る──南南東の方角。
芹野 成海 :「……妖魔でもない相手に、通用するもんか分からんけど」
芹野 成海 :視線の先、監視カメラへ目を向ける。
芹野 成海 :そのレンズに、一枚の付箋を貼り付ける。
芹野 成海 :小さな付箋の表面には、ボールペンの小さな文字。
芹野 成海 :『岐塞 夕占の神に 物問わば 道往く人よ 占正にせよ』
芹野 成海 :ちょうどその監視カメラの画角に、一人の宿泊客が通りすがる。
芹野 成海 :(……頼むわよ)
芹野 成海 :懐からブラシを取り出し、その歯を鳴らす。
芹野 成海 :それと同時、その宿泊客は唐突に足を止め、ぼんやりと宙を見つめる。
芹野 成海 :ここで……奥義……いいですか
GM :どうぞ!
芹野 成海 :奥義【爰もたかまがはらなれば】
芹野 成海 :効果は……追加忍法!
芹野 成海 :【根】を使用します!
GM :うお~! 宿泊客がエキストラに……なるかどうかは判定しな!
芹野 成海 :指定特技は死霊術なので死霊術で
芹野 成海 :SG>=5 (判定:死霊術) (SG@12#2>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功
GM :成功ですね。「草」を一体従者として獲得します。
芹野 成海 :よし!
芹野 成海 :ぼんやりと立ち尽くす客に近寄り、自分の懐を探る。
芹野 成海 :取り出したのは、トランプの絵札。
芹野 成海 :「クラブのJか……そんなら」
芹野 成海 :厚い鞄の奥から、一冊の雑誌を取り出す。
芹野 成海 :コンビニで買った、安っぽいホラー雑誌。その中の心霊写真コーナーのページを開き、一枚千切りとる。
芹野 成海 :ちぎり取ったページをクラブのJに巻きつけ、ホッチキスで止める。
芹野 成海 :それを立ち尽くす客の胸ポケットに入れると──何事もなかったように、客は再び歩き出す。
芹野 成海 :その行き先は、空中庭園。
芹野 成海 :ここで情報判定を……
芹野 成海 :死霊術で操ってるやつに調べてもらうということで死霊術で……お願いしたい!
GM :はーい どうぞ!
芹野 成海 :SG>=5 (判定:死霊術) (SG@12#2>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
GM :成功ですね。土留キオリの【秘密】をお渡しします。
芹野 成海 :よかった……
GM :特になければ〆をするが良いぞ
芹野 成海 :「……チッ」
芹野 成海 :監視カメラの付箋をはがし──舌打ちをひとつ。
芹野 成海 :「……な~にが」
芹野 成海 :口に出そうとして、頭を振る。
芹野 成海 :「……ほんと、面倒くせーわね」
芹野 成海 :溜息をつき、ホテルの廊下を歩いていった。
GM :====
GM :【第一サイクル:???】
桐壺イトマ :「は、ハァっ……ぐっ……」
桐壺イトマ :トイレの個室。桐壺イトマはタブレットに何事か描きつけている。
桐壺イトマ :「う、げぇ……あ……」
桐壺イトマ :「やめて、とらないで」
桐壺イトマ :「イトマの、……」
桐壺イトマ :ふらりと立ち上がる。タブレットを抱え、出ていく。
GM :桐壺イトマは《呪術》の特技と【花窟】を未修得になります。
GM :====
GM :第一サイクルを終了します。
GM :第二サイクルを開始します。
GM :====
GM :【第二サイクル:十九川ヤコ】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
十九川ヤコ :あ~い!
十九川ヤコ :登場希望は色葉ちゃんと芹野さん!
鳴無色葉 :でるぜ!
芹野 成海 :出ます!
十九川ヤコ :そして いたちのひみつ を抜きに行こうとおもいます
鳴無色葉 :キャッ
GM :は~い トラブルシーン表を振るがいいですよ
十九川ヤコ :うおおお!!矢吹健太朗!
十九川ヤコ :TST トラブルシーン表(7) > 同行者が行方不明になる。アイツめ、どこへ逃げたッ!
十九川ヤコ :!?
十九川ヤコ :逃げるなああああああ!!
鳴無色葉 :おっ温泉に不参加はNGだろ!?!?!?!?
十九川ヤコ :温泉から逃げるな!
GM :シーン表の指示には従うしかないですが
GM :逃げたところを捕まえなおすところから始めていただいてもいいです
芹野 成海 :なるほどね
十九川ヤコ :指示には従った
鳴無色葉 :GOD GM……
GM :====
GM :──篠伏・呑津鞠温泉。
GM :そこそこの歴史とまあまあのサービスが残る、温泉宿である。
GM :大きいホテルが都市部にできてからというもの、客足は遠のく一方。経営はどん詰まりである。
GM :その大浴場には、珍しく姦しい声が響いていた。
桐壺イトマ :「やだーーーー!」
桐壺イトマ :脱衣所で泣きわめいているのは、桐壺イトマである。公衆浴場が苦手らしい。
桐壺イトマ :「だ第一、なんで入らなきゃいけないんですか! 野蛮! トプカプ宮殿!」
十九川ヤコ :「よ~しよしイトマっち、野蛮もばばんばばんばんばんも無いからね~」
十九川ヤコ :宥めるような優しげな声色。しかしその手が泣き叫ぶ彼女に伸びる度、羽織を、部屋着を、一枚一枚あっという間に剥いでゆく。
十九川ヤコ :「ちょっと目ぇ離した隙に、すっげぇ顔色悪くなってんだもん、イトマっち」
十九川ヤコ :「こりゃあ……無いでしょ」
十九川ヤコ :「心の洗濯しか」
桐壺イトマ :「するでしょぜ絶対! ビバノンノを! 信じられません……!」
桐壺イトマ :「わ悪く、なってないですし」
桐壺イトマ :「日にあ当たらない、だけです。ヤコさんみたいに、元気じゃない」
十九川ヤコ :「あーしがいつでも元気モリモリ能天気頭パー子なのはそうだけど……」
十九川ヤコ :大浴場へと続く扉を開け、見た目からは想像もできないほどに強い力でイトマをぐいぐいと引っ張って。
十九川ヤコ :「そーいうのに察しが悪いあーしでも、それがウソだってのはわかるぜ」
桐壺イトマ :よたよたと引きずられる。眼鏡を外しているので前が見えないらしい。
桐壺イトマ :「……わ、わかんないです」
桐壺イトマ :「い嫌がるのに、お風呂入れてくるのも、そんな、裏をあ暴こうと、してくるのも」
桐壺イトマ :「頼んでないし……」
十九川ヤコ :「そだね」
十九川ヤコ :ふふっと笑って。
十九川ヤコ :「う~ん。正直なトコ、こんな所でゆっくりすることも、お互いの目的……」
十九川ヤコ :「ゴールまでの最短距離じゃあ、ねーかもだけどさー」
十九川ヤコ :「あーしは最短より最適なワケよ」
桐壺イトマ :「さ、最適?」
十九川ヤコ :「空からオンナノコが落ちてきて」
十九川ヤコ :「色んな忍びに追われてるとか、てんやわんやの逃亡劇とかさ」
十九川ヤコ :「忍び絵巻のハグレかよ、って自分でも笑っちゃうけど」
十九川ヤコ :「そーいうの、イトマっちはきらい?」
桐壺イトマ :「……よくみ見てました。加藤段蔵とか、自来也とか……」
桐壺イトマ :「そりゃ……嫌いじゃない、ですけど」
十九川ヤコ :「だったら、目一杯、楽しめる時は楽しんだほうがいいもんね」
十九川ヤコ :「まだ、あーしはイトマっちのこと、全然知らねーけどさ」
十九川ヤコ :「ジジョーとか、身の上バナシとか、無理に聞くつもりもないけど」
十九川ヤコ :「知りてーなーと思うくらいにはもう大分好きピだからね」
十九川ヤコ :ばしゃり、かけ湯で身を清めて。雫が肌を伝う。
桐壺イトマ :「う、す、えと」
桐壺イトマ :「み、見せるのは」
桐壺イトマ :「……イトマのたタイミングで、しますので」
桐壺イトマ :「あぅん」
桐壺イトマ :照れ隠しのようにばしゃりとかけ湯を頭からかぶる。
桐壺イトマ :長い前髪で前が見えなくなっている。
十九川ヤコ :「うへへ。ヤベ。嬉しくてキモ笑いでちった」
桐壺イトマ :「ぶはぁっ! はぁっはぁっはぁっ……」
桐壺イトマ :「お大きいお風呂、キライ!」
十九川ヤコ :「きもちーのになー」
十九川ヤコ :頭の後ろで腕を組み寝転んで、豊満な肉体を隠しもせず露わにしている。
鳴無色葉 :「ククク……遅かったではないか」
鳴無色葉 :当然のように先に湯に浸かっている女が偉そうに声をかける。
鳴無色葉 :黙っていれば、涼やかな印象を与える整った顔立ち。
鳴無色葉 :本人曰く何千年生きているのか覚えていないとのことだが、その肌は瑞々しく、人形のような白さはあるいはどこか神秘的な印象すら与える。
鳴無色葉 :すらりとした細身の身体。服の上からでも大きさを主張していた豊かな双丘が、一層存在感を持って揺れる。
鳴無色葉 :相変わらず頭部に獣の耳は存在するものの、それがかえって超常的な妖艶さの一端となっている。
鳴無色葉 :しかし――すぐに口を開き、台無しになる。
鳴無色葉 :「前々からそうではないかとは思っていたが……湯というのは水に比べ温度が高い傾向にあるな」
桐壺イトマ :「て、哲学?」
十九川ヤコ :「凄え……黙ってればマジ花すら嫉妬するキレーさなのに……」
十九川ヤコ :「つーかイタチっち本当に良く会うね。あーしのこと好きなの?」
鳴無色葉 :「ククク……無論好きに決まっているだろう」
十九川ヤコ :「マ? アガってきた……」
鳴無色葉 :「ガワコの家の子になりたいくらいだからな」
十九川ヤコ :「ママ?」
桐壺イトマ :「ややっぱり、開放的すぎ! 野蛮……」
鳴無色葉 :「しかし……我は見ての通り麝香会総合病院に籍を置く者。プロポーションにはそれなりに自信があるが」にまーっと笑い、ヤコちゃんを見つめ手をわきわきと動かす。
鳴無色葉 :「なかなかどうして、お前もいいものを持っているではないか。のお?」そう言ってヤコちゃんの豊かな胸に手を伸ばす!
十九川ヤコ :「うぉう」
十九川ヤコ :きょとんした顔で己のそれに触れる色葉ちゃんをまじまじと見る。
十九川ヤコ :「触診っすか」
鳴無色葉 :「んふふふ、大きいが柔らかいの~~」
鳴無色葉 :「いや、大きいから柔らかいのか?ククク!」
桐壺イトマ :「に鶏が先か、卵が先かみたいな……?」
十九川ヤコ :「おっぱいって哲学なんだ」
十九川ヤコ :「………ぅ」
十九川ヤコ :次第に顔が熱を帯びてくる。湯冷めとかあんましねーんだけど。なんでかな。
鳴無色葉 :「ククク……哲学か。ならばセンセイにも学んでいただかねばだな」
鳴無色葉 :「キリト……お前もなかなか……将来性のある!のう!」
鳴無色葉 :そう言ってヤコちゃんの胸から手を離しイトマちゃんの胸を揉む!
桐壺イトマ :「えっ、うぎゃあ!」
桐壺イトマ :「やだ! い~~! 暴行罪!」
桐壺イトマ :鳴無さんの頭をはたくが、弱い。
十九川ヤコ :「あっズル。あーしだってまだ揉んでねーのに」
鳴無色葉 :「いやあこれは……ガワコがあまりに大きいだけで……手から溢れそうなほどの……ククク」
鳴無色葉 :「なに、そうなのか?この機会にガワコもどうだ」
十九川ヤコ :「またの機会にしとく」
桐壺イトマ :「あ、ふ、ひぃやぁ!」
十九川ヤコ :一瞬悩む素振り。
桐壺イトマ :抵抗しすぎて転ぶ。
十九川ヤコ :「おっと危ねえ」さっと彼女を支えて。
桐壺イトマ :「ヤ、ヤコさあん。犯罪……セクシュアルな……」
桐壺イトマ :「ダメ、絶対ダメ、あの人……!」
桐壺イトマ :ぴぃぴぃ泣いている。
十九川ヤコ :「あちゃーお客さん、これは……」
十九川ヤコ :ぐりぐり、とイトマの頭を撫でくりまわして。
十九川ヤコ :「オトシマエ……付けてもらわないかんのとちゃうのか?」
桐壺イトマ :「じょ、情状酌量のよ余地なし!」
鳴無色葉 :「な、なんだ!何をする気だ」
鳴無色葉 :「暴力はNGだぞ!」
十九川ヤコ :ずずず、とヤコから立ち上る湯気……ではない。
桐壺イトマ :手桶でコンコンと湯舟を叩いている。裁判長のつもりらしい。
十九川ヤコ :妖魔の血を引くものなら誰もが威圧される"圧(プレッシャー)"!
十九川ヤコ :それが一撃。空の振り。
十九川ヤコ :わずか生まれた心の隙に手を伸ばし、二撃目でその裏を手繰り寄せる。
十九川ヤコ :じゃあ……《封術》で判定で色葉ちゃんの秘密を抜こうかなとおもいます
GM :どうぞ!
十九川ヤコ :2d6>=5 (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
十九川ヤコ :やったぜ。
GM :では秘密をお渡しします
鳴無色葉 :いやん♡
十九川ヤコ :いただきました!ありがとうございます
鳴無色葉 :まだINしてないけど芹野さんとの情報交換も今やっちゃうのかしらん?
十九川ヤコ :あっそうですね!
GM :じゃあしちゃってくださいね
芹野 成海 :あっなるほど!
十九川ヤコ :キオリちゃんのひみつと交換させていただければ!
芹野 成海 :了解です! 出キオリ!
十九川ヤコ :求キオリ!
GM :ではキオリさんの秘密と鳴無さんの秘密を交換しますね
十九川ヤコ :ピスピース!
十九川ヤコ :いただきました。ありがとうございます
鳴無色葉 :あ、事前にはいってなかったけど
鳴無色葉 :ヤコちゃーん、キオリさんの秘密と芹野さんの秘密交換しな~い?
鳴無色葉 :もってなかったよね?
十九川ヤコ :あっおっけーです
鳴無色葉 :やったぁ♡
十九川ヤコ :キオリひみつはむしろ知っておいてほしい
GM :はーい 交換ですね
鳴無色葉 :お願いします!これで芹野さんが公開情報になるはず。
十九川ヤコ :胸も?
芹野 成海 :?
鳴無色葉 :そうだぞ。
GM :あそっか。芹野さんは公開情報ですね
芹野 成海の【秘密】
実はあなたは、土留キオリのことを大切に思っている。命の恩人や戦友、昔の恋人など、理由は好きに設定してよい。
その理由に応じた任意のプラスの感情を、あなたは土留キオリに対して密かに獲得している。通常の感情と同じ効果を使用できるが、獲得していることは公開しなくてよい。
あなたは、土留キオリは何より守るべき存在であるという強迫観念に憑りつかれている。
あなたの【本当の使命】は、土留キオリを守り、その【使命】達成に協力することだ。
あなたは土留キオリが参加する戦闘に可能な限り参加し、彼女を勝利させるように行動しなければならない。
感情の指定は「忠誠」。
芹野 成海 :こちらがこれからこのシーン内で奥義を使用して奥義情報を見せるので、その対価に水瀬さんの秘密をいただきたいです
十九川ヤコ :では裏約定につき水瀬さんの秘密を芹野さんに譲渡いたします。
芹野 成海 :ありがとうございます!
十九川ヤコ :公開かなあ?
GM :そうですね! 公開します
水瀬 一理の【秘密】
あなたは流派から、預言書を狙う妖魔の勢力が存在していると聞かされている。
預言書が比良坂機関によって黒塗りされている理由は、『意味が明快すぎる』ためであるという。人の心の無い妖魔にすら理解できてしまうのだ。
すなわち、預言書そのものでなく内容の一端でも妖魔の勢力に手に渡れば、世界が危険に脅かされるだろう。
あなたの【本当の使命】は、妖魔に預言書の『原本』と、その【情報】を渡さないことだ。
あなたが使命の達成によって獲得する功績点は、【本当の使命】の前半のみ達成できた場合は1点減少し、前半と後半の両方達成できた場合は1点増加する。
GM :もう交換はいいかな?では演出どうぞ
十九川ヤコ :瞬時にして伝達されるそれら。ばちり、と弾けるような音と共に、湯船が渦を巻く。
十九川ヤコ :「っつあ~。慣れねーわ、やっぱコレ」
鳴無色葉 :「な、なんだ。なにがおこったのだ」キョロキョロしている。
十九川ヤコ :「うん……。ま、イタチっちとはバッサリバッサリしなくてよさそーで、良かったカモ」
十九川ヤコ :「もうひとりは、わかんねーけど……」
鳴無色葉 :「………………」
芹野 成海 :「うわ、何よこの状況」
芹野 成海 :浴場の入り口から、困惑の色を帯びた声が響く。
桐壺イトマ :「ひっ、追手の方」
芹野 成海 :現れた女は、普段のダークスーツ姿ではない。
芹野 成海 :長い後ろ髪を頭上に纏め、女性としては長身の身体にタオルを纏った、入浴客としての姿だ。
芹野 成海 :タオルの下の胸は、着衣時からも分かるように、さほど大きくはない。
十九川ヤコ :「うおっ、脚ナガっ……モデルかよ」
芹野 成海 :「そう、追手。……」洗い場に座り、シャワーを浴びる。
芹野 成海 :「だが、今現在は別。湯治に来てんのよ」
鳴無色葉 :「ずいぶん呑気だな」
芹野 成海 :タオルを外し、身体を忙しなく洗う。
芹野 成海 :「まあ色々あんのよ。こっちにも」
芹野 成海 :きゅ、と蛇口を閉め、湯船へ歩み寄る。
桐壺イトマ :「体を清める……し死闘の、準備?」
芹野 成海 :「リラックスよ。鬼の居ぬ間にね」湯船に身体を沈めつつ、深い息を吐く。
十九川ヤコ :「鬼かぁ……」物憂げに息を吐く。
芹野 成海 :──胸ポケットに差された花は、スーツと一緒に脱衣所に置かれている。
鳴無色葉 :「なんだ。土下座して懇願したら乳を揉んでやらんこともないぞ」
芹野 成海 :「……アンタらも居なければさぞリラックスできただろうにね……!」
芹野 成海 :「……はあ、まあ、いいわ」
芹野 成海 :温かい湯に浸かっているからか、苛立ちも長続きしない。
芹野 成海 :「……鞍馬の。十九川、って言ったわね」
十九川ヤコ :「うっす。十九川家の八代目張らせて貰ってるっす。ヤコっす」
十九川ヤコ :「なんだいせりのん」
芹野 成海 :「せり……、まあいいわ」
芹野 成海 :「……せっかくだから、鳴無も聞きなさい」
芹野 成海 :「あの気味悪いシール男にも言ったけど──」
芹野 成海 :「私は、自由に不自由を選んでる。誰かに強制されたとかじゃなく」
芹野 成海 :「……だけど、そのためには」
芹野 成海 :「納得が必要なのよ」
芹野 成海 :「そんなポジティブな言葉じゃなくてもいい。『折り合いをつけるに足る理由』とかでもいいわ」
芹野 成海 :「好きなライブが中止になったとして──」
芹野 成海 :「その理由がはっきりしてるなら、まあ諦めもつく」
芹野 成海 :「でもはっきりしてなかったら、ムカつくでしょう」
芹野 成海 :「いや、ムカつくだけじゃない。『もしかしたらまだ目はあるんじゃないか?』って調べたりする」
十九川ヤコ :「百里ある」
芹野 成海 :「今回の仕事は、あんまり妙なことが多すぎるわ」
芹野 成海 :「だから、私はそれをする。『もしかしたら、物事がいい方に転がるんじゃないか?』と考えるから」
芹野 成海 :そう言うと同時、浴場の扉が開く。
仲居 :「すみませ~ん、ご註文の熱燗ですが~」
仲居 :盆を持った仲居が引き戸を開け、浴場へ入ってくる。
芹野 成海 :「あー、ありがとうございます。こっちですこっち」
芹野 成海 :仲居を呼び寄せる手には──
芹野 成海 :奥義使用します。【爰もたかまがはらなれば】
芹野 成海 :追加忍法、指定特技は死霊術
芹野 成海 :根を使用します。
GM :どうぞー
芹野 成海 :SG>=5 (判定:死霊術) (SG@12#2>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
十九川ヤコ :根!
芹野 成海 :草二本目
GM :成功ですね! 「草」を一体従者として獲得します
芹野 成海 :盆を受け取ると同時、仲居の目に防水ケースに入ったスマートフォンを見せる。
芹野 成海 :そこに表示されているのは、ネット上の怪談が載っているウェブサイト。
芹野 成海 :防水ケースの裏には、油性マジックで荒く文字が書かれている──『生礼来奴 先毛生礼矢 住米流世毛 死流毛神乃 懐乃内』
仲居 :「………」ぼんやりとした様子で盆を渡し、挨拶もなく帰ってゆく。
十九川ヤコ :「手際いーね」
十九川ヤコ :浴場の扉の奥へと消えていく仲居の背を目で追いながら。
芹野 成海 :「見たか? 見たわね?」三人へ確認する。
鳴無色葉 :「えっ何、不幸の手紙みたいなやつか?」
鳴無色葉 :「同じことを三人にしないと呪われるのか?」
桐壺イトマ :「み見てない見てないです」目を隠す。
桐壺イトマ :「命だけは……」
芹野 成海 :「表示してた怪談はまあそんな感じだけど、アンタらは別に読んでないでしょ。そうじゃなくて」
芹野 成海 :「私の術は──曖昧な言い方になるけど──『いい加減なものでも、効果の高い呪具として扱える』術」
芹野 成海 :「これを使って、私は私のやりたいことをやる」
芹野 成海 :「アンタらがそれをどうしようが、私は知らないわ」
芹野 成海 :そう言って、受け取った熱燗を手酌で呑む。
十九川ヤコ :「ふふ」
十九川ヤコ :「別に、せりのんはさ。あーしらに黙って、自分のやりたいことやるんでも、よかったのに」
十九川ヤコ :「そういうトコ、結構、マジメっつーか……真っ直ぐっつーか……不器用っつーか……」
十九川ヤコ :「いいじゃねえの」
鳴無色葉 :「…………」しばし芹野さんの姿をじっと見つめて。
鳴無色葉 :「何が起こったかは分からぬが……お前らは我の【真の姿】を知ったのだろう」
鳴無色葉 :「我はな……嬉しかったんだ。自分とまったく関係のない、他人の幸せの為に……これほど懸命になれるものが、この国にはたくさんいるのだと」
鳴無色葉 :「だから我は……その力を持って人々を幸福に導くキリトを尊く思っておる。キリトが生み出すものも、な」
鳴無色葉 :「だからな、キリト。我はお前自身の行く先が幸多きものであってほしいのだ」
鳴無色葉 :「何から何まで手を貸すことはできんが……縁が重なった分くらいは力になろうぞ」
桐壺イトマ :「ほあ……」
鳴無色葉 :「…………芹野」
鳴無色葉 :「お前のやりたいことをやるのを我に止める権限はない」
鳴無色葉 :「…………それが、お前が自身で考え真に望んだものであるなら、な」
芹野 成海 :「分かってんじゃない」
芹野 成海 :「それを見定めるために、今は動いてる」
芹野 成海 :「……ああ゙この酒旨っ。後で買って帰ろうかしら」
十九川ヤコ :「折り合いつけるにゃ、まだ早い」
十九川ヤコ :芹野さんの徳利をひったくり、ごくりと一飲み。
芹野 成海 :「あっコラ! アンタ未成年でしょうが!」
十九川ヤコ :「うちン里じゃ酒は十からオッケーだぜ」
鳴無色葉 :「……見定めたその結果、我の前に立ちはだかるのなら――」
鳴無色葉 :酒をねだるでもなく、二人のやりとりを静かに眺め。
鳴無色葉 :「お前とて容赦はしない。芹野成海」
鳴無色葉 :「……世話になったな。達者でな」
鳴無色葉 :ざばりと湯から立ち上がると、タオル等で身体を隠すことなくぺたぺたと脱衣所へ歩いていく。
桐壺イトマ :「ややっぱり法令違反を、ぶ武勇伝にして語るタイプなんだ……」
桐壺イトマ :「あれ、イタチの人……?」
桐壺イトマ :「行っちゃった」
十九川ヤコ :「イタチっちにも、目指すべき場所があるからね」
十九川ヤコ :ぶくぶく、と行儀悪く湯船で息を吐いて。
十九川ヤコ :バラバラだった欠片が、ひとつひとつ繋がっていく。そんな感覚。
十九川ヤコ :元より、四方八方に巡らす頭も持ち合わせてはいない。
十九川ヤコ :故に。唯、己に課された使命と。
十九川ヤコ :今も尚、不安そうな彼女に視線を向けて。
十九川ヤコ :「ふふ。そろそろ、上がろっか」
十九川ヤコ :穏やかに微笑んで、その手を取る。
桐壺イトマ :「はぁい」
桐壺イトマ :熱で上気した顔色で、立ち上がる。
桐壺イトマ :覚束ない足取りのまま、引かれていった。
GM :====
GM :【第二サイクル:水瀬一理】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
水瀬 一理 :はい! 登場希望はPC全員、予定は鐚明さんの秘密を抜くこと
鳴無色葉 :でるぜ!
芹野 成海 :でます!
十九川ヤコ :でるぜでるぜ
GM :ではシーン表を振るがいいですよ
水瀬 一理 :シーン表は……都市かなあ?
GM :どうぞ~
水瀬 一理 :CST 都市シーン表(9) > 商店街を歩く。人ごみに混じって、不穏な気配もちらほら感じるが……。
GM :====
GM :──篠伏・R&B商店街。
GM :下町の空気と南米の文化を色濃く表現した、篠伏のメインマーケットである。
GM :本日も、町内放送の代わりに褐色肌の中年男性──通称”ビッグボブ”が伸びやかな歌声を天に捧げている。
水瀬 一理 :さて、そんな中に完全に紛れるようにして歩く男がひとり。
水瀬 一理 :紛れてはいないが。
水瀬 一理 :相変わらず白紙の本を片手に、ぶつぶつと何かつぶやきながら商店街を行く。
水瀬 一理 :時折、人混みに手を伸ばし、何かを受け取り、何かを手渡し。
水瀬 一理 :本に挟んではじっと眺め。
水瀬 一理 :歩く人にぶつかり、謝り、その隙にまたぶつかり。
水瀬 一理 :「……まあ、でも」
水瀬 一理 :「形には、なってきたかな?」
水瀬 一理 :色とりどりの栞の挟まった本を見て、満足そうにしている。
水瀬 一理 :そうして、自分のポケットに忍ばせていた、最後の一枚の栞を足し。
水瀬 一理 :「いただきます。クライアント様」
水瀬 一理 :というところで、まず情報判定をします。
GM :よいよ~
水瀬 一理 :鐚明さんの秘密を抜く! 指定特技は調査術!
水瀬 一理 :そして【内偵】の効果で自動成功となります。
GM :うおおお
GM :判定は成功です。【秘密】をお渡しします。
水瀬 一理 :やっほい
水瀬 一理 :いただきました
水瀬 一理 :いただいた結果、ヤコさんからはいろはちゃん、芹野さんからはキオリさん、いろはちゃんからはヤコちゃん(予定)と交換する約束を果たした方がいいと判断しました
水瀬 一理 :つまり公開情報になると思う
GM :他の人はいいのかな?
十九川ヤコ :いろは秘密譲渡いたします。
芹野 成海 :キオリ秘密提出します!
鳴無色葉 :私がヤコちゃんを抜けるかはわかりませんがもし手にした場合はさしあげます!
水瀬 一理 :ありがたー
鳴無色葉 :そうでなくともなんかします 投げキッスとか
水瀬 一理 :きゃっ
芹野 成海 :そうですね、水瀬さんに渡ったら全員かな >キオリ
GM :はーい では鳴無さんと土留キオリは公開情報です
GM :で、全員に受け渡すので十徳鐚明も公開ですね
土留 キオリの【秘密】
土留キオリは、桐壺イトマが消えた理由は、自分が預言書の完成を催促しすぎたので、逃げ出してしまったのではないかと悩んでいる。
本人には隠しているが、彼女は桐壺イトマの作品の、昔からのファンである。
桐壺イトマによりよいものを作ってほしいという思いから、厳しく監視し、ホテルに軟禁するようなことをしてしまったのだ。
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
土留キオリの【本当の使命】は、目目目目目目目目目目目桐壺イトマの精神を盗む目目目目目目目目目預言書の【情報】を手に入れる目目目目目目目目目目目目ことだ。
各サイクル終了時、このキャラクターは桐壺イトマの修得している特技と忍法を一つ未修得にさせ、同じ特技と忍法を自身が修得する。
この効果によりすべての忍法が未修得になった場合、桐壺イトマは精神を完全に捕食され、死亡する。彼女が所持している【秘密】はこのキャラクターのものとなる。
十徳 鐚明の【秘密】
商人であるため、常に取引に応じる準備はできている。
この【秘密】を獲得したPCは、十徳鐚明をシーンに登場させられるようになる。
十徳鐚明に、彼女が所持していない、PCの【秘密】を受け渡しした場合、以下のどちらか一つと交換することができる。
1.任意のキャラクターの【居所】
2.兵糧丸・神通丸・遁甲符のいずれか
GM :以上かな?
GM :いい感じに演出などどうぞ
鳴無色葉 :わたしの
鳴無色葉 :秘密公開になってなくなぁい?
GM :あれ?
鳴無色葉 :公開情報になるはずだけど、情報に貼られてなくない?ってやつです
GM :失礼 忘れてました
鳴無 色葉の【秘密】
あなたは趣味から創作した漫画や文筆を仲間内で共有する活動……いわゆる同人活動を行っている。
そんなあなただからこそ気づいた。
ホテルに残された画材やゴミ箱内の書き損じ、その画風──桐壺イトマは界隈にて”神”とも呼ばれる大人気作家『いと丸@NMハ-35』では!?
彼女の原稿は完成させなければならない。たとえ何を犠牲にしても。
あなたの【本当の使命】は、プライズ「生原稿」の【情報】を入手することだ。
GM :では演出どうぞ
水瀬 一理 :「……なるほどねえ。これは」
水瀬 一理 :「あっちが一枚上だった、ってやつかなあ」
水瀬 一理 :しげしげと栞を見て。
水瀬 一理 :「ねえ?」
水瀬 一理 :後ろを振り返る。そこには、見慣れた顔がいるはずだ。
水瀬 一理 :今回の『関係者』たちにヒラヒラと栞を振ってみせる。
鳴無色葉 :「相変わらずミッチのやり方はなにがどうなってるのかわからんな」
鳴無色葉 :待機していた木の上から軽々と飛び降りる。
芹野 成海 :「チ、……やっぱりやり手ね」
十九川ヤコ :「只者じゃねーな。只者じゃねーよ」
十九川ヤコ :イトマと繋ぎっぱなしの手をぶんぶんと振り回しあいさつ。
水瀬 一理 :「ふっふっふ、そう、今回は値段がついております」
桐壺イトマ :「や、振らないで! ははぐれる! 」
水瀬 一理 :「いい商人をご紹介しますので、それをもって……」
水瀬 一理 :首を大きく傾げる。
水瀬 一理 :「いろいろ、教えてね?」
桐壺イトマ :「ひ人が、多いです。へ変な歌声も聞こえる……」
桐壺イトマ :「衆合地獄……?」
鳴無色葉 :「美声ではないか。なかなか面白い街であるよな」
芹野 成海 :「相変わらず意味の分かんねー商店街よ」
芹野 成海 :溜息をつく。胸元の切花の茎に、一枚のテープが巻きつけてある。『山鬼鬼鬼日日日日日日尸鬼喼急如律令』
水瀬 一理 :「人が多いから紛れられるんじゃないですかー」
水瀬 一理 :紛れられてはいない。今も避けて通られている。
十九川ヤコ :ソウルフルな歌声にノりながら。「思わず目を背けてしまうほどのイッチのオシャテク……ロックだぜ」
鳴無色葉 :「しかし妙だといえば……今の状況だ」
鳴無色葉 :「糸口がわからん」
水瀬 一理 :「それはそう、その通り」
水瀬 一理 :「だからお話がしたかったんですよ、皆さんと」
水瀬 一理 :「知ってます? お話。口から音声を発して会話するんですよ」
鳴無色葉 :「そうなのか……」
水瀬 一理 :「今私がやってるやつ。リピートアフターミー」
鳴無色葉 :「おはなし!」
鳴無色葉 :「くちからおんせいを、はっしてかいわする」
水瀬 一理 :言いながら手を動かして、白紙に軽くメモを書く。
水瀬 一理 :『お疲れ様です、なかなか大変そうで』
水瀬 一理 :芹野さんに一瞬、殴り書きの文字を見せて。
芹野 成海 :「………」その文字をちらと見て、眉間の皺を深くする。
水瀬 一理 :「お話、聞いてもいいんですよ?」
芹野 成海 :「聞きてーのはそっちでしょ。……」
芹野 成海 :言いながら、懐から一本の割り箸を取り出す。
芹野 成海 :包装から出し、その包装紙を割り箸の先端に結びつける。
芹野 成海 :胸ポケットから三色ボールペンを出し、その表面に青い文字を書く。
芹野 成海 :『無人も 今は仏と成りにけり 名のみ残れる苔の下水』
芹野 成海 :隣をすれ違った通行人の鞄に、そっとそれを忍び込ませる。
芹野 成海 :ここで奥義使用します
十九川ヤコ :ニャン!?
GM :それは……できないね
芹野 成海 :なにっ
GM :同じ奥義は一サイクル一回なので……
鳴無色葉 :やっぱ追加忍法ってクソだわ
芹野 成海 :そんな縛りあったっけ!?
水瀬 一理 :そっか……
GM :念のため確認するね
鳴無色葉 :かいてますね
GM :p69、左上に記載あるね
鳴無色葉 :同じ奥義なら1サイクルに1度
十九川ヤコ :出た 右上
芹野 成海 :全然知らなかった
鳴無色葉 :奥義そのものの説明のとこにもかいてるよ!
鳴無色葉 :38P!
十九川ヤコ :はぇ~~~そうなんだ
芹野 成海 :じゃあしょうがない、演出としてやろう
芹野 成海 :買い物かごに即席の幣を突き込まれた通行人は、つと立ち止まる。
芹野 成海 :すぐに再び歩き出し、そのまま水瀬さんの横を通り抜け──
芹野 成海 :その瞬間に、一枚のレシートを差し渡す。
水瀬 一理 :「…………」そっと受け取る。
芹野 成海 :レシートの裏側に、比良坂の暗号文字が黒く浮き出、消える。
水瀬 一理 :「……『苔の根は 名のみ残して 消えにけり』」呟く。
水瀬 一理 :「…………」それから、しばし考えて。
水瀬 一理 :「『……それにつけても 金の欲しさよ』……」
水瀬 一理 :「いや、わっかんないですね、こういうの」
芹野 成海 :「万能下の句じゃねーのよ」
水瀬 一理 :ぴらりとレシートをポケットにしまい込んで。
水瀬 一理 :「でも、こいつはいただきました」
芹野 成海 :「回りくどい形になっちゃったわね。──まあ、こういうことだから。我慢して」胸の花を指差して見せる。
水瀬 一理 :「さてさて、やっぱり『保留』には変わりありませんが……」
水瀬 一理 :「困ったな、これは。まさに糸口があるのやらないのやら」
水瀬 一理 :「ねえ? ヤコさん」
十九川ヤコ :『ワ∠二廾勹了└|』と書かれたメモ書きをサッと後ろでにしまい。
十九川ヤコ :「あ~~~……」
十九川ヤコ :低い声でうんうんと唸ったあと。
十九川ヤコ :「あるかないか、で言えばね……あるんだわね、これが」
十九川ヤコ :「ぶっちゃけたい気持ちは山々なんだよ、これマジでね」
水瀬 一理 :「それは頼もしい」
十九川ヤコ :「けどね。カビ臭~掟のせいで」
十九川ヤコ :とんとん、と首のチョーカーを忌々しく叩いて。
十九川ヤコ :「あーしからは、ゲロれねーんだわ」
鳴無色葉 :「話すと首輪が爆発するのか。難儀だな……」
水瀬 一理 :「それはもう、存じてますとも」
水瀬 一理 :「それでも何かあるなら……水瀬を呼んでもらえれば、もらうものはいただきますし」
水瀬 一理 :「目的さえかち合えば、お手伝いはいくらでも。これは言いましたね」
十九川ヤコ :「へっへっへ。一言一句覚えてるぜ。イッチの言葉だかんな」
水瀬 一理 :「えっ本当に? 自分でも全然覚えてないのに」
水瀬 一理 :「なかなかの記憶力です」
十九川ヤコ :「『一緒に仲良くゴールまで並走しようねヤコぴ♥』だったじゃんね?」
水瀬 一理 :「そういえばそんなことも言ったかもしれないですね」
水瀬 一理 :「じゃあ、上手く記憶を改竄しておきます」
十九川ヤコ :「よしなに」
十九川ヤコ :「だから、ま、人任せ人任せでマジ、申し訳ねーけど」
十九川ヤコ :「みんながあーしんこと、知る分には呪われねーから」
十九川ヤコ :「知ったあとでなら、利用するなり、売り飛ばして益にするなり、脅してエッチなこと企んだり何しようが、あーしは文句は言わないぜ」
十九川ヤコ :「いややっぱ最後は抵抗するかもしれん」
水瀬 一理 :「人任せが悪なら、私は悪の親玉だなあー」
桐壺イトマ :「て貞操観念、あったんですね」
十九川ヤコ :「あるわ!純情乙女だわ!」
鳴無色葉 :「ミッチがそんなことするわけないだろ。ガワコじゃないんだ」
水瀬 一理 :「別にどれもする気はないですが」
水瀬 一理 :「……大体これもね、人任せだ。イトマさんを守ってあげてくれ、と」
水瀬 一理 :「もし何かがどうにかなったら、私は言った通り、牙を剥かないとも限りません」
水瀬 一理 :「でもね、守ってあげてはほしいんですよ、それでも」
水瀬 一理 :「私の使命には含まれていないことですからね。人任せ、人任せ」
鳴無色葉 :「力を合わせる。それが人類が時をかけて学んだ知恵というわけだ」
鳴無色葉 :「そうした方が皆幸せになれる。そうだろ?」
水瀬 一理 :「そういうこと」
十九川ヤコ :「へへ。みんな幸せにか……」
鳴無色葉 :「万能でないことを嘆くことはなかろう」
鳴無色葉 :「そんなの他人がいらなくなるだけだからな」
水瀬 一理 :「良いことをおっしゃる。いいな。メモっておこ」
桐壺イトマ :「おお」タブレットに描きつけている。
鳴無色葉 :得意げに胸を張っている。
水瀬 一理 :そうして、白紙のページを黒で汚して、一枚破り取って。
水瀬 一理 :またただの白紙の本に戻して。
水瀬 一理 :記した紙も、すぐに廃棄してしまうのだけれど。
水瀬 一理 :(不思議だなあ。そうは思いませんか)誰にともなく問う。
水瀬 一理 :(この消えた儚い文字の連なりにこそ、意味があるのだと)
水瀬 一理 :(綴る、ということ。読まれるためのもの)
水瀬 一理 :それは、紙だろうと電子で描かれたものだろうと変わりなく。
水瀬 一理 :タブレットだろうと、ただのレシートだろうと。
水瀬 一理 :(さて、次のページは?)
水瀬 一理 :ばらり、と意味もなく本をめくった。
GM :====
GM :【第二サイクル:芹野成海】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
芹野 成海 :行動はヤコちゃんの秘密抜きに、呼ぶのはいろはさんと水瀬さんで
GM :秘密抜かれるのに登場しない十九川さん……
GM :もののあはれ
GM :ではシーン表を振るアル
芹野 成海 :せっかくだから私も京都振ろうかな……
鳴無色葉 :また生やすのか
芹野 成海 :KYST 京都シーン表(8) > 新京極でお買い物。アーケードには、新旧様々な店が建ち並ぶ。
水瀬 一理 :新京極が生えましたね
芹野 成海 :R&B京極
GM :R&B新京極商店街
鳴無色葉 :そうだったとは……
水瀬 一理 :正式名称だ
GM :”ビッグボブ”のことを「アーケード」と呼ぶ人もいるからね あまりの背中のデカさに
GM :====
GM :──篠伏・R&B商店街。
GM :ラテンアメリカのみならず様々な国際文化が入り混じる奥まった地点。
GM :水タバコやケバブが立ち並ぶ……当然名産品はカカオ豆だ。
GM :文化と人種の坩堝……その様を指して、誰が呼ぶともなく、この通りは『新京極』と口にされるようになったという。
芹野 成海 :「……本当に意味の分からん街だわ」
芹野 成海 :薄暗いながら活気のある街並み、アーケードを透かした薄日の下で。
芹野 成海 :軽食屋の店先に置かれたテーブルでコシャリを食べながら、辟易したように溜息をつく。
鳴無色葉 :「本当に意味がわからん。チョコレートなのに甘くないし固いぞ」
鳴無色葉 :カカオ豆をかじって不思議そうな顔をしている。
芹野 成海 :「まんま齧ったって甘くねーわよ」
芹野 成海 :「あれは砂糖と混ぜてるから甘いんであって、カカオ自体は苦いだけでしょ」
鳴無色葉 :「…………?????」
鳴無色葉 :「じゃあ……砂糖を食べていればいいということか?」
鳴無色葉 :鳴無色葉は以前のようにべったりとつきまとってはいない。それどころか避けているように見えたが、今はどうしてか当然のように同席している。
芹野 成海 :「……苦いのと混ぜるからちょうどいい甘さになるんでしょ。砂糖だけ食ったってベタ甘になる」
芹野 成海 :「アンタみたいなタイプは、むしろ生の果肉食った方がいいかも知んないわね」
芹野 成海 :籠に入れた極彩色のフルーツをひさぐアフリカ系の棒振りが通りを過ぎるのを見て、どこかアンニュイに呟く。
鳴無色葉 :「ほお?だからお前は甘くない飴を好んでいるのか」
鳴無色葉 :ハイカラな者もいるものだのう、とその景色を見ながら。
鳴無色葉 :「我は甘い方がいいぞ。果肉も好きだし……貰ったものを悪く言うのもなんだが、お前からもらった飴は苦いし……なんか薬っぽかった」
鳴無色葉 :「んん、それとも治療だったか?確かにお前の難儀な性格は薬でもつけておいたほうがいいかもしれん」クク、と笑う。
芹野 成海 :「言われねーでも分かってるわよ」うんざりしたような顔で手をひらひらさせる。
芹野 成海 :「……そういうアンタはどうなのよ」
芹野 成海 :「バカの方は薬じゃ治らねーだろうけど。難儀さ、の方よ」
芹野 成海 :「ただ"原稿"だけあればいい、って訳じゃないんでしょ」
鳴無色葉 :「え、そうなのか?」
芹野 成海 :「早速薬じゃ治らねー方がでたわね」
芹野 成海 :舌打ちを一つ、コシャリを掬っていたスプーンで彼女の顔を指し。
芹野 成海 :「最終目的じゃなくて、そこまでの経過に対する納得の話よ」
芹野 成海 :「あの"画狂巫女"やら十九川のギャルやら、ついでにあのイカレシール野郎やら」
芹野 成海 :「"原稿"が完成するならその辺がどうなってもいいと思っているのか? って話」
芹野 成海 :「……こういう言い方はちっと違うわね」
芹野 成海 :「『連中の去就について、アンタなりにこうなってほしいと望む方向はあるのかどうか?』って話」
鳴無色葉 :「ふぅん……」楽しそうに目を細める。
鳴無色葉 :次の瞬間。空気が、気温が少しだけ下がる。
鳴無色葉 :「なあ、おい。芹野成海」
鳴無色葉 :ぐいと彼女のネクタイを引っ張り、顔を――鳴無色葉自身も背が高い方ではあるが、それよりも高いところにある顔を、引き寄せる。
鳴無色葉 :「手を貸してやろうか?」
鳴無色葉 :鼻と鼻が触れ合いそうなほど近く。吐息がかかるほどの距離で囁く。
芹野 成海 :「……!」突然の動きに表情を固くする。
芹野 成海 :(油断した。バカだが忍びとしちゃ大分"使える"ヤツなのよね)
芹野 成海 :「……具体的には?」左手をポケットの中へ忍ばせつつ反問する。
鳴無色葉 :「お前が忠誠を誓った土留キオリは桐壺イトマにご執心だ。土留キオリの為ならなんだって――それこそ人を殺すことになろうと構わないって覚悟なのに随分哀れじゃないか?」
鳴無色葉 :その動きを意識してかしないでか、言葉を続ける。
鳴無色葉 :「お前も内心不安なんじゃないか?どう見てもおかしいのは土留キオリの方だ。桐壺イトマは逃げ出したと言えど事情があってのことだし――ああ、お前はまだ知らないんだったな」
鳴無色葉 :「だが詳しくは知らずとも、桐壺イトマが殺されても仕方がないような悪党ではないことくらい感じているだろう?」
鳴無色葉 :「人との交流こそ苦手そうではあるが――己の役目に真摯で、逃げたのだってそれ故だ。人々の幸福のために当たり前のように尽力できる人間だ」
鳴無色葉 :「――なのにそれをお前は、お前らは、殺そうとしている」
鳴無色葉 :「そうしたらお前は少なくとも我々三人を敵にしなければならないなぁ?お前が妙な術で人を操れるといえど、操った民間人一人が一人の忍びと同程度の戦力とは言えまい?」
鳴無色葉 :「だが、いや、だからだ。『私』がお前に力を貸してやってもいいって言ってるんだ」
鳴無色葉 :慈しむかのように、彼女の頬に手を当てる。
鳴無色葉 :「何、私の狙いはお前の言う通り"原稿"だ。元々その原稿を描く人間がどんな人物かなんて知らなかった」
鳴無色葉 :その手を首筋に、鎖骨に、胸元に滑らせる。
鳴無色葉 :「同じものが出来上がるのなら、作者が桐壺イトマだろうが土留キオリだろうが問題ない」
鳴無色葉 :彼女の心臓の音を確かめるかのように、その身を更に、近くへ、近くへ寄せる。
鳴無色葉 :「二人で土留キオリに協力して桐壺イトマを呪い殺させ悲願を達成させてやろうじゃないか。なあ?」
鳴無色葉 :普段の様子とは似ても似つかない妖し気な声色で――耳元で、優しく、甘く囁く。
芹野 成海 :「チ、……」
芹野 成海 :心臓を握られたような心地に、小さく舌打ちする。
芹野 成海 :単なる驚きとは違う、胸の高鳴りを『引き出される』ような感覚が頭の中で警鐘を鳴らす。
芹野 成海 :(麝香会は伊達じゃないってわけ)
芹野 成海 :咄嗟に左手を滑らせ、己の口へと何かを入れる。
芹野 成海 :それは一枚のオブラートだ。その表面には鉛筆で殴り書きされた文字──『山宀夂鬼喼急如律令』
芹野 成海 :「っ、ゲホっ」
芹野 成海 :小さく噎せながら、それでも彼女へと誘引する頭の中の靄のようなものが薄れるのを感じる。
芹野 成海 :「はぁっ、……」息をつき、ネクタイを払って身を引く。
芹野 成海 :掴まれたときに障害にならぬよう、ネクタイには切れ目が入れてある。
芹野 成海 :「……ったく、あとで買い直さないと」
芹野 成海 :乱れたシャツを直しながら、小さくぼやく。
芹野 成海 :「……おかしいのが土留さんの方だってのは、当然思ってるわよ」
芹野 成海 :「やってること──だけじゃない」
芹野 成海 :「アンタらにも教えたでしょう。あの人の身辺を調べたが──どうも、妙な雰囲気がある」
芹野 成海 :「……私は昔、任務中あの人に助けられたことがある」
芹野 成海 :「その恩を返したい、なんて殊勝なことが言いたい訳じゃないわ」
芹野 成海 :「恩、ってより負い目を持ったまま生きていくのが嫌なのよ」
芹野 成海 :「嫌でしょ。一々『あの人に負い目あるんだよな』とか気にしながら生きていくの」
芹野 成海 :「ただ」
芹野 成海 :「さっき言ったような怪しい点もある」
芹野 成海 :「あの人がやろうとしてることへの道義上のためらいと、あの”画狂巫女”に対する人並みの情もある」
芹野 成海 :「それが成った場合、この国にとってどういう影響が出るのか? っていう仕事上の懸念もある」
芹野 成海 :今感じている疑念と逡巡の原因を、指折り数えていく。
芹野 成海 :「……それに、アンタら三人と戦うことになるのが、あんまり気が進まないってのもある」
芹野 成海 :「戦力上もそうだし、人間としても」
芹野 成海 :「つっても、私だってプロ。もしそれがどう避けようもないんなら、割り切って戦うつもりはある」
芹野 成海 :「だけど」
芹野 成海 :「『なんで中止になったか分かってないライブは』」
芹野 成海 :「『もしかしたらまだ目があるんじゃないか? と探ってみたくなる』」
芹野 成海 :「調べてんのよ。『全部いい方向に転がる目はないか?』って」
芹野 成海 :ふと目を上げた方向には──
芹野 成海 :国際識豊かなアーケードには似合わない、仲居姿の女性がぼんやりと立っている。
鳴無色葉 :「呪殺に加担したら負い目はなくなるってか?そこまでの理不尽を負ったのだからと?」
鳴無色葉 :仲居の存在を感知してかしないでか、手の中に残った、切り離されたネクタイを撫でる。
鳴無色葉 :「負い目を感じるも感じないも、恩を果たしたと思うも思わないも結局お前次第だろ」
鳴無色葉 :ネクタイの縁をつぅう、と指で撫でる。
鳴無色葉 :「怪しい点があると思って――疑問もためらいも人情もあって――それでも、ライブの中止が覆らなかったら?」
鳴無色葉 :「全部いい方向に転がらなかったら?」
鳴無色葉 :「やるんだろ?その時に手を貸してやろうかと言っている」
鳴無色葉 :「どうするんだ?芹野成海」
芹野 成海 :「それをして、アンタになんの得がある?」
芹野 成海 :「負債を一つ支払ったと思ったらもう一つ背負い込むなんてごめんだけど」
鳴無色葉 :「お前が土留キオリに協力するのと私が芹野成海に手を貸すのと何が違う?」
鳴無色葉 :「自分が納得できる『対価』がないと不安か?」
鳴無色葉 :「身体で払えとでもいったら安心するのか?お前は」
芹野 成海 :「安心はしないわね」舌打ちし、息を吐く。
芹野 成海 :今しがた喰らった麝香会の"手管"を思い返し、それに曝されることを想像してぞっとする。
芹野 成海 :「それこそ"そう決まってから"でいいわ」
鳴無色葉 :「……………………」
鳴無色葉 :「…………はあ」息を吐く。
鳴無色葉 :「煮え切らんやつだのぉ~」
鳴無色葉 :「我がどんな心地で話したか分かっておるのか?まあいい」
鳴無色葉 :「……ミッチの情報によると、公安はこの件に妖魔の関与があることを掴んでいるそうじゃないか」
鳴無色葉 :「我は無論、お前ほどはあの仮面の女を知らぬが……キリトの仮面の女への信頼具合からも考えて、平気でキリトを殺して乗っ取るような人間ではなかったのではないか?」
鳴無色葉 :「我々にキリトの確保を依頼するくらいだ、実力のほども大きく我々より上回るという訳ではないだろう」
鳴無色葉 :「それが忍び一人を対象に、能力を吸い取り挙句の果てには殺すなんて、そんなことが可能なのか?」
鳴無色葉 :「我は何か別の――それこそ妖魔か何かの力が背後にあると睨んでおる」
鳴無色葉 :「……これは本来の仮面の女の願いではないのではないか、とな」
鳴無色葉 :「我は……おそらく、ガワコが鍵を握っていると思うのだな」
鳴無色葉 :「だから……お前がガワコが背負っているものを知ったのなら」
鳴無色葉 :「我に教えずともいい。キリトに教えてやってほしい」
鳴無色葉 :「頼む。お前も気に入っているが――ガワコもミッチもキリトも、好ましく思っているんだ」
鳴無色葉 :「我のワガママを叶える係がお前だろう?セミ子」
芹野 成海 :「………」はあ、と溜息を一つ。
芹野 成海 :「そんな係になったつもりはないけど」
芹野 成海 :「まあ、いいわ」
芹野 成海 :「私も──」
芹野 成海 :「アンタにも、"画狂巫女"にも、ついでにあのギャルとツインテにも」
芹野 成海 :「人並みに情は湧いてるから」
芹野 成海 :これで……判定で!
GM :どうぞ 特技は……
芹野 成海 :死霊術で操った仲居さんに調べさせたので死霊術で……
GM :どうぞ~
芹野 成海 :SG>=5 (判定:死霊術) (SG@12#2>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
芹野 成海 :よかった! これで失敗してたら立つ瀬なさ過ぎる
GM :お見事! 十九川さんの【秘密】をお渡しします。
鳴無色葉 :めっちゃダサいな失敗してたら
水瀬 一理 :おめでとーー
十九川ヤコ :てれてれ
芹野 成海 :読みました
芹野 成海 :この秘密を……いろはさんと水瀬さんに渡します
水瀬 一理 :ありがとうございます!
鳴無色葉 :ほほお!ありがとうございます
鳴無色葉 :公開情報になりますね
GM :よかろう 公開情報ですね
十九川 ヤコの【秘密】
あなたは百目鬼(どうめき)という妖魔の討伐を命じられている。
百目鬼を追う中で偶然出会った桐壺イトマから、かの妖魔の痕跡をあなたは感じ取ったのだ。
彼女と共に行動すれば、標的に辿り着けるかもしれない。
あなたの【本当の使命】は、百目鬼を討ち滅ぼすことだ。
あなたは百目鬼が、人間に憑りつき、精神を乱す力を持つことを知っている。
それに見つけるためのプライズ「二色乞」(にしきごい)をあなたは所持しており、この【秘密】を獲得した人物はその【情報】も獲得する。
【プライズ】二色乞(にしきごい)
黒塗り刃の小刀。このプライズに【秘密】はない。
光が反射しない刀身に、魔なるものだけを映して分かつ力があるという。
このプライズは以下の二つの効果を持つ。
1.妖魔の影響を受けているキャラクターを目標に行う情報判定・感情判定・特殊な戦闘乱入にプラス1の修正を受ける。
2.「妖魔に憑りつかれている人間」との戦闘時、自分の手番に使用できる。
「妖魔に取り憑かれている人間」を目標に選び、《分身の術》《見敵術》《封術》の中から任意の特技を選んで判定する。判定に成功すると、潜んでいる妖魔を顕出させることができる。
その状態で妖魔が戦闘の敗者となった場合、妖魔を完全に人間から引き剝がすことができる。(この影響で、特定のキャラクターのハンドアウトに変更が生じる場合がある)
鳴無色葉 :どうしても抱かせてくれないようなので……
鳴無色葉 :仕方ないな……芹野さんにイトマちゃんの秘密を渡して
鳴無色葉 :公開情報にします。
芹野 成海 :?
GM :は~い
桐壺 イトマの【秘密】
桐壺イトマの正体は、預言書を漫画の形で書き記し、年に一度の大型同人即売会で頒布している、“画狂巫女”である。
しかし、現在スランプに陥っており、描くべき未来が乱れて思い浮かばないのだという。
いま彼女が探しているのは、幼い頃、彼女の作品の最初のファンになってくれた女性だ。その人物と出会い初心を取り戻せば、迷いを晴らせると信じている。
桐壺イトマの【本当の使命】は、自分の最初のファンに再会することだ。
この【秘密】の持ち主は、クライマックスフェイズ終了時に生存していれば、プライズ「生原稿」を獲得する。そのとき、このプライズを受け渡すことも可能である。
GM :これで公開されていたハンドアウトはすべて公開情報になりましたね!
GM :じゃあ〆るなりなんなり よろしくお願いします
芹野 成海 :傍にぼんやりと立つ仲居が差し出してきたのは、一枚のハンカチ。
仲居 :「『忘れ物ですよ』」
芹野 成海 :「『ありがとうございます』」
仲居 :言い終えると、温泉地の方へとふらふら帰ってゆく。
芹野 成海 :畳まれたハンカチを開くことなく、その畳んだ折り目の隙間に指を滑り込ませる。
芹野 成海 :その指先が、裏地に記された比良坂の暗号織りを読み解く。
芹野 成海 :「……はっ」にやり、と口の端を上げる。
芹野 成海 :「どうやら、『ライブ』は中止にならずに済みそうね」
鳴無色葉 :「そうなのか?」
芹野 成海 :「どうやらね。ほらこれ……」とハンカチを渡そうとして、ふと思い至る。
芹野 成海 :(コイツこれ読めんのかしら……)
芹野 成海 :「あ~、あれ、そうだ」
芹野 成海 :「"司書"に読んでもらいなさい。どうせその辺にいるでしょ」
鳴無色葉 :「んむ?ミッチが?」
鳴無色葉 :キョロキョロする。
水瀬 一理 :「おりますが」背後から声。
鳴無色葉 :「わ!本当に居る」振り返ってビックリする。
鳴無色葉 :「いや、驚いてはおらん。我は初めからそうだと思っていた」
芹野 成海 :「うえっ!」気配もなく立っている男に驚きの声を漏らす。
水瀬 一理 :「『なんでいきなりそこにいるの』と言われ続けて25年、水瀬一理です」
鳴無色葉 :「赤子のころから人間の言葉を解していたとはな……」
水瀬 一理 :「あ、さすがに20年くらいかな……」
芹野 成海 :「理想的な忍者してやがるわね……!」
水瀬 一理 :「とはいえ、読む方なら大の得意でして」手を差し出す。
水瀬 一理 :「書く方なら、鳴無さんの方がお得意でしょうが」
鳴無色葉 :「ふん、勘違いするなよ。我は創作者の中でも最弱」
鳴無色葉 :「所詮は面汚しよ」
芹野 成海 :「自分から言うことか?」
水瀬 一理 :「いえいえ」
水瀬 一理 :「我ら読者からすれば、創作者は全て偉大な存在ですから」
水瀬 一理 :「後手後手に回りながら、尊敬申し上げておりますよ……と」
鳴無色葉 :「まあそこそこ評判ではある。我はほのぼの日常ものを描いておるが、いつもオールギャグ本面白かったですと言ってもらえるからな」
芹野 成海 :ハンカチをそちらへ差し出す。向きによって"読み方"が変わる場合もあるので、水瀬さんの方へ向かせ直しながら。
水瀬 一理 :そっと受け取り、『読む』。
水瀬 一理 :「……なるほど、ね。ヤコさんがまさに鍵であったと」
鳴無色葉 :「……全部聞いていたのか?」
水瀬 一理 :「はて?」
水瀬 一理 :「そのネクタイ、最近の流行りですか? というくらいには後から参りました」
鳴無色葉 :「ククク……困るのぉ。『いい女だが馬鹿だ』と思われんとやっていけない手段をとっているからなぁ?」
水瀬 一理 :少し屈んで、秘密をもう少し簡易に記したメモを鳴無さんに手渡す。
水瀬 一理 :「私は一度も、あなたを馬鹿だと思ったことはないんですが」
水瀬 一理 :「今もね。ずっと……警戒していますよ」
鳴無色葉 :「ククク……そうか。我も我を馬鹿と思ったことは一度もないぞ」
鳴無色葉 :「お揃いだな」
水瀬 一理 :「お揃いですね」くつくつ笑って。
水瀬 一理 :「ただまあ、たまには直接的に言いましょうか」
水瀬 一理 :「あなたが欲しがっているそのもの、妙な方面に流そうとでもしたら」
水瀬 一理 :「ただではおかんぞ、麝香会」
水瀬 一理 :「それだけ。あとはいつも通りでね」
水瀬 一理 :「ライブ、無事開催らしいですからねえ。芹野さん」
芹野 成海 :「……チッ、ああ、そうね」
芹野 成海 :"国立日読資料室"は、公安隠密局の中においてはあまり重要とは看做されていない機関である。
芹野 成海 :口さがないものには『窓際部署』などと揶揄されることもあるが──
芹野 成海 :しかし、"文特調"の見立ては違う。
芹野 成海 :"文化特設調査室"は文化庁に所属する機関である。その活動の中のひとつに、『表沙汰に出来ない文化財』の保管がある。
芹野 成海 :そしてその『特殊な文化財』の中には、『禁書』も含まれている。
芹野 成海 :故にわかる。畑違いの場にあって、軽んじられながらも厳然と存続してきた、"日読"の恐ろしさが。
芹野 成海 :「はあ、まあ、いいわ。『ライブ』は私にとっても望むところだし」
芹野 成海 :席を立つ。会計は先に済ませてある。
芹野 成海 :「さっきの話だけどね」正面に座っているいろはさんへ声をかける。
芹野 成海 :「"画狂"へはアンタが教えなさい。追手の私よりゃ適任でしょ」己の胸へ差された花を指差して言う。
鳴無色葉 :「……へえ、まだ追手気取りとはな」
鳴無色葉 :「もう少し我の係だという自覚を持った方が良いぞ」
芹野 成海 :「だぁから係じゃねーってのよ!」
芹野 成海 :悪態を吐き、二人へ背を向けて歩き出す。
芹野 成海 :その先が、『いい方向』へ向き始めていることに、にやりと笑いながら。
GM :====
GM :【第二サイクル:鳴無色葉】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
鳴無色葉 :予定は芹野さんと感情を結ぶ!
鳴無色葉 :登場希望はPC全員、イトマちゃん、ビタミンさん!
鳴無色葉 :表どうしよっかな……
GM :何振ってもいいですよ、そこに電車が通ります
鳴無色葉 :あっなるほどね 東京シーン表でも?
GM :いいよ
鳴無色葉 :やったぜ。東京ふります。
鳴無色葉 :TKST 東京シーン表(8) > 夜の新宿歌舞伎町。酔っぱらったサラリーマン、華やかな夜の蝶、明らかに筋ものと判る男、外国人などの様々な人間と、どこか危険な雰囲気に満ちている。
GM :====
GM :──篠伏・R&B商店街。
GM :新京極がR&B商店街の”裏”の顔であるならば……勿論”表”の極地も存在している。
GM :サンバのリズムで人々が踊りだす、陽気なオーラの花街。新たな宿、篠伏フィルパレスの設立によって発展した、R&B商店街の”表通り”だ。
GM :食料品や工芸品、薬物といったものでは無く──観光者が眼で楽しむ、芸事や観劇の文化が盛んに発展している。
GM :この様を見て、ある歌人は詠んだそうだ。
GM :『偲ぶ瀬も 花と踊らん カブキ=シティ』……
鳴無色葉 :ずっと夢を見ている。
鳴無色葉 :浮かんでは沈む。掠れる。認識が、記憶が。今のことなのか、過去のことなのか、未来のことなのか――
鳴無色葉 :連続性が、あるようなないような。理解が、できるようなできないような。
鳴無色葉 :夢とは、そういうものだ。
鳴無色葉 :今も、何かとても、楽しい夢を見て――
鳴無色葉 :ああ、けれどすごく、悲しい夢だったような――
鳴無色葉 :でも大丈夫。夢なのだから。悲しいことなど、本当は何も起こっていないのだから――
鳴無色葉 :「……そうよなあ。新京極の裏が歌舞伎町なんてこと夢に決まっておる」
鳴無色葉 :小さく頭を振る。
鳴無色葉 :「……いや、それとも近頃の街というのはだいたいこんな感じなのか?セミ子」
鳴無色葉 :先ほど別れたはずなのに当然のように隣にいる芹野さんに話しかける。
芹野 成海 :「……色々言いたいことはあるけど」先に立ち去ったはずなのになぜついてきているのかとか。
芹野 成海 :「明らかに普通の街でないことは確かね」
鳴無色葉 :「まあ『普通の街』というのはどこにも存在しないのかもしれんがな」
鳴無色葉 :「そこへの思い出、思い入れをもたん人間が一切おらん街なんていないだろ」
芹野 成海 :「そういう問題? これ」歩行者天国で連日行われるサンバカーニバルを眺める。
鳴無色葉 :「こういう光景も……もしかしたら……我が長い人生においては……よく見ていた……のか?」
鳴無色葉 :「長く生きていると物忘れが激しくなってな」
鳴無色葉 :「何が起こっていて起こっていないのかよく分からなくなる。ずっと夢の中にいるようなものだ」
鳴無色葉 :「だがな、忘れるというのは……すっかり捨ててしまって、完全に記憶からなくなるということじゃない」
鳴無色葉 :「どこにしまったか分からなくなっているだけで……ちゃんと自分の中にあるんだ」
鳴無色葉 :「だから……今は夢じゃない、これは現実だ……そう認識し、『目を覚ました』時は普段よりは見つけやすくなるし、思い出せる」
鳴無色葉 :「……思い出したくないことまでなぁ」くつくつと笑う。普段よりは自嘲気味に。
芹野 成海 :「………」珍しい表情に、少しきょとんとした様子でその顔を眺める。
鳴無色葉 :「なんだ、さっき見ただろ?我が『起きてる』ところ」
鳴無色葉 :「というか今も割と起きてる。最初にお前と会った時よりは」
芹野 成海 :「……なるほど。それでか」
芹野 成海 :先ほどの、それまで見てきたものとは全く違う彼女の姿を思い出す。
芹野 成海 :「ある意味では、忍びに向いてるのかしらね」
芹野 成海 :小さく呟く。たとえそうだったとして、それが彼女自身にとってどうかは別だ。
鳴無色葉 :「我自身はあんまり向いてるとは思わんがなぁ。忍びも医者も人間としてもな」
鳴無色葉 :「我は本来は……医療を専門にやっておったのだが」
鳴無色葉 :「助けた数も多いが……助けられなかったことばかり脳裏に焼き付いてしまう」
鳴無色葉 :「ただでさえ定命の者よりはるかに多くの死を見るというのになあ。ああ、だからその数が多少増えようと大して変わらぬといえばそうなのかもなぁ?」
鳴無色葉 :「まあともかく、99の禿同より1の逝ってヨシが気になるのは人の世の常だろう」
芹野 成海 :「そのワードチョイスも長命が故なわけ?」
芹野 成海 :「……私は単なる工作員だから、アンタの気持ちが分かるとは言えないけど」
芹野 成海 :人を見送るほど長命でもないし、人を救う医者でもない。
芹野 成海 :「いいことより嫌なことの方が残るのは、まあ分かるわ」
鳴無色葉 :「最先端の流行を追うのは暇つぶしいいからな。そういう意味ではギャル同士ガワコとは似ているだろう」
鳴無色葉 :「……今は医療技術も進んでおる。我が当たらずとも他の人間たちが患者を救ったり救えなかったりする」
鳴無色葉 :「だから我は世を離れ……人間の『個』に執着することなく過ごそうと思ったのだが」
鳴無色葉 :「やめようと思ってもやめられぬのだな。だが、良い。我がお前にどのような感情を抱こうとも――」
鳴無色葉 :「――どうせ最終的には、どこにいったか分からなくなってしまうんだ」
鳴無色葉 :「そして『目を覚ました』時……ただ辛さだけを思い出す」
鳴無色葉 :「だから見て見ぬふりをして、自分の中に存在してないかのようにやり過ごそうとしたが――」
鳴無色葉 :「一回、起きてしまったからな」
鳴無色葉 :「見えてしまったからには無視できん。お前への執着を」
鳴無色葉 :「しかも、我の中には深い傷痕として残るほどの想いであっても――お前の目に我は映らないという事実のおまけ付きでな」
鳴無色葉 :「――だが、苦くとも想いは想いだ。この想いを抱けたことに――我は感謝している」
鳴無色葉 :「礼をしよう。……ゲーム機ひとつでは足りぬくらい、お前には世話になったからな」
鳴無色葉 :「どれ、選ばせてやる。燃える綺麗なものか、小刀で作ったものか、あるいはキリトにやったように獣の耳を生やしてやっても良いし――」
鳴無色葉 :「お前は呪術に興味があるようだからな。我が呪力がどれほどのものか見せてやっても良いし――」
鳴無色葉 :「我が得意とする治癒の力をお前に授けても良いし――もしくはお前が望むのなら、抱いてやっても良い。……まあ先ほどの様子を見たら望むとは思えんがな」
鳴無色葉 :「どれがいい?好きに選べ」
芹野 成海 :「………」その言葉を聞いて、呆気に取られたように目を瞬く。
芹野 成海 :「いや、なんつーか……」
芹野 成海 :「……なんで? 私、そんなにアンタの気を惹くようなことしたっけ?」
芹野 成海 :他人とそこまで深く関わったつもりはない。
芹野 成海 :彼女は勿論、十九川ヤコとも、水瀬一理とも。
芹野 成海 :"画狂巫女"──桐壺イトマとも。
芹野 成海 :土留キオリにさえ、単に勝手に負い目を返済したいと思っているだけで、それ以上の関わりは持っていなかった。
芹野 成海 :それは、自分という人間が、少なくとも人並みには情を具えていると、自分自身自覚しているから。
芹野 成海 :そして、その情を無条件に優先できない程度には、人並みの律に縛られているから。
芹野 成海 :関わりすぎれば、『割り切りにくくなる』。
芹野 成海 :「……ああ、でも」
芹野 成海 :そこまで考えて──ふと、気づく。
芹野 成海 :「そう考えると、アンタと私」
芹野 成海 :「割と似てんのかも知れないわね」
芹野 成海 :皮肉げな、しかし悪くもないという表情で、口の端を歪めて笑う。
鳴無色葉 :「……クク、そうかもしれんな」
鳴無色葉 :「だいたいなぁ、気に入られようとしないと気に入られんとでも思っているのか?」
鳴無色葉 :「『眠っている』ときの我は……ほんの少し相手をするのが大変だろうと思うが」
鳴無色葉 :「なんだかんだと面倒を見てくれただろう。そういうのを好んでやる風でもあるまいに」
鳴無色葉 :「……『個』に執着したくないと人の世の離れた者が真にぬくもりを欲していないと思うか?」
鳴無色葉 :「……まあはっきり言えば我は割と寂しがり屋だ。だから……嬉しかったんだよ」
芹野 成海 :「そ」素っ気なく返事をし、懐からライターを取り出す。
芹野 成海 :「ほんの少しでは絶対にないけど」
芹野 成海 :「暇なときなら。まあ付き合ってやるわよ」
芹野 成海 :「文化財は絶対塗らせないけど、塗り絵の線くらいなら、塗ってやってもいいわ」
芹野 成海 :コンビニで買った、安物のライターに火をつける。
芹野 成海 :「火がいいわ。私も多少はできるから」
鳴無色葉 :「あれは水彩絵の具だから……」ちょっときまり悪そうにしてる。
鳴無色葉 :「……そうだな。残らないものがいいかもしれん」
鳴無色葉 :「我は主に『小児科』にいたからな。子供のために開発したものではあるが――」
鳴無色葉 :懐から棒を取り出す。
鳴無色葉 :「その実態は子供騙しではない、と我は思っておる」
鳴無色葉 :手をかざすと、棒に火が付き、静かな音を立て光を弾けさせる。――花火だ。
鳴無色葉 :同時、何かが匂う。甘ったるい、イチゴ味として出されるものについているような匂い。
鳴無色葉 :甘い匂いに意識が支配されゆき、ぼんやりと炎の光を見つめる事しかできなくなる。
鳴無色葉 :靄のかかったような思考はまるで夢の中のようで、静かな手持ち花火といえど歌舞伎町に燃える姿は幻想的に映るだろう。……夢のように。
鳴無色葉 :そういう感じで……火術で……感情判定を……行いたいです!
GM :どうぞ!
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:火術) (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功
鳴無色葉 :はあっはあっはあっマジで失敗したらどうしようかと思った
芹野 成海 :わかる
GM :したら笑ってたよ 感情表どうぞ
鳴無色葉 :FT ファンブル表(1) > 何か調子がおかしい。そのサイクルの間、すべての行為判定にマイナス1の修正がつく。
鳴無色葉 :あっまちがえた
鳴無色葉 :ファンブルしてない
GM :ファンブルしてるwww
芹野 成海 :ファンブルすな
鳴無色葉 :ET 感情表(6) > 狂信(プラス)/殺意(マイナス)
芹野 成海 :ET 感情表(5) > 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
芹野 成海 :憧憬で取ろう
鳴無色葉 :どうしよっかな
鳴無色葉 :殺しても良いし
芹野 成海 :よかないよ!!
鳴無色葉 :まあ狂信でとってやろう……
GM :では再開しましょう。
GM :花火の光がちらちらと跳び、心を揺らしていく。
GM :喧噪、音頭、嬌声、煙、体温。それらが揺れて、交わっている。
GM :ガタン、と足元が揺れたかと思うと。
GM :そこは電車の中になっている。
GM :乗客は多い……しかしながら、あなたたちのすぐそばには、結界が張ってあるように誰も近づこうとしなかった。
十徳鐚明 :「それで?」
十徳鐚明 :「準備は整ったのかねぇ、司書くんに……退魔屋」
十徳鐚明 :「二人も無賃乗車させてやっているのだぞ、感謝をするべきだ」鳴無さんと芹野さんを指さす。
十徳鐚明 :その女性は電車内のシルバーシート──所々金の細工が散りばめられている──に深く座り、君たちを見ていた。
鳴無色葉 :「んあ?……?…………???????」
鳴無色葉 :「……夢か。やはり」
芹野 成海 :「……いや、夢じゃねーわね」
十九川ヤコ :「どっこい、現実だぜ」
水瀬 一理 :「びっくりしますよねえ、最初は」
水瀬 一理 :「周りを空けてもらえてるの、私は普通なんですけど」
桐壺イトマ :十九川さんに貼りつくようにして所在なさげに立っている。
鳴無色葉 :「現実にこんなデカい乳を晒して電車に乗ってる人間がいてたまるか」
芹野 成海 :「そこ問題? たしかに現実離れしちゃいるけど」
十九川ヤコ :イトマにしなだれかかり。「デカチチ差別か?」
十九川ヤコ :「なんとか言ってやってくださいよ。ビタミンの姐御」
十徳鐚明 :「私の電車で私の身体だ。晒しているのではなく展示していると言ってもいい」
十徳鐚明 :「拝観料は取らないで置いてやる。なんと良心的か」
鳴無色葉 :「ほほお。展示物へのおさわりはありか?」
十徳鐚明 :「ありだが、高いぞ」
十徳鐚明 :「貴様のこれまでの寿命の半分程度か? 寝ずに働けば釣り合うだろうよ」歯を見せて笑う。
鳴無色葉 :「んええ、国が数個出来ては滅ぶぞ……」
十九川ヤコ :「いくつだよ」
十九川ヤコ :「……ん~、じゃ、事情はもう把握してるっぽいし」
十九川ヤコ :「あーしはいつでも、準備は出来てるケド」
十九川ヤコ :腰に差した小刀を揺らし。「正直、借りられる手は借りたいところってのが本音」
十徳鐚明 :「レンタルか、良い趣味だ」
十九川ヤコ :「良心的な価格でたのんます」
水瀬 一理 :「貸与はちょうどうちのお仕事でね」
水瀬 一理 :「タダより高いものはありませんけども」
水瀬 一理 :「状況がまとまった以上、取るべき手があるなら、お貸ししないこともないですよ」
鳴無色葉 :「心強いのう」
鳴無色葉 :「ククク。キリト……お前の身に起こっている不可解なことには妖魔が関わっている」イトマちゃんに笑いかける。
鳴無色葉 :「そしてガワコはその妖魔を退治しに来たというわけだ。豪華客船に乗ったつもりで安心するんだな。タイタニック号とか」
水瀬 一理 :「まっぷたつ」
桐壺イトマ :「ひっ」
桐壺イトマ :「そう、じゃないかとは、お思ってましたけど……」
桐壺イトマ :「た確かに、ヤコさんは酒とかく薬に、溺れてそうですけど」
十九川ヤコ :「う~ん偏見」
桐壺イトマ :「ま守ってくれるって、約束してくれましたもんね」
十九川ヤコ :「もちのろんともさ」
十九川ヤコ :にっ、と笑って。
十九川ヤコ :「イトマっちが"画狂巫女"として。やるべきことをやって、やりたいことをやるように」
十九川ヤコ :「あーしも、鞍馬の忍び、妖魔狩りが生業の十九川一族の八代目」
十九川ヤコ :「十九川八子として。務めを果たし」
十九川ヤコ :「ダチの書いたマンガが読みたいって、夢を叶えるだけ」
桐壺イトマ :「ふふへ」
桐壺イトマ :「み見せない、ですけど……秘密にしないと怒られるし……」
十九川ヤコ :「ちぇ」
鳴無色葉 :「そしてえーと……ビタミンであったか?存在自体はミッチから聞いていたがこんなに破廉恥な恰好とは思わなかったが……」
鳴無色葉 :「情報を売り渡したらほしいものをくれるんだったな?」
鳴無色葉 :「悪用されても困るからな。一番悪用されても問題ないセミ子の秘密を教えてやろう。仮面の女……土留キオリの潜伏場所を教えてくれ」
芹野 成海 :「………」
芹野 成海 :気に喰わないが、まあこの場において一番マシなのは"画狂巫女"にも"原本"にも関わっていない自分だろうという意識はある。
鳴無色葉 :「……いざってときに見殺しにするわけないだろ」その様子を見て小声で呟く。
十徳鐚明 :「ふむ……文特調か。 まあ見合うだろう」
十徳鐚明 :ぱちりと指を鳴らす。
十徳鐚明 :「ホテルだ。”そこにいる”。最早そいつはそこから離れることはできん」
十徳鐚明 :「これだけか? もう少し取引していってもいいぞ」
鳴無色葉 :「欲張りすぎてもむなしいだけだからな。必要なものだけあればいい」
鳴無色葉 :「その代わり、買ったものは我の好きにさせてもらうぞ」
鳴無色葉 :「仮面の女の居所を街宣カーで大声で言いふらしてやる」
十徳鐚明 :「ふうん。妙な使い方をするものだな」
十徳鐚明 :「情報は秘してこそ価値が高まるというのに……」
鳴無色葉 :「む……そう言われると勿体ない気がしてきた」
鳴無色葉 :「この電車の中の者にだけ知らせるとするか。クク!」
鳴無色葉 :聞こえてる気もするけど居所はみんなに渡します!
十九川ヤコ :圧倒的感謝・・・っ!
水瀬 一理 :ありがとうございますーー
芹野 成海 :ありがたい……
水瀬 一理 :「……生憎、状況は動いても備えがいまいちでして」
水瀬 一理 :「そちらの鼬の血族の方のこと、ちょっとだけお教えしますから、役立つものをいただければ、と……」
>水瀬 一理 :ということで、いろはちゃんの秘密と遁甲符を交換できればと思います。
十徳鐚明 :良かろう
十徳鐚明 :これで芹野成海、鳴無色葉の秘密は交換した。残るPCの秘密は2つだな
水瀬 一理 :ありがた……
十九川ヤコ :なにをたくらんでるのお…?
鳴無色葉 :ククク……これでクラスのみんなにアイツ漫画描いてるオタクなんだってよって笑われるな……
水瀬 一理 :で、ここでちょっとだけやり取りをしたいんですが
水瀬 一理 :ヤコさんに「使わなくてシーンが上手く余ったら返してもらえないかなー」を条件に、神通丸一個貸与しようかと思ってます
鳴無色葉 :あっやさしい
十九川ヤコ :え~~~~! やった~~~~~!!!
芹野 成海 :あっなるほど
水瀬 一理 :ハラハラするよりこうかなって
十九川ヤコ :めっちゃっちゃっちゃありがたいです! もちろんその条件でオッケーどす!
水瀬 一理 :りょ! ではお渡しします。
system :[ 水瀬一理 ] 忍具 : 2 → 1
十九川ヤコ :いただきました! しばし借り受けん!
system :[ 十九川ヤコ ] 忍具 : 2 → 3
水瀬 一理 :あ、そうか、符ももらった
system :[ 水瀬一理 ] 忍具 : 1 → 2
水瀬 一理 :「どうもありがとうございます」にこにこしながら、ヤコさんにぽんと別の包みを手渡し、下がる。
十九川ヤコ :「お?」意を伺うように小首を傾げて。包みと一理さんを交互に見る。
十九川ヤコ :「タダっスか?」
水瀬 一理 :「そう、これより高いものは存在しないという、伝説の、ですよ」
鳴無色葉 :「超高級品だな」
水瀬 一理 :「具体的には、期待がかかってます」
水瀬 一理 :「重いぞー」
十九川ヤコ :「やべ、震えてきた」
水瀬 一理 :「まあ、必要なければ返してもらいますがね。よろしく」
芹野 成海 :「アンタの期待、ぞっとしねーわね」
十九川ヤコ :芹野さんの言葉に笑いながら、こくりと頷き包みを懐にしまう。
十徳鐚明 :「随分高い買い物をするものだな、命知らずめ」
鳴無色葉 :「……やっぱり悪用する気なのか?」
十徳鐚明 :「それは秘密だ。そのほうが価値が高い故な」唇に指を当てる。
鳴無色葉 :「ふん、お前が何しようと降りかかる火の粉くらい……」
鳴無色葉 :「火の粉とキノコって似てるな……」
鳴無色葉 :「焼きキノコ食べたい」
芹野 成海 :「おい! 寝てんじゃねーわよ! 起きろ!!」頭を小突く。
鳴無色葉 :「んああ……あと50年……」
芹野 成海 :「長命のタイムスケールで寝惚けてんじゃねーわよ!」
鳴無色葉 :「えーとまあ……なんだ。これで割と『良い方に転がる』準備は整ってきたんじゃないか」
芹野 成海 :「はあ、……まあ、そうね」
芹野 成海 :調子が狂うというような顔で眉間を押さえ、そう搾り出す。
芹野 成海 :「ああ、そうだ」
芹野 成海 :ふとそう言って、鞄の中から水のペットボトルを取り出す。
鳴無色葉 :「電車の中でメントスコーラはさすがに怒られるぞ」
芹野 成海 :「水とコーラくらいは色で区別しなさいよ。──そうじゃなくて」
芹野 成海 :「『源の 求る水を手にとりて 放せば九千八海となる』」
芹野 成海 :呪歌を唱え、蓋を開けたペットボトルを逆さにすると──
芹野 成海 :溢れ出た水は流れることなく、丸い水球を作る。
芹野 成海 :その小さな水球の中には、先ほど彼女が使っていた"花火"が燃えている。
芹野 成海 :「言ったでしょ。私も多少なら火術使えるって」
芹野 成海 :焼火の呪いと鎮火の呪い、双方に共通する呪句を以って、火が消えず、しかし燃え広がらぬようにした。
芹野 成海 :中に花火を籠めた球は、元は水であったにも関わらず、指で触っても壊れない。
芹野 成海 :「持ってなさい。物があれば忘れないでしょ」
鳴無色葉 :「…………ふ」
鳴無色葉 :「く、く、ククク!残酷な奴だなぁ」
鳴無色葉 :その言葉とは裏腹に心底嬉しそうに笑う。
鳴無色葉 :「我からの礼であったというのにな。しかし貢物を無碍にはせん。ありがたくいただいておこう」
鳴無色葉 :そっと球を抱きしめる。
鳴無色葉 :「……我はお前よりはもう少し冷静だから、妖魔を討つ気しかないが――」
鳴無色葉 :「共に地獄に堕ちることにならんようお前もせいぜいあがいてくれ」
鳴無色葉 :「その程度しか付き合ってやれんからな」
芹野 成海 :「言われなくてもそのつもりよ」
芹野 成海 :「そのためにここにいるんだから」
十徳鐚明 :「……まあまあ、良いな。金にはならんが」
十徳鐚明 :ぱちんと指を鳴らす。電車が停まる。
十徳鐚明 :扉が開くと、装飾が施されたホールが広がっている。これが篠伏フィルパレスのホールであることに気づく者もいるかもしれない。
十徳鐚明 :「これくらいはサービスしてやろう。早く降りたまえ」
GM :確かに地下を走っていたはずだが……そのことに違和感を抱くのは、君たちの他にはいないようだった。
GM :====
GM :【第二サイクル:???】
GM :君たちが篠伏フィルパレスに降り立つ、エレベーターへの道を進んでいると。
桐壺イトマ :「う、げほっ」
桐壺イトマ :桐壺イトマが突然えずく。吐き気を抑えているように、青白い表情でうずくまる。
鳴無色葉 :「……おい、大丈夫か」駆け寄る。
十九川ヤコ :身体を支え、その背を擦る。
桐壺イトマ :「……え、あ、だ大丈夫です」
芹野 成海 :「………」ただ苦い表情を浮かべる。
桐壺イトマ :「ご、ごめんなさい、まだ」
水瀬 一理 :目を細め、その様を見つめている。
桐壺イトマ :「まだ大丈夫、なんです、ほんとうに」
桐壺イトマ :手が震え、どんな時も抱えこんで離さなかったタブレットを、取り落とした。
桐壺イトマ :泣きそうな笑顔を浮かべる。
鳴無色葉 :「……今すぐ死にそうかと聞いてるんじゃない」
鳴無色葉 :「苦しいだろって言ってるんだ」
鳴無色葉 :「いや、別に答えなくていい。クソ……」
桐壺イトマ :「そ、そうですね。イトマは……」
桐壺イトマ :「ちょっとだけ、疲れて……しまいました」
桐壺イトマ :「そソファで、休んできます。み皆様には、申し訳、ないけど」
桐壺イトマ :「先、に行ってください」
十九川ヤコ :僅か、このまま彼女を残していく不安と、無理にでも連れて行った際のデメリットを天秤にかけて。
十九川ヤコ :「イトマっちが申し訳なく思う必要なんか、ねーから」
十九川ヤコ :肩を貸して、傍のソファへと連れてやり。
十九川ヤコ :拾ったタブレットをそっと手渡して。
十九川ヤコ :「いっぱい、頑張ったもんね」
十九川ヤコ :「ちょっち休憩だ」
十九川ヤコ :「うんと寝て……そんで、起きてみたら」
十九川ヤコ :「きっと、元気いっぱいになってるぜ」
桐壺イトマ :一、二回ほど、タブレットを取ろうとして、距離を見誤る。
桐壺イトマ :「は、はい。お休みすれば、げ元気、満タンです」
桐壺イトマ :「ら楽勝です。ふへへ」
GM :桐壺イトマは《毒術》の特技と【八樽】を未修得になります。
GM :====
GM :第二サイクルを終了します。
GM :第三サイクルを開始します。
GM :====
GM :【第三サイクル:水瀬一理】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
水瀬 一理 :はい、登場はヤコちゃん、感情を取りに行く予定!
十九川ヤコ :やった~!出わよ!
水瀬 一理 :シーン表はなんかホテルっぽいのがいいんですかねえ。館とかいうやつ?
GM :は~い 振るがよいですよ
水瀬 一理 :MST 館シーン表(7) > エントランスホール。古い柱時計の時報が響く中、館の主の肖像画が、あなたを見下ろしている。
水瀬 一理 :あっいい感じ
GM :ここだぜ!
GM :====
GM :──篠伏フィルパレス・エントランスホール。
GM :地階から数段上がった地点に広がるホールは、灰を基調に光を取り入れる上質なデザインをしている。
GM :高い天井が、君たちを見下ろしている。ぼん、ぼん、と刻を告げる鐘の音が響いていた。
水瀬 一理 :その光の差し込む角度。音の響く反射の様子。
水瀬 一理 :美しさに見とれるでもなく、『材料』として。ホールの様子を測っている。
水瀬 一理 :一歩、二歩、決めた歩幅で歩いて、距離を取る。
水瀬 一理 :そうして、白紙の本にまた書き込みを入れる。
水瀬 一理 :いつの間にかそこには、幾つかの見取り図ができている。
十九川ヤコ :「お~!」感心したように手を叩いて。
十九川ヤコ :「"日読"の術、初めて見たケド」
十九川ヤコ :「同じ比良坂でも、せりのんとは似てるようで、また系統違うんだねえ」
水瀬 一理 :「『禁帯出』ですからねえ」冗談めかして頬のシールを示す。
水瀬 一理 :「うちはまあ、独特だと思いますよ。他の部署にいたことないんで、詳細は知りませんが」
水瀬 一理 :出来上がったページを数枚ちぎり取る。
水瀬 一理 :「とはいえ、芹野さんのは興味深かったな……」
水瀬 一理 :「鳴無さんもあれでだいぶ有能な方のようだし」
水瀬 一理 :「さすが我が比良坂、同輩は頼れます」
十九川ヤコ :「流派、は違~けど。せりのんの術はうちんトコと近しい所、あったっけな」
十九川ヤコ :「イタチっちは……偶にぞっとするくらい、冷めた目をするトコは、只者ではないってカンジ?」
十九川ヤコ :「冷めたっつーか覚めたっつーか……」
水瀬 一理 :「……振りをしていた、わけでもないんでしょうが」
水瀬 一理 :「時々急にね。びっくりするようなことをする」
水瀬 一理 :「…………」
水瀬 一理 :「ただ、ですね」
十九川ヤコ :「うん?」
水瀬 一理 :「私はわりと早くから、あなたにイトマさんのことを頼んでいたと思うんですよねえ」
水瀬 一理 :「それは多分、あなたが比良坂の忍びではなかったから、ですよ」
水瀬 一理 :「さらに言うなら鞍馬だったから、かな?」
水瀬 一理 :「なんとなくね、自分とはあんまりぶつからないんじゃないかと思っていました」
十九川ヤコ :「あはは。公安ぽ」からっと笑って。
水瀬 一理 :「そうですね。うちは疑うのが仕事ですんで」
十九川ヤコ :「ま~。鞍馬っつったら。妖魔を狩るの半分、眉唾のシノビガミの復活阻止のため、これ又眉唾の神器の封印がおしごとみたいなモンだし」
水瀬 一理 :「そういうこと」
水瀬 一理 :「妖魔対策するなら、あなたはまあ、疑いは弱めだったわけですよ」
水瀬 一理 :「……ただ、そうだなあ」
水瀬 一理 :手元のページは、いつの間にか綺麗に折りたたまれている。
水瀬 一理 :「そこよりもうちょっと、積極的に関わってもいいかもしれない、とは」
水瀬 一理 :「大変珍しく思っています」
水瀬 一理 :「これね、すごい珍しいんですよ。ミディアムレア」
十九川ヤコ :「へ?」きょとんとした顔。
水瀬 一理 :折り畳まれた紙をそちら目がけて放る。
十九川ヤコ :「おう。結構びっくりかも……むっ」
水瀬 一理 :「わかった範囲の見取り図と、時間帯による人の流れ」
十九川ヤコ :ぱしっと受け取った紙。広げてみる。
水瀬 一理 :「できるだけ土留キオリの部屋に近い辺りを中心に」
水瀬 一理 :「必要でしょう?」
水瀬 一理 :というところで、感情判定をしたいと思います。
水瀬 一理 :特技は調査術で。
GM :どうぞ!
水瀬 一理 :2D6>=5 (判定:調査術) (2D6>=5) > 6[3,3] > 6 > 成功
十九川ヤコ :ナイスゥ!
水瀬 一理 :うすうす
水瀬 一理 :ET 感情表(1) > 共感(プラス)/不信(マイナス)
十九川ヤコ :ET 感情表(1) > 共感(プラス)/不信(マイナス)
水瀬 一理 :おっ共感で
十九川ヤコ :やったぜ。もち共感!
GM :仲良しね 〆るがいいですよ
十九川ヤコ :屋内の配置、人の行き交う時間。仔細に書かれたそれをつらつらと眺めて。
十九川ヤコ :「なんだか、貰ってばかりだな。あーし」
十九川ヤコ :「イッチにさ」
水瀬 一理 :「…………」
水瀬 一理 :「私は、これが上手くいかなければ、いくらでも冷徹になるつもりです」
水瀬 一理 :「だから、上手くいってほしいとも思ってるんですよ」
水瀬 一理 :「なんだろうな……」少し頭を掻いて。
水瀬 一理 :「守られるべき人、というのはいるんです」
水瀬 一理 :「たとえ上手くいかなくても、それでも誰かが自分のために戦ってくれたと」
水瀬 一理 :「そう思うべき人というのは」ふと、イトマがいるはずの方を見る。
水瀬 一理 :「……大抵はなかなか、上手くいかないもので、私は」
水瀬 一理 :「過去に、残してきてしまった、そういう相手を」
水瀬 一理 :「だから、ミディアムレアなんですよ」
十九川ヤコ :「………にゃるほど」
十九川ヤコ :男の細い目を、まじまじと見つめて。懐かしむように溜息を吐く。
十九川ヤコ :「あーしはさ」
十九川ヤコ :「他の、大多数の忍びと違って。己の全てを賭してでも、絶対に成就させたるぜ!ってほどの熱意とか夢は、無いけれど」
十九川ヤコ :「それでも、やれることをやった先に」
十九川ヤコ :「そうすることで、ちょっぴりでも……」
十九川ヤコ :『あーあ、今日もくだらねえ一日だったぜ!』
十九川ヤコ :「って。一日を一笑に伏せるような」
十九川ヤコ :「"そう思えるべき人"がひとりでも、増えたらいいな、とは思う」
水瀬 一理 :「そりゃあまあ……」
水瀬 一理 :「あまりに、大きな夢だ」
水瀬 一理 :「私なんぞには計り知れないですが、良いな、とは思いますよ」
十九川ヤコ :「あーしは、勝手にシンパシー感じてっけどね」
十九川ヤコ :じっと一理さんを見つめて。
水瀬 一理 :「新橋駅はもっと先ですよ。電車行っちゃったし」
水瀬 一理 :「大体、真面目な話をしすぎると頭痛くなるんですよ」くつくつと笑って。
水瀬 一理 :「受け取っときます。ちょっとならお返しもできますよ」
水瀬 一理 :「ほら」
水瀬 一理 :「こっちもいただきました。貰ってばかりではない」
十九川ヤコ :「こんなもんでいいのお? 欲が無いなあ、イッチは」
十九川ヤコ :ふふふ、と笑って。
水瀬 一理 :(……私にとって、『こんなもん』がどの程度の価値を持つのか、あなたは知る事はない)
水瀬 一理 :(欠けた座の数少ない残った椅子、そのひとつをあなたにあげたってこともね)
水瀬 一理 :(知られない方がやりやすい、正直なところ)
水瀬 一理 :「図書館は、利用者の皆様の善意で運営されてますからね」
水瀬 一理 :「元々無欲なんですよ。あ、ただ」
水瀬 一理 :「延滞だけはね、どこまでも追っていきますから」
水瀬 一理 :「どうぞご了承をお願いしまーす」
十九川ヤコ :覚えがあるのか無いのか、僅かにびくりと身体を震わせて。
十九川ヤコ :「ん、心配ご無用」腰がけの二刀をかちゃり、と揺らす。
十九川ヤコ :「散々、待たせちゃったからね」
十九川ヤコ :「熨斗つけて、返してやんよ」
水瀬 一理 :目を細める……元々細い目だが、さらに。
水瀬 一理 :「では、参ります?」
十九川ヤコ :「応ともよ」
十九川ヤコ :力強く足を踏み出す。
水瀬 一理 :奇妙な二人連れだ。
水瀬 一理 :帯刀のギャルの少女と、妙な風体の男と。
水瀬 一理 :妙な髪型をさらりと揺らして、少女の後ろについていく。
水瀬 一理 :それでも、この二人の間に、確かに共感という感情があるということ。
水瀬 一理 :それは紛れもない事実であると。
水瀬 一理 :ところどころ千切れた白紙の文庫本には、そう記されている。
GM :====
GM :【第三サイクル:十九川ヤコ】
GM :行動予定をどうぞ。
十九川ヤコ :はい!
十九川ヤコ :土留キオリさんに戦闘を仕掛けます!
GM :来たか……
十九川ヤコ :覚悟せい!
GM :戦闘乱入者は宣言せよ!
水瀬 一理 :乱入します!
鳴無色葉 :居所での戦闘乱入を希望!
水瀬 一理 :ヤコさんに感情を持っております
十九川ヤコ :カモン!
芹野 成海 :感情で乱入します!
十九川ヤコ :味方かな?
GM :勢ぞろいになるか? 居所乱入の特技を決定します
GM :1d6 (1D6) > 5
GM :2d6 (2D6) > 7[1,6] > 7
GM :《用兵術》で判定どうぞ
鳴無色葉 :う~目標8
鳴無色葉 :芹野さん感情修正くれないっすか!
芹野 成海 :くれてやるわよ
GM :やさし~
鳴無色葉 :え!ありがと……♡
鳴無色葉 :ではがんばりまっしゅ
GM :戦闘では全力出せよ……
鳴無色葉 :2D6+1>=8 (判定:九ノ一の術) (2D6+1>=8) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
十九川ヤコ :最高~~~~~!
GM :やりよる
鳴無色葉 :これが鼬の力よ
芹野 成海 :たっか
鳴無色葉 :フェス優勝出来る気がしてきた
水瀬 一理 :あっすげー!
GM :それでは戦闘にはPC全員参加ですね。
GM :====
GM :──篠伏フィルパレス・空中庭園。
GM :仮面の女性は、そこに立っていた。
土留キオリ :「……なるほど。ホテルから動くなとの命には、何事かと思いましたが……あなたの仕込みですか……」
土留キオリ :「お初にお目にかかります……醜女衆は瞑派、土留キオリです……」
土留キオリ :「あなたが、”鞍馬の”?」
十九川ヤコ :ぺこりと頭を下げて。二つ括りの灰の髪が揺れる。
十九川ヤコ :「お初にお目にかかります。鞍馬の隠忍狩り、十九川ヤコっす」
十九川ヤコ :見定めるように、目の前の仮面の女性を目に入れて。
十九川ヤコ :「土留キオリさん」
十九川ヤコ :「私が今、此の場所に在る理由」
十九川ヤコ :「ご存知で?」
土留キオリ :「……」首を捻り、ごきりと鳴らす。
十九川ヤコ :妖魔に精神を乱された人間のパターンは、大別して2つ。
十九川ヤコ :自覚のないまま、妖魔の意のままに操られているケース。
十九川ヤコ :自覚を備えたまま、妖魔と同調し、その権能を存分に振るうタイプ。
土留キオリ :「興味、ありません……私が求めているのは……桐壺イトマです」
土留キオリ :「あなたを殺せば……帰ってくるのでしょうかね、彼女は」
土留キオリ :構えを取る。半身になり脱力した腕を前に出す。
土留キオリ :「問答は、私の得手では無い……」
十九川ヤコ :「(前者かな)」
十九川ヤコ :すらりと、小刀を抜く。
十九川ヤコ :「気ぃ合うね」
十九川ヤコ :何もかも吸い込まれるような。黒い、黒い刀身のそれの柄を、がち、と噛み。
十九川ヤコ :人差し指と中指を立てた、手刀に見立てたそれを構えて。
十九川ヤコ :「あーしの準備はオッケィ」
十九川ヤコ :ちらり、と。傍らの男と、気づけばもうひとり。獣の耳を備えた少女と。
十九川ヤコ :土留キオリの傍に侍る女を、しかと見据える。
土留キオリ :「今度こそ、うまく働いてくださいね……」囁く。
GM :高速機動が飛来する。
GM :メイン戦闘を開始します。最大ラウンド数は5。
GM :第一ラウンドを開始します。
GM :プロット時、使用する忍法があるものはいるか!
十九川ヤコ :ない!
鳴無色葉 :ない!
水瀬 一理 :なし
芹野 成海 :なし!
土留キオリ :【塞神】を使用。判定はなし。
十九川ヤコ :ゲエ~ッ!
土留キオリ :自分と別に【塞神】のプロットを行います。【塞神】と同プロットになったキャラクターは《罠術》で判定し、失敗すると集団戦ダメージ1点。
芹野 成海 :それ私に当たったら責任取れるんか!!
土留キオリ :避けろ
十九川ヤコ :せりのんはピンズドで罠術持ってるから当たらないよね♥
土留キオリ :一回の戦闘での使用回数は2回です。
GM :では全員プロットは決まりましたかね
鳴無色葉 :OKです!
十九川ヤコ :プロOK!
水瀬 一理 :OK
芹野 成海 :OK!
GM :3
GM :2
GM :1
GM :オープン!
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 水瀬 一理 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM :二つ目が【塞神】だよ
○戦場:平地
<プロット6>
(ヤコ)
<プロット5>
(水瀬)
<プロット4>
(色葉、芹野、キオリ)
<プロット2>
(【塞神】)
十九川ヤコ :やったぜ。
水瀬 一理 :ほわー
芹野 成海 :よかった……
鳴無色葉 :せ、セーフ
土留キオリ :避けられてしまった……
GM :ではプロット6 ヤコさんどうぞ
十九川ヤコ :はい。
十九川ヤコ :プライズ【ニ色乞】の2の効果の使用を宣言します。
十九川ヤコ :2.「妖魔に憑りつかれている人間」との戦闘時、自分の手番に使用できる。
「妖魔に取り憑かれている人間」を目標に選び、《分身の術》《見敵術》《封術》の中から任意の特技を選んで判定する。判定に成功すると、潜んでいる妖魔を顕出させることができる。
その状態で妖魔が戦闘の敗者となった場合、妖魔を完全に人間から引き剝がすことができる。(この影響で、特定のキャラクターのハンドアウトに変更が生じる場合がある)
GM :特技を選んで判定どうぞ……の前に、失礼、忘れておりました
十九川ヤコ :対象はキオリさん……あん!?
土留キオリ :【八樽】を使用します。
鳴無色葉 :くるよねぇ!
水瀬 一理 :うおおお
土留キオリ :2d6>=5 (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
十九川ヤコ :ブェッ
土留キオリ :成功。プロット4以外のキャラクターの判定にラウンド中マイナス1修正です
水瀬 一理 :なるほどね
十九川ヤコ :やじゃあ~~~~~~~><
鳴無色葉 :み、ミッチとの友情パワーで相殺だし!
芹野 成海 :あっこっちは無事だった
十九川ヤコ :ではあらためて!ニ色乞!
十九川ヤコ :対象はキオリさん、指定特技は《封術》!
水瀬 一理 :感情修正+1投げます
十九川ヤコ :ありがとうございます!
GM :修正投げてもファンブル値的に7出さないとだから意味無いかもしれんが
十九川ヤコ :これって
水瀬 一理 :あーそうか
GM :まあファンブル値を0にする忍法とか持ってるかもだしな……
十九川ヤコ :出目7出た場合 マイナス1だとどうなるんでしょう
GM :ファンブルは出目依存なのでファンブルにはなりません 単純に目標値で判定します
十九川ヤコ :アッ了解です!じゃあ感情修正はとっておいてもろて……
水瀬 一理 :了解、取り下げます
十九川ヤコ :すまぬ……!
十九川ヤコ :では……
十九川ヤコ :振ります……
GM :どうぞ
十九川ヤコ :2d6-1>=7 (2D6-1>=7) > 9[3,6]-1 > 8 > 成功
十九川ヤコ :オラァ!
水瀬 一理 :やったー!!!
鳴無色葉 :やったああああああああああああああああああああああ!!!!
GM :ヒェ~
芹野 成海 :成功してる!!
十九川ヤコ :成敗!
土留キオリ :なんだこれは……
土留キオリ :……グワーッ! 土留キオリから「百目鬼」が顕出します。
十九川ヤコ :正体表したね。
水瀬 一理 :うおー
鳴無色葉 :やった!
土留キオリ :この戦闘中、妖魔忍法【百眼】を修得します。
十九川ヤコ :なんてこったよ
土留キオリ :見切り判定に自動成功する忍法ですが……まあそっちはオマケよ 奥義破りにプラス2修正だからな
土留キオリ :では十九川さん行動あればどうぞ
十九川ヤコ :じゃあ……【集団戦攻撃】もしちゃおう
十九川ヤコ :対象はもちろんキオリさん!
土留キオリ :ぐおお
十九川ヤコ :指定特技は《九ノ一の術》!
十九川ヤコ :2d6>=7 (2D6>=7) > 11[5,6] > 11 > 成功
十九川ヤコ :ワハハ
鳴無色葉 :めっちゃいい出目
土留キオリ :やりよる
十九川ヤコ :妖魔忍法修得につき当たれば【降魔】で射撃戦のオマケ付きよ~
土留キオリ :ゲゲーッ!?
土留キオリ :回避します……あ~キオリ忠誠の感情欲しくなっちゃったな~
芹野 成海 :ミドル戦闘あんまりやらないからアレなんですが
芹野 成海 :これってそのシーン中に修正使ってても使えるんでしたっけ
土留キオリ :ドラマシーンはサイクル1回、戦闘中はラウンド1回なので
土留キオリ :戦闘乱入の時点ではサイクル1回の消費に当たると判断します。
芹野 成海 :なるほどね、別枠なんだ
十九川ヤコ :せりのん……そんなに忠が忘れられないのか
十九川ヤコ :あーしが忘れさせてやろうか?
芹野 成海 :私自信は忘れたいんだけどね……
芹野 成海 :しょうがない、使命は使命なので修正+1!
鳴無色葉 :あとでおぼえてろよ
十九川ヤコ :チクショーッ!
土留キオリ :ありがとうございます。これで目標値6
土留キオリ :あっちがう 7
土留キオリ :2d6>=7 (2D6>=7) > 9[3,6] > 9 > 成功
十九川ヤコ :グェ~~~
鳴無色葉 :せ、成功してる!
土留キオリ :回避成功です。
水瀬 一理 :キー
鳴無色葉 :くそーっ
十九川ヤコ :手番終わり!
芹野 成海 :判定妨害おらんのか!?
GM :では、続いてプロット5。水瀬さん行動どうぞ。
鳴無色葉 :修正なげといてなにを……
水瀬 一理 :ちょいとお待ちを
水瀬 一理 :お待たせしました
水瀬 一理 :【接近戦攻撃】を使用します。対象はキオリさん
水瀬 一理 :特技は骨法術
土留キオリ :振るがよい!
水瀬 一理 :-1修正かかってますね
水瀬 一理 :感情修正いちおもらってもいい?
GM :プロット的に最低6出さないと成功しませんが、精神安定剤だからね
水瀬 一理 :そうだったよ!
十九川ヤコ :うむ…
鳴無色葉 :回避にとっておいたほうがいいかも!万が一の
水瀬 一理 :すいません大丈夫。振ります
十九川ヤコ :がんば!
GM :バンガ
水瀬 一理 :2D6-1>=6 (判定:骨法術) (2D6-1>=6) > 5[2,3]-1 > 4 > 失敗
鳴無色葉 :んぁ~~~
芹野 成海 :ウオッ
水瀬 一理 :うーん
GM :ほほう
十九川ヤコ :どんまい!
水瀬 一理 :神通丸使います
十九川ヤコ :なにっ
鳴無色葉 :無理しなくてもいいかもしれないよ!
鳴無色葉 :逆凪だからいやってことなら止めないけど!
土留キオリ :キエエ
水瀬 一理 :んーーーー
水瀬 一理 :わかった。鳴無さんを信じます
芹野 成海 :大丈夫!?
十九川ヤコ :ビリーブユー
鳴無色葉 :わしをしんじて
水瀬 一理 :凪っておきます
土留キオリ :いいのかあ~?
土留キオリ :殴らんとも限らんぞ~?
GM :プロット4行きましょうか。
鳴無色葉 :うぃす!
GM :1d100を振ってね
鳴無色葉 :1d100 (1D100) > 14
土留キオリ :1d100 (1D100) > 91
鳴無色葉 :あ、これ高い方から?
GM :高い順から行動だよ~
鳴無色葉 :あいあい!
芹野 成海 :1d100 (1D100) > 56
GM :ではキオリから。
土留キオリ :【雷電】。対象は十九川ヤコ。
土留キオリ :2d6>=5 (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
鳴無色葉 :かわいいね
十九川ヤコ :しゅん
芹野 成海 :ナギナギの実
土留キオリ :む。神通丸を使用します
十九川ヤコ :あん!?
土留キオリ :2d6>=5 (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
十九川ヤコ :ふざけやがって~~~
土留キオリ :成功。《召喚術》-1で回避せよ
土留キオリ :命中すれば射撃戦1点とマヒだ!
十九川ヤコ :感情修正貰うしかねえ~~
十九川ヤコ :目標値8なので
水瀬 一理 :あげるよ~
水瀬 一理 :+1どうぞ
十九川ヤコ :ありがとう!
十九川ヤコ :2D6>=8 (判定:封術) (2D6>=8) > 8[3,5] > 8 > 成功
十九川ヤコ :こんなもんよ
水瀬 一理 :ひゅー!
鳴無色葉 :やった~~~!!!
土留キオリ :なんだと……
芹野 成海 :ピッタリで避けてる
芹野 成海 :!
GM :お次は芹野さん
芹野 成海 :う、う~ん
芹野 成海 :まあ……使命だからな……
土留キオリ :使命に従いなさい……(ささやき)
芹野 成海 :百目鬼ASMRやめろ
芹野 成海 :奥義を使用します。
十九川ヤコ :!?
鳴無色葉 :な!?
水瀬 一理 :まじで
芹野 成海 :【爰もたかまがはらなれば】、効果は追加忍法。
芹野 成海 :使用するのは【禁術】
GM :おお
十九川ヤコ :やめなさい
十九川ヤコ :奥義破っちゃうぜ~
鳴無色葉 :き、禁術だとぉ
鳴無色葉 :そうだぜ、奥義破り!
芹野 成海 :指定特技は死霊術!
GM :奥義破りどうぞ!
GM :二人かな
十九川ヤコ :2D6>=7 (判定:封術) (2D6>=7) > 4[1,3] > 4 > 失敗
鳴無色葉 :1ラウンドに1回だから修正はもらえないのよな
鳴無色葉 :2D6>=6 (判定:異形化) (2D6>=6) > 10[4,6] > 10 > 成功
十九川ヤコ :オゲーッ
十九川ヤコ :ナイス!
水瀬 一理 :やったー!
鳴無色葉 :はん!こんなもんよ
芹野 成海 :見せた甲斐があったわね
鳴無色葉 :えっちだね
十九川ヤコ :ファインプレーが光る
水瀬 一理 :ひゅー
土留キオリ :遊んで……いたのですか……?
芹野 成海 :ちょっと温泉入って酒飲んだだけだし……
芹野 成海 :で、本行動
芹野 成海 :どうしようかな……
土留キオリ :私を勝者にしろ~~~
鳴無色葉 :お昼寝しておしまいにしたら?
十九川ヤコ :凪が二人……これは
芹野 成海 :ヤコちゃんは同タイミングだからまだ凪扱いではない気がする
十九川ヤコ :あっそかそか
GM :そうですね。
土留キオリ :おるな……逆凪してるヤツ……
水瀬 一理 :いないよ
水瀬 一理 :そんな人はいないよ
十九川ヤコ :どこ?
土留キオリ :これだから眼が二つしかない連中はよ
十九川ヤコ :(目はふたつしかない)
鳴無色葉 :メガネじゃん
芹野 成海 :よし!
芹野 成海 :ヤコちゃんに【戦駒】します
十九川ヤコ :ギャピ~~~!
芹野 成海 :まあ悩んだけど普通に凪るかも知れんし
十九川ヤコ :信じてるぞ
芹野 成海 :SG#4>=5 (判定:経済力 (SG@12#4>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
十九川ヤコ :惜しいんだよな
芹野 成海 :ギリ凪らんな……
鳴無色葉 :ピッタリ成功させるな
芹野 成海 :避けろピカチュウ!!
水瀬 一理 :フレー!
十九川ヤコ :ピッピカチュウ!!!!!
十九川ヤコ :2D6>=8 (判定:九ノ一の術) (2D6>=8) > 5[2,3] > 5 > 失敗
十九川ヤコ :ぴえん
鳴無色葉 :ヤコ~~~!!!!
GM :ピカチュウ~!
水瀬 一理 :ああ……
GM :集団戦ダメージですけど、戦国編?
芹野 成海 :戦国編ですね
鳴無色葉 :できるだから適用しなくてもいいのやつ?
GM :おらっ戦国変調表振れ! これは攻撃側でいいか
十九川ヤコ :選べますね。
芹野 成海 :あっ本当だ、これも「できる」なのか
GM :選べますね。
芹野 成海 :じゃあ普通の方振っちゃおうかな~
芹野 成海 :今日は梟はおやすみ
十九川ヤコ :普通も大概やだけどな!
GM :どうぞ~
芹野 成海 :WT 変調表(2) > マヒ:修得済み特技がランダムに1つ使用不能になる。1サイクルの終了時に、《身体操術》で成功するとこの効果は無効化される。
芹野 成海 :結構嫌なの来たな~
十九川ヤコ :持っててよかった身体操術
水瀬 一理 :あ、でも持ってる?
鳴無色葉 :ギャルだからね
GM :じゃあ十九川さんは1d6振りましょうか 左上から
十九川ヤコ :あい
水瀬 一理 :まだなんとか がんばろ
十九川ヤコ :1d6 (1D6) > 6
十九川ヤコ :ふ、封術
GM :《封術》ですね
芹野 成海 :オイオイオイ
鳴無色葉 :ま、まあもう引きはがしはしたから……
十九川ヤコ :そうだぜ
土留キオリ :勝てるつもりかァ~!?
GM :鳴無さんどうぞ。
鳴無色葉 :はいな!
鳴無色葉 :奥義を使用します。
十九川ヤコ :なにっ
土留キオリ :ギャッ
芹野 成海 :奥義!?
水瀬 一理 :うおー
鳴無色葉 :奥義『鎌鼬の音色』/クリティカルヒット/指定特技は呪術。
十九川ヤコ :クリヒだ~~~!!
鳴無色葉 :対象はもちろんキオリさんね!
芹野 成海 :クリヒ!?
水瀬 一理 :そんな気はしていたーー
芹野 成海 :追加忍法は……?
鳴無色葉 :セラピーにいこうね
土留キオリ :うお~!! 対抗手段はありません。
土留キオリ :1d6 (1D6) > 1
土留キオリ :1d6 (1D6) > 2
土留キオリ :器術と体術のみ残して、戦闘脱落!
system :[ 土留キオリ ] 忍 : 1 → 0
system :[ 土留キオリ ] 謀 : 1 → 0
system :[ 土留キオリ ] 戦 : 1 → 0
system :[ 土留キオリ ] 妖 : 1 → 0
system :[ 土留キオリ ] 戦 : 1 → 0
鳴無色葉 :いよし!
鳴無色葉 :これが妖魔狩りの力だ!!
十九川ヤコ :称号贈呈!
水瀬 一理 :やふー!
GM :ラウンド終了……戦闘続行意志はありますか?
芹野 成海 :なし!
鳴無色葉 :誰か残して全員脱落でいいんじゃないかな。ヤコちゃんがいいかな?
水瀬 一理 :そうね
十九川ヤコ :あっこれ
十九川ヤコ :凪ってるから2ラウンド目いったとして
十九川ヤコ :マヒ回復ダイスふれない?
GM :回復判定はサイクル終了時
十九川ヤコ :戦闘のラウンドはサイクル扱い?みたいな一文みたけど気のせいだったかも
GM :ラウンドとサイクルは別のものです。
GM :毎ラウンド終了時に回復されたら変調が可哀想だからね……
十九川ヤコ :かしこまり!
鳴無色葉 :じゃあヤコちゃん残しで全員脱落でいいかな?
水瀬 一理 :オッケーです!
GM :はーい 戦果をどうぞ
十九川ヤコ :あっいいの!? ありがとう~~~!
鳴無色葉 :妖魔狩りのプロだからね 好きな戦果選んで~!
十九川ヤコ :どうしょっかな
十九川ヤコ :プライズ持ってないもんねえ 居所も秘密も持ってるし
十九川ヤコ :感情かしら
十九川ヤコ :忠誠誓わせちゃおっかな♥
十九川ヤコ :ジョークです
鳴無色葉 :尊厳凌辱じゃん
GM :キオリに感情結ばせるのは自由ですよ 戦果として
十九川ヤコ :えーと
鳴無色葉 :他のPCも敗退扱いだからPCに結ばせるのもアリ?
GM :アリ
十九川ヤコ :あっなるほどね!?
GM :戦果は決まりましたか?
十九川ヤコ :しばしおまちを!
十九川ヤコ :おまたせしました!
十九川ヤコ :十九川ヤコ→鳴無色葉さん対象で
十九川ヤコ :共感の感情を取得したいとおもいます!
GM :はーい
GM :では……戦闘は終了。演出に入ってまいります。
GM :====
GM :高速機動──質量を保ったまま、光速に並ぶ速度、かつ周囲に破壊を齎さない隠密性で行動する、忍びの術にして業。
土留キオリ :加速、土留キオリが踏み込み、印を結ぶ。
GM :比良坂の武闘勢力、醜女衆。中でも土留キオリが所属する瞑派の習わしは、その力の片鱗すら感じさせぬほど、美しく戦うこと。
GM :その流麗な指捌きは、まるで指遊びのようであったが──しかし、それよりも迅いものがいた。
十九川ヤコ :十九川ヤコが属する、鞍馬神流は。
十九川ヤコ :表と裏の境を跨がんとする異形を狩り、世界を守るものたち。
十九川ヤコ :その始祖たる、"鬼一法眼"が扱う術は。
十九川ヤコ :「じゃあ、ま」
十九川ヤコ :"陰陽道"と呼ばれている。
十九川ヤコ :やるか、と呟くと同時。喰んだ小刀の刀身。闇夜よりも暗い、その色が。
十九川ヤコ :どろりと墨のように染み出して。景色に溶ける。
十九川ヤコ :瞬きひとつの間に、天が、地が。宵闇と化した中で。
十九川ヤコ :「謹請し奉る」
十九川ヤコ :ぞっとするほどに冷たい、女の声だけが響く。
十九川ヤコ :「臨むは"
十九川ヤコ :「皆陣"
十九川ヤコ :「斬妖縛邪、万魔拱服」
十九川ヤコ :「悪鬼調伏、怨敵退散」
十九川ヤコ :呪文を紡ぎ、淀みのない動作で宙に刀印を刻む度。
十九川ヤコ :"ニ色乞"の刀身が共鳴し、震い。その色を変えてゆく。
十九川ヤコ :黒から白へ。闇から光へ。陰から陽へ。
十九川ヤコ :裏に潜んだ魔を照らす、暖かで、清廉なる白光に煌くそれを。
十九川ヤコ :「魔を映し、混を分かつ─────」
十九川ヤコ :握りしめ、振りかぶり。
十九川ヤコ :真摯な表情を崩し、太陽のように笑って。
十九川ヤコ :「"
十九川ヤコ :鏡のように光る刀身に映った、眼前の女に潜む妖魔に向けて。
十九川ヤコ :清浄なる刃が祓われる。
土留キオリ :「これは……!?」
土留キオリ :刃線が通ったが、傷はない。しかし。
土留キオリ :「う、あああ!」
土留キオリ :剣が閃き、光の加減が揺らめいたあと。
土留キオリ :木の仮面は外れている。顔面には虚空のような穴が開き、赤い瞳が覗いている。
土留キオリ :「祓い……浮き出し……そんな……!』
土留キオリ :『憑いていたのに……! 芹野、すぐに奴を仕留めなさい!」
土留キオリ :ところどころ高く震える声で叫ぶ。
芹野 成海 :「……ッ!」
芹野 成海 :その異形を目の当たりにし、自分たちの想像が当たっていたことを知ってなお──
芹野 成海 :(……『精神の力を乱す』っつったわね)
芹野 成海 :頭の中で、彼女を援護しなければならないという強迫観念が警鐘のように鳴り響く。
芹野 成海 :(対象はとり憑いてる人間だけじゃないって訳か)
芹野 成海 :その意識に、しかし敢えて真っ向からは逆らわず、十九川ヤコへ向き直る。
芹野 成海 :(できるだけ、威力を弱めつつ)
芹野 成海 :(できるだけ、目を引く方法で)
芹野 成海 :懐から出した竹割り箸四本──それらを結ぶのは撚ったビニール紐。
芹野 成海 :それを手裏剣の如く投げ、彼女の周囲をビニールの注連縄で囲む。
芹野 成海 :灯した100円ライターにふっと息を吹きかけると、その四方──東西南北から猛然たる炎が襲う。
芹野 成海 :「……『霜柱 氷の梁の 雪の桁 雨のたるきに露のふき草』」
芹野 成海 :その轟音の中、小声に唱えるのは火防せの呪い。
芹野 成海 :無傷とは行かずとも、多少はその被害を減じるはずだ。
芹野 成海 :そして、その炎の赫灼たる光は──
芹野 成海 :この場にいる"残り二人"の姿を認めにくくする。
十九川ヤコ :続けざま放とうとした大刀に手を掛けた刹那、押し寄せる炎に目を見張り。
十九川ヤコ :「(っ、熱、いけど──────)」
十九川ヤコ :覚悟を決めたそれより劣る、身を僅かに焦がす程度の、その威力に。場違いに笑みを零す。
土留キオリ :「……ぬるい』
土留キオリ :きろきろ、と赤い眼が動く。
土留キオリ :『いいや、私が落とす……!」
土留キオリ :「御雷に畏み畏み申し奉る緞帳開き神座より悪性焦がすを願い給わん」
土留キオリ :ばちり、と掌に雷が奔ったように見える。
土留キオリ :奉じるように地に手をつく。地走りをする雷が十九川ヤコを蛇行するように追う。
十九川ヤコ :四方には炎。己に向けて放たれた、地這う雷に対抗する術は無し。
十九川ヤコ :然し。その表情に一切の焦りなし。
十九川ヤコ :己は、知っているから。
十九川ヤコ :我らが、目を引き、気を引いているうちに。
十九川ヤコ :その忍びは、その影は。
十九川ヤコ :とうに仕事を終えていることを。
水瀬 一理 :そう、雷が撃たれた時、とうにそれは放たれている。右の手から。
水瀬 一理 :上空に向けて、垂直に……真白い紙飛行機が、地走りの最中に落ちるように。
水瀬 一理 :墜落事故のようにそれは力なく落下して……ばちり、と金気のように雷を吸い込んでいく。
水瀬 一理 :「くわばらくわばら」
水瀬 一理 :床を見ていた。雷が走るならこの道筋であろうと、見当をつけて、止めた。
鳴無色葉 :(やはり長期戦は避けた方が良いな)
鳴無色葉 :攻防を眺めながら、懐から小刀を出し、構えながら口ずさむ。
鳴無色葉 :「――色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ」
鳴無色葉 :「有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず――」
鳴無色葉 :いろはうた――諸行無常を謳ったとされるこの誦文は、
鳴無色葉 :鳴無色葉曰く、鳴無色葉を讃えるものであるという。
鳴無色葉 :諸行無常偈を超越した存在。
鳴無色葉 :匂いたつような美しい色を褪せることなく誇り続ける花。
鳴無色葉 :この世の中で、永久に変わらない唯一の存在。
鳴無色葉 :生と死を滅し、既に現世を超えた者。
鳴無色葉 :ずっとまどろみの中に居続けるのは、涅槃に到達したから故なのだと――
鳴無色葉 :儚い世の理の外側にある超常の存在である鳴無色葉を密かに讃えるものなのである。
鳴無色葉 :――実際は鳴無色葉はいろは歌の作者に会ったことはない。
鳴無色葉 :というか、恐らくはいろは歌が作られた後に生まれている。
鳴無色葉 :しかし今から使おうとしているのは呪術。
鳴無色葉 :実際の縁以上に本人の気分の満足度が高ければ効力を増すのだ。
鳴無色葉 :「普段はここまではせんのだが――いいだろう、特別サービスだ」
鳴無色葉 :ごう、と風が吹く。
鳴無色葉 :カマイタチ。
鳴無色葉 :風と共に覚えのない傷が出来る現象。
鳴無色葉 :三匹のイタチの妖怪によるもので、一匹が風で人を転ばせ、二匹目が刃物で切り、三匹目が傷口に薬をつけるのだという説もある。
鳴無色葉 :鳴無色葉は、その三匹目のイタチである――と普段は言っている。
鳴無色葉 :無論、これもフカシである。
鳴無色葉 :だが、今回は――
鳴無色葉 :「カマイタチの体験談は大量にある。そのうちのひとつに――」
鳴無色葉 :「ある女が恋人を別の女に奪われ、怨みをこめて自分の髪を切ったところ、その髪がかまいたちとなって恋敵の首をばっさり切り落とした……というものがある」
鳴無色葉 :「……は、丁度邪魔だったんだ」
鳴無色葉 :静かに笑うと、手にした短刀で己のひとつに結った髪を、
鳴無色葉 :ばっさりと切り落とす。
鳴無色葉 :瞬間。一際強い風が吹き――
鳴無色葉 :切られた鳴無色葉の髪が、刃物のような鋭さの風となりキオリに襲い掛かる!
土留キオリ :『う、なんだ……!」
土留キオリ :掌底にて刃を叩き落とす。流れるような動きが、風を捌く──しかし。
土留キオリ :「お、多……!』
土留キオリ :いかに最適な動きをしようとも、無数の髪がそれを潜り抜けるように絡みつき、肉を引き裂いていく。
土留キオリ :風と壁のイタチごっこだ。一度崩れれば、陥落は早かった。
土留キオリ :『ごお、あああ!」
土留キオリ :無数の創を残し、前のめりに倒れ伏す。
GM :ずるり、と俯せになった顔から、影が零れた。
GM :赤い瞳を浮かべたそれは、君たちを非難するように見たあと──物陰に溶け込み、逃げ出していった。
GM :一迅の風が吹いた後──そこには、人だけが残されている。
土留キオリ :ぴくり、と体を動かす。
土留キオリ :土留キオリが顔を上げると、そこにはいつの間にか仮面がついていた。むしろ最初から、外れてはいなかったのか。
土留キオリ :「……これは、開放してもらえた……ようですね」
土留キオリ :創を押さえる。その口調は静かなものに戻っている。
土留キオリ :「ご迷惑を……おかけしました。私は……」
土留キオリ :「いえ、語るべきではないのでしょう……」
土留キオリ :立ち上がる。
土留キオリ :「芹野成海さん、あなたには、特に……ごめんなさい」
芹野 成海 :「……ふん」
芹野 成海 :「借りを返せてはいないけど、代わりに貸しができたわね」
芹野 成海 :「お互い様で、帳消しってことにしとくわ」
土留キオリ :「……ありがとうございます。あなたは……合理的ですね、変わらず……」
土留キオリ :「私は……為すべきことを……」
土留キオリ :足を引きずり、ホールを立ち去っていく。
GM :ここで芹野さんと、土留キオリの【秘密】が更新されます。
芹野 成海の【秘密】
実はあなたは、土留キオリのことを大切に思っている。命の恩人や戦友、昔の恋人など、理由は好きに設定してよい。
その理由に応じた任意のプラスの感情を、あなたは土留キオリに対して密かに獲得している。通常の感情と同じ効果を使用できるが、獲得していることは公開しなくてよい。
あなたは、土留キオリは何より守るべき存在であるという強迫観念に憑りつかれている。
あなたの【本当の使命】は、土留キオリを守り、その【使命】達成に協力することだ。
あなたは土留キオリが参加する戦闘に可能な限り参加し、彼女を勝利させるように行動しなければならない。
感情の指定は「忠誠」。
⇩
あなたは「百目鬼」の影響を受けており、その使命に協力するよう精神を乱されていた。百目鬼が土留キオリから引き剥がされたことで、あなたもその影響から逃れた。
土留キオリへの感情は本物だが、今はそれに囚われず行動をすることができる。とりあえず、落とし前はつけさせねばならない。
あなたの【本当の使命】は、百目鬼を討ち滅ぼすことだ。
また呪に長けたあなたは、百目鬼の精神感応を受けたことで、その術の構造をおぼろげに理解している。
あなたは百目鬼の奥義『病視の露/《瞳術》/クリティカルヒット』を、初めて見た時にも、奥義情報を取得しているように奥義破りすることができる。
土留 キオリの【秘密】
土留キオリは、桐壺イトマが消えた理由は、自分が預言書の完成を催促しすぎたので、逃げ出してしまったのではないかと悩んでいる。
本人には隠しているが、彼女は桐壺イトマの作品の、昔からのファンである。
桐壺イトマによりよいものを作ってほしいという思いから、厳しく監視し、ホテルに軟禁するようなことをしてしまったのだ。
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
土留キオリの【本当の使命】は、目目目目目目目目目目目桐壺イトマの精神を盗む目目目目目目目目目預言書の【情報】を手に入れる目目目目目目目目目目目目ことだ。
各サイクル終了時、このキャラクターは桐壺イトマの修得している特技と忍法を一つ未修得にさせ、同じ特技と忍法を自身が修得する。
この効果によりすべての忍法が未修得になった場合、桐壺イトマは精神を完全に捕食され、死亡する。彼女が所持している【秘密】はこのキャラクターのものとなる。
⇩
土留キオリは、桐壺イトマによりよいものを作ってほしいという思いと、彼女の預言書作成を厳しく管理するように指示する比良坂機関との間で思い悩んでいた。その心の隙間に、妖魔は憑りついたのである。
巫女を守る立場でありながら、その命と力を危険に晒した自分は厳罰を受けるだろう。側仕えの任も続けられまい。
ならば流派の命令に逆らってでも、桐壺イトマの敵を討たねばならない。
遠い過去、彼女に救われた最初のファンとして。
土留キオリの【本当の使命】は、桐壺イトマを守ることだ。
土留キオリは、クライマックス戦闘開始時、百目鬼の生命点を5点減少させることができる。その後、このキャラクターは姿を消す。
PCはこの効果を使用しないよう、土留キオリに命じてもよい。
芹野 成海 :その後姿を見ながら、小さく舌打ちする。
芹野 成海 :「……アンタが真面目すぎんのよ」
十九川ヤコ :ちゃき、と納刀し、水瀬さんに会釈をして。先の礼を済ませたあとで。
十九川ヤコ :去る女と、その場に残る女を順に目で追ったあと。もうひとり。残る彼女に目を向ける。
十九川ヤコ :「ばっさりイッたね。イタチっち」
十九川ヤコ :女が髪を切る意味など、今更問うまでもないが。
鳴無色葉 :「クク。そうだな」
鳴無色葉 :「女の髪など呪術にもってこいだからなぁ」
十九川ヤコ :「九ノ一だもんね、あーしら」くすりと笑って。馴れ馴れしく、ぐりぐりと頭を撫でる。
十九川ヤコ :「あーしは、その、外野だから」
十九川ヤコ :「何も言う権利なんか、ねーけどさ」
十九川ヤコ :ちらり、と片隅に浮かんだのは。水球に包まれた色鮮やかに光る花火の色。
十九川ヤコ :そして。それを目の当たりにして、心底嬉しそうに微笑む彼女の顔。
十九川ヤコ :「釈迦に説法だけど」
十九川ヤコ :「因果な商売。いつ散らすか分からねえ」
十九川ヤコ :「……もっともっと」
十九川ヤコ :「イタチっち。ワガママになっても、いいのかな~って」
鳴無色葉 :「ほお?会計前のどうぶつビスケットを食べてもいい……ということか?」
十九川ヤコ :「それは犯罪だけど」
十九川ヤコ :「欲しいものがあるなら、ちょっとのズルくらいは許されるかんね」
十九川ヤコ :「あーしらは、強欲で。ワガママであるべきなのだ」
鳴無色葉 :「ククク……我々はギャルだからな」
鳴無色葉 :「犯罪がなんだ、忍びの時点で些細なことだろう」
鳴無色葉 :「……だが、結局ズルに耐えきれんのは自分なんだよな」
十九川ヤコ :「ふふ」
十九川ヤコ :「そん時は、いつでもおいで」
十九川ヤコ :「胸くらいなら、いくらでも貸してやるぜ」
鳴無色葉 :「ガワコの胸は大きく柔らかいからのぉ~」クククと笑う。
鳴無色葉 :「……ありがとうな。釈迦に説法なんてとんでもないさ」
鳴無色葉 :「……我は人に優しくされるのが大好きだからな」
鳴無色葉 :「……好きすぎて……耐えきれなくなって篭もる程度には、な」
十九川ヤコ :ぎゅうと、目の前の少女を抱きしめて。
十九川ヤコ :己の温もりを分け与える。
十九川ヤコ :何もかも、まだ終わってはいない。
十九川ヤコ :けれど、今だけは。そして、この先も。
十九川ヤコ :胸に灯ったその火を絶やさぬよう、いつか辿り着く果てまで、歩むことを諦めないように。
GM :====
GM :ハンドアウトをひとつ公開します。
百目鬼の【使命】
土留キオリに憑りついていた妖魔。
赤い眼球と不定形の靄のような姿をしている。
精神を混濁させ、乱す力がある。
【使命】:預言書の【情報】を手に入れる。
このハンドアウトが公開された場合、そのサイクルの終了時にメインフェイズは終了する。
GM :百目鬼のハンドアウトが公開されたため、このサイクルの終了時にメインフェイズは終了します。
GM :====
GM :【第三サイクル:鳴無色葉】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
鳴無色葉 :行動予定は水瀬さんと感情を結ぶつもりです!
鳴無色葉 :登場希望は水瀬さん、ヤコちゃん、あと一応寝てるイトマちゃん……?
十九川ヤコ :はいわよ
鳴無色葉 :なんか心配だからそばにいてほしいだけなのでいなくても大丈夫ですイトマちゃんは
十九川ヤコ :看病しなきゃ
水瀬 一理 :しんぱい
GM :イトマはホテルで優しい男性が看病してくれてるかもしれないし
十九川ヤコ :腹斬るね
芹野 成海 :野良のチャラ男!?
GM :通りすがりの紳士が
鳴無色葉 :エッチな文脈だろ!!
水瀬 一理 :なんで男性と限定した
芹野 成海 :あっ今シーン登場しないので【追尾】使用します
GM :金髪で肌が黒くてシルバーのネックレスつけてる紳士が……
GM :追尾どうぞ
鳴無色葉 :チャラ男だろ!!
芹野 成海 :SG>=5 (判定:隠形術) (SG@12#2>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
十九川ヤコ :今日は~~~wイトマちゃんと一緒に~~~ベタ塗っちゃいま~~~~す!
芹野 成海 :よし!
水瀬 一理 :つよい
十九川ヤコ :流石!
鳴無色葉 :やったぜ
GM :やりますね 対象誰だ
芹野 成海 :あっ言ってなかった 百目鬼くんで
十九川ヤコ :くんなの?
芹野 成海 :居所ゲット、情報判定と奥義破り判定にプラス1
芹野 成海 :ちゃんかも
GM :多分まだ未分化じゃないかな
水瀬 一理 :えっかわいい
十九川ヤコ :定義してやんよ~!
鳴無色葉 :赤ちゃんなの!?
芹野 成海 :無性ってわけね
水瀬 一理 :そのままでいて
GM :ではシーン表を振りな~
鳴無色葉 :じゃあ館ですかね
鳴無色葉 :ホテルに銀閣寺を生やすわけにいかんからな
鳴無色葉 :MST 館シーン表(9) > 長い廊下の途中。この屋敷は広すぎて、迷子になってしまいそうだ。
水瀬 一理 :Long Long Rouka
鳴無色葉 :LLR
GM :====
GM :──篠伏フィルパレス・廊下。
GM :ある客室階層。毛足の長い絨毯が足音を吸う。
GM :清掃員があなたたちに礼をして、角を曲がり消えた。
鳴無色葉 :「本当に妖魔がいたとはな……」
鳴無色葉 :ホテルのレストランでくすねてきたパンをかじりながら歩いている。
鳴無色葉 :「いや、無論我は初めから分かっていたがな。ククク……」
鳴無色葉 :「まあ尻尾がつかめてよかった。やはりギャルといったら妖魔退治だからな。心強い。なあミッチ?」
水瀬 一理 :「そうですねえー」
水瀬 一理 :その横を歩きながら、じっと連れの短くなった髪を見ている。
水瀬 一理 :「切っちゃったなあ」
鳴無色葉 :「ミッチは長い方が好きか?自分も長いもんな」
水瀬 一理 :「好きっていうか、落ち着きますね」自分の長い髪を弄りながら。
水瀬 一理 :「いきなりバッサリだからびっくりしましたよ。妖魔より」
水瀬 一理 :「あ、これは嘘ですけど」
鳴無色葉 :「嘘なのか」
鳴無色葉 :「いや、無論わかっていた……ククク」
水瀬 一理 :「妖魔と同じくらいびっくりしました」
鳴無色葉 :「微妙なニュアンスで嘘をつくんだな」
水瀬 一理 :「大きい嘘はフィクションで十分」
水瀬 一理 :「もう嘘は祓われたわけですし、少しは状況もクリアになったんじゃないかなーって」
鳴無色葉 :「そうだな……」
水瀬 一理 :「あ、そこでなんですけど」
水瀬 一理 :「キオリさん、このままだとなんかやらかそうとしてますよね?」
鳴無色葉 :「そうみたいだな。自爆技的な何かを」
水瀬 一理 :先ほどいずこかへ消えた女性を思う。
水瀬 一理 :「私的にはあれ、そのままやらせておこうと思うんですが」
水瀬 一理 :「本懐でしょ? こっちも幾らか楽になると思うし」
水瀬 一理 :す、と細められた目の奥の、それでも宿る光が冷える。
鳴無色葉 :「…………」
鳴無色葉 :「…………本当はその方が良いのだろうと思う」
鳴無色葉 :「以前、ミッチに言われたよな。原本、妙な方に流すなと」
鳴無色葉 :「信じてもらわんでもいいが……我はこれでも、この国と人を愛しておる」
鳴無色葉 :「……お前がどこまで聞いていたかは分からんが、セミ子を唆したときも本当は断って欲しいと思っていた」
鳴無色葉 :「だから……百目鬼を倒したいという気持ちに噓偽りはないんだ」
鳴無色葉 :「だが……」
鳴無色葉 :「仮面の女が妖魔に憑りつかれていたことがハッキリして、我はほっとした」
鳴無色葉 :「キリトが信頼していた者がキリトを傷つけようとしていなかったと分かったからな」
鳴無色葉 :「……お互いを大事に想っていたのにすれ違って傷つけあうなんて悲しいだろ」
鳴無色葉 :「だから……あの仮面の女が負い目から誤解も解けず、キリトと離れ離れになるのは……我は避けたいと思っている」
鳴無色葉 :「……それに、これは個人的な話だが」
鳴無色葉 :「死人には……勝てん」
鳴無色葉 :「厳密には死ぬわけではないかもしれんが……」
鳴無色葉 :「……だから、我としては仮面の女にはやらかしてほしくないのよ」
水瀬 一理 :じいーっと、その言葉を黙って聞く。
水瀬 一理 :聞いているのかいないのか、わからないような顔で。そして。
水瀬 一理 :音を出さずに小さく拍手をした。
水瀬 一理 :「はい、ありがとうございます」
水瀬 一理 :「いえね、こっちもお役所仕事なんで」
水瀬 一理 :「手続きが要るんですよ。私的に」
鳴無色葉 :「……ふ、ククク!納得の問題というやつか」
水瀬 一理 :「真っ直ぐ直進せずに、ちょっと寄り道をするにはね」
水瀬 一理 :「そういうこと」
水瀬 一理 :「……私はどうも、情緒の面がどうかしてるようで」
水瀬 一理 :「あなたみたいな人の意見で、ようやく人っぽいことができたりする」
水瀬 一理 :「そうしたいと思ってる」
水瀬 一理 :「だから、いいお話を聞けて、良かったですよ」
鳴無色葉 :「……お前もお前なりに抱えて苦しんでいるんだろうとは思うが」
鳴無色葉 :「我から見たらとても人間らしいぞ、ミッチは」
水瀬 一理 :「そうです? それは良かった。良かったのかな」
水瀬 一理 :「まあ、人の形をしてりゃね。人でありたいです。それはもちろん」
鳴無色葉 :「まあ、変わってるとは思うがな」
鳴無色葉 :「だいたいの人間は浅い所……楽に優しくできるところでは優しくするだろう。労力なく好かれるに越したことはないからな」
鳴無色葉 :「だが、己の心の深いところまで他人を想うのはなかなか出来ることじゃない。想うってだけでしんどいのに、受け取る方だって労力がいる。報われないかもしれん」
鳴無色葉 :「だが……なんかお前は逆なんだよな」
水瀬 一理 :「おやおや」
鳴無色葉 :「適当に当たり障りなく愛想よくしてればいいところでしないで、でも根っこの部分は他人の幸せを願ってる」
鳴無色葉 :「報われなくとも……いや、報われたくないのかな」
鳴無色葉 :「あんまり人に心を許したくないように見える。我がそうだから」
水瀬 一理 :「……報われる価値はないですね」
水瀬 一理 :「おそろいだ」
鳴無色葉 :「お前の価値がないって決められるほどお前は自分が偉いと思ってるのか?」
鳴無色葉 :「お前がそう決めようとも我はそう思わんから逆らうぞ」
水瀬 一理 :「ふうん」
水瀬 一理 :「鳴無さんは……なんていうか、時々見透かすようなことを言ってくる」
水瀬 一理 :「手強いと思いますよ」
鳴無色葉 :「ククク……それはお前だろう」
鳴無色葉 :「気が合うと思っていたんだ」
水瀬 一理 :「それは嬉しいな」
水瀬 一理 :「……嬉しいですよ。そう言ってもらえるのは」
鳴無色葉 :「同じ比良坂だしなぁ。似るのかもしれん……使う術は違うがな」
鳴無色葉 :「ミッチも他人の術を見るのは好きか?」
鳴無色葉 :「我の力の一端を見せてやってもいいぞ。お近づきの印というやつだ」
水瀬 一理 :「……いきなり髪を切られるのは、あれきりがいいですが」
水瀬 一理 :「そうですね、他人の使う術はとても興味深い」
水瀬 一理 :「なんでしょ。花火……はあれは特別かな」
鳴無色葉 :「クク、そうだな……気軽に見せて永遠に消えない傷を残されるのはもうこりごりだ」
鳴無色葉 :「だからまあ、簡単なものだ。ほんの気休め程度のお守りにすぎんが――」
鳴無色葉 :小さく笑うと人差し指を立て、何やら呪文を詠唱し始める。
鳴無色葉 :『風――』
鳴無色葉 :『なんだろう。吹いてきてる、着実に、確実に――』
鳴無色葉 :『沢山の仲間がいる』
鳴無色葉 :『決して一人じゃない』
鳴無色葉 :『信じよ』
鳴無色葉 :『そして共に――戦おう』
鳴無色葉 :その言葉と共に。ごう、と風が廊下に吹く。
鳴無色葉 :と、同時。廊下にいるはずなのに、たくさんの見えない『何か』に囲まれている感覚。
鳴無色葉 :それは決して油断のならない脅威だと分かるが――同時に、どうしてか一体感を感じるだろう。
鳴無色葉 :「……これでしばらくの間、『仲間たち』はお前のことを同胞と認識する」
鳴無色葉 :「お前が命じるだけで幾多ものイタチが敵を襲うだろう」
鳴無色葉 :「仮面の女の決死の攻撃にははるかに及ばんが……多少は役に立つと思う。これで許してくれ」
鳴無色葉 :というわけで感情判定をしたいと思います。
鳴無色葉 :指定特技は呪術!
GM :どうぞ~
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:呪術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
鳴無色葉 :よかった~~!成功!
水瀬 一理 :やった!
鳴無色葉 :振ります、ファンブル表でなく感情表を
鳴無色葉 :ET 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
水瀬 一理 :ET 感情表(1) > 共感(プラス)/不信(マイナス)
水瀬 一理 :わあい共感で取ります
水瀬 一理 :一体感感じちゃった
鳴無色葉 :忠誠でとります!すごい一体感を感じるイタチは忠誠を誓っている
鳴無色葉 :「……やはり我々は似ている気がするな。すごい一体感を感じる」
水瀬 一理 :「……今までにない何か熱い感じのですね。なるほどー」
水瀬 一理 :周囲を見る。
水瀬 一理 :「……ほんとに、珍しいんですよねえ。こういうの」
水瀬 一理 :「ミディアムレアが太陽フレアになったくらいだな」
鳴無色葉 :「ものすごく燃えてるな」
鳴無色葉 :「肉、消し炭じゃないか?」
水瀬 一理 :「もう食べたんで、大丈夫です」
水瀬 一理 :「血肉になりました」
水瀬 一理 :「忘れませんよ、今回の件の間くらいは」
鳴無色葉 :「ククク……そうか。我もこの件の間は忘れんように努力しよう」
鳴無色葉 :「たしか……なんか……このへんの部屋だったような……」
鳴無色葉 :「……何がいたんだっけ……?」
水瀬 一理 :「記憶、わりと不可解ですね。イトマさんの部屋です?」
鳴無色葉 :「ああ!そうだそうだ。焼肉食べ放題ルームではなかったのだな」
水瀬 一理 :「ビュッフェは2階で、焼き肉はなかったかなあ」
鳴無色葉 :「ククク……ビュッフェはすばらしい。客のフリをしてふらりと入っていったらパンをもらえるからな……」
水瀬 一理 :「パンだけでいいんですか? メイン食べましょうよ」
水瀬 一理 :「食べてつまみ出されましょう」
鳴無色葉 :「なるほど……一度食べてしまえばつまみ出されようとこっちのもんってわけだ」
水瀬 一理 :「まあ、然るべき対価を払った方が気楽ですけどねえ」
水瀬 一理 :「あ、ここかな」
鳴無色葉 :「ククク……震えて眠るがいい……」一室の前に立つと不敵に笑いながらそっとインターホンを押す。
十九川ヤコ :あーい、という軽い声のあと、足音と共に部屋の扉が開かれる。
十九川ヤコ :「よっす。入って入って」
十九川ヤコ :一見簡素だが、所々、所有者の拘りを感じさせるようなインテリアで飾られた一室の中。
十九川ヤコ :ベッドの上に横たわった彼女の元へと戻り、汗に濡れた髪をそっと梳く。
GM :桐壺イトマは目を閉じている。呼吸は穏やかだが、顔色は悪い。
鳴無色葉 :「……悪いな。本来は我がやることだがやらせてしまって」
十九川ヤコ :「そかそか、イタチっち、お医者さんでもあるもんね」
十九川ヤコ :「いーのいーの、やりたかったから」
鳴無色葉 :「まあ、お前はそうだろうと思った。いつでも代わるからな」
水瀬 一理 :「お疲れ様でーす。あ、下で飲み物とか買ってきましたのでね」
水瀬 一理 :持っていた袋をその辺りに置いておく。
十九川ヤコ :「さすがイッチ。気が利くぜい」
十九川ヤコ :「そだ、これ……」
水瀬 一理 :「さすがの水瀬です」
十九川ヤコ :羽織っているジャケットの。胸ポケットに仕舞っていた包みを取り出して。
十九川ヤコ :「アリガト」
十九川ヤコ :「スッゲ~、助かったよ」
水瀬 一理 :「返却承りました」受け取る。
水瀬 一理 :「無事返ってきて何より。用心ですからねえ」
十九川ヤコ :「ふはは。それは最早、イッチとあーしの想いが込めに込められた、超遺物と化してるかんな」
十九川ヤコ :「きっとこの先も、役立つであろう」
十九川ヤコ :というわけで、神通丸を水瀬さんにお返しします!
system :[ 十九川ヤコ ] 忍具 : 3 → 2
水瀬 一理 :受け取ります!
system :[ 水瀬一理 ] 忍具 : 2 → 3
水瀬 一理 :「役に立たないのが一番なんですけど、お守りですね」
十九川ヤコ :「あーしらにも言えてるな、それ」
十九川ヤコ :からからと笑う。
水瀬 一理 :「ほんとにねえ……今回は役に立たなきゃですけども」
鳴無色葉 :「そうだ。キリトには元気になってチーズフォンデュを奢ってもらわないといけないからな」
十九川ヤコ :「あはは。最近の話なのに、なんだか随分と懐かしいぜ」
十九川ヤコ :寝息を立てる彼女の額にそっと手を当てて。
十九川ヤコ :「ごめんね」
十九川ヤコ :「あと、もう少しだけ」
十九川ヤコ :そこから先は紡がずに、ただ、紅い瞳の奥の炎だけを揺らす。
桐壺イトマ :声が聞こえているのかいないのか、薄く息を漏らす。
鳴無色葉 :「行こうな。我とミッチとガワコとキリトとセミ子と……仮面の女も望むなら」
鳴無色葉 :「超高級品チーズフォンデュ食べ放題を……キリトの奢りで」
鳴無色葉 :「そのためにもちゃんと……片をつけんとな」
鳴無色葉 :……うまくやってくれよ、と心の中で呟く。今頃、妖魔の動向を探っているはずの忍びに向けて。
GM :====
GM :【第三サイクル:芹野成海】
GM :登場希望と行動予定、シーン表をどうぞ。
芹野 成海 :登場は……とりあえず全員と鐚明さん・キオリさんで
芹野 成海 :行動は百目鬼の秘密を抜きます
GM :大所帯ね
芹野 成海 :シーン表は……館かなあ
芹野 成海 :CST 都市シーン表(10) > ビルの谷間を飛び移る。この街のどこかに、「アレ」は存在するはずなのだが……。
GM :はい
芹野 成海 :ビルの谷間!?
鳴無色葉 :館シーン表じゃなく
鳴無色葉 :都市ふってるけどいいの?
芹野 成海 :あっこれ都市シーンだ
十九川ヤコ :かわいいね
GM :都市も館の一部だ
芹野 成海 :あっダイスボットの斜線の前後見間違えた!
芹野 成海 :まあ……いいのでは……?
芹野 成海 :電車に乗ってるとこから始めてフィルパレス前に着くみたいな感じ……?
GM :了解です。
GM :====
GM :──███市・”地上”鉄。
GM :ビルの谷間を縫うように走るモノレールである。利用者は忍び、あるいはそれに類する者。
GM :ある流派の本拠に、重要物を”輸送”するための鉄道であるが、不可侵地帯として移動用の使用も解放されている。
GM :建設には各流派の折衝があったようだ。いずれにせよ、一般人には知る由もない、”雲の上”の話である。
十徳鐚明 :「──さて、君にわざわざこの話をしたのにも、理由がある」
十徳鐚明 :「君の秘密は聞いているからな、文特調。比良坂も……一枚岩ではない」
十徳鐚明 :「『百目鬼』の支配から逃れた君が、私の預言書をどうしようと思っているのか、聞きたいのだよ」
十徳鐚明 :「安心したまえ、ここは不可侵地帯だ……君の答えがどうあれ、乗っている間は、安全だとも」
十徳鐚明 :飛行機のファーストクラスのような席に深々と座り、首だけを君に向け、問い掛ける。
芹野 成海 :「現時点ではアンタのではねーでしょ」
芹野 成海 :隣の席に腰掛けながら、そちらへ首を廻らす。
芹野 成海 :その足元には雑多な買い物がたくさん詰まったスーパーのレジ袋。
十徳鐚明 :「その通り。忌々しいことだが、この地上鉄では、この席だけが私の所有物だ。今のところ」
十徳鐚明 :「だが、終点は私の得意先だ。鉄道の建設にどれだけ金がかかると思うかね」
十徳鐚明 :「それを承知で、私を追ってきた。そうだろう、文特調」
芹野 成海 :「
芹野 成海 :「まあ、追ってきたのはそんなところ」
芹野 成海 :「一応、これでも比良坂の端くれでね。"全体"の不利益になりそうな情報を流すつもりはなかったんだけど──」
芹野 成海 :懐に手を入れ、二本の煙草を取り出す。
芹野 成海 :「事情が変わった。商談よ、商人」
十徳鐚明 :「なに」
十徳鐚明 :「意外だな、取引など考える暇もないような顔つきであったし……今も変わっていないように見えるのだがな」
芹野 成海 :「アンタももう把握済みでしょ。百目鬼が剥がれたのよ」
芹野 成海 :「一本は、それでこれ以上隠す必要がなくなった」煙草の一本を彼女へ渡す。
芹野 成海 :「もう一本は、隠す必要はまだあるけど──」
芹野 成海 :「これからやることを考えれば、流れても使い出がある」
十徳鐚明 :「ふ、は。なるほど! 割り切ったうえでやっていたのか。これは私としたことが、見積もりを誤った」
十徳鐚明 :「いいぞ、取引に応じよう。何が望みだ?」
芹野 成海 :これでもって、残ってたヤコちゃんの秘密と水瀬さんの秘密を渡し
芹野 成海 :百目鬼の居所と兵糧丸一つをいただきたいです
鳴無色葉 :居所ぬいてなかった?
十九川ヤコ :ぬいてたね
芹野 成海 :あっ居所抜いてたわ
芹野 成海 :失礼神通丸と兵糧丸で!
GM :了解です。忍具いっぱい
system :[ 芹野 成海 ] 忍具 : 2 → 4
十徳鐚明 :「──ふうむ。司書くん……意外に考えていたな」煙草を胸元に仕舞う。
芹野 成海 :「意外とは心外ね」つい胸元に目が行きつつ、もう一本の煙草を指の上で回す。
芹野 成海 :「あれでも"日読"。ただのイカレじゃない」
芹野 成海 :「だから本当は渡すつもりなんてなかったんだけど、言った通り状況が変わった」
芹野 成海 :「預言書を狙う妖魔」
芹野 成海 :「それを止めようとする勢力がいる、というだけなら、バレると他の妖魔も動こうとするかも知れない」
芹野 成海 :「だが」
芹野 成海 :「狙おうとした妖魔が、実際にその勢力によって討ち果たされた──という情報も込みであれば」
芹野 成海 :「却って抑止力になる」
芹野 成海 :「百目鬼には、見せしめになってもらうわ」
芹野 成海 :回していた煙草を、彼女の方へ放る。
芹野 成海 :「それで二人分。代金としちゃ足るでしょ」
十徳鐚明 :「いかにも、比良坂が引きそうな謀だ」
十徳鐚明 :「ああ、悪く思うな──誉め言葉と受け取ってくれ」
十徳鐚明 :「なるほど、確かに持てる限りの力で叩くべきであるな」
十徳鐚明 :ひょいと手を出すと、煙草が握られていた。
十徳鐚明 :「交渉は成立だ──見積通り」
十徳鐚明 :「しかし、ああ、忠告してやろう。サービスでな」
十徳鐚明 :ぐ、と握ると、煙草が葉巻へ転じている。それを芹野さんに放る。
十徳鐚明 :「抑止力というのは──ガラスを背負うものにのみ働く力だ」
十徳鐚明 :「仮想敵ははっきりと見据えるべきだろう。水晶に映った像などではなく」
十徳鐚明 :「君自身の目と耳で得た情報で。得意だろう?」
芹野 成海 :「………」その葉巻を受け取りながら、苦い表情を浮かべる。
芹野 成海 :「それ、基本的に遠隔術通してやってる私に言うこと?」
芹野 成海 :「……はあ、まあ」
芹野 成海 :溜息をつき、スマートウォッチを覗く。
芹野 成海 :「ええと、大体こっちが南」
芹野 成海 :デジタルの針が指す方に身体を捩り、足元のビニール袋を漁る。
芹野 成海 :取り出したのは、メモ用紙と小さなコルクボード、それに画鋲。
芹野 成海 :一枚破りとったメモ用紙に人の形を描く、その四隅に格子模様を描く。
芹野 成海 :紙をコルクボードの上に据え、人型の左、右、下、上の順で画鋲を差していく。
芹野 成海 :『西東 北南にも 未申 戌亥丑寅 辰巳のがさん』
芹野 成海 :今しがた、探ってきた敵の在り処に呪を込め、呪歌を唱える。
芹野 成海 :これで情報判定したく……
芹野 成海 :判明してる居所にあれしたっていうことで罠術で
GM :どうぞ!
芹野 成海 :あっ百目鬼の秘密です!
芹野 成海 :SG>=5 (判定:罠術) (SG@12#2>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
芹野 成海 :ちょっと危ない
GM :よくやるわね
GM :では、百目鬼の【秘密】は公開情報になります。
GM :なぜなら……【エニグマ】だから
芹野 成海 :あっそうなの!?
十九川ヤコ :なにっ
百目鬼の【秘密】
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
二つ目の嬰児がひとり。一つ目の胎児がひとり。
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
エニグマ【暗黒の波動】解除判定:《毒術》
クライマックス戦闘で、ボスと同じプロットのキャラクター全員を目標に使用できる。目標に射撃戦ダメージ1点を与える。
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目
鳴無色葉 :こわいよ~~~
GM :解除判定は手番を使用せずにできます。
GM :レッツトライ!
鳴無色葉 :今いけるってことぉ!?
十九川ヤコ :あやった~~~!
水瀬 一理 :いけーー
芹野 成海 :やった毒術近い!
芹野 成海 :解除チャレンジします!
GM :かわりにこれが最後のチャンスだがな
GM :どうぞ!
芹野 成海 :SG>=6 (判定:罠術) (SG@12#2>=6) > 5[1,4] > 5 > 失敗
鳴無色葉 :芹野ーーーーー!!!!
芹野 成海 :じ……神通!
十九川ヤコ :冷たい心……
GM :あったよ!神通丸!
十九川ヤコ :でかした!
鳴無色葉 :もらっててよかった~~
system :[ 芹野 成海 ] 忍具 : 4 → 3
芹野 成海 :いい買い物したわ
芹野 成海 :2D6>=6 (判定:罠術) (2D6>=6) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
十九川ヤコ :草
鳴無色葉 :芹野!!!!!!!!!!!!!
芹野 成海 :!?!?
水瀬 一理 :符、いります?
GM :w
芹野 成海 :う、う~ん
芹野 成海 :自前の神通……で!
水瀬 一理 :おけ!
GM :あったよ!神通丸二個目!
system :[ 芹野 成海 ] 忍具 : 3 → 2
十九川ヤコ :でかした!でかした!
芹野 成海 :クソが!
芹野 成海 :SG>=6 (判定:罠術) (SG@12#2>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功
水瀬 一理 :やったーーー
鳴無色葉 :今度はやけに高いな
鳴無色葉 :でもやった~~!!!
十九川ヤコ :なななナイスゥ~~~!!
GM :解除成功ですね おめでとうございます
芹野 成海 :矩形波ダイスやめろ!!
GM :では演出に戻るとよいでしょう
芹野 成海 :その呪いを通じ、百目鬼の正体を掴むと同時──
芹野 成海 :コルクボードに貼り付けられた"呪符”が、黒く燻る。
芹野 成海 :「……!」
芹野 成海 :その紙の上の人型に、"瞼"が浮かび上がり──
芹野 成海 :しかし、その"瞼"が開くより先に、受け取ったばかりの葉巻をその表面にこすり付ける。
十徳鐚明 :「がっつくじゃないか。嬉しいな」
十徳鐚明 :「良い物を扱ってるだろう?」気にした様子もなく、けらけらと笑う。
芹野 成海 :いつの間にか火がついていた葉巻で『儀方』という字を焦がし書くと、メモ帳の呪符はただの紙に戻っている。
芹野 成海 :「チッ、大層いい品ね……!」
芹野 成海 :冷や汗を流しつつ舌打ちする。
十徳鐚明 :「さて、文特調」
芹野 成海 :「……あん?」
十徳鐚明 :「もう少し話していたかったが……どうやら目をつけられたな」
十徳鐚明 :「ここは”安全地帯”なのだ。どうあれ」
『車掌』 :鐚明の言葉と同時に、芹野さんが座っている椅子が、絡繰りのような人形に変形している。
芹野 成海 :「……うえっ!?」
『車掌』 :ごお、と風の音が響く。電車の窓が大きく開いている。
『車掌』 :絡繰りは四つの腕で両手足を掴み──リクライニングしつつ君を放り投げた。
GM :空中にいる。眼下に広がるのは、篠伏町だ。
十徳鐚明 :『また会おう』声が、遠のいていった。
芹野 成海 :「こ、この……!」咄嗟に掴んだ買い物袋を抱えながら、まっさかさまに落ちていく。
芹野 成海 :空中で懐からライターを取り出し──己のスーツに火をつける。
芹野 成海 :「『北方で 南を尅す鎮火祭 丸なる中は坎の水なり』!」
芹野 成海 :防火せの呪歌を唱えると、その火を消すように大量の水が現れ──
芹野 成海 :激突する地面との間でクッションとなる。
芹野 成海 :「……あ、あんのクソ商人……!」
芹野 成海 :所々焦げ、水浸しになったスーツ姿で天を睨み歯噛みする。
GM :芹野さんの前に、足を踏み出す者がいる。
土留キオリ :「……芹野さん? なぜ、空から……」
土留キオリ :物陰に寄りかかる様に立っていたが、心配そうに君を覗き込んでいた。
芹野 成海 :「……土留さん?」予想外の人物に、目を瞬かせる。
芹野 成海 :「ああ、これは……ちょっと、任務でね」
芹野 成海 :呪い返しを受けそうになって電車から投げ落とされたとは言いにくい。
土留キオリ :「そうですか……ふふ……苦労されて、いるのですね」
土留キオリ :「私は……彼の妖魔を追っていますが……」
土留キオリ :「比良坂からは待機を命じられた身……隠れつつ移動していました」
土留キオリ :「……また会えるとは、面白い偶然もあったものですね……」
土留キオリ :それでは、と会釈して、再び足を引きずって歩き出す。
芹野 成海 :「……待ちなさい」
芹野 成海 :「あのとき聞いたけど。もう一回聞くわ」
芹野 成海 :「土留さん。あなた、何を考えてる?」
土留キオリ :「私は比良坂の……いや」かぶりを振る。
土留キオリ :「そうですね、今や比良坂の命にも、反している……」
土留キオリ :「妖魔に屈し、巫女を危険に晒しました……」
土留キオリ :「最早……私には何も残っていません。ただ一つ、磨いた力を除いては」
土留キオリ :「ならば……成し遂げます。私が傷つけてしまった、桐壺イトマを……」
土留キオリ :「私の友人を、害するものを、討ちます」
芹野 成海 :訥々と語られる言葉を聞き、はあ、と溜息をつく。
芹野 成海 :「……真面目なのはいいことだと思うけど」
芹野 成海 :「いくらなんでも突っ走りすぎよ」
土留キオリ :「そうでしょうか……」
土留キオリ :「これしか、知りませんので」
芹野 成海 :「自分の不始末を返済しようって気持ちは分かるし」
芹野 成海 :「自分の大事なもののために戦うってのも……」
芹野 成海 :「まあ、アンタくらいまで突き抜けはしないけど、人並みには分かるわ」
芹野 成海 :「だが、それで周りが見えなくなってたら、却って別の不始末をやらかすことになるわよ」
芹野 成海 :キオリさんに、イトマさんの秘密を渡します。
GM :了解です。
桐壺 イトマの【秘密】
桐壺イトマの正体は、預言書を漫画の形で書き記し、年に一度の大型同人即売会で頒布している、“画狂巫女”である。
しかし、現在スランプに陥っており、描くべき未来が乱れて思い浮かばないのだという。
いま彼女が探しているのは、幼い頃、彼女の作品の最初のファンになってくれた女性だ。その人物と出会い初心を取り戻せば、迷いを晴らせると信じている。
桐壺イトマの【本当の使命】は、自分の最初のファンに再開することだ。
この【秘密】の持ち主は、クライマックスフェイズ終了時に生存していれば、プライズ「生原稿」を獲得する。そのとき、このプライズを受け渡すことも可能である。
土留キオリ :「これは……」
芹野 成海 :「醜女衆所属、土留キオリ」
芹野 成海 :「アンタの任務は、桐壺イトマの護衛であり──」
芹野 成海 :「その任務の、アンタ自身の感情を抜きにした、比良坂としての本義は」
芹野 成海 :「"画狂巫女"の描く予言を守るためでしょう」
芹野 成海 :「……あのコミュ障、スランプだそうじゃない」
芹野 成海 :「それを抜け出すために、初心を取り戻すらしいわね」
芹野 成海 :「アンタが『責任とって』百目鬼と相討ちになったとして」
芹野 成海 :「巫女はスランプを抜け出せなくなるかもしれない」
芹野 成海 :「その『責任』、アンタに取れるの?」
土留キオリ :「……う、く」
土留キオリ :「もう……私はあの頃と、違うというのに」
土留キオリ :「名前も……顔も捨てて……ただイトマを、支えられれば良いと……」
芹野 成海 :「だったらその任を果たしなさい」
芹野 成海 :「支えられればいいのなら支えればいいでしょ。慙愧からも責任からも逃げず、支えなさいよ」
芹野 成海 :「イタチ──鳴無が言ってたわ。桐壺イトマは、土留キオリを信頼しているって」
芹野 成海 :「アイツはバカだけど、その辺の機微については私よりか上よ」
芹野 成海 :「巫女が寝込んでる隙に勝手に特攻して死ぬのが、『桐壺イトマが信頼する土留キオリ』の姿なわけ?」
土留キオリ :「……」首を横に振る。
土留キオリ :「私が愛する……イトマの作品なら、そんなキャラクターは、いません」
土留キオリ :「……ああ。全て投げうったつもりだったのに……また、読みたくなってしまいました」
土留キオリ :天を仰ぎ見る。
土留キオリ :「……ホテルに戻ります。無罪放免、とはいきませんが……」
土留キオリ :「少しでも……できることは、します」
土留キオリ :振り返り、歩みを進めていく。不調はそのままだが、どこか足取りには確かなものがあった。
土留キオリ :「……芹野さん、あなたと鳴無さんに、依頼することになったのは……」
土留キオリ :「運が、良かったのでしょうね」
土留キオリ :「……ありがとうございました。彼女にも、お伝えください……」
芹野 成海 :「ふん」
芹野 成海 :「自分で伝えなさい」
土留キオリ :立ち止まり、頷いてから、去っていく。
GM :====
GM :【第三サイクル:マスターシーン】
GM :クライマックス直前の対話シーンです。
GM :ST シーン表(10) > 大きな風が吹き荒ぶ。髪の毛や衣服が大きく揺れる。何かが起こりそうな予感……
GM :PCは全員希望があれば登場可能です。
鳴無色葉 :でたいでたい!
GM :NPCは登場しません。
水瀬 一理 :出たいです
芹野 成海 :出ます!
十九川ヤコ :出ます!
GM :では
GM :====
GM :──篠伏・百紋浜。
GM :美しい風紋が特徴の砂浜である。
GM :観光資源であるはずなのだが、ここに人はいない。
GM :百目鬼の居所を追ったあなたたちは、人払いが為されている、この砂浜に辿り着いたのだった。
鳴無色葉 :「銀閣寺と新京極と歌舞伎町と海がある街、よくばりすぎじゃないか?」
鳴無色葉 :「やっぱり夢か……」
芹野 成海 :「夢じゃねーのよ、信じがたいことに」
芹野 成海 :意味もなく舌打ちを一つ。スーツが生乾きでかなり気持ち悪い。
十九川ヤコ :「オリエンタリティに溢れてる。嫌いじゃねーぜ、あーしは」
十九川ヤコ :かちゃかちゃ、と腰のニ刀を揺らして笑う。
水瀬 一理 :「夢じゃないんで、これから苦労するんですよねえ」
水瀬 一理 :ばさばさと長いふたつ結びの髪と、コートの裾を風にはためかせている。
鳴無色葉 :「髪邪魔そうだなミッチ」
鳴無色葉 :「切っておいてよかったかもしれん。ククク」
水瀬 一理 :「はい! とても邪魔ですが」
水瀬 一理 :「こうじゃないと落ち着かないんですよねえ」
水瀬 一理 :顔にめちゃくちゃに髪が当たっている。
十九川ヤコ :「当方カットに自信あります」
十九川ヤコ :ちゃき、と"ニ色乞"の鯉口を僅かに切る。
水瀬 一理 :「あ、ダメですよ。ダメダメ」
水瀬 一理 :「斬るのは妖魔だけにね」
鳴無色葉 :「その刀で髪切られたくない……」
十九川ヤコ :「純粋なるヒトならともかくイタチっちだとな」
十九川ヤコ :「特攻入っかも……」
鳴無色葉 :「やめろ!こわすぎる」
鳴無色葉 :「というか妖魔じゃないわ!」
芹野 成海 :「そもそも人でも刀で髪切られたくねーわよ」
十九川ヤコ :「やや残念」
芹野 成海 :「……ああ、そうだ」
芹野 成海 :手に提げているビニール袋から一本の栄養ドリンクを取り出す。
鳴無色葉 :「お前栄養ドリンクめちゃくちゃ似合うな」
芹野 成海 :「全然嬉しくねーわね……!」
芹野 成海 :「ちょっと持ってなさい」その栄養ドリンクを十九川ヤコへ渡す。
十九川ヤコ :「おっ、とと」危なげにドリンクを掴んで。
芹野 成海 :そのドリンクを見据え、親指と人差し指で丸を作り、両手の残りの指を合わせて印を結ぶ。
芹野 成海 :「『をんろけいじんばらきりくそわか』」
芹野 成海 :「『具一切功徳慈眼視衆生福聚海無量是故応頂礼』」
芹野 成海 :「『南無天満大自在天神』、……」
芹野 成海 :「……『
芹野 成海 :ちょっと言い淀みつつ、彼女の流儀に合わせて呪句を唱える。
芹野 成海 :「さっきの詫びよ」
芹野 成海 :ヤコちゃんに兵糧丸をひとつ渡します。
十九川ヤコ :ありがたく!!
system :[ 十九川ヤコ ] 忍具 : 2 → 3
system :[ 芹野 成海 ] 忍具 : 2 → 1
十九川ヤコ :「………ずりーよなー、せりのん」
十九川ヤコ :気恥ずかしそうに頬をかいて。
十九川ヤコ :「冗談交じりで文句のひとつでも言ってやろっかな、とか思ってたケド」
十九川ヤコ :「ふふふ。こんなんされたら、何にも言えねーじゃん」
鳴無色葉 :「お?何だ今の。聞きなれん呪文だのお、聞いたことあるような気がするんだが」
鳴無色葉 :「もう一回唱えてくれんか?最後だけでいいから。のう!」
芹野 成海 :「アンタ今寝てねーでしょ! そこのギャルに言わせなさい!」
水瀬 一理 :「皆さん記憶力がよろしいなあ。私、書いたものじゃないとなかなか」
水瀬 一理 :言いながらくつくつ笑っている。
鳴無色葉 :「いやあ、全然覚えてないなぁ?なんだったか?頼むにしても覚えてないと頼めんからなぁ」
鳴無色葉 :「ちょっと頼みたいからもう一回言ってくれるか?」
十九川ヤコ :「あーしも一緒に言ってあげよっか?」
芹野 成海 :「うるせーのよ! 言わせようとすんな!」
水瀬 一理 :「自分から言ったから価値があるってやつですね」
水瀬 一理 :「さっきのをしっかりと覚えておきましょー」
鳴無色葉 :「クク……そうだな。なかなか忘れられそうにない」
鳴無色葉 :「困ったことになぁ」笑っている。
十九川ヤコ :「はは。心配せずとも」
十九川ヤコ :「今日は、忘れられねえ夜になるぜ」
水瀬 一理 :「忘れないでいられる人は、幸いだ」
水瀬 一理 :砂を軽く蹴って。
水瀬 一理 :「私もそうありたいですね」
鳴無色葉 :「……さて、どうかなぁ」
水瀬 一理 :「忘れないために、人は書を作るわけですからね」
水瀬 一理 :「記して、書き留めて、イトマさんみたいに」
水瀬 一理 :「私の職場はそういうものだらけなのでね」
鳴無色葉 :「……そうだな」
鳴無色葉 :「そうやって記して残す者も尊いと思うし……」
鳴無色葉 :「己を守るために忘れることも悪くはないだろう」
鳴無色葉 :「……だが、今は自分の意に反して全て忘れさせられようとしている者がいる」
鳴無色葉 :「救ってやらねばならんなぁ」
水瀬 一理 :「そうですね。私からすれば寄り道だけれども」とんとん、と自分の頭を軽く小突いてから。
水瀬 一理 :「価値のある寄り道だ」
鳴無色葉 :「クク。最短こそがいつもいいとは限らんからな?」
十九川ヤコ :「へへ。最適な距離を行くのが、あーしの忍道だってばよ」
芹野 成海 :「私にとっちゃ、寄り道してなんとか見つけた道だからね」
鳴無色葉 :「納得はできたか?」
芹野 成海 :「別の方向にね」
十九川ヤコ :「着く先は同じかもだぜ」
十九川ヤコ :「さあて、んじゃまあ」
十九川ヤコ :「行きますか、鬼退治」
水瀬 一理 :「犬猿雉なら雉がいいですね。飛ぶので」
鳴無色葉 :「飛ぶのが好きなのか?」
水瀬 一理 :「飛ぶのも飛ばすのも」紙飛行機を飛ばす手真似をする。
鳴無色葉 :「なるほどな。じゃあ我は桃でもやるか」
水瀬 一理 :「予想外のキャスティング」
十九川ヤコ :「あーし、ギャルな!」
芹野 成海 :「メチャクチャにもほどがあるでしょ……!」
鳴無色葉 :「いいじゃないか、現代なんだし。ギャルとキジと桃で鬼退治したって」
鳴無色葉 :「お前は何が良い?」
芹野 成海 :「逆になんでそのラインナップの中でキジはキジなのよ……!」
水瀬 一理 :「先に真面目にやると損をするんですよ、芹野さん」厳粛な顔で。
芹野 成海 :「含蓄ある忠告ありがてーわね……!」
鳴無色葉 :「ミッチも派手なキジにしよう。七色に光るような」
十九川ヤコ :「あっ。ラメ持ってるよ。あーし」
水瀬 一理 :「わあ、余計目立ちそうですね」
水瀬 一理 :「人混みで楽に動けそうで嬉しいです!」
鳴無色葉 :「というか、セミ子は我の係なんだから桃持ち係だろ」
芹野 成海 :「だから係りじゃねーっての……!」
芹野 成海 :「あ~じゃあ、あれ、川。川でいいわ」
鳴無色葉 :「川?川が好きなのか?」
芹野 成海 :「好きではねーわよ別に! アンタが桃とか言うからでしょうが!」
鳴無色葉 :「……くくく、やっぱり我の係だという自覚があるじゃないか!」
水瀬 一理 :「川、いいですねー。そのうち海に着くし」波をじっと見て。
水瀬 一理 :「着いたら、さて、やっぱりまた鬼退治です」
水瀬 一理 :「行きましょっか」
鳴無色葉 :「そうだな。ギャルと桃とキジと川で」
十九川ヤコ :「川の一字を背負う者としてもな」
芹野 成海 :「ああ、そういやアンタ十九川だったわね……」
十九川ヤコ :「好きではねー、って言われたときちょっとショックだった」
鳴無色葉 :「セミ子はあれだから。ツンデレ」
十九川ヤコ :「知ってる」
十九川ヤコ :冗談めかして笑って、大刀の柄に手をかける。
十九川ヤコ :これから妖魔と、命の張り合いをするというのに。
十九川ヤコ :「(はは。初めてかもな、こんなの)」
十九川ヤコ :冷え切っていたはずの、胸の中の想いが。
十九川ヤコ :彼ら彼女らと言葉を交わす度、その温かみを増していく。
十九川ヤコ :「"百目鬼"、なにするものぞ」
十九川ヤコ :「こちとら、百人力だぜ」
GM :====
GM :第三サイクルを終了します。
GM :サイクルの終了時、解除判定をどうぞ。
十九川ヤコ :はあい
十九川ヤコ :マヒの変調の回復判定を行いたいとおもいます!
GM :どうぞ~ 《身体操術》ですね
十九川ヤコ :持ってるぜ~!
十九川ヤコ :2D6>=5 (判定:身体操術) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
十九川ヤコ :回復!
GM :お見事!
鳴無色葉 :やったね!
GM :メインフェイズを終了します。
GM :====
GM :クライマックスフェイズを開始します。
GM :====
GM :肌に冷気が触れる。夜の影から届いた潮風が、あなたたちを撫でる。
GM :波の音に、混じる声がある。
GM :かぼそい鳴き声のようなそれは、赤子のものだった。
GM :『うやぁ……ぎゃあ……』
GM :『うぁああぁん……』
GM :一つは、波間から姿を現す。
百目鬼・嬰児 :二つの眼球を浮かべた、髑髏頭の赤子。
GM :一つは、砂浜から殻を割るようにまろび出てくる。
百目鬼・水児 :一つの眼球を抱えた、青黒い発生児。
GM :三つの眼球が、喚いていた。
GM :あなたたちを、非難しているのか。
GM :あるいは、血に飢えているのか。
GM :それとも──見えない未来が、恐ろしいのか。
GM :『うわああああん……』
GM :====
GM :エネミーを公開します。
「百目鬼・嬰児」「百目鬼・水児」の二体が戦闘に参加します。
GM :百目鬼・嬰児
GM :百目鬼・嬰児は生命力14点。奥義を3つ所持しています。
GM :百目鬼・水児
GM :百目鬼・水児は生命力6点。奥義を1つ所持しています。
GM :戦闘終了条件はすべてのエネミーの撃破です。
GM :芹野さんはクライマックスに登場させる従者を宣言してください。
GM :そのうえで、質問はありますか?
芹野 成海 :え~ちょっと考えさせてください……
GM :アイヨ~
GM :そうそう、百目鬼・嬰児は、土留キオリが獲得していた奥義情報を獲得しています。
鳴無色葉 :すな~~!
芹野 成海 :するな! 帰れ!
十九川ヤコ :エッチな赤ちゃんがよ
GM :質問はありますか~
鳴無色葉 :やばすぎて何がわからないのかが分からないが大丈夫だろう
十九川ヤコ :だいじょびかな~
水瀬 一理 :まあやりながらやっていきます、大丈夫
GM :了解です。やっていきまっしょい
鳴無色葉 :芹野さんは大丈夫かな
鳴無色葉 :従者も含めて
GM :大丈夫かな~?
芹野 成海 :従者は……今は出さない!
十九川ヤコ :ようゆうた!
水瀬 一理 :あ、ひとつ質問が出ました。芹野さんが奥義破りできるかもしれない百目鬼の奥義ですが、どちらのものかは現状わかりますか?
GM :百目鬼・嬰児のものです。
十九川ヤコ :3つのうちの1つかあ~
水瀬 一理 :了解です。ありがとうございます
GM :他になければ、開始しましょうか
GM :====
【第一ラウンド】
GM :プロット時宣言あればどうぞ。
百目鬼・嬰児 :【奈落】を使用します。
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
十九川ヤコ :やめろ~~~~!
水瀬 一理 :ぐえ-
鳴無色葉 :プロットなし!奈落やめろ
十九川ヤコ :プロOK!
芹野 成海 :なし! 成功するな!
水瀬 一理 :OK!
百目鬼・嬰児 :成功。「奈落」のプロットを行い、同じプロットになった人は《掘削術》の判定に失敗すると、逆凪になります。
GM :エネミーのプロットは嬰児→水児→【奈落】の順で公開します。
GM :ではOKかな
鳴無色葉 :プロットOK!!
芹野 成海 :OK!
十九川ヤコ :OK!
水瀬 一理 :OK
GM :はい
GM :カウントダウンでいくよ~
GM :3
GM :2
GM :1
GM :0
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
system :[ 水瀬 一理 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
○戦場:平地
<プロット6>
(百目鬼・嬰児)
<プロット5>
(芹野、【奈落】)
<プロット3>
(水瀬、百目鬼・水児)
<プロット2>
(ヤコ、色葉)
GM :芹野さんは《掘削術》の判定をどうぞ
芹野 成海 :SG#5>=10 (SG@12#5>=10) > 10[4,6] > 10 > 成功
芹野 成海 :ウオーッ
GM :やるやん……
水瀬 一理 :かっこいい!
十九川ヤコ :さすが
鳴無色葉 :ナイスぅ!
百目鬼・嬰児 :全員のプロット公開時、【八樽】を使用。
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
十九川ヤコ :やめ……やめろ!
鳴無色葉 :やめろ~~~!!
水瀬 一理 :めっ
百目鬼・嬰児 :成功。嬰児以外全員すべての判定にマイナス1ですね
芹野 成海 :するな!
百目鬼・嬰児 :ばぶ
GM :ではプロット6、嬰児参ります
百目鬼・嬰児 :【外縛陣】。対象はPC全員と、百目鬼・水児。
百目鬼・嬰児 :判定は【街透】の効果でファンブル値-1。
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 5[2,3] > 5 > 失敗
百目鬼・嬰児 :はい。
十九川ヤコ :ワハハ
鳴無色葉 :やったーーー!!!!!
芹野 成海 :-1してなおという訳でね
水瀬 一理 :おつかれさまです!!
百目鬼・嬰児 :では……神通丸
芹野 成海 :するな!
鳴無色葉 :つかうなーーー!!!
十九川ヤコ :ぎゃぴ~~~!
水瀬 一理 :ぎえー
百目鬼・嬰児 :ばぶ
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 7[1,6] > 7 > 成功
百目鬼・嬰児 :成功。ちなみに嬰児の忍具はこれで打ち止めだよ
水瀬 一理 :符、使う?
十九川ヤコ :赤ちゃんだもんね
鳴無色葉 :教えてくれてありがとうございます(憤怒)
十九川ヤコ :う~~ん まだ大丈夫なんちゃうか……?
水瀬 一理 :おけ
芹野 成海 :あ、一個なんだ
百目鬼・嬰児 :いいかな? では回避は《傀儡の術》でどうぞ。
鳴無色葉 :回避しましゅ!近いけどマイナスいたいよ~
百目鬼・水児 :水児は回避を放棄します。
鳴無色葉 :2D6-1>=6 (判定:九ノ一の術) (2D6-1>=6) > 7[2,5]-1 > 6 > 成功
十九川ヤコ :足掻け!
鳴無色葉 :はあはあ成功
十九川ヤコ :2D6-1>=6 (判定:九ノ一の術) (2D6-1>=6) > 8[3,5]-1 > 7 > 成功
水瀬 一理 :回避。-1かあ
十九川ヤコ :成功!”
水瀬 一理 :2D6-1>=6 (判定:流言の術) (2D6-1>=6) > 10[4,6]-1 > 9 > 成功
芹野 成海 :SG#5>=5 (判定:傀儡の術) (SG@12#5>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
水瀬 一理 :うすうす
芹野 成海 :altu
十九川ヤコ :ウハハ
鳴無色葉 :みんな成功!
GM :避けますね~
芹野 成海 :あっ-1してなかったけど修正はF値には架からないから成功……?
GM :ファンブルは出目依存だから大丈夫
鳴無色葉 :ファンブルは純粋な出目でしたよね?たしか
芹野 成海 :ありがとうございます! 何とか避けた
百目鬼・水児 :WT 変調表(2) > マヒ:修得済み特技がランダムに1つ使用不能になる。1サイクルの終了時に、《身体操術》で成功するとこの効果は無効化される。
百目鬼・水児 :1d6 (1D6) > 1
百目鬼・水児 :《水術》消えちゃった
十九川ヤコ :黒雨使えないねえ!
百目鬼・水児 :いや~ん
水瀬 一理 :うおおお
芹野 成海 :あっ本当だ
GM :プロット6は以上。プロット5どうぞ
芹野 成海 :行動開始前、草二人が【彷徨】使います
GM :おお どうぞ
草1 :SG>=5 (判定:潜伏術) (SG@12#2>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
草2 :SG>=5 (判定:潜伏術) (SG@12#2>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
芹野 成海 :出目高いなお前ら……
芹野 成海 :プロット1に草が二人出現します
○戦場:平地
<プロット6>
(百目鬼・嬰児)
<プロット5>
(芹野)
<プロット3>
(水瀬、百目鬼・水児)
<プロット2>
(ヤコ、色葉)
<プロット1>
(草1、草2)
GM :いったいどこから……
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを2 に変更しました。
芹野 成海 :はあはあお待たせしました
GM :いえいえ
芹野 成海 :行動ですが、まず奥義使用します
芹野 成海 :【爰もたかまがはらなれば】、指定特技は死霊術
芹野 成海 :効果は追加忍法、禁術を使用します
GM :では嬰児が奥義破り。
GM :目標値はプロットの関係で6ですね。
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 4[1,3] > 4 > 失敗
十九川ヤコ :あっGM
十九川ヤコ :死霊術もってるの
十九川ヤコ :水児じゃない?
鳴無色葉 :どのみち失敗ニャン!
百目鬼・嬰児 :嬰児は【百眼】あるから、奥義破りに+2なのだ
十九川ヤコ :あ~~~なるほど! りかいをえました
水瀬 一理 :こわー
百目鬼・嬰児 :どのみち逆凪ばぶ
芹野 成海 :あっ失敗しとる
鳴無色葉 :目捨てろ~~!
百目鬼・嬰児 :追加忍法どうぞ~
芹野 成海 :お待たせしました、【禁術】でもって【奈落】を指定します
GM :判定どうぞ~
芹野 成海 :だがこれから振らなきゃいけないんだよな
芹野 成海 :SG#5>=5 (判定:死霊術) (SG@12#5>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
芹野 成海 :よし!!
十九川ヤコ :はーさすが!
GM :お見事。
水瀬 一理 :やったやった
鳴無色葉 :さすが追加忍法中毒!
芹野 成海 :で、本行動
GM :うおーこい
芹野 成海 :百目鬼・水児に【戦駒】で攻撃
百目鬼・水児 :こっちか……
芹野 成海 :あっさっきまた-1忘れてたけどそれでも成功なので勘弁してください!
百目鬼・水児 :いいよ
芹野 成海 :今のタイミングだとまだエイジくん凪じゃないから……
芹野 成海 :振ります
芹野 成海 :SG#5>=5 (判定:経済力) (SG@12#5>=5) > 5[2,3] > 5 > ファンブル
芹野 成海 :????
十九川ヤコ :あっ…
鳴無色葉 :芹野……
芹野 成海 :神通は……ないぞ!
水瀬 一理 :符がお入り用の時は言ってください
百目鬼・嬰児 :さっきほしかったな
十九川ヤコ :火力4くらいでるよね
芹野 成海 :符……符……
芹野 成海 :いやでも……これ貰っても……大丈夫ですか!?
鳴無色葉 :私がスペりまくって稼ぐ予定だからヘーキヘーキ(楽観)
十九川ヤコ :なるほどね
GM :使うのはささささんだし
鳴無色葉 :そうね、ささささん判断で
水瀬 一理 :私はまあ、買ったやつなので見えてるし、使うのはいいんですが
水瀬 一理 :話しました結果、遁甲符投げたいと思います
system :[ 水瀬一理 ] 忍具 : 3 → 2
GM :きゃぁ~~
芹野 成海 :ありがとうございます……!
GM :振り直しどうぞ
芹野 成海 :頼む!!
芹野 成海 :SG#5>=5 (判定:経済力) (SG@12#5>=5) > 4[2,2] > 4 > ファンブル
十九川ヤコ :ギャ!
鳴無色葉 :芹野!!!!!
GM :ふふっ
芹野 成海 :??????
水瀬 一理 :そういうこともあります
水瀬 一理 :大丈夫
芹野 成海 :なんでえ!?
水瀬 一理 :がんばろ
鳴無色葉 :まあたくさんダイスふってるからね……
鳴無色葉 :彷徨で
芹野 成海 :彷徨の出目無駄にたけーんだよ!!
百目鬼・水児 :たすかったぁ
芹野 成海 :これ以上できることないので凪です……
GM :ではプロット3ですね
GM :1d100を振ってね
水瀬 一理 :1d100 (1D100) > 88
百目鬼・水児 :1d100 (1D100) > 52
GM :水瀬さんからどうぞ
水瀬 一理 :はい、【凶手】【雀蜂】使用します。対象は水児。
百目鬼・水児 :なぜ……?
水瀬 一理 :いるし……
GM :判定どうぞ。
水瀬 一理 :まず【凶手】指定特技は骨法術。-1修正か
水瀬 一理 :2D6-1>=5 (判定:骨法術) (2D6-1>=5) > 10[5,5]-1 > 9 > 成功
水瀬 一理 :うし、次の命中のスペシャル値が2下がります
GM :きゃぁ~~
水瀬 一理 :で、【雀蜂】指定特技は人脈。-1なんだけど
水瀬 一理 :どちらか感情修正いただけると安心?
鳴無色葉 :ではあげます!
鳴無色葉 :+1!
水瀬 一理 :ありがとうございますーーー!
十九川ヤコ :あーしはじゃあ待機しとこ!
十九川ヤコ :回避でひつようになるかもだもんね
水瀬 一理 :では判定
水瀬 一理 :2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
十九川ヤコ :スペ!
鳴無色葉 :うおーーー!!
水瀬 一理 :スペシャルでございます
芹野 成海 :スペ!!
GM :スぺかあ
GM :流石に……さすがにね
鳴無色葉 :なにっ
十九川ヤコ :なんだぁ?
芹野 成海 :諦めろ!
百目鬼・嬰児 :『視色経典儀』。判定妨害です。6を1に
十九川ヤコ :ゲェ~~ッ
鳴無色葉 :判定妨害だとぉ~~!?
水瀬 一理 :なるほど
芹野 成海 :妨害するな!
百目鬼・嬰児 :ばぶう
水瀬 一理 :これ、ここから振り直しはできないですよね
鳴無色葉 :忍具がないとダメかな?
GM :忍具で振り直しできます!
十九川ヤコ :えっそうなんだ……
GM :そうだよ
水瀬 一理 :そうなんだ
鳴無色葉 :ちなみに指定特技はなにかしら!
鳴無色葉 :判定妨害の!
百目鬼・嬰児 :あっと、《盗聴術》です
鳴無色葉 :ありがとうございます!
十九川ヤコ :了解!
水瀬 一理 :わかりました。特に対応なしで!
百目鬼・水児 :では水児のターン。
百目鬼・水児 :【動員】を使用します。
百目鬼・水児 :2d6-1>=5 (2D6-1>=5) > 8[3,5]-1 > 7 > 成功
十九川ヤコ :やめろ~~~~!!!
百目鬼・水児 :成功。戦場を雑踏に。
鳴無色葉 :やや~~~!!
芹野 成海 :動員するな!
水瀬 一理 :うわ
百目鬼・水児 :ラウンド終了時に《罠術》で判定して失敗すると、故障になるよ。
百目鬼・水児 :攻撃のかわりに使用なので、以上。
GM :プロット2、1d100どうぞ。
鳴無色葉 :1d100 (1D100) > 14
十九川ヤコ :1d100 (1D100) > 33
GM :十九川さんから。
十九川ヤコ :ウス
十九川ヤコ :まず【陽炎】。
十九川ヤコ :2d6-1>=5 (2D6-1>=5) > 5[1,4]-1 > 4 > 失敗
十九川ヤコ :ハハッ
十九川ヤコ :凪ではないぜ。
鳴無色葉 :逆凪じゃないから……(震え声)
百目鬼・嬰児 :【八樽】が効いてますねえ 巫女からもらってきた
十九川ヤコ :ってなると~【集団戦攻撃】のほうがいいかな。
十九川ヤコ :対象は水児。
水瀬 一理 :感情修正いりますか
十九川ヤコ :くだち!
水瀬 一理 :あげる!+1
十九川ヤコ :やった~!振ります!
十九川ヤコ :2d6>=5 (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
鳴無色葉 :良い出目!
水瀬 一理 :えらい!
芹野 成海 :おっ高い!
十九川ヤコ :おしいぜ。指定特技は《九ノ一の術》!
百目鬼・水児 :ひどいことする
百目鬼・水児 :遠すぎるな 判定放棄します
system :[ 草1 ] HP : 0 → 1
十九川ヤコ :了解!集団戦攻撃1と【降魔】【後の先】の射撃戦2ダメですね。
百目鬼・水児 :変調は受けた側がふろっか
鳴無色葉 :なるほど 戦国です?
十九川ヤコ :えーと
十九川ヤコ :そうだね。戦国にしよっかな
百目鬼・水児 :隠忍の血統の忍法も妖魔忍法も水児は修得してないから、【降魔】はのらないですね
十九川ヤコ :エッマジか
十九川ヤコ :そんなに妖魔っぽいのに!
鳴無色葉 :こんなに妖魔なのに
芹野 成海 :コイツこの風体で人間のつもりか!?
百目鬼・水児 :ばぶ
水瀬 一理 :おのれ
芹野 成海 :ばぶとも言わない発達段階だろ
百目鬼・水児 :じゃあ戦国変調表振るね
十九川ヤコ :どうじょ!
百目鬼・水児 :GWT 戦国変調表(2) > 火達磨:ファンブル値が1上昇し、ファンブル時に1点の近接ダメージを受ける。シーン終了時に無効化。
百目鬼・水児 :ぎょええええ
水瀬 一理 :よっしゃー!
十九川ヤコ :ワハハ
鳴無色葉 :おっ火だるま!
百目鬼・水児 :やめてくれ……
芹野 成海 :良いの来たな!
百目鬼・水児 :雑踏なんですけお……
十九川ヤコ :雑踏もでファンブル値は+2だぜ~!赤ちゃん!
水瀬 一理 :貴様が選んだ戦場だ
芹野 成海 :F値+2恐ろしいな
百目鬼・水児 :ひどいことしますね 未発生児に
鳴無色葉 :ひどいとおもうならおうちで寝ててね
system :[ 百目鬼・水児 ] 生命点 : 6 → 5
百目鬼・水児 :【後の先】で1点。
十九川ヤコ :手番おわり。
GM :鳴無さんどうぞ。
鳴無色葉 :はい!
鳴無色葉 :【改霊】と奥義クリティカルヒットを水児に!
百目鬼・水児 :ばっかもーん!
十九川ヤコ :感情修正どうぞ。+1じゃ。
鳴無色葉 :あっほんとぉ?
鳴無色葉 :罠の判定につかってもらえるとありがたいかなっておもってた
十九川ヤコ :あっなるほどね。とっとくか
鳴無色葉 :ありがと~~~!!
GM :判定どうぞ。
鳴無色葉 :【改霊】から。呼ぶのは【凶手】!
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:医術) (2D6>=5) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
十九川ヤコ :!?
GM :うわっ
水瀬 一理 :ここで
鳴無色葉 :判定値-1だけど関係なく、下げるまでもなくスペっちゃうんだよね。
鳴無色葉 :じゃあ今使う予定の生命点を相殺!
十九川ヤコ :忍具が……増えるじゃねえか!
百目鬼・水児 :ふええ……強すぎる……
GM :【神咒】で忍具も増えるね
鳴無色葉 :遁甲符を獲得!
鳴無色葉 :そしてクリティカルヒットだぜ!
system :[ 鳴無色葉 ] 忍具 : 1 → 2
百目鬼・水児 :ぎゃあ~!
百目鬼・水児 :どうしようもねえ! 残り1点です
鳴無色葉 :奥義『鎌鼬の音色』/クリティカルヒット/指定特技は呪術。
system :[ 百目鬼・水児 ] 生命点 : 5 → 1
鳴無色葉 :あれっ絶対防御こないんだ!?
百目鬼・水児 :妖魔なので特技は潰れない
鳴無色葉 :やった~~!
鳴無色葉 :くそ~~!
鳴無色葉 :降魔もとおせ!
百目鬼・水児 :忍法の効果に従っただけだから
十九川ヤコ :裁定にも穴はあるんだよな……
GM :ではプロット2は終了。
GM :プロ1の人たちは何かします?自決?
鳴無色葉 :suna
草1 :攻撃できないので、特に何もしません
草2 :同じく
GM :では第一ラウンド終了。
GM :百目鬼・水児以外のキャラクターは《罠術》で判定をどうぞ。
十九川ヤコ :ウギャ~~~~~~~
system :[ GM ] がダイスシンボルを2 に変更しました。
十九川ヤコ :2D6-1>=9 (判定:兵糧術) (2D6-1>=9) > 3[1,2]-1 > 2 > 失敗
十九川ヤコ :無!
百目鬼・嬰児 :逆凪で失敗
芹野 成海 :凪なので……
鳴無色葉 :私ってもう修正とばしたっけ とばしたよね
水瀬 一理 :2D6-1>=6 (判定:調査術) (2D6-1>=6) > 6[1,5]-1 > 5 > 失敗
水瀬 一理 :ぎゃ
鳴無色葉 :2D6>=7 (判定:医術) (2D6>=7) > 8[2,6] > 8 > 成功
鳴無色葉 :はあはあ
十九川ヤコ :ナイス
鳴無色葉 :あっ-1わすれた。でも成功!
芹野 成海 :神呪型が成功してくれてよかった……!
十九川ヤコ :あっ感情飛ばせばよかったね 成功してるからヨシ!
水瀬 一理 :うおーースペるぞ!
百目鬼・水児 :では嬰児、芹野さん、十九川さん、水瀬さんは故障です
鳴無色葉 :心は共にある
十九川ヤコ :グェ~ッ!
百目鬼・水児 :忍具が使えなくなったよ たいへんだね
GM :====
百目鬼・嬰児 :『ふぎゃ、ふぎゃあ』
百目鬼・嬰児 :赤子は泣いている。無垢な様にも、悪意に塗れているようにも見える。
百目鬼・嬰児 :赤く大きな眼球が、あなたたちをじろりと視た。
百目鬼・嬰児 :そのとき、四肢が操られるような感覚が走る。百目鬼を傷つけることへの忌避感が、ぐらり沸き上がる。
鳴無色葉 :「は――にらめっこはあとでな」
鳴無色葉 :冷や汗を流しながらもにらみ返すことで己を保つ。
水瀬 一理 :ふつり、と長い髪を数本抜き、風に飛ばす。
水瀬 一理 :その小さな痛みで、己の心を微かに操り、正気を保った。
芹野 成海 :「……!」咄嗟に胸ポケットから三色ボールペンを取り出し、赤で空に向かって"鬼"という字を二つ書く。
芹野 成海 :空の二字が歪むように消え、それとともに手足の自由を取り戻す。
十九川ヤコ :「普告九天、乾羅答那」呪いに対抗する文言。
十九川ヤコ :己が意に反するように動く四肢の動きがぴたりと止まる。
芹野 成海 :「……チッ、想像以上に厄介ね」
芹野 成海 :「『堀の井の たまらぬ水に浪たちて 影も形もなき人かくむ』」
芹野 成海 :呪歌を唱え、ポケットから取り出した五円玉とチロルチョコを異形の嬰児へ投げつける。
芹野 成海 :本来は、幣物を捧げて死霊を鎮める呪法。
芹野 成海 :供物には粗末過ぎるはずのそれらが、芹野の術式を通し、極大の幣として妖魔の行動を縛る。
百目鬼・嬰児 :自らを囲む篭を観察して、ふるふると震える。
百目鬼・嬰児 :『ふぎゃあ』
百目鬼・水児 :泣き声に応えるように、もう一体の胎児がくるくると回る。
百目鬼・水児 :空間にどろりとした存在感が生まれていく。
百目鬼・水児 :それはあなた達を撫でる。まるで慈しむように、見つめている。
百目鬼・水児 :それだけなのだろうか?
水瀬 一理 :その気配に相対し、すう、と息を吸い込んでから。
水瀬 一理 :「それでは」
水瀬 一理 :「司書・水瀬一理。推して……」
水瀬 一理 :「参りません」
水瀬 一理 :さく、と足音を立てて、一歩後ろに退いた。むしろ敵から遠ざかるように。
水瀬 一理 :そうして。
水瀬 一理 :「2巻巻末索引を参照の上」
水瀬 一理 :「指定、127ページ、40行、6文字目」
水瀬 一理 :『彼ら』にのみ通じる座標と指示を飛ばす。
水瀬 一理 :町の方々で調査に向かっていた人員は、ほぼ全てがこの場に集い、隠れ、妖魔を狙っている。
水瀬 一理 :水瀬一理の主要な役割は、戦闘の最中と言えども変わりはしない。
水瀬 一理 :司令塔として、あるいは陽動役として。周囲を思うように動かす。
水瀬 一理 :「3、2、1」
水瀬 一理 :「貸与せよ」
水瀬 一理 :合図の瞬間、姿見えぬ同僚たちから、一斉に紙飛行機が鋭い速度で放たれる!
水瀬 一理 :水瀬の物とは違う、各々にそれぞれ活字が刻まれたそれは、叩き落とせないほどの強度を持ったものではない。
水瀬 一理 :むしろ対応されることこそを目的とし、触れるだけで影響を及ぼす、そういうものだ。
百目鬼・水児 :紙の編隊に囲まれている。それを視認しているのか、ただくるくると回っている。
百目鬼・嬰児 :『ふぎゃ、ああ、ああ──』
百目鬼・嬰児 :『──嗚呼』
百目鬼・嬰児 :べろりと舌を動かすと、その声が赤子のものから、老いた女性のようなものになる。
百目鬼・嬰児 :『視てはいけない』
百目鬼・嬰児 :ぶつり、と水瀬さんの視界に、一瞬眩むような感覚がある。
百目鬼・水児 :視界が戻ると、胎児はくるくると回っていた。
百目鬼・水児 :紙飛行機は、水に浸かったようにくしゃりと潰れている。
水瀬 一理 :「なるほど、手強い……が、まだやれる」
水瀬 一理 :「百目鬼」
水瀬 一理 :「改めて。国立日読資料室・禁書分隊」
水瀬 一理 :「分隊長を務める。水瀬一理だ」
水瀬 一理 :「紛失なく、延滞なく。我ら使命を実行する」
水瀬 一理 :「逃れられると思うなよ、妖魔」
十九川ヤコ :妖魔狩りを生業とする十九川一族が、次代に継承を繋ぐ得物は、二刀ある。
十九川ヤコ :ひとつ。人に災いをなす魔なるものだけを映し、平場に顕現せしめる小刀、“ニ色乞”。
十九川ヤコ :そして、もうひとつ。
十九川ヤコ :黒鞘に納められた大刀、その柄を握り、漫然と抜き放つ。
十九川ヤコ :露わになるのは、緋色の刀身。
十九川ヤコ :所々に付着した血の斑点は。見るもの全ての魂を震え、奮わせる、妖気の残穢。
十九川ヤコ :刀は"斬る"ためのもの。然し、この刀には、特異な力が備わっている。
十九川ヤコ :数多の魔の血を吸い、その存在を刀身に封じ込めてきたこの魔剣は。
十九川ヤコ :封じた魔の権能、その九ノ一。僅かの間。自在に行使する、同族内でも忌み嫌われしその魔剣の切っ先を。
十九川ヤコ :赤子に向ける。刀身が鈍い光を放つ。
十九川ヤコ :江戸末期。数多の街を焦土と化し。無辜の民の命を奪った、その妖魔。
十九川ヤコ :十九川の二代目、十九川二郎が己が命と引き換えに刺し違えし、封じ込めた火災の化身。
十九川ヤコ :その妖魔の名は。
十九川ヤコ :『"
十九川ヤコ :ぷすぷす、と刀身から煙が空に向け、たなびいたかと思えば。
十九川ヤコ :ごおっ、と炎が渦を巻き、その形を成していく。
十九川ヤコ :瞬時して蒸発せしめる水地の上に。炎の鎧を纏った髑髏の巨人が、揺らめき、立っている。
十九川ヤコ :陽炎のように、その姿が消える刹那。
十九川ヤコ :虚ろな空洞の眼が、目の前の妖魔をぎらりと睨み、その巨大な拳を振り下ろす!
百目鬼・水児 :『きぃあああっ』
百目鬼・水児 :空気が吹き出すような悲鳴を上げる。
百目鬼・水児 :ぶすぶすと体に纏わりつく火炎から逃れるように、水面へと逃げる。
鳴無色葉 :水面へ逃げる妖魔を見つめ。
鳴無色葉 :「どれ、そろそろ『目を覚まし始める』か」
鳴無色葉 :意図的に『眠っている』状態にして、己の中に封じ込めているのは記憶や感情だけではない。
鳴無色葉 :心の中で少しだけ身構えて、己の中の力を呼び覚ます。
鳴無色葉 :封じているのは、その力を使ったときの情景を、悲しみを、歓びをずっと覚えているのが辛いから。
鳴無色葉 :呼び覚ますということは、それらを全て鮮明に浴びるということ。
鳴無色葉 :心の痛みに襲われることを覚悟する。しかし――
鳴無色葉 :ちりん。
鳴無色葉 :首のチョーカーから音が鳴る。
鳴無色葉 :チョーカーから伸びた鎖は、内に花火を宿す水球に繋がっている。
鳴無色葉 :「……は。つくづく厄介なものを」
鳴無色葉 :言葉と裏腹に目を細めて微笑む。
鳴無色葉 :その存在を認識すると、過去の痛みを思い出すことなく、ただ目の前の相手を倒す意識だけが宿る。
鳴無色葉 :「鳴無色葉、伝説のカマイタチが三匹目――」
鳴無色葉 :小刀を構えると、ごう、と風が吹く。
鳴無色葉 :「ならば最後に薬を塗ってやらぬも我が裁量次第というわけよ」
鳴無色葉 :短くなった髪が風にはためく。鳴無色葉を中心とし、風がどんどん強くなる。
鳴無色葉 :「夕焼け小焼けの赤とんぼ――」
鳴無色葉 :歌を口ずさむ。呼応するように、二条の風が刃のように水児に向かう。
鳴無色葉 :「――負われて見たのはいつの日か」
鳴無色葉 :ハッタリ。でもどうしてか、心は満ち足りて。
鳴無色葉 :風は襲い掛かる。容赦も治療も、ない。
百目鬼・水児 :『ぐ、きぃっ』
百目鬼・水児 :突風によって切り裂かれ、火勢も上がる。
百目鬼・水児 :ひび割れ、どろりと液体を垂らす眼球が、あなたたちを恨めしげに見つめる。
百目鬼・水児 :『は、はあ、きっ』
百目鬼・水児 :『うわぁああぁん……』
百目鬼・水児 :泣き声に反応するように、あなたたちの周りを漂う靄のような掌が、実体を浮かべ始める。
百目鬼・水児 :水で膨らんだような腕は、あなたたちの所持するものを腐食させていく。
鳴無色葉 :触れようとしてくる腕を器用に避ける。
鳴無色葉 :「長生きもするもんだなぁ」
鳴無色葉 :「赤子の考える事など手に取るようにわかるわ」
鳴無色葉 :「赤子の手を……いや首を?なんだっけ……なんか……ひねるようなやつだな」
GM :涼風の残滓だろうか、腐敗の匂いは鳴無色葉まで指を伸ばすことができないでいる……。
GM :====
【第二ラウンド】
GM :プロットどうぞ。
十九川ヤコ :プロ忍法なしプロOK
百目鬼・嬰児 :【奈落】使うよお
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
十九川ヤコ :つかえないのでは?
百目鬼・嬰児 :いや、ダメージ受けて使います
鳴無色葉 :ダメージを受けるけど使えるはず?
十九川ヤコ :あ~~~そうなんだ!
水瀬 一理 :おのれ
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 14 → 13
鳴無色葉 :プロ前なし、プロットOK!!
水瀬 一理 :プロOK、宣言なし
芹野 成海 :なし、OK 芹野→草1→草2で開けます
GM :では、カウントダウン
GM :3
GM :2
GM :1
GM :0
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ 水瀬 一理 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
○戦場:雑踏
<プロット5>
(芹野)
<プロット4>
(百目鬼・水児)
<プロット3>
(色葉、水瀬)
<プロット2>
(【奈落】)
<プロット1>
(ヤコ、百目鬼・嬰児、草1、草2)
GM :む、奈落は当たらなかったか
鳴無色葉 :はあはあ避けた……
GM :ではプロット5どうぞ!
GM :あ、【八樽】は使わないよ
芹野 成海 :水児に【戦駒】
GM :どうぞ~
芹野 成海 :SG#5>=5 (判定:経済力) (SG@12#5>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
芹野 成海 :よし!
十九川ヤコ :やった~~~!!
百目鬼・嬰児 :『視色経典儀』! 判定妨害、《盗聴術》!
十九川ヤコ :奥義破り!
芹野 成海 :奥義破りします!
水瀬 一理 :破ります
鳴無色葉 :ん~私はステイします。ちょっと遠い
百目鬼・嬰児 :奥義破りする人は……3人かな どうぞ
十九川ヤコ :2D6>=7 (判定:身体操術) (2D6>=7) > 3[1,2] > 3 > 失敗
水瀬 一理 :2D6>=6 (判定:調査術) (2D6>=6) > 6[1,5] > 6 > 成功
水瀬 一理 :よし
鳴無色葉 :ないすぅ!
芹野 成海 :追尾で+1
十九川ヤコ :あぶね
芹野 成海 :SG#5+1>=7 (判定:罠術) (SG+1@12#5>=7) > 6[2,4]+1 > 7 > 成功
鳴無色葉 :ないす~!
百目鬼・水児 :む~~ん
芹野 成海 :おっ通った
百目鬼・水児 :回避します~ 目標値……《瞳術》から11か……
百目鬼・水児 :2d6>=11 (2D6>=11) > 7[2,5] > 7 > 失敗
百目鬼・水児 :ぎょええ
鳴無色葉 :うおーーーっ
十九川ヤコ :ホッ……
水瀬 一理 :し!
芹野 成海 :集団戦1に揺らしと包囲で射撃+2、従者二人で接近+2
十九川ヤコ :イカれとる
水瀬 一理 :やば
鳴無色葉 :つっよ 本当に比良坂?
百目鬼・水児 :うおお! 絶対防御!
水瀬 一理 :だよなあ
十九川ヤコ :野郎~~
鳴無色葉 :逆によくさっき通したな!?
芹野 成海 :やっぱ持ってるかあ
百目鬼・水児 :『インビジブル・モノクローム』! 《生存術》!
芹野 成海 :あっ集団戦は戦国編で
百目鬼・水児 :行けると思ったんだよ~
百目鬼・水児 :GWT 戦国変調表(6) > 野望:命中判定に+1、それ以外の判定に-1。サイクル終了時に〈憑依術〉判定し成功すると無効化。
百目鬼・水児 :うーん、いらない……
十九川ヤコ :なるほど
芹野 成海 :微妙に嫌なの引いたな
GM :ではプロット5は終了かな?
鳴無色葉 :奥義とかはつかわないのかしら?
芹野 成海 :禁術は累積しないので以上で!
GM :ではプロット4、水児。
百目鬼・水児 :ファンブル値上がってて怖いなあ
十九川ヤコ :いま6かな? 水くんのファンブル値
鳴無色葉 :水くんがあげたんだぞ
百目鬼・水児 :まあ……できることをやりましょう!
百目鬼・水児 :兵糧丸を使用してマヒを回復。
十九川ヤコ :この野郎~~~~~
水瀬 一理 :ぐえ
百目鬼・水児 :で……どうするかなあ 今の私のダイス運なら……
鳴無色葉 :お前も故障しろ~~!
百目鬼・水児 :ここは普通に、殴る!
百目鬼・水児 :【黒雨】で間合い内の全員を攻撃!
百目鬼・水児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 9[3,6] > 9 > 成功
百目鬼・水児 :成功! 《水術》で避けてね
十九川ヤコ :良い出目だ~……
百目鬼・水児 :自分もよけま~す
水瀬 一理 :遠いよーー
百目鬼・水児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 11[5,6] > 11 > 成功
鳴無色葉 :修正いります?水瀬さん
百目鬼・水児 :ここでダイス運良くなるのか……
十九川ヤコ :あたしもなげられる
水瀬 一理 :11なんですよね
十九川ヤコ :あ~~~~なるほど
水瀬 一理 :ただ甘んじて受けるのはちょっと痛い
百目鬼・水児 :当たれば【朽気】込みで集団射撃接近1点!
水瀬 一理 :ので、使わずに頑張る方がまあ……かなって
鳴無色葉 :ふたりで投げて9にするのもありとはおもいますね
鳴無色葉 :がんばるならがんばるで!
水瀬 一理 :うーーーー
水瀬 一理 :いただけるなら、いただきたいな!
水瀬 一理 :接近戦あるの見逃してた
十九川ヤコ :うし!投げます!+1
鳴無色葉 :ではどうぞ!+1!
水瀬 一理 :ありがとーーー!
水瀬 一理 :2D6+2>=11 (判定:調査術) (2D6+2>=11) > 4[2,2]+2 > 6 > 失敗
水瀬 一理 :だめでしたーー
鳴無色葉 :残念~!
十九川ヤコ :あっ
十九川ヤコ :雑踏…?
鳴無色葉 :あっ
GM :凪ですね
水瀬 一理 :へへ
水瀬 一理 :凪ります…………
芹野 成海 :そういうこともある……
十九川ヤコ :ひぃ~~~
水瀬 一理 :故障だしね
鳴無色葉 :では自分の回避
芹野 成海 :あっちょっと待って
鳴無色葉 :んむ
芹野 成海 :雑踏ってことは私もさっきの奥義破りで凪ってないか?
芹野 成海 :6だよな……
鳴無色葉 :そうとは……
十九川ヤコ :あっそうだね……
芹野 成海 :あっ6引いてるじゃん!!
十九川ヤコ :あっちがうか?
GM :ホントだね
芹野 成海 :凪です……
GM :すまぬな……
芹野 成海 :まあ攻撃は通ったから……
鳴無色葉 :じゃあ回避ふるね!
GM :では鳴無さん回避どうぞ
鳴無色葉 :2D6>=6 (判定:火術) (2D6>=6) > 7[2,5] > 7 > 成功
鳴無色葉 :ひょいっ
GM :ダイス強ない
鳴無色葉 :最初にファンブルしたからね
GM :では水瀬さんと芹野さんは集団射撃接近1点
GM :変調は受けた側が振って決めていただこう
芹野 成海 :WT 変調表(4) > 行方不明:その戦闘終了後、メインフェイズ中に行動不可。1サイクルの終了時に、《経済力》で成功すると無効化される。
水瀬 一理 :WT 変調表(1) > 故障:すべての忍具が使用不能。1サイクルの終了時に、《絡繰術》で判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。
水瀬 一理 :よっしゃーーー
水瀬 一理 :かぶったーー
芹野 成海 :デメリットなし!
十九川ヤコ :よき
水瀬 一理 :適用は射撃が先かな?
GM :そうですね。
水瀬 一理 :では射撃は器術で受けます
system :[ 水瀬一理 ] 器術 : 1 → 0
水瀬 一理 :1d6 (1D6) > 5
水瀬 一理 :あっ
十九川ヤコ :あっ…
水瀬 一理 :戦術が潰れました……
鳴無色葉 :そ、そんな
GM :やったぜ!
GM :芹野さんもダメージ決定してね
芹野 成海 :あっこれ接近も入るのか!
百目鬼・水児 :うん
芹野 成海 :1d6 左から (1D6) > 6
芹野 成海 :妖術……
十九川ヤコ :ギャ~~~~!!!
芹野 成海 :射撃分は体術で
system :[ 芹野 成海 ] 体術 : 1 → 0
system :[ 芹野 成海 ] 妖術 : 1 → 0
百目鬼・水児 :以上。
GM :プロット3、1d100どうぞ
鳴無色葉 :1d100 (1D100) > 23
水瀬 一理 :1d100 (1D100) > 67
水瀬 一理 :あ、こっちが上か
GM :水瀬さんどうぞ。
鳴無色葉 :CoCなら最強の出目なんだけどなさっきから
水瀬 一理 :ダイスは振れないんですけど
水瀬 一理 :奥義を使用します。効果はクリティカルヒット。
鳴無色葉 :うおーーーー!!
十九川ヤコ :おお!
水瀬 一理 :対象は水児!
百目鬼・水児 :生命点1なんですけど!!!!
芹野 成海 :クリヒ!?
百目鬼・水児 :対抗手段はない! 落ちます。
水瀬 一理 :しょうがねえだろ! 他にできないもん!
水瀬 一理 :■奥義
《水瀬流速読術・禁の型》
指定特技 :瞳術
エフェクト:クリティカルヒット
効果・演出:『読む』と言うより、『流し込む』のがコツなんですよ。『全て』を。
system :[ 百目鬼・水児 ] 生命点 : 1 → 0
GM :水児、脱落! ウソだろ!
十九川ヤコ :ばぶ
鳴無色葉 :やった~~~~!!!!
GM :続いて鳴無さんどうぞ。
鳴無色葉 :本当にまじでこれはでかい!ありがたし!
鳴無色葉 :はい!
鳴無色葉 :【改霊】、そして【集団戦攻撃】を嬰児に!
鳴無色葉 :あ、それで【集団戦攻撃】の前に【凶手】したいです
GM :どうぞ~
鳴無色葉 :では【改霊】。呼ぶのは【連撃】
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:医術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
鳴無色葉 :こわっ 凶手します。あ、決めてなかったけど特技は刀術!
GM :はいよ 生命点も1減らしてね
鳴無色葉 :あ、そうだ。忍術で!
system :[ 水瀬一理 ] 戦術 : 1 → 0
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 9[3,6] > 9 > 成功
system :[ 鳴無色葉 ] 忍術 : 1 → 0
鳴無色葉 :よし!ではスペ値7で集団戦攻撃!
百目鬼・嬰児 :ぎええ
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:九ノ一の術) (2D6>=5) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
十九川ヤコ :???????
百目鬼・嬰児 :素で出すな!!!!
鳴無色葉 :な~んかなんもしなくてもスペっちまうなぁ~~????
水瀬 一理 :まじかよ
芹野 成海 :強すぎる
百目鬼・嬰児 :全員のダイス運が鳴無さんに吸われてるのよ
鳴無色葉 :忍術を回復!そしてうーん……なにとるか悩むな
鳴無色葉 :まあみんな故障してるから遁甲符とります!
十九川ヤコ :ありがたい…
system :[ 鳴無色葉 ] 忍術 : 0 → 1
system :[ 鳴無色葉 ] 忍具 : 2 → 3
百目鬼・嬰児 :では回避します! 《九ノ一の術》は目標値6
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 11[5,6] > 11 > 成功
百目鬼・嬰児 :成功だばぶ
鳴無色葉 :すな~~!
十九川ヤコ :バヤイ
鳴無色葉 :連撃はコストがたりないね……!
芹野 成海 :凪れ!
百目鬼・嬰児 :1で凪るかい
鳴無色葉 :では以上ですね!
GM :プロット1、1d100どうぞ。
十九川ヤコ :1d100 (1D100) > 2
百目鬼・嬰児 :1d100 (1D100) > 51
十九川ヤコ :クトゥルフだったらナ
草1 :1d100 (1D100) > 39
草2 :1d100 (1D100) > 92
GM :では草2から。
鳴無色葉 :草はやすぎて草
草2 :早い草
十九川ヤコ :草
草2 :百目鬼に接近戦攻撃。
草2 :SG#2>=5 (判定:潜伏術) (SG@12#2>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
草2 :あぶね
百目鬼・嬰児 :回避の目標値は7
百目鬼・嬰児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 6[2,4] > 6 > 失敗
百目鬼・嬰児 :うぐ~~
鳴無色葉 :やったー!
草2 :あ、当たってる
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 13 → 12
百目鬼・嬰児 :残り12! 嬰児動くよ
百目鬼・嬰児 :これなら……当たりそうだよね
百目鬼・嬰児 :全員を対象に【外縛陣】!
十九川ヤコ :ギャビ~~~~!
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
鳴無色葉 :ぎええええ
水瀬 一理 :やだーー
百目鬼・嬰児 :成功! 《傀儡の術》
水瀬 一理 :凪です
百目鬼・嬰児 :当たっても集団戦1点だがな……!
十九川ヤコ :どうしょっかな
鳴無色葉 :なにかあるのかヤコ!
十九川ヤコ :あ、感情をもらうかどうかで
鳴無色葉 :なるほど 私は今は感情いいから回避します
鳴無色葉 :2D6>=6 (判定:九ノ一の術) (2D6>=6) > 6[2,4] > 6 > 成功
鳴無色葉 :よしよし ぴったり
芹野 成海 :芹野は凪
草1 :SG#2>=7 (判定:見敵術) (SG@12#2>=7) > 9[4,5] > 9 > 成功
百目鬼・嬰児 :鳴無さんに当たってほしいんだけど~
十九川ヤコ :いや、大丈夫か……
草2 :SG#2>=7 (判定:見敵術) (SG@12#2>=7) > 6[1,5] > 6 > 失敗
十九川ヤコ :2D6>=6 (判定:九ノ一の術) (2D6>=6) > 8[4,4] > 8 > 成功
百目鬼・嬰児 :草強くね?
十九川ヤコ :うし
水瀬 一理 :えらい!
十九川ヤコ :草2ーーーーっ!
百目鬼・嬰児 :変調は各自振ってね
水瀬 一理 :2…………
鳴無色葉 :状態異常いやだっち!
草2 :ET 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
鳴無色葉 :愛を感じて
草2 :違う違う
十九川ヤコ :草
百目鬼・嬰児 :急にどうした草2
草2 :WT 変調表(2) > マヒ:修得済み特技がランダムに1つ使用不能になる。1サイクルの終了時に、《身体操術》で成功するとこの効果は無効化される。
水瀬 一理 :WT 変調表(5) > 忘却:修得済み感情がランダムに1つ使用不能。1サイクルの終了時に、《記憶術》で成功すると無効化される。
草2 :二つしかないんだぞ!
百目鬼・嬰児 :あっ忘却じゃん
水瀬 一理 :感情ーー!
十九川ヤコ :ギャッ
鳴無色葉 :みっ水瀬さんの2つしかとれない感情が!
水瀬 一理 :ランダムだから、1d2?
芹野 成海 :WT 変調表(1) > 故障:すべての忍具が使用不能。1サイクルの終了時に、《絡繰術》で判定を行い、成功するとこの効果は無効化される。
芹野 成海 :無傷
百目鬼・嬰児 :そうですね。
百目鬼・嬰児 :こいつら変調の引きいいな~
水瀬 一理 :1d2 1ならヤコちゃん、2ならいろはちゃん (1D2) > 2
草2 :1d2 上から (1D2) > 1
水瀬 一理 :ごめんねいろはちゃん
草2 :よりによって潜伏が……
鳴無色葉 :ふん、我のことなぞさっさと忘れな
百目鬼・嬰児 :では草1くん
草1 :百目鬼に接近戦
草1 :SG#2>=5 (判定:潜伏術) (SG@12#2>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
百目鬼・嬰児 :全体的に出目がいいっすね
百目鬼・嬰児 :回避!
百目鬼・嬰児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
草1 :主人は悪いのにね
百目鬼・嬰児 :うがああ
鳴無色葉 :よし!!
水瀬 一理 :ナイス草!
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 12 → 11
百目鬼・嬰児 :残り11だよ~
草1 :あ、当たってる……
GM :では十九川さん。
十九川ヤコ :うす
十九川ヤコ :う~~~ん
十九川ヤコ :とりま【陽炎】っスかね
十九川ヤコ :2d6>=5 (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
十九川ヤコ :うし、成功
百目鬼・嬰児 :なぜそんな酷なことを……
十九川ヤコ :で、【集団戦攻撃】かな。
十九川ヤコ :イッチ感情もらえるかな~!
水瀬 一理 :+1あげる!
十九川ヤコ :やったぜ。
十九川ヤコ :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 4[2,2]+1 > 5 > 成功
十九川ヤコ :あびね!
百目鬼・嬰児 :うわっ感情で成功してるじゃん!
水瀬 一理 :あげてよかった
十九川ヤコ :回避-2!九ノ一!
鳴無色葉 :心があってよかった
百目鬼・嬰児 :目標値8!
十九川ヤコ :当たられば集団戦1と射撃戦1!
百目鬼・嬰児 :2d6>=8 (2D6>=8) > 6[1,5] > 6 > 失敗
十九川ヤコ :ヨッシャ!
百目鬼・嬰児 :ああん!
水瀬 一理 :やったーー
鳴無色葉 :やったあ!
十九川ヤコ :戦国変調表でおねがいします!
百目鬼・嬰児 :GWT 戦国変調表(2) > 火達磨:ファンブル値が1上昇し、ファンブル時に1点の近接ダメージを受ける。シーン終了時に無効化。
鳴無色葉 :うおーーーっ
百目鬼・嬰児 :火達磨はやべえって!!!
水瀬 一理 :いけーー
十九川ヤコ :火車髑髏くん 仕事のじかんだよ
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 11 → 10
十九川ヤコ :てばんおわり。
百目鬼・嬰児 :残り10点……ヤバいわよ
百目鬼・嬰児 :ではラウンド終了時、【動員】の判定。故障を受けてない鳴無さんだけ。
鳴無色葉 :まじでいや~~~
鳴無色葉 :芹野さん感情くれませんか!
十九川ヤコ :あーしもあげよう
鳴無色葉 :あれ、水瀬さんにあげなかった?
十九川ヤコ :そうだったわ
十九川ヤコ :あれあげた? ちょっとまってね
鳴無色葉 :二人であげなかったっけ
芹野 成海 :あっ感情つけます!
鳴無色葉 :ありがと♡
十九川ヤコ :あげてた!ごめん
鳴無色葉 :うぃ!じゃあふります
鳴無色葉 :2D6+1>=7 (判定:医術) (2D6+1>=7) > 7[2,5]+1 > 8 > 成功
鳴無色葉 :はあ~こわ セーフ!
水瀬 一理 :えらすぎる
百目鬼・嬰児 :ダイス安定してますねえ
百目鬼・嬰児 :ではラウンド終了。
system :[ 百目鬼・嬰児 ] がダイスシンボルを3 に変更しました。
GM :====
芹野 成海 :「……チッ」
芹野 成海 :周囲を囲む靄へ目を廻らせ、小さく舌打ちする。
芹野 成海 :(小道具使う私には不利か)
芹野 成海 :物を腐食させるこの霧の元では、戦いが長引けば長引くほど手を打てなくなる。
芹野 成海 :(ならば──)
芹野 成海 :短期決戦。
芹野 成海 :「『茶の木には いかなる木の葉を取り揃へ 天から落つる玉の水かな』」
芹野 成海 :『あたたかい』の自販機で買ったペットボトルの茶。
芹野 成海 :「『桜木を うち割り見れば何もなし 花の種とは何にをいふらん』」
芹野 成海 :百均で買った造花。
芹野 成海 :「『白銀を 柄杓に曲げて水を汲む 水をば汲まぬさよにこそ汲む』」
芹野 成海 :スーパーで買ったステンレスのおたま。
芹野 成海 :これらを纏めて投げる──予め見定めておいた、
芹野 成海 :ペットボトルが転がり、造花がふわりと落ち、おたまが砂に音を立てるとともに──
芹野 成海 :その方角の靄が一時晴れ、二人の人影が現れる。
草1 :「………」
草2 :「………」
草1 :いつかの日の、ホテルの宿泊客と温泉宿の仲居。
草2 :場に合わぬ人間二人が、茫漠たる表情で歩み寄る。
草1 :歩み寄る? いや、その速度は──忍びのそれ。
芹野 成海 :「『極楽の』」
草1 :「『深山隠れの時鳥』」
草2 :「『姿は見えぬ』」
芹野 成海 :「『声ばかりさうや』」
芹野 成海 :巫者が用いる、死者の霊を呼ぶ呪歌。
芹野 成海 :それが響くとともに──二人の身体から、死霊が黒い靄となって百目鬼へ殺到する。
百目鬼・水児 :『!』
百目鬼・水児 :死の気配に敏感に反応する。ぶるりと震える。
百目鬼・水児 :『う、ああ、あああん!』
百目鬼・水児 :泣き喚く。無力さを知らしめるように。
百目鬼・水児 :すると、周囲の手が寄り合わさり、煮凝りのように人の形を取っていく。
百目鬼・水児 :胎児を守る、ねばつく揺り籠。それは死の波濤を受け流していく。
百目鬼・水児 :『はぁ、ふああん……』
百目鬼・水児 :安堵したかのように、くるくると回る。
百目鬼・水児 :反転。黒い霧を取り込んだねばつく腕が、黒い雫になって、広がり飛び散っていく。
水瀬 一理 :その黒い雫を受け、顔を顰める。だが、引く選択肢はない。
水瀬 一理 :周囲には靄。先ほどのような援護は厳しい、と見る。しかし、それよりも。
水瀬 一理 :「捉えた」
水瀬 一理 :彼我の距離は近い。踏み込めば刃の届く範囲。しかも奥の手を見せた。今を逃す手はない。
水瀬 一理 :だが、戦闘員としての彼の武器は、刃物の類ではない。
水瀬 一理 :代わりにゆっくりと、細められていた左の目を張り裂けんばかりに見開く。
水瀬 一理 :その奥の瞳は奇妙な光を宿し、揺れ、相手の視線を離さない。
水瀬 一理 :確かに刻まれた『禁』の一文字。
水瀬 一理 :……『資料室』に持ち込まれる書物は、主に三つに分類される。
水瀬 一理 :『問題なし』とされればそのまま解放。『保留』は管理が必要として蔵書に。
水瀬 一理 :『緊急対処』分類は、書物の形としてあることを許されずに廃棄処分とされる、人に害のみを及ぼすもの。
水瀬 一理 :だが、中には『書物として人目にさえ触れなければ、保存の価値あり』とされる例外がある。
水瀬 一理 :国立日読資料室の司書は、そういった害ある『情報』を身に宿し、常に管理し管理され続けている『生ける禁書』だ。
水瀬 一理 :様々な理由で常人からは少し欠け、削れてしまった心の間隙を保存庫として。
水瀬 一理 :「では、水瀬流速読術、その一端を披露しようか、赤子」
水瀬 一理 :見開いた目のまま呟く。
水瀬 一理 :「幸い、目は百もあるようだから」
水瀬 一理 :「そのまま、精神に焼き付けろ」
水瀬 一理 :水瀬一理の中にも、在る。
水瀬 一理 :ただの気楽なエッセイ、それだけのはずが、行間に魂を錆びた鉄の爪で掻き毟るような『何か』が存在してしまった。そういう書の圧縮された呪いが。
水瀬 一理 :彼が白紙の本の上に常に見出していた呪いの文字列。
水瀬 一理 :故に『禁帯出』。
水瀬 一理 :許可と使命なくば常には館内に篭っている男の目から、視線として直に叩き込まれる。
水瀬 一理 :妖魔の精神をも汚染するだけの、暴力と化した圧縮情報が。必殺の一撃として!
百目鬼・水児 :『ぎゃ、お』
百目鬼・水児 :一つ目がぐりぐりと回る。赤い水晶体が飛び散る。
百目鬼・水児 :未発生児の、いまだ視覚を有していない裂け目が、大きく開かれる。
百目鬼・水児 :『こんな、これは』
百目鬼・水児 :老女のような声。
百目鬼・水児 :『視ては──あああああ!』
百目鬼・水児 :ぶしゅ、と眼球が潰れて、地に落ちる。
百目鬼・水児 :小さな肉片は、すぐに何も遺さず、泥のようになって消える。
十九川ヤコ :断末魔の叫びと共に姿を消した水児を横目に、ぼそりと何事かを呟き。
十九川ヤコ :しかと、残る妖魔を見据えて。こちらも負けじと大刀を袈裟懸けに振るう。
十九川ヤコ :火炎の轍が宙を泳ぐ。業火を纏う骸骨が、眼前の獲物をその腹に納めんと、大口を開け嬰児の髑髏を噛み砕く。
百目鬼・嬰児 :『うあああ!』
百目鬼・嬰児 :精神に作用する泣き声をぶつけ、転がって逃れる。音が最適化された戦闘思考を乱す。
芹野 成海 :逃れた先へ、幽霊のように歩み寄る影が二つ。
草1 :「『りけりざりもくもでまこのえすみがかずみすらてをめきうきよきげか』」
草2 :「『りけりざりもくもでまこのえすみがかずみすらてをめきうきよきげか』」
草1 :──『影清き 浮き目を照らす 水鏡 末の子まで曇ざりけり』。
草2 :本来であれば、眼病を癒す呪歌。
草1 :その句を逆さから読む──裏真言にも似た呪詛。
百目鬼・嬰児 :『く、びぃっ』
百目鬼・嬰児 :涙にも似た黒い液体が、頭蓋からどろりと零れ落ちる。
百目鬼・嬰児 :這いずっている。きろきろと、あなたたちに何かを訴えている。
百目鬼・嬰児 :それしかできない。それしかしていないのだ。
百目鬼・嬰児 :ここには抱く者はいない。
百目鬼・嬰児 :『うわあああん……』
GM :====
【第三ラウンド】
GM :プロットどうぞ!
百目鬼・嬰児 :【奈落】
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
鳴無色葉 :やったーーーー!!!
百目鬼・嬰児 :ああっ!
十九川ヤコ :やった!
芹野 成海 :よし!
水瀬 一理 :やったーー
百目鬼・嬰児 :ちくしょー
鳴無色葉 :プロ前なし、プロットOK!
十九川ヤコ :プロ前なし、プロOKす
水瀬 一理 :前なしOK
芹野 成海 :なしOK! 芹野草1草2の順で出します!
百目鬼・嬰児 :OK
百目鬼・嬰児 :3
百目鬼・嬰児 :2
百目鬼・嬰児 :1
百目鬼・嬰児 :0
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 水瀬 一理 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 百目鬼・嬰児 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
○戦場:雑踏
<プロット3>
(色葉、芹野、水瀬)
<プロット2>
(ヤコ、百目鬼・嬰児)
<プロット1>
(草1、草2)
鳴無色葉 :3で最速!?
百目鬼・嬰児 :近い近い
百目鬼・嬰児 :というわけで【八樽】! 【街透】でコストは足りています
十九川ヤコ :密です!
鳴無色葉 :ぎゃーーー
百目鬼・嬰児 :2d6>=5 (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
百目鬼・嬰児 :ははは
十九川ヤコ :オッ…
鳴無色葉 :やったーーーー!!!!
水瀬 一理 :おっ
芹野 成海 :おっと……?
百目鬼・嬰児 :FT ファンブル表(2) > しまった! 好きな忍具を1つ失ってしまう。
水瀬 一理 :火達磨だっけ?
百目鬼・嬰児 :忍具はねえ! ノーダメージだ
十九川ヤコ :うん…
百目鬼・嬰児 :火達磨でした……
芹野 成海 :あっそういえばダルマか
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 10 → 9
鳴無色葉 :あと奈落使おうとした分って
鳴無色葉 :禁術ダメージはいらないのん?
鳴無色葉 :成功しなきゃセーフ?
百目鬼・嬰児 :あ、それも入りますね
鳴無色葉 :やったぜ。
百目鬼・嬰児 :忘れてました
水瀬 一理 :この場合って凪になります?
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 9 → 8
芹野 成海 :禁術仕事してるなあ
十九川ヤコ :クリヒ二発圏内だ……
百目鬼・嬰児 :プロット時の判定はまだ凪にはなりませんね
鳴無色葉 :ファンブル表ふったってことは逆凪ではないよね?
水瀬 一理 :ざんねん
鳴無色葉 :はあい!
GM :というわけで、プロット3、1d100どうぞ!
鳴無色葉 :1d100 (1D100) > 3
水瀬 一理 :1d100 (1D100) > 17
鳴無色葉 :クトゥルフならさいきょう
芹野 成海 :1d100 (1D100) > 8
鳴無色葉 :ひくいひくいひくい
十九川ヤコ :クトゥルフじゃないのか……
芹野 成海 :何この出目?
GM :クトゥルフじゃないよ!
GM :では水瀬さん
水瀬 一理 :はい、ちょっとお待ちを
水瀬 一理 :【凶手】【雀蜂】使用します。対象は嬰児で、流言の術で代用判定。
水瀬 一理 :判定に回想を使用したいと思います。
GM :うおー! 了解です。
GM :判定をどうぞ。
水瀬 一理 :2D6+3>=7 (判定:流言の術) (2D6+3>=7) > 5[1,4]+3 > 8 > 成功
鳴無色葉 :やった!!
水瀬 一理 :あ、まちがい
水瀬 一理 :すいません、凶手抜いちゃった
鳴無色葉 :あっなるほど
芹野 成海 :あったしかに
GM :じゃあ【凶手】も振っていいですよ
十九川ヤコ :やさGM…
鳴無色葉 :やさしいGM
水瀬 一理 :ありがとうございます…………
水瀬 一理 :2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
GM :振りなおすがいい……
水瀬 一理 :あいあい!
水瀬 一理 :2D6+3>=7 (判定:流言の術) (2D6+3>=7) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
水瀬 一理 :ふふふ
十九川ヤコ :スペっとる!
芹野 成海 :成功してる!
水瀬 一理 :ありがとうございました…………
GM :スぺではない
鳴無色葉 :出目よね 参照は
芹野 成海 :出目依存なので
鳴無色葉 :でも成功だぜ!
十九川ヤコ :あっそかそか
水瀬 一理 :あぶね
十九川ヤコ :結果みちゃってた
芹野 成海 :わかる 紛らわしいですよね
百目鬼・嬰児 :では回避します。《流言の術》は6
水瀬 一理 :成功はしたので集団戦ダメージ1か、失礼!
水瀬 一理 :当たれば
百目鬼・嬰児 :あいや【雀蜂】は《人脈》だ
十九川ヤコ :ちかいぜ
百目鬼・嬰児 :目標値はやっぱ6
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 9[4,5] > 9 > 成功
百目鬼・嬰児 :成功!
水瀬 一理 :ぬがー
芹野 成海 :成功するな!
鳴無色葉 :ぐにゃ~
十九川ヤコ :よけおるわ
GM :お次は芹野さん
芹野 成海 :百目鬼に……どっちも近いんだよな~こいつ……
芹野 成海 :なので百目鬼に戦駒
百目鬼・嬰児 :きなさい
芹野 成海 :SG#4-1>=5 (判定:経済力) (SG-1@12#4>=5) > 4[1,3]-1 > 3 > ファンブル
芹野 成海 :????
十九川ヤコ :ギエ~~~ッ!
鳴無色葉 :せ、芹野!!!!
鳴無色葉 :遁甲符いる?
GM :芹野さん……
芹野 成海 :い、いいのか……?
GM :あっ忍具富豪だ
鳴無色葉 :ここで稼いだものだ、くれてやる!
鳴無色葉 :遁甲符つかいます!
芹野 成海 :ありがてえ……
system :[ 鳴無色葉 ] 忍具 : 3 → 2
芹野 成海 :-1つけてたけどよく考えたら八樽成功してないからいらないか
芹野 成海 :SG#4>=5 (判定:経済力) (SG@12#4>=5) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
GM :おい
鳴無色葉 :極端
十九川ヤコ :極端すぎ
鳴無色葉 :ようやった!!!!
芹野 成海 :……?
水瀬 一理 :ひゅー!
芹野 成海 :極端な出目やな……
GM :生命点か変調を一つ回復してね
芹野 成海 :妖術を回復します
GM :はい
system :[ 芹野 成海 ] 妖術 : 0 → 1
百目鬼・嬰児 :まあ避ければノーダメージだから
百目鬼・嬰児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
鳴無色葉 :??????????
芹野 成海 :????
百目鬼・嬰児 :シャオラッ
水瀬 一理 :なに
十九川ヤコ :なんだこれw
芹野 成海 :どうなってんねん!!
百目鬼・嬰児 :なんか波来てますねw
芹野 成海 :主人公みたいな動き砂!
鳴無色葉 :あ~……遁甲符使っていい?
百目鬼・嬰児 :うそお
十九川ヤコ :まかせる
芹野 成海 :い、いいけど……いいのか!?
鳴無色葉 :父ちゃんがんばって稼いでくるから
水瀬 一理 :がんばって
鳴無色葉 :遁甲符!ふりなおしてください!
system :[ 鳴無色葉 ] 忍具 : 2 → 1
百目鬼・嬰児 :ばぶ……
百目鬼・嬰児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 5[2,3] > 5 > 失敗
百目鬼・嬰児 :あー!
十九川ヤコ :えいじーちゃん……
芹野 成海 :当たった!!
水瀬 一理 :うおーーー
鳴無色葉 :これが医術の力だ!
百目鬼・嬰児 :任意の変調と……あと暴力をどうぞ……
芹野 成海 :集団戦1に揺らしと包囲で射撃+2、従者二人で接近+2
芹野 成海 :変調は……どうしようかな
百目鬼・嬰児 :射撃2+接近2,一行にまとめていい火力じゃないんじゃないか??
百目鬼・嬰児 :何らかの課税対象だろ
芹野 成海 :戦国変調表を使用し、火達磨を付与します
百目鬼・嬰児 :ごぎゃあああ
十九川ヤコ :嬰児くん燃え
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 8 → 4
鳴無色葉 :これクリヒとおったらおちるんか
十九川ヤコ :いけるぜ……
水瀬 一理 :やべえ
百目鬼・嬰児 :し、しぬ! ファンブル値+2で……残り4!?
鳴無色葉 :おまたせしました、まずは【凶手】!
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
鳴無色葉 :よし、次は【集団戦攻撃】、対象嬰児!
鳴無色葉 :スペ値は7です
百目鬼・嬰児 :何かの間違いであってくれ
鳴無色葉 :2D6>=5 (判定:九ノ一の術) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
鳴無色葉 :え~スペんないじゃん!
百目鬼・嬰児 :よし!
百目鬼・嬰児 :回避します。《九ノ一の術》は目標値6!
百目鬼・嬰児 :2d6>=6 (2D6>=6) > 3[1,2] > 3 > 失敗
十九川ヤコ :あっ…
百目鬼・嬰児 :おい!!!
鳴無色葉 :おっ ファン
水瀬 一理 :へへ
百目鬼・嬰児 :あーー!
芹野 成海 :ファン……ファン……
百目鬼・嬰児 :燃える! 燃える!
鳴無色葉 :ゴオオオオ
芹野 成海 :2燃え
百目鬼・嬰児 :火達磨で2点受けます。なんで?
十九川ヤコ :なんでだろう なんでだろう
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 4 → 2
鳴無色葉 :変調もふってね!ふつうのだよ!
百目鬼・嬰児 :WT 変調表(5) > 忘却:修得済み感情がランダムに1つ使用不能。1サイクルの終了時に、《記憶術》で成功すると無効化される。
百目鬼・嬰児 :ばぶ
芹野 成海 :忘れてる
鳴無色葉 :心をもて!
水瀬 一理 :おそろい
十九川ヤコ :しょうがねえだろ赤ちゃんなんだから
GM :ではプロット3は以上。
GM :プロット2、1d100どうぞ。
GM :1d100 (1D100) > 87
十九川ヤコ :1d100 (1D100) > 96
鳴無色葉 :たかっ!
百目鬼・嬰児 :先手取られた
芹野 成海 :クトゥルフじゃなくてよかった
十九川ヤコ :うし。
GM :十九川さんどうぞ。
十九川ヤコ :そうだなー。まーファンぶってるからなー。
十九川ヤコ :【接近戦攻撃】を嬰児くんへ。
十九川ヤコ :イッチ感情もらってよき?
水瀬 一理 :あげる! +1どうぞ
十九川ヤコ :やった~!
十九川ヤコ :2d6+1>=5 (2D6+1>=5) > 9[3,6]+1 > 10 > 成功
百目鬼・嬰児 :ミスらんねえ
鳴無色葉 :いえーい!
水瀬 一理 :ナイス!
芹野 成海 :当たった!!
十九川ヤコ :【降魔】で1接近1射撃だぜ。
鳴無色葉 :妖魔狩りの女!
百目鬼・嬰児 :では……その攻撃を受けて生命点は0に。
十九川ヤコ :指定特技はいちおう《身体操術》です。
鳴無色葉 :やったか……!?
百目鬼・嬰児 :まあ回避できませんからね。
十九川ヤコ :勝ったな。
百目鬼・嬰児 :さてな……こっちにも行動はある!
芹野 成海 :何ィ~ッ
百目鬼・嬰児 :『病視の露』! クリティカルヒットだ!
鳴無色葉 :なにぃ~~!?
水瀬 一理 :おのれ~~
十九川ヤコ :そんな…
芹野 成海 :不死身じゃないの!?
芹野 成海 :破りチャレンジします
百目鬼・嬰児 :ここは……数を減らす!!
百目鬼・嬰児 :対象は水瀬さん!! 落ちろ~~~!
水瀬 一理 :来ると思ったよ!!!
十九川ヤコ :イッチ~~~!!!
百目鬼・嬰児 :指定特技は《瞳術》。初めて見せる奥義ですが……
鳴無色葉 :芹野破れ~~~!!
十九川ヤコ :芹野~~~~~女魅せろ~~~~~~!!!
水瀬 一理 :まかせた
百目鬼・嬰児 :芹野さんは秘密の効果で奥義破りに挑戦できますね。
芹野 成海 :瞳術遠っ!!
芹野 成海 :回想使用します
GM :よかろう
鳴無色葉 :おお!!!
水瀬 一理 :泣けてきた
十九川ヤコ :きたわよ
芹野 成海 :回想で+3、追尾の効果で+1
芹野 成海 :SG#3+4>=9 (判定:傀儡の術) (SG+4@12#3>=9) > 4[1,3]+4 > 8 > 失敗
鳴無色葉 :にゃぅ……
GM :ハハハ
十九川ヤコ :ワン……
芹野 成海 :い、いち足りない……
鳴無色葉 :お前の心が冷たくなかったらなーー!!
GM :だとて逆凪でしたな
水瀬 一理 :うーーん、しょうがないね
十九川ヤコ :
芹野 成海 :あっマジだ凪だ
GM :では……水瀬さんには4点受けてもらいましょう!
水瀬 一理 :仕方ない。受けて落ちます。
GM :お疲れ様でした。
system :[ 水瀬一理 ] 体術 : 1 → 0
system :[ 水瀬一理 ] 忍術 : 1 → 0
system :[ 水瀬一理 ] 謀術 : 1 → 0
system :[ 水瀬一理 ] 妖術 : 1 → 0
system :[ 水瀬一理 ] 謀術 : 1 → 0
百目鬼・嬰児 :プロット終了時、奥義を使用。
鳴無色葉 :なにっ
百目鬼・嬰児 :『視について』。不死身!
百目鬼・嬰児 :1d6-1 (1D6-1) > 4[4]-1 > 3
百目鬼・嬰児 :3点回復です。
鳴無色葉 :1じゃないのか……!
十九川ヤコ :がああ!
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 2 → 3
芹野 成海 :そこそこ回復すんな!
百目鬼・嬰児 :変調もすべて回復。
鳴無色葉 :不死身の指定特技はなぁに!
百目鬼・嬰児 :《瞳術》で~す
十九川ヤコ :赤ちゃんめ!
芹野 成海 :変調も回復すんの!?
鳴無色葉 :我々の友情陰湿パワーがあ~~!?
百目鬼・嬰児 :不死身だからね
十九川ヤコ :不死身だもんね
鳴無色葉 :ミッチーーー!!かえってきてーーー!!
十九川ヤコ :ゲエッ瞳術
GM :ではプロット1。
芹野 成海 :瞳術遠いんだよ!!
草1 :百目鬼に接近戦攻撃。
草1 :SG#2>=5 (判定:潜伏術) (SG@12#2>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
鳴無色葉 :ないす!
芹野 成海 :お前が出目高くてどうするんだ
十九川ヤコ :漫画のタイトルかな?
百目鬼・嬰児 :回避。《潜伏術》は7
百目鬼・嬰児 :2d6>=7 (2D6>=7) > 10[4,6] > 10 > 成功
芹野 成海 :凪では?
十九川ヤコ :凪ってな~い?
百目鬼・嬰児 :完全にわすれてたばぶ
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 3 → 2
百目鬼・嬰児 :不死身って逆凪も回復してくれないの~?
鳴無色葉 :してたまるか
芹野 成海 :凪は凪いでるだけだから……
十九川ヤコ :かわいそうバブ
草2 :一応こっちも百目鬼に接近戦。クリチェックだけど……
草2 :SG#2>=14 (判定:見敵術) (SG@12#2>=14) > 9[3,6] > 9 > 失敗
鳴無色葉 :ちょっとおしい
芹野 成海 :十分高いんだよお前も
GM :よしよし
GM :ラウンド終了時。《罠術》で判定せよ……鳴無さん
鳴無色葉 :ちょっとこわくなってきたから回想きります!
十九川ヤコ :感情いる?
鳴無色葉 :回想あるから大丈夫!ありがと!
十九川ヤコ :おっけい!
鳴無色葉 :2D6+3>=7 (判定:医術) (2D6+3>=7) > 5[2,3]+3 > 8 > 成功
十九川ヤコ :サイコ~~~~~!
鳴無色葉 :よしよし!
GM :ちくしょう!
芹野 成海 :いいぞ!!
system :[ GM ] がダイスシンボルを4 に変更しました。
GM :ラウンド終了。
GM :====
【第四ラウンド】
GM :プロットどうぞ。
百目鬼・嬰児 :【奈落】! 頼む!
鳴無色葉 :まじ!?生命点2で!?
百目鬼・嬰児 :あっいや【禁術】怖えわ
十九川ヤコ :オイオイオイ
芹野 成海 :命燃やしすぎだろ
芹野 成海 :あっ思いとどまってくれた
十九川ヤコ :日和ってる赤いる!?
百目鬼・嬰児 :流石にやめておきます。おかしいなあ さっきまで余裕あったのに……
百目鬼・嬰児 :OK
鳴無色葉 :ひよらん赤のほうがこわくない?
十九川ヤコ :それはそう
鳴無色葉 :プロ前なし、プロットOK
十九川ヤコ :う~~~ん
芹野 成海 :難しいところだな……
十九川ヤコ :うし、OKです
芹野 成海 :これ……で! OK
GM :では
GM :3
GM :2
GM :1
GM :0
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
○戦場:雑踏
<プロット4>
(ヤコ、芹野、百目鬼・嬰児)
<プロット3>
(色葉)
<プロット2>
(草1、草2)
百目鬼・嬰児 :あああああ寄られた!!
十九川ヤコ :ガハハ
GM :プロット4、1d100どうぞ。
十九川ヤコ :1d100 (1D100) > 68
芹野 成海 :1d100 (1D100) > 5
百目鬼・嬰児 :1d100 (1D100) > 6
芹野 成海 :低レベルな争い
GM :十九川さんどうぞ~
十九川ヤコ :はい。
十九川ヤコ :奥義を撃ちます。
鳴無色葉 :うおっ
芹野 成海 :奥義!?
百目鬼・嬰児 :【追加忍法】かなあ
芹野 成海 :やっぱり追加忍法か……
鳴無色葉 :セラピーにいこうね
十九川ヤコ :“十咎絣(トガスリ)” 効果は【クリティカルヒット】。指定特技は《封術》。
鳴無色葉 :うひゃーーーー!!!!
百目鬼・嬰児 :ぎゃあ~!!!
百目鬼・嬰児 :あっ 死 死ぬ……
百目鬼・嬰児 :対抗手段は今のところなし!生命点は0になります。
百目鬼・嬰児 :不死身に賭ける……!
十九川ヤコ :うし。
system :[ 百目鬼・嬰児 ] 生命点 : 2 → 0
芹野 成海 :賭けるな!
百目鬼・嬰児 :死にたくないもん!
百目鬼・嬰児 :こっちの番だ! 『病視の露』!
百目鬼・嬰児 :対象はお前だ~! 鳴無色葉!
鳴無色葉 :ぎゃーーーーっ
百目鬼・嬰児 :貴様さえいなければ……!
十九川ヤコ :なんてことを……
芹野 成海 :破ります 追尾で+1
鳴無色葉 :クリヒですよね?奥義破り!
十九川ヤコ :やぶるよ~
百目鬼・嬰児 :指定特技は《瞳術》!
鳴無色葉 :目標は8だな
芹野 成海 :つっても遠いんだよな~……
鳴無色葉 :二人から感情修正もらいたい!
十九川ヤコ :あげる!
芹野 成海 :あっ感情修正します!
鳴無色葉 :ありがと~~!
GM :ではやぶるがいい
十九川ヤコ :2D6>=8 (判定:封術) (2D6>=8) > 8[3,5] > 8 > 成功
芹野 成海 :SG#5+1>=9 (判定:傀儡の術) (SG+1@12#5>=9) > 8[2,6]+1 > 9 > 成功
鳴無色葉 :2D6+2>=8 (判定:九ノ一の術) (2D6+2>=8) > 12[6,6]+2 > 14 > スペシャル(【生命力】1点か変調一つを回復)
十九川ヤコ :色葉?
鳴無色葉 :我最強イタチかもしれん
GM :はあ!?
芹野 成海 :”やって"る?
鳴無色葉 :じゃあ……遁甲符……獲得するね
GM :ココフォリアと寝ただろこれは
system :[ 鳴無色葉 ] 忍具 : 1 → 2
鳴無色葉 :麝香会総合病院だからね
十九川ヤコ :やったのか!? しろイチ……
芹野 成海 :イタチの運命力強すぎる……
百目鬼・嬰児 :ぐぐぐ、行動終了!
鳴無色葉 :変調もないしな……
十九川ヤコ :スペ3素出しとかはじめてみた
GM :なんで満タンなんすか
GM :芹野さんどうぞ
GM :といっても嬰児は0点なので、そこのイタチに日ごろの怨みをぶつけてもいいと思うよ
芹野 成海 :不死身前だからな……とは思うけど、まあ変調は無駄にならんか
鳴無色葉 :恨みなんてないだろ!
十九川ヤコ :たし蟹
GM :まあ不死身成功したら変調も消えるけどね
鳴無色葉 :ウン……
芹野 成海 :殴る意味とは……?
鳴無色葉 :逆凪するのこわいからステイでもいいのでは
十九川ヤコ :そうかも
鳴無色葉 :不死身の奥義破りのときに……
十九川ヤコ :奥義破りしたいもんね…
芹野 成海 :そうかも……
芹野 成海 :じゃあステイするか……
GM :では、プロット4終了時。
百目鬼・嬰児 :『視について』。不死身!
百目鬼・嬰児 :《瞳術》です
十九川ヤコ :破るぜ~ 回想切ります。
芹野 成海 :破る! 追尾で+1
鳴無色葉 :やぶる!
芹野 成海 :あっそれと
草1 :こっちもやぶる
鳴無色葉 :草も!?
百目鬼・嬰児 :やめたれよ
草2 :こっちもやぶる
十九川ヤコ :草
十九川ヤコ :草
百目鬼・嬰児 :やめたれって
鳴無色葉 :じゃあふります!
鳴無色葉 :2D6>=8 (判定:九ノ一の術) (2D6>=8) > 5[1,4] > 5 > 失敗
十九川ヤコ :2D6+3>=8 (判定:封術) (2D6+3>=8) > 6[2,4]+3 > 9 > 成功
鳴無色葉 :成功だーーーー!!!!
芹野 成海 :2D6>=9 (判定:傀儡の術) (2D6>=9) > 8[3,5] > 8 > 失敗
十九川ヤコ :よっしゃい
芹野 成海 :あっ+1してなかった
鳴無色葉 :じゃあ成功じゃん!
百目鬼・嬰児 :ああ~ちくしょ~~~!!
十九川ヤコ :やった~~~!
百目鬼・嬰児 :じゃあ芹野さんも成功か……
十九川ヤコ :そうだね 判定妨害しても……
芹野 成海 :草も一応ルール上振っとく?
百目鬼・嬰児 :どうしようもないですね……
百目鬼・嬰児 :いや、もういいかな。
芹野 成海 :あっ了解
百目鬼・嬰児 :生命点0。戦闘脱落です。
鳴無色葉 :うおーーーーー!!!!
十九川ヤコ :やった~~~~~~!!!!!!!!
百目鬼・嬰児 :PC達の……勝利!
芹野 成海 :やった~~~!!!
鳴無色葉 :やったーーーー!!!!!!
GM :お疲れ様でした。
水瀬 一理 :やったね
芹野 成海 :お疲れ様でした……!
鳴無色葉 :うおーーーお疲れ様でした!
十九川ヤコ :おつかれさまでした~~!
GM :====
GM :ざあ、と波の音がした、気がした。
GM :音を置き去りにする忍びたちの戦いは、数合でも波が追いつくことは無い。
GM :ならば、これは──何かの終わりを告げる、潮目のそれなのだろうか。
百目鬼・嬰児 :『おああん』
百目鬼・嬰児 :ぐずついている。心を苛む泣き声を上げようとするたび、髑髏から黒い液体が吹き出して埋める。
芹野 成海 :異形の赤子が砂浜で蠢くのを見据え、一歩進む。
草1 :赤子の背後には、二人の"草"が揺らめくように立っている。
芹野 成海 :──鉄火場で思い返すことがあるほど、ご大層な人生は歩んでいない。
芹野 成海 :人並みの両親のもとで、人並みに生まれ育った。
芹野 成海 :人並みの学校に通い、人並みに就職した。
芹野 成海 :──その就職先が忍びだったのは、少し珍しかったかも知れない。が、その忍びとしてキャリアは、それまでの人生と同じく平凡なものだ。
芹野 成海 :人並みに仕事をし、人並みに趣味を持った。
芹野 成海 :人並みに笑い、人並みにムカつき、人並みに落ち込み──人並みに、それらに折り合いをつけてきた。
芹野 成海 :人並みの情緒を持った人間が、忍びとしての仕事に折り合いをつける方法。
芹野 成海 :一つ、必要以上に踏み込まない。
芹野 成海 :プラスであれマイナスであれ、必要以上に感情移入すれば割り切りにくくなり、心が重くなる。
芹野 成海 :一つ、借りは返しておく。
芹野 成海 :プラスであれマイナスであれ、返すべきを返さずにいれば心が重くなる。──返せなくなれば尚更。
芹野 成海 :心残りは心を重くする。
芹野 成海 :故に返す。
芹野 成海 :かつての任務で命を救われた相手には、使命への手助けを。
芹野 成海 :任務の途中で傷つけざるを得なかった味方には、治療手段での補填を。
芹野 成海 :──その恩人を操り、その味方に手出しする原因を作り。
芹野 成海 :あまつさえ自分の意識にも手を出した。
芹野 成海 :舐めた真似をしてくれた妖魔には、死の報いを。
芹野 成海の【秘密】
実はあなたは、土留キオリのことを大切に思っている。命の恩人や戦友、昔の恋人など、理由は好きに設定してよい。
その理由に応じた任意のプラスの感情を、あなたは土留キオリに対して密かに獲得している。通常の感情と同じ効果を使用できるが、獲得していることは公開しなくてよい。
あなたは、土留キオリは何より守るべき存在であるという強迫観念に憑りつかれている。
あなたの【本当の使命】は、土留キオリを守り、その【使命】達成に協力することだ。
あなたは土留キオリが参加する戦闘に可能な限り参加し、彼女を勝利させるように行動しなければならない。
感情の指定は「忠誠」。
⇩
あなたは「百目鬼」の影響を受けており、その使命に協力するよう精神を乱されていた。百目鬼が土留キオリから引き剥がされたことで、あなたもその影響から逃れた。
土留キオリへの感情は本物だが、今はそれに囚われず行動をすることができる。とりあえず、落とし前はつけさせねばならない。
あなたの【本当の使命】は、百目鬼を討ち滅ぼすことだ。
また呪に長けたあなたは、百目鬼の精神感応を受けたことで、その術の構造をおぼろげに理解している。
あなたは百目鬼の奥義『病視の露/《瞳術》/クリティカルヒット』を、初めて見た時にも、奥義情報を取得しているように奥義破りすることができる。
草1 :百目鬼の背後で、二人の"草"が地に棒を差す。
草2 :園芸用の支柱。その先端には簡単な走り書きのメモ──『横柴や 竪柴垣や 十文字 四方八方あびらうんけん』
草1 :差した場所は、赤子が砂地を這った足跡。
草2 :盗人を捕えるための呪符が、妖魔の身体を十重二十重に縛る。
百目鬼・嬰児 :『うあ、ああ』
百目鬼・嬰児 :呪符に絡めとられ、短い四肢で藻掻く。
百目鬼・嬰児 :『嗚呼』
百目鬼・嬰児 :髑髏が鳴る。老女の声が響くと、赤い双眼はらせんを描いて回る。
百目鬼・嬰児 :『視てはいけないよ』
百目鬼・嬰児 :反転の呪。聞くものを従わせるのではなく、反意を齎す声。
百目鬼・嬰児 :ばりばり、赤子の視認を妨げる札が裂けていく。
鳴無色葉 :鳴無色葉が不老長生で在る理由。
鳴無色葉 :それは、鳴無色葉の血に『因果を逆転させる力』が宿っているからである。
鳴無色葉 :本来死へ向かっていくはずの生命の因果を逆転させ、短く朽ちていくはずのテロメアを回復し続ける。
鳴無色葉 :その血を染みこませた符は、鳴無色葉以外の因果も少しだけなら逆転させることができる。
鳴無色葉 :紙を投げる。イタチの形のそれは、空中で本物の鼬へ変わる。
鳴無色葉 :鼬が百目鬼の周りをくるりと走ると、裂けていく札がみるみる再生していく。
鳴無色葉 :それどころか、その数を増していく――絶対に逃がさないとでも言うように。
鳴無色葉 :「……なんだ?効きすぎたか。まあいいだろ」
百目鬼・嬰児 :『きゃぁあああっ』
芹野 成海 :「……!」
芹野 成海 :破れかけていた護符が再生していくのを目の当たりにし、僅かに目を瞠る。
芹野 成海 :──必要以上に踏み込むべきではない。感情移入すれば割り切りにくくなる。
芹野 成海 :その考えは、今でも変わらない。これからも、きっとそのようにしていくだろう。
芹野 成海 :だが──
芹野 成海 :(珍しく、ライン踏み外したけど)
芹野 成海 :「悪いことばっかりでもねーわね」
芹野 成海 :小さく笑い、懐から何かを取り出し、投げる。
芹野 成海 :それは市販の解熱鎮痛薬。
芹野 成海 :有効成分はアスピリン──即ちアセチルサリチル酸。
芹野 成海 :その清潔感あるパッケージに、黒マジックで書き殴られた文字がある。
芹野 成海 :『臨目目兵闘目目者目目皆目陳目目烈在目目前目口目喼急如律令
目 』
芹野 成海 :柳の棒に立てる疫病避けの護符。
芹野 成海 :アセチルサリチル酸はサリチル酸をアセチル化したものであり、サリチル酸は柳から分離された物質である。
芹野 成海 :見立ての『柳』に書かれた目が、揃ってぎょろりと赤子を見据える。
芹野 成海 :靄を切裂き、邪視を退け、悪疫を祓う聖なる瞳が、妖魔の身体に当たって光とともに弾け飛ぶ。
芹野 成海 :「……チッ、私物なのに」レシートを取っておいただろうか、とちらと考える。
百目鬼・嬰児 :『ぎゅう、ううあ』
百目鬼・嬰児 :大きな頭を抱えてうずくまる。髑髏に罅が入っていく。
百目鬼・嬰児 :ばち、と音がして、赤い瞳の一つが割れた。
百目鬼・嬰児 :『ぎぃぃいいあああ……』
十九川ヤコ :聖光が煌き、百目鬼の瞳が砕けたその間に。闇を駆け、懐に潜り込む影が在る。
十九川ヤコ :鞘に納めた大刀を低く、低く構え。埒外の握力で柄を固く握る。
十九川ヤコ :此の刀には銘がある。
十九川ヤコ :鍛冶を生業とした、ひとりの男が。
十九川ヤコ :縁者、肉親、友までも。妖魔に皆殺しにされた怨念を。
十九川ヤコ :人に害をなす仇敵を。
十九川ヤコ :ただ、"一なる魔を降す"ために鍛造された、その魔刀の名は。
十九川ヤコ :
十九川ヤコ :「"
十九川ヤコ :
十九川ヤコ :刃光が疾走る。
十九川ヤコ :神速の居合が、寸分違わずにその肉骨を断ち切った─────筈だった。
十九川ヤコ :「(何────!?)」
百目鬼・嬰児 :『け、え』
百目鬼・嬰児 :たやすく身を斬られる。文字通り赤子を捻るように。
百目鬼・嬰児 :血よりも薄暗い匂いが鼻をつく。
百目鬼・嬰児 :やすりが搔き毟るような音が耳を擦る。
百目鬼・嬰児 :生唾がどんよりと塞ぐ味がする。
百目鬼・嬰児 :それでも。
百目鬼・嬰児 :妖魔が斬られ伏した様だけは、”視えない”。
百目鬼・嬰児 :『けぇらけらけらけら────!』
百目鬼・嬰児 :笑い声だ。
百目鬼・嬰児 :赤子が愉しそうに。
百目鬼・嬰児 :しかし紅顔はなく、白骨だけが空虚に見つめている。
百目鬼・嬰児 :水瀬一理の視神経のむこうがわの空虚に、空洞が橋を渡し──
百目鬼・嬰児 :赤い一つ目が、その間隙をきろきろと蹂躙するのだ。
水瀬 一理 :(……ああ、そうだろうよ)
水瀬 一理 :(こちらに来ると思っていた……)
水瀬 一理 :視線で踏み躙った者は、目にまた踏み荒らされるのだと、因果を感じながら。それでも。
水瀬 一理 :本当に、本当に珍しいことだが。
水瀬 一理 :(……私で良かったな)
水瀬 一理 :意識が落ちていく、その隙間に、そんなことを考えた。
水瀬 一理 :
水瀬 一理 :『あの、すみません』
水瀬 一理 :『妹を知りませんか。さっきまで一緒に居たんです』
水瀬 一理 :『こんな感じに、髪をふたつに結んでて、えっと、あとは……』
水瀬 一理 :『覚えてない』
水瀬 一理 :『はは、なんだか全然思い出せないし、そう、そりゃ居ないですよね』
水瀬 一理 :『だって、あいつ、目の前で』
水瀬 一理 :『俺は』
水瀬 一理 :『なんにもできなかった……』
水瀬 一理 :病院のベッドの上。何度も繰り返した話なので、医者は何も言わなかった。
水瀬 一理 :
水瀬 一理 :何か、とてつもなく大きな力に出遭ったことだけは覚えている。
水瀬 一理 :それが水瀬一理のささやかな日常を、確かに傍に居たはずの存在を完膚なきまでに打ち壊して去ったことも。
水瀬 一理 :それだけだ。当時の衝撃か、その後に施された比良坂の『処理』の影響か、恐らくはその両方のため。
水瀬 一理 :覚えていたはずのことまで忘れてしまった。
水瀬 一理 :心が、へし折れて削れてしまった。あるべき感情の行き場は絶たれてしまった。
水瀬 一理 :……その欠けた心の様を、『資料室』に見込まれた。
水瀬 一理 :『窓際部署』とも揶揄される閑職だが、牢獄のように窓は少ない。
水瀬 一理 :蔵書管理の仕事をしながら、禁書の類を読み込んだ。壊れた心が一応の歪な形を取り戻すまでは、外に出ることもなかった。
水瀬 一理 :それでもなお、任務は救いだ。
水瀬 一理 :司書として使命に従うのはとても楽だし、正しいものだと感じている。
水瀬 一理 :この地のどこかで守られるべき者が守られず、苦しみ、消えていくのは嫌だったから。
水瀬 一理 :ただしその思いは、時に矛盾を呼ぶこともある。
水瀬 一理 :国のため、守られるべき者を自ら切り捨てる必要も、時には生じるからだ。
水瀬 一理 :今回もそうではないか、と危惧をしていた。だから、十九川ヤコに託した。
水瀬 一理 :例え自分がその前に立ち塞がることになろうとも、その最後の一瞬、『誰かが自分のために立っていてくれた』と。
水瀬 一理 :守られるべき者が。桐壺イトマがそう感じていられるのであれば、それは彼にとっての自分勝手な、僅かな慰めになるから。
水瀬 一理 :……それは遠い昔、顔も忘れてしまった妹にしてやれなかったことであるから。
水瀬 一理 :実際は、よほど良かった。結局のところ、彼らは立場こそ違えどぶつかり合うことはなかった。
水瀬 一理 :水瀬一理自身が、桐壺イトマのために立つことすらできた。そうして。
水瀬 一理 :共感を得た。他者との間に心を繋ぐことが難しい彼にとって、得難い感情を得た。
水瀬 一理 :だから。
水瀬 一理 :
水瀬 一理 :『妹が居たんです。髪、ふたつに結んでて、後は全然思い出せないんですけど』
水瀬 一理 :『鏡の中には居るんですよねえ。これが』
水瀬 一理 :『……居ることにしたくって、だから、こんな感じです』
水瀬 一理 :長い髪を指で弄り、すぐに止めた。何度も繰り返した話なので、上司も何も言わなかった。
水瀬 一理 :『仕事ですね。ちゃんと外に出るの、いつぶりかなあ』
水瀬 一理 :『外はどうも眩しくてね。綺麗ですけど、目を細めてでもいないと、やっていられない』
水瀬 一理 :『街も、人も、心も、全部、私にはもったいないくらいの……ああ、すみません。業務業務』
水瀬 一理 :『了解。水瀬一理司書及び禁書分隊、預言書の原本とその内容を妖魔の手より死守いたします』
水瀬 一理 :『手始めにその十徳という商人への接触ですね』
水瀬 一理 :『ご安心を。紛失なく、延滞なく。使命を実行せんことを、ここに誓いますとも』
水瀬 一理の【秘密】
あなたは流派から、預言書を狙う妖魔の勢力が存在していると聞かされている。
預言書が比良坂機関によって黒塗りされている理由は、『意味が明快すぎる』ためであるという。人の心の無い妖魔にすら理解できてしまうのだ。
すなわち、預言書そのものでなく内容の一端でも妖魔の勢力に手に渡れば、世界が危険に脅かされるだろう。
あなたの【本当の使命】は、妖魔に預言書の『原本』と、その【情報】を渡さないことだ。
あなたが使命の達成によって獲得する功績点は、【本当の使命】の前半のみ達成できた場合は1点減少し、前半と後半の両方達成できた場合は1点増加する。
水瀬 一理 :
水瀬 一理 :……だから、こうして自分は膝をつくことができる。
水瀬 一理 :共に立つ者に託すことができる。
水瀬 一理 :『誰かが同じ目的のために立っていてくれる』と、そう感じることができる。
水瀬 一理 :それは、遠い昔の自分にはできなかったことだ。
水瀬 一理 :(十九川ヤコ、鳴無色葉、芹野成海)
水瀬 一理 :(これは、一時の感情だ。いずれ、禁書の呪いに塗れて遠くなってしまう)
水瀬 一理 :(だから、記して、書き留めた。大事に取っておきます)
水瀬 一理 :(書くということは、我らが司る書物というものは、そのためにあるのだから)
水瀬 一理 :「……奥付へ移行。以後各自判断」
水瀬 一理 :絞り出すような声で、分隊長としての命だけは飛ばす。
水瀬 一理 :自分にはまだ同僚が居る。後は任せられる。だから、今落ちるのが自分で良かった。
水瀬 一理 :「禁書分隊、返却!」
水瀬 一理 :ポケットの中に隠された、小さな私用のメモ帳。
水瀬 一理 :ずっと綴ってきた日記だけは、著者が倒れ、今この時は力尽きようとも、彼だけのものだ。
百目鬼・嬰児 :『くくっけ、けけけら』
百目鬼・嬰児 :赤子は笑う。疵だらけでも、よたよたと立ち上がる。
GM :空気の中にはまだ腕が漂っている。嬰児の起立を祝うように、どろどろと拍手が鳴る。
GM :時の流れは速い。再び腐敗が広がる。
鳴無色葉 :(……ミッチが)
鳴無色葉 :彼の倒れる姿を視界の端に収めながら、彼を守ろうとしていたイタチたちが散り散りに走り去るのを感じる。
鳴無色葉 :命に別条はないだろう。今やるべきことは彼に駆け寄ることではない。
鳴無色葉 :彼の為にも、自分の役割を。
鳴無色葉 :『治療道具』の入った箱を抱えながら、腐食の霧から飛んで逃げ回る。
鳴無色葉 :四次元に繋がっているかのように、一見すると『治療』には結びつかないような道具が次々と出てくる。
鳴無色葉 :というか、次々とその箱からはイタチたちが飛び出していっている。
鳴無色葉 :(ああ……困ったな)
鳴無色葉 :心の中でひとりごちる。その言葉とは裏腹に笑みを浮かべながら。
鳴無色葉 :(こんなに調子がいいのは初めてだ。これでは物などなくとも本当に忘れられなくなってしまう)
鳴無色葉 :
鳴無 色葉の【秘密】
あなたは趣味から創作した漫画や文筆を仲間内で共有する活動……いわゆる同人活動を行っている。
そんなあなただからこそ気づいた。
ホテルに残された画材やゴミ箱内の書き損じ、その画風──桐壺イトマは界隈にて”神”とも呼ばれる大人気作家『いと丸@NMハ-35』では!?
彼女の原稿は完成させなければならない。たとえ何を犠牲にしても。
あなたの【本当の使命】は、プライズ「生原稿」の【情報】を入手することだ。
鳴無色葉 :
鳴無色葉 :生まれ、死ぬ。生命の形。
鳴無色葉 :その流れから逸脱した自分は、まどろみながら世界を眺めるだけだ。
鳴無色葉 :自分はほんの少しだけ、普通の人間より忘れることが苦手だから。
鳴無色葉 :意図的に『眠っている』状態にして、ずっと鮮度を保って輝き続ける思い出たちを、見ないフリをして過ごしてきた。
鳴無色葉 :辛いこともたくさんあるけれど。
鳴無色葉 :幸せな事もたくさんあった。
鳴無色葉 :その日々は愛おしくて、もう無いのだということに耐えきれなくなってしまうから。
鳴無色葉 :
鳴無色葉 :人間が好きだ。この国が好きだ。
鳴無色葉 :その未来に自分はいないと知っていながら、より良い未来を望んで励む人間たち。
鳴無色葉 :『みらいのこどもたちのために』――その言葉は時にぼんやりと聞こえるけれど――
鳴無色葉 :子孫が、種の行く末が、より幸せであるようにという祈り。
鳴無色葉 :尊いと思う。
鳴無色葉 :他者の幸せを信じ、未来を託し、力を尽くす者たちが。
鳴無色葉 :――ある日、たまたま立ち寄った本屋。
鳴無色葉 :娯楽を貪るため、立ち寄った漫画のコーナーに――
鳴無色葉 :愛読している漫画のキャラクターが描かれた漫画。
鳴無色葉 :タイトルは違うけれど作品を想起させるもの。
鳴無色葉 :絵柄は違うけれど、違う作者によるスピンオフ、外伝だろうか――?
鳴無色葉 :手に取り、初めて知る。
鳴無色葉 :二次創作というものを。
鳴無色葉 :衝撃だった。
鳴無色葉 :いや、エッチなことがではない。そんなものは体験しつくしている。
鳴無色葉 :架空の物語の『続き』を、『もしも』を、こんなに願う者がたくさんいることが。
鳴無色葉 :綺麗な絵。これほど上達するのにどれほどの労力がかかったろう?
鳴無色葉 :キャラクターが言いそうな言葉。どれほど原作を読みこんだろう?
鳴無色葉 :そもそも話を考えて、こんなにたくさん絵を描いて、それを形にするのはどれほど大変なことか。
鳴無色葉 :書店で売られている以上原稿料はもらっているだろうとは思うが、恐らく非公式なもの。それほど儲かりはしないだろう。
鳴無色葉 :ただ、ただ、キャラクターたちが幸せになって欲しくて。キャラクターたちが、物語が好きだから。
鳴無色葉 :その純粋な祈りで、これほどのものを生み出す者たち。
鳴無色葉 :その愛に衝撃を受けた。
鳴無色葉 :
鳴無色葉 :物語はずっとなくならない。
鳴無色葉 :ページをめくればそこにいてくれる。
鳴無色葉 :けれど、終わった物語は先に進むことがない。
鳴無色葉 :自分の中で輝く思い出たちと同じだ。
鳴無色葉 :――しかし、それの、『続き』を願うことができる。
鳴無色葉 :失われない。自分が祈り続ける限り、ずっと共に生き続けることができる――
鳴無色葉 :そんな邪な理由で創作活動を始めた。
鳴無色葉 :純粋な愛ゆえに幸せを祈る者たちには、はるか遠く届かないけれど。
鳴無色葉 :もともと、他者の幸せを願うのは好きだった――あまり入れ込みすぎると辛くなるけれど。
鳴無色葉 :それでも自分の思い出には手を付けなかった。
鳴無色葉 :『そうはならなかった』ことを知ってしまっているから。
鳴無色葉 :それでも実際の結末から目を逸らして『もしも』を望んでしまったら――
鳴無色葉 :虚しさに耐えられなくなるか、もう現実に戻ってこられないような気がした。
鳴無色葉 :でも、今、目の前にいる人々は、まだ終わってはいないから。
鳴無色葉 :好きなだけ、幸せな続きを想像できてしまえそうで、怖い。
鳴無色葉 :いつか失うのに――ああ、こんなに生きているのに、どうしてそんな当たり前のことがいまだに割り切れないのだろう。
鳴無色葉 :はやく帰って寝たい。
鳴無色葉 :固く固く目を瞑って、目に入れないで、夢か現か分からなくなりたい――
鳴無色葉 :……けれど、それすらも許されない。
鳴無色葉 :水の中で輝く火の花が、散らない色の葉の匂いが、夢ではないと伝えるから。
鳴無色葉 :なんと残酷で幸せなことか。
鳴無色葉 :届かなかった想いを忘れることを、永遠に許されないなんて。
鳴無色葉 :大切な想いを抱けたことを、永遠に突き付けられ続けるなんて。
鳴無色葉 :
鳴無色葉 :頭の中でネームを切ってしまう。
鳴無色葉 :実際に形にすることはないだろう――ナマモノは色々と危ないからな。
鳴無色葉 :祈ってしまうかもしれない。幸せな続きを。
鳴無色葉 :訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない未来を。
鳴無色葉 :(ああ、でも実際のキリトはここまで辛辣でないかな)
鳴無色葉 :セリフを考えながら小さく笑う。
鳴無色葉 :自分が活動しているジャンルの登場人物に似てしまう気がする。
鳴無色葉 :バトルもの。ひねくれた女子高生が事件に巻き込まれて、性格の悪い女に助けられて成長していく話――
鳴無色葉 :(その二次創作だっていと丸@NMハ-35氏には遠く及ばんがな)
鳴無色葉 :キリト――桐壺イトマは、いと丸@NMハ-35は、本当ならこんな場面でなんと言うのだろう。
鳴無色葉 :知りたいと思ってしまう。自分の空想の中ででなく、現実の世界の続きを。
鳴無色葉 :何、どうせ忘れられないんだ。なら、思い切り入れ込むとしようじゃないか。
GM :拍手が止まる。
GM :腐敗の風は凪いでいる。イタチたちがそれを引き留めたのか。
GM :それとも、未来を見ようとする、双眸の輝きに気圧されたのかは、わからないが。
百目鬼・嬰児 :『お、おお、お』
百目鬼・嬰児 :ここにきて赤子は、自らを守るつながりが、取り払われたように感じている。
百目鬼・嬰児 :『うあああん!』
百目鬼・嬰児 :寒さに震え、不快感を露わにした声。地団太を踏む。
百目鬼・嬰児 :誰だ、自らをこんな眩しいところに連れてきたのは──と言わんばかりに、赤い瞳が。
百目鬼・嬰児 :一人の剣士を見つける。
十九川ヤコ :親しみのある術を行使する女に、地に伏せる男に、逃げ惑うイタチの群れを操る少女。
十九川ヤコ :胸に秘めた志こそ違えど、誰も彼もが、命を賭け此の場に立ち、或いは倒れてゆく。
十九川ヤコ :弱くなったかも、と思う。
十九川ヤコ :かつての己であれば、先の一撃、残心は怠らなかったであろう。
十九川ヤコ :他流派の忍びなぞに、気を許すからだと。
十九川ヤコ :里の同輩であれば。之を"甘さ"と称するかもしれない。
十九川ヤコ :しかし。
十九川ヤコ :己が見解は少々異なる。
十九川ヤコ :互いに背を預け、共に命を張り、同じ明日を夢みる、これは。
十九川ヤコ :「"信頼"ってやつだ」
十九川ヤコ :妖気蠢く、赤い瞳としかと見据え。抜き放った一魔降の刃先を向ける。
十九川ヤコ :「"異"を重ね"意"を繋ぐ」
十九川ヤコ :「"徒"を集い"頭"が命ず」
十九川ヤコ :「"混"を束ね"魔"を祓う」
十九川ヤコ :緋色の刃先から、極彩色の妖気が伸びる。
十九川ヤコ :九つの魔糸が、妖魔の体を縫い止めて。その妖気の"源"が浮き沈みを繰り返す。
十九川ヤコ :「鞍馬神流、妖魔狩りの忍び、その"錦"として」
十九川ヤコ :「汝の咎を此處へ納め給ふ」
十九川ヤコ :少女の姿がゆらり、消えて。
十九川ヤコ :一閃。緋糸が妖魔を織り上げる。
十九川ヤコ :「封絶・"
十九川ヤコ :魔を封ず、十九川の奥義が。百目鬼の力、そのすべてを、一魔降が喰らい尽くす。
百目鬼・嬰児 :力なく立ち尽くしている。
百目鬼・嬰児 :難を逃れる威も、難から逃れる戸も持たない、弱い故に見逃される、そういう魔なのだ。
百目鬼・嬰児 :だがこの剣は違った。弱者は喰われるものという……圧倒的な理だけが、そこにはあるのだ。
百目鬼・嬰児 :『ぎゃぶっ』
百目鬼・嬰児 :髑髏が喰らわれて塵になった。
百目鬼・嬰児 :糸に圧迫されて押し出され、眼球が飛んだ。
百目鬼・嬰児 :狙いも何もあったものでは無い。ただ、最初に目を合わせただけにすぎない。
百目鬼・嬰児 :『目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目私を見て目目目目目目目目目目目目目目目目目目目目』
百目鬼・嬰児 :『目目目目目目目目目見殺しにしないで目目目目目目目目目目目』
百目鬼・嬰児 :『目目目目目目目目助けて──』
百目鬼・嬰児 :老女の声が、ただ一つの業──命乞いを、鳴無色葉に向け叫んだ。
鳴無色葉 :その声を聞き、そちらに目をやる。
鳴無色葉 :しかしその声に、目に完全に吞まれたらタダではすまないことも理解している。
鳴無色葉 :ホテルから逃げた桐壺イトマにすぐ追いついたのは、それほど遠くに行っていなかったのと、芹野成海の占術もあったのかもしれないが。
鳴無色葉 :銀閣寺に潜伏した桐壺イトマをいとも簡単に見つけ出したのは。
鳴無色葉 :先回りをするかのように十九川ヤコの行く先々に現れたのは。
鳴無色葉 :当然のように芹野成海の居る場所に同席していたのは。
鳴無色葉 :現在・過去・未来の曖昧な鳴無色葉に、未来視の力があるからだ。
鳴無色葉 :といっても、桐壺イトマにはこれも遠く及ばないだろう。
鳴無色葉 :そのほとんどは積み重ねてきた経験と知識による推察が主で、ほんの少しだけ見える未来の景色をヒントにしているにすぎない。
鳴無色葉 :(水瀬一理だけはその動向を掴めなかった。"何か"の影響が邪魔していると思われる)
鳴無色葉 :その力が映し出す。この赤子の命乞いを最も効果的に避けるのは――
鳴無色葉 :その奇妙な赤子を抱きしめる。
鳴無色葉 :「寂しかろう。悲しかろう」
鳴無色葉 :「ただ生まれてきたのが間違いなんて思いたくないよな」
鳴無色葉 :「一時、抱きしめてやることしかできん。救いになるとはとても思わんが」
鳴無色葉 :そうだな、きっと己の納得の問題なんだろう。
鳴無色葉 :敵の赤子に優しくしたことがじゃない――生まれてきていけなかったものなどいなかったのだと、己に言い聞かせる為に。
鳴無色葉 :「……助けてはやれんのだ」
鳴無色葉 :諭すように言い、すぐその手を離し距離を取る。
鳴無色葉 :この赤子は、まだ”終わって”いない。
百目鬼・嬰児 :抱き留められた眼球が、落とされた。
百目鬼・嬰児 :百目鬼のことをこの場にいる全員が注視している。
百目鬼・嬰児 :それでこそ”視えない”ことになりうる。誰かと誰かの間には、すれ違いがある。
百目鬼・嬰児 :その間隙を引き延ばす。ただ一つの業、命乞いを届かせることすらできないという、咎。
百目鬼・嬰児 :視えていなければ、死んでいるのと同じ。
百目鬼・嬰児 :『視てはいけないよ』
百目鬼・嬰児 :誰かの視界が眩む──
十九川ヤコ :ぐらり、と身体が崩れる。
十九川ヤコ :妖魔が、景色が。視るもの全てが歪み──────
十九川ヤコ :
十九川ヤコ :生まれてから、ずっと。窮屈で、堪らなかった。
十九川ヤコ :朝起きて、命がけの修練をこなし、へとへとの体で夜、床につくまでに。
十九川ヤコ :見る景色は、いつも同じ。
十九川ヤコ :里のしきたりも、十九川の務めも、鞍馬の妖魔に対する恨みつらみも。
十九川ヤコ :ぜんぶ、ぜんぶ。辟易していた。
十九川ヤコ :そんな中、初めて己に下された任務。
十九川ヤコ :初めて見た、外界、当たり前の人たちが住む、その街の景色は。衝撃的だった。
十九川ヤコ :座学として、事前に十分な知識は得ていたはずなのに。
十九川ヤコ :実際に目の当たりにしたそれは、何もかもが違った。
十九川ヤコ :特に、同じ年代の少女が身にまとう、化粧や格好のそれに、強く惹かれたのを覚えている。
十九川ヤコ :色鮮やかな口紅、きらきらと輝く爪色。同じ日の本の言葉とは思えない、斬新な言動。
十九川ヤコ :可愛らしい流行に身を染めて、自由に生きる同年代の少女たちが、堪らなく眩しく見えて。
十九川ヤコ :気づけば、己もそれに習っていた。
十九川ヤコ :なまじ、運がよかった。
十九川ヤコ :忍びとしては凡庸ながらも。
十九川ヤコ :十九川の魔剣と浄剣、"一魔降"と"ニ色乞"。
十九川ヤコ :二刀とも適合した忍びは、十九川では初代様以来。
十九川ヤコ :神童だと持て囃された立場に、この上なく肖ることが出来た。
十九川ヤコ :モチベも上がったんだよな。
十九川ヤコ :こんな素晴らしいものを生み出し、美しい日常を謳歌する彼女たちを。
十九川ヤコ :守ることが出来るなら。疎んでいたこの立場も、悪くない。
十九川ヤコ :そのためなら、何だってできる。
十九川ヤコ :でも。
十九川ヤコ :血に染まった、己が両の手を見るたびに。
十九川ヤコ :否が応にも突きつけられるのは、寂しかった。
十九川ヤコ :無垢で、美しい光との隔たりを。
十九川ヤコ :お前はそうはなれないのだと。
十九川ヤコ :己は、ただ、妖魔を討ち滅ぼすための。
十九川ヤコ :"
十九川ヤコ :「そう、思ってたのにな」
十九川ヤコ :
十九川ヤコ :彼女と邂逅するまでは。
十九川ヤコ :
十九川ヤコ :御伽噺のお姫様のように、空から落ちてきた彼女は。
十九川ヤコ :好きなことを全力でやって、人々に貢献していた。
十九川ヤコ :私の知らない、色んな知識を蓄えているけど。
十九川ヤコ :臆病で、泣き虫で。
十九川ヤコ :放っておけないくせに。
十九川ヤコ :命の際まで追い詰められても。人に心配をかけまいと、無理をして。
十九川ヤコ :大丈夫だと笑う彼女の顔が。
十九川ヤコ :脳裏に焼き付いて、離れない。
十九川ヤコ :無縁だと思っていた私に、何の因果か生まれた縁。
十九川ヤコ :誰も彼も幸せになれればいい未来を信じられるほど、お花畑でもないけれど。
十九川ヤコ :それでも、願うのだ。
十九川ヤコ :せめて、目一杯、伸ばしたこの手が届くのなら。
十九川ヤコ :繋いだ手は。もう決して、離したりしない。
十九川 ヤコの【秘密】
あなたは百目鬼(どうめき)という妖魔の討伐を命じられている。
百目鬼を追う中で偶然出会った桐壺イトマから、かの妖魔の痕跡をあなたは感じ取ったのだ。
彼女と共に行動すれば、標的に辿り着けるかもしれない。
あなたの【本当の使命】は、百目鬼を討ち滅ぼすことだ。
あなたは百目鬼が、人間に憑りつき、精神を乱す力を持つことを知っている。
それに見つけるためのプライズ「二色乞」(にしきごい)をあなたは所持しており、この【秘密】を獲得した人物はその【情報】も獲得する。
【プライズ】二色乞(にしきごい)
黒塗り刃の小刀。このプライズに【秘密】はない。
光が反射しない刀身に、魔なるものだけを映して分かつ力があるという。
このプライズは以下の二つの効果を持つ。
1.妖魔の影響を受けているキャラクターを目標に行う情報判定・感情判定・特殊な戦闘乱入にプラス1の修正を受ける。
2.「妖魔に憑りつかれている人間」との戦闘時、自分の手番に使用できる。
「妖魔に取り憑かれている人間」を目標に選び、《分身の術》《見敵術》《封術》の中から任意の特技を選んで判定する。判定に成功すると、潜んでいる妖魔を顕出させることができる。
その状態で妖魔が戦闘の敗者となった場合、妖魔を完全に人間から引き剝がすことができる。(この影響で、特定のキャラクターのハンドアウトに変更が生じる場合がある)
十九川ヤコ :「だから」
十九川ヤコ :「それを脅かす魔に、あたしは容赦をしない。情けもかけない」
十九川ヤコ :「悲しいけど」
十九川ヤコ :「"それ"は限られている。幸せは有限なんだ」
十九川ヤコ :未だ靄で曇る瞳で。確かに"視る"。
十九川ヤコ :光の反射しない、刀身に映った。
十九川ヤコ :魔の光を。
十九川ヤコ :逆手に握った"ニ色乞"を、両の手で握り。
十九川ヤコ :祈るように、その赤い瞳に刃を深く突き刺して。
十九川ヤコ :「先の見えない明日は、誰だって怖いよな」
十九川ヤコ :「あなたの行った所業は、許されることではないし」
十九川ヤコ :「私たちが行った業も、あなたは許さなくてもいい」
十九川ヤコ :「今は─────」
十九川ヤコ :「私には、これくらいしか、してあげられないけど」
十九川ヤコ :小さく、鼻歌を歌う。
十九川ヤコ :この国に生きるものであれば、誰もが知っている。
十九川ヤコ :子守唄。
十九川ヤコ :「おやすみ、百目鬼」
十九川ヤコ :「せめて、今」
十九川ヤコ :「今だけは」
十九川ヤコ :「ひとりじゃないよ」
十九川ヤコ :慈しむように笑って、その白骨の頭を撫でる。
GM :赤子には、最期までわからなかった。
GM :なぜ自らが死ななくてはならないのか。
GM :顔も知らない女性が、対価も求めず、未来まで連れて行ってくれるはずだったのに。
GM :わからないままであったが。
GM :言葉の意味は、伝わっているような気がした。
GM :瞼を降ろすように、赤い眼球は上から塵になって、消えていった。
GM :海風が吹いた後には、戦いの痕跡もない。腐臭も、泣き声も。
GM :墨を流しこんだような黒い波間だけが、あなたたちの勝利を讃えていた。
GM :====
GM :====
GM :====
GM :クライマックスフェイズを終了します。
GM :エンディングを開始します。
GM :====
GM :【ED:合同】
GM :──篠伏町・『クリミナルクリーミー』。
GM :知る人ぞ知る、乳製品の取り扱いを専門にした居酒屋である。
GM :店主のこだわりは偏執的で、出島と化した辺境……北海道からミルクを密輸しているとの噂もまことしやかに囁かれている。
GM :あなたたちはきちんと人数を予約して、上等なチーズフォンデュの鍋を囲んでいた……
桐壺イトマ :「ちチーズ、フォンデュってなんで、トロトロなんでしょ」
桐壺イトマ :バゲットを刺したフォークを鍋にぐりぐりと突っ込んでいる。
桐壺イトマ :顔色は暖かさに上気して、とても気分が良さそうだ。悩み事が解決したように。
桐壺イトマ :「すスライスチーズを、鍋にたくさん入れてと融かしたん、ですけど……」
桐壺イトマ :「おっきな、一つのチーズに……」
鳴無色葉 :「他人の金で食べる美味いものは最高だのぉ~」タコ焼きをチーズにフォンデュしニコニコしている。
十九川ヤコ :「なんだっけ。ワインとかも入ってるんだっけな?」
十九川ヤコ :「イトマっちのそれも食べてみたいけど〜」
十九川ヤコ :ぱくりと一口。美味しそうに頬を染める。
芹野 成海 :「たこ焼きにチーズ自体は合うとは思うけど」
芹野 成海 :「チーズフォンデュに入れるヤツは初めて見たわ」横目で見ながらワイングラスを傾ける。
桐壺イトマ :「お酒……?」いぶかしげな様子。
桐壺イトマ :「あっ、あふい、あふ……」
桐壺イトマ :「……おいしい!」
水瀬 一理 :「まあ、ともあれ皆さんお元気で何より」温野菜にチーズを絡めている。
水瀬 一理 :目は細めてはいるが、普段より表情は柔らかい。というか、目を開いている。
鳴無色葉 :「うむ~、うまいの~」食べてニコニコしている。
芹野 成海 :「アンタもね。生きてて何より、よ」
鳴無色葉 :「うむうむ」
水瀬 一理 :「いやー、一時はどうなるかと思ったんですけど」
水瀬 一理 :「特に三途の川とかは見ませんでしたね。普通に起きました」
水瀬 一理 :「一度見てみたかったんですけどー」
十九川ヤコ :「縁起でもないな~」
水瀬 一理 :ワインを傾けてはいるが、一緒に飲んでいるチェイサーの水の方を口にしている。
鳴無色葉 :「見た時が最後だろ。見ないにこしたことはない」
水瀬 一理 :「そういうことですね」
桐壺イトマ :「わ渡ったら、眠っててもらわないと……」
鳴無色葉 :「寿命を全うしたときにみるんだな。ククク」そう言いながらワイングラスを手でくゆらせている。
桐壺イトマ :「シーノーイーヴルです!」
芹野 成海 :「常夜的死生観ね」
水瀬 一理 :「別に渡りたかったわけじゃないですよ、ご安心ご安心」
十九川ヤコ :「ま、でもまた、無事にこうして同じ窯の飯を食えて、しあわせだぜ」
十九川ヤコ :「日読のひとたちにもお礼、言っときたかったけど」
十九川ヤコ :きょろきょろと辺りを見回す。
水瀬 一理 :「あー」
水瀬 一理 :「『上司と打ち上げとかたるいので』」
水瀬 一理 :「だそうです」
鳴無色葉 :「人の世の常だな……」
水瀬 一理 :「好きなとこで適当にやってますよ」
十九川ヤコ :「アットホームな職場だ」
芹野 成海 :「日読にも働き方改革ってあんのね」
桐壺イトマ :ウインナーにかぶりついている。サラリーマンという業務形態を理解していない。
水瀬 一理 :なお、後ろの席をちらりと見てこっそりと目配せをしたが、多分気付かれていないだろう。
水瀬 一理 :ちょっとだけここにもいる。
鳴無色葉 :「そういえばあれよな。ガワコの出してた巨人かっこよかった」ブロッコリーを次々と芹野さんの皿に勝手に放りこみながら。
鳴無色葉 :「他にも出せるのか?見せてくれ。今。ここで」
十九川ヤコ :「敵対妖魔もいないのに出せるわけねーわよ?」
十九川ヤコ :「結構、使い勝手、悪いんだよね」
十九川ヤコ :「その時々で何出てくるかわっかんねーし」
鳴無色葉 :「割とガチャなのか……」
桐壺イトマ :「ととっかえ、ひっかえ……」
桐壺イトマ :「不純です不純……」タラを食べている。顔が赤い。
水瀬 一理 :「ランダム要素まで備えてるんですね」
芹野 成海 :「こんなとこであんなん出されたらたまったもんじゃねーわよ」
芹野 成海 :ブロッコリーは別に嫌いではないので食べるが、釈然としないものを感じてはいる。
十九川ヤコ :「"九段給談件"とか、"土食獲"くんとかはまだマシだけど」
十九川ヤコ :「"海女ノ邪鬼"ちゃんとか出てきたら、ちょっとやばかったかも」
十九川ヤコ :「ホームだったし」
十九川ヤコ :アハハ!と笑ってフランスパンに齧りつく。
十九川ヤコ :「チーズ付けるの忘れた……」
水瀬 一理 :「ノーフォンデュ、ノーライフですよ」
桐壺イトマ :「たくさん、た大変なんですね」
水瀬 一理 :もぐもぐと温野菜にチーズを絡めては食べ続けている。
鳴無色葉 :「パン自体も美味いがな。せっかくだからフォンデュしておいたほうがいいぞ」自分の皿に肉とバゲットをとりわけ、芹野さんの皿ににんじんやじゃがいもを入れている。
芹野 成海 :「アレ級のもんを何体も封じてんの、そりゃ制約がなきゃヤバすぎるわね……」
十九川ヤコ :「"ニ色乞"とセットだからパーペキに封じられてんのもあるね」
桐壺イトマ :「……ほ本当に」
桐壺イトマ :すこし神妙な表情をして告げる。
桐壺イトマ :「私を助ける、ために。ありがとうございました」
桐壺イトマ :「そんな、あ危ない武器で……妖魔と……」
鳴無色葉 :「ククク。お礼は365日のチーズフォンデュを10年ほどでよいぞ」
十九川ヤコ :「あ~んもセットでな!」
桐壺イトマ :「ヒィ、お小遣いが、た足りない!」
水瀬 一理 :「すごい、それだけ食べても飽きないんですねえ」
鳴無色葉 :「稼いでるだろ、壁サーなんだし」
桐壺イトマ :「う売上は、比良坂があ預かってるので……」
鳴無色葉 :「ぶ、ブラック」
桐壺イトマ :「月に、じ自由にできるお金、ぜんぜんないです」
鳴無色葉 :「可哀相になってきたな……自分の分払おうかな。我金に困ってないし……」
水瀬 一理 :「まあ、金銭や物品が目当てでやったわけではないですしね……いや」
水瀬 一理 :「物品は物品なんですが……」
十九川ヤコ :「おこづかいの増額をキオキオに直談判すべきか……」
芹野 成海 :「公務員扱いだから労基にも頼れないしマジ最悪ね……」
桐壺イトマ :「こ古文書の原本、欲しかったから頼んだら、もうお小遣いなくなっちゃったし……」
水瀬 一理 :イトマさんの方を見てにこっと笑う。
水瀬 一理 :「ご相談ですが、こちらの支払い、私が持ちましょうか?」
水瀬 一理 :「経費で」
鳴無色葉 :「おお、さすが分隊長」
十九川ヤコ :「なんて耳当たりのよい言葉……」
水瀬 一理 :「さすがなのです。で、まあ」
桐壺イトマ :「あ、きキオリさんが、払ってるって」
桐壺イトマ :「言ってたけど……お奢り、いいですね……」
鳴無色葉 :「あいつが払うならいいか……」ワインを手でくゆらせている。よく見るとくゆらせているだけで飲んでいない。
水瀬 一理 :「立て替えますよ、なんなら二次会でもいいですし」
桐壺イトマ :「ふへへ」ベーコンを口に含んでいる。
水瀬 一理 :「代わりに現物をいただけると助かりますねえ」
芹野 成海 :「助かるわ……本当に……」
鳴無色葉 :「あ、我も見たい。見るだけで良いから」
十九川ヤコ :「あーしもちょっち興味あるなー……」
桐壺イトマ :「現物」
水瀬 一理 :「原本」
鳴無色葉 :「原稿」
桐壺イトマ :「ふ、ふふふ」
桐壺イトマ :「あ、あるのです! 今はここに!」タブレットを両手で掲げて立ち上がる。
鳴無色葉 :「おおおおっ」
水瀬 一理 :「素晴らしい素晴らしい」
桐壺イトマ :「キオリさんと、いっぱいお話、しました! そしたら……」
十九川ヤコ :ぱちぱち、と拍手。
桐壺イトマ :「そしたら、できました!」
芹野 成海 :「デカい鍋があるとこではしゃぐんじゃねーわよ」
芹野 成海 :「手が滑ったらフォンデュされるわよ」
鳴無色葉 :「タブレットフォンデュになったらやばいな……」
桐壺イトマ :「あっ!? ごごめんなさい」タブレットを抱きかかえる。
桐壺イトマ :「でも、とっても秘密らしいです。まだひ比良坂の人の、く黒塗り入ってないので」
鳴無色葉 :「でもなぁ~~~、思うだろ?キリト」
水瀬 一理 :(それがいいんですよそれが)
鳴無色葉 :「なんでせっかく書いた部分、潰されなきゃいけないんだ?って」
鳴無色葉 :「こっちは……血管まで……描いてるんだぞ!」
十九川ヤコ :「迫真だ」
鳴無色葉 :「めちゃくちゃエッチに……描けたのに……!」
桐壺イトマ :「……!」
桐壺イトマ :こくこくと頷いている。
芹野 成海 :「分かり合っている……」
鳴無色葉 :「だからちょっとくらい良いだろ~?無修正版見せてくれたって」
鳴無色葉 :「キリトの努力を見せてくれよ~~」
水瀬 一理 :「なんだか私の要求がなんか……なんかな気がしてきましたが」
水瀬 一理 :「拝見できるとありがたいですねえ」
十九川ヤコ :「なんかってなに?」芹野さんにこそこそと伺う。
芹野 成海 :(……コイツ18だったかしら)ちらと頭に過ぎる。
芹野 成海 :「まあその……法の問題よ」
十九川ヤコ :「ほほう」
鳴無色葉 :「忍びの時点で法なんてあってないようなもんだからな」
鳴無色葉 :「みせてよ~。絶対誰にも言わないから~」
鳴無色葉 :「一生のお願いじゃよ~~」
桐壺イトマ :「う、うう~~」
桐壺イトマ :「じゃじゃあ、絶対絶対、秘密ですよ」
鳴無色葉 :「する!絶対秘密にする!」
桐壺イトマ :「……で、では」
鳴無色葉 :「あっ、我まだスマホの使い方よくわからんから」
鳴無色葉 :「誰かにデータ送ってもらっていいか?」
桐壺イトマ :「ああん」
水瀬 一理 :「あ、そうですね。ではこちらにいただければ確認ができます」
水瀬 一理 :端末を取り出す。
桐壺イトマ :「はぁい」
桐壺イトマ :「あ、ねネットに流したりすると……馬?が来るそうなので、やめてくださいね」
十九川ヤコ :「UMA?」
水瀬 一理 :「馬」
鳴無色葉 :「ようやく公衆電話の使い方覚えたのになぁ……馬?」
芹野 成海 :「馬?」
桐壺イトマ :「馬……?」よくわかっていないらしい。
桐壺イトマ :「送りますねえ」
桐壺イトマ :ぴこぴこ。
GM :水瀬さんはプライズ「生原稿」を獲得します。
水瀬 一理 :いただきます!
GM :情報を渡します。
水瀬 一理 :ではこの情報、全員にお渡ししたいと思います。
鳴無色葉 :やったー!!
GM :は~い 公開します。
十九川ヤコ :ヤッピ~~~!!!
芹野 成海 :ありがとうございます!
プライズ「生原稿」の【情報】
『桃肌忍法帖』……とある忍者たちをテーマにした作品の、あるキャラクター同士の許されざる関係を描いた二次創作漫画原稿48p。
日常パートの充実には定評がある『いと丸@NMハ-35』の実力が遺憾なく発揮された傑作。
切ない感情を五色米で表現するラストシーンはのちの漫画シーンにも影響を与えたとされる。
本来は黒く塗りつぶされている部分が、芸術的かつ淫靡、繊細に描かれている。
水滴の一つ、トーンの一つに、そこにないはずの彼らの未来すら描写されているかのように──
このプライズに【秘密】はない。今のところ、それは絵空事でしかない。
鳴無色葉 :「はぁ~~~~っ……ひぃ……………」
鳴無色葉 :「尊……………」芹野さんのスマホを覗き込んで拝んでいる。
十九川ヤコ :「おおう……こいつは………ほう…………」
芹野 成海 :眉間に皺を寄せてなんとも言えない表情を浮かべる。
芹野 成海 :(……あの妖魔、あんな気味悪い外見して求めてたのがコレなのか……)
十九川ヤコ :唸るように芹野さんのスマホを覗き込み頬を赤く染めている。
水瀬 一理 :「……黒塗りされる前の、原本かあ……」
水瀬 一理 :「なるほど、なるほどね?」
桐壺イトマ :「ええへへへへ」照れくさそうにはにかんでいる。
鳴無色葉 :「うう……ストーリーラインもすばらしすぎるし……」
鳴無色葉 :「はぁ……やっぱり画力も高いのぉ……」
鳴無色葉 :「こんなものを黒塗りにするなんて間違ってる……」
GM :原稿を読んでいくうちに、あなたたちにはあるイメージが浮かんでくる。
鳴無色葉 :「表情が良すぎ……というかここでこのトーン入れるとこんなエッチなんだな……ん」
水瀬 一理 :「だからこそ、というのもあるんじゃないですかねえ。これは」
GM :いくつかの武器、車、歌……どれも作中には表されていないものだ。
GM :しかしながら、明確なビジョンを持ってそれが浮かぶ。
GM :まだ、それらは像を結んだに過ぎないが。
GM :最後のページまで読んだとき……ある”ストーリー”になるのだろう。
GM :誰にでも、明快に理解できてしまう、未来。
GM :”画狂巫女”の作品は、確かに本物であるとわかる。
十九川ヤコ :くらりとする頭を抱えて。椅子に腰を下ろす。
十九川ヤコ :「は~~~~………すっごいね」
鳴無色葉 :「その力も本物というわけだなぁ」感心したように頷きながらも食い入るように漫画を見ている。
芹野 成海 :「コレ出されたときは
芹野 成海 :「……まったく本物だわね、こいつは」
水瀬 一理 :「……これは確かに。渡しちゃあいけないものだな」
鳴無色葉 :「尊……」目頭を押さえている。
水瀬 一理 :「……イトマさん。これだけのものを描き上げたあなたは」
水瀬 一理 :「確かに、そうですね。"画狂巫女"」
水瀬 一理 :「その二つ名が相応しい、と思いましたよ」
桐壺イトマ :「あ、ありがとうございます」
桐壺イトマ :「あの……」
桐壺イトマ :「それは、ま前のハンネなので……今はちょっと、は恥ずかしいというか……」
鳴無色葉 :「HNだったのか……」
水瀬 一理 :「あ、それは失礼しました……」
水瀬 一理 :「自称だったんだ……」
十九川ヤコ :「たしかに、いと丸のがカワイーかも」
十九川ヤコ :「響きが」
芹野 成海 :「あれ異名とかじゃないわけ? HN??」
桐壺イトマ :「ち、違うんですよお!」
桐壺イトマ :「ちょ調子に乗ってたというかわ若気の至り! ジュブナイル!」
桐壺イトマ :「それなのにぜ全然、比良坂の人が呼び方変えてくれないし……!」
鳴無色葉 :「でも強いHNだとかっこいいからな」
鳴無色葉 :「我も『全世界宇宙史上最強鼬チャン』のHNで活動しておる」
十九川ヤコ :「長」
芹野 成海 :「まあ……自分のHNに"狂"入れるのは……ね……」
芹野 成海 :憐憫の目を向ける。
桐壺イトマ :「ううう」
水瀬 一理 :「イトマさん、あのですね」
鳴無色葉 :「一回定着すると呼び方なかなか変えられないからな……」
水瀬 一理 :「私にあなたのその前のHNを教えてくれた人がいまして」
桐壺イトマ :「ええっ」
水瀬 一理 :「その人は、あなたの原稿を欲しがっている」
水瀬 一理 :「そこから彼女がデータをどう扱うか、それは私の預かり知らぬことです」
水瀬 一理 :「あなたは、どう考えますか。どう思います?」
桐壺イトマ :「え、ええと」
桐壺イトマ :「私……私としては、描いたものを、み皆に見てほしいんです」
桐壺イトマ :「そのために、画もれ練習したし、く苦労してるし……私なりに」
桐壺イトマ :「だから、欲しいと言ってくれる人がいるのは、嬉しいです」
桐壺イトマ :「だけど、い言われたことが、あるんです」
桐壺イトマ :「作品、それ自体には、な何の力もないと」
桐壺イトマ :「見た人の中の、心? 何かが動いて、は初めてそこには……意味が生まれる」
桐壺イトマ :「よ預言も同じです。それを受け取る人がいて、た対処しようとして、初めてい意味が、ある」
桐壺イトマ :「だから……よい対処をしてくれる人に、渡すべきだと」
桐壺イトマ :「描きたいから、見せたいから、尊いから……それらは、何より大事かもしれないけれど」
桐壺イトマ :「公共の利益を、ぎ犠牲にできるものでは無い、と言われました」
桐壺イトマ :「私も、な納得、しています」
桐壺イトマ :「ええと……だから、私の本を欲しい人、私は知らないですが」
桐壺イトマ :「よい対処をしてくれる人なら、いいなって、思います」
桐壺イトマ :「ふう」水を飲む。
鳴無色葉 :「そうよなぁ。ジャンルを長続きさせるためにもガイドラインの厳守は徹底すべきだからなぁ」頷いている。
水瀬 一理 :「ありがとうございます。……そうですね」
桐壺イトマ :話過ぎて息が上がっている。
水瀬 一理 :「今のお話、きちんと聞きました」
十九川ヤコ :さすさす、とイトマの背を擦る。
水瀬 一理 :「……少し、考えます。何をどこにどう置けば正しくなるのか。納得があるのか」
水瀬 一理 :「私も比良坂だ。公共の利益と言われては、ね」
桐壺イトマ :「はい、お願いします」
桐壺イトマ :「キオリさんには、わ渡す時点でダメですって、怒られるんですけど……」
桐壺イトマ :「め迷惑かけられた、お返しです。意地悪です、ふへへ」
鳴無色葉 :「ククク!そうだ、思う存分やってやれ」楽しそうに笑ってワインを飲んでいる。
芹野 成海 :「そうね、借りは返してやるべきだわ」
芹野 成海 :彼女自身のためにも──"相手"のためにも。
十九川ヤコ :「ふふ」
十九川ヤコ :「預言書の扱いに関しちゃ、ちょっと門外漢だから、あーだこーだ言う権利は、あーしには無いかもだけど」
十九川ヤコ :「イッチに任せられるんなら、あんしんだ」
水瀬 一理 :「責任重大だなあー」笑う。
十九川ヤコ :「比良坂の忍びだからーとか、"日読"とか、たぶん、それは関係なくて……」
十九川ヤコ :「"水瀬一理"だから任せられるんだな、うん」
十九川ヤコ :にしし、と意地悪そうに笑って。「お返しのミディアムレアだぜ」
水瀬 一理 :「いただきまーす」
水瀬 一理 :肉を取ってさっと食べてしまう。
水瀬 一理 :「そういうのも、本当に久しぶりだ」
水瀬 一理 :「悪くはないです、実際のところね」
鳴無色葉 :「そうだなぁ。我もこんな楽しいのは久しぶりだ」
鳴無色葉 :「前いつ楽しかったのかよく覚えてないが……500年くらい前か……?」
水瀬 一理 :「長いなあ。私はさすがに4年振りくらいだから……」
水瀬 一理 :ひいふう、と指を折って数える。
鳴無色葉 :「充分長いわ。オリンピックか?」
水瀬 一理 :「ふふ」
水瀬 一理 :「……4年振りくらいですからね。大事にします、全部」
水瀬 一理 :そのうち薄れて褪せて消えてしまうとしても、だ。
鳴無色葉 :「おお、偉いな。大事にするがいい」偉そうに笑ってバゲットをフォンデュしている。
十九川ヤコ :「今日の"楽しい"、あーしもメモっとくか」
十九川ヤコ :「『ちーずふぉんじゅ、いととろとろ也』」
桐壺イトマ :「楽しい……楽しい……」顔が赤い。酔っているらしい。
芹野 成海 :「……ひょっとして、この中で一番健全な生活してるの私なのか?」
芹野 成海 :フォークを持ったまま若干戸惑ったような表情を浮かべる。
鳴無色葉 :「なんだ?エロ本読んだことない自慢か?カマトトぶってるのか?」
鳴無色葉 :「それとも読んだことくらいはあるか?あぁ?」酔って絡んでいる。
水瀬 一理 :「健全ですよお。6時に起きて10時に寝てるし」
水瀬 一理 :「外にいるとちょっと夜更かしできていいですね」
桐壺イトマ :「はや……一日10時間、くらいしかなないのでは……?」
芹野 成海 :「そういうことじゃねーってのよ……!」
鳴無色葉 :「ミッチの活動時間4時間か。短いな」
十九川ヤコ :「(やっぱあれエッチなやつか……)」
水瀬 一理 :「午前と午後付け忘れると大変なことになりますねえ」
鳴無色葉 :「なあに、冗談だ。午後6時に起きて午前10時に寝てるんだろ?」
鳴無色葉 :「我はそうだからな」
水瀬 一理 :「逆逆」指をぐるぐるする。
水瀬 一理 :「なんかそれじゃ、ここでご飯食べてるのが奇跡みたいな巡り会い方だな」
芹野 成海 :「アンタはそっちの意味でも健全になった方がいいわね」
鳴無色葉 :「夜起きてる方が深夜アニメ見られるし……」
十九川ヤコ :「ほ~ん。録画じゃだめなん?」
鳴無色葉 :「いち早く見たいからな。感想とかネットで盛り上がるし」
鳴無色葉 :「まあでも割と夜型だとFXの売り時逃したりして困るんだがな」
鳴無色葉 :「本当にヤバいときは目覚ましかけてるが……」
鳴無色葉 :「未来視の有効活用というやつだ」
十九川ヤコ :「デイトレイタチ……!」
芹野 成海 :「未来視を投資に使うの、なんかの法に引っかからないの?」
鳴無色葉 :「どうやって裁くんだ?ククク」
芹野 成海 :「金融庁とかから刺客来たりしない?」
鳴無色葉 :「今のところ来たことは無いな。居留守使ってるか来ても忘れてるだけかもしれんが」
水瀬 一理 :「私一応公安なんですけどね」
水瀬 一理 :「ま、今忘れましたんで。管轄違うし……」
鳴無色葉 :「ありがたやありがたや……」
芹野 成海 :「私も忘れた。ウチ文化庁だから」
十九川ヤコ :「あーしも忘れっぴ。ギャルだから」
鳴無色葉 :「まあいざとなれば無修正違法エッチ同人誌所持の公務員としてこちらも反撃に出られるからな」
水瀬 一理 :「完全に否定できないところを突かれた」
水瀬 一理 :「業務です業務」
芹野 成海 :「一番言い訳が利きそうな部署よね」
水瀬 一理 :「そういうこと……まあ、禁書とまではいかないでしょうが」
水瀬 一理 :「参考文献として持ち運び、くらいにはなるでしょ」
水瀬 一理 :「なってくれ」
水瀬 一理 :「なってほしい、本当に……」眉間を押さえている。
桐壺イトマ :「……」エリンギを食べている。法律の話は難しいのでよくわからないのだ!
十九川ヤコ :「レアフェイスだ」
十九川ヤコ :「写メ撮っていい?」
水瀬 一理 :「やですー」
十九川ヤコ :「ちぇ」
鳴無色葉 :「おお、撮れ撮れ。むしろ一緒に映ったらどうだ?我が撮ってやる」
十九川ヤコ :「んー、あー」
十九川ヤコ :「なら、折角だし」ちょいちょい、と店員さんに自らのスマホを渡して。
十九川ヤコ :「やっぱみんなで、がいっかな」
店員 :『いい度胸だ……』
店員 :スマホを構える。
鳴無色葉 :「うぇっ、我はその……魂とられるかもしれんし……」
芹野 成海 :「アンタこの前取られないって言ってたでしょ」
鳴無色葉 :「ガワコのスマホが魂とれるタイプだったら責任とれるのか!?」
十九川ヤコ :「ふふふ……実はあーしのスマホには宿っていてね……」
鳴無色葉 :「ぎゃー!」
水瀬 一理 :「魂はもう仕事に売っちゃったんで、私は平気かなあー」表情を戻す。
店員 :『This Way(覚悟を決めな)……』
鳴無色葉 :「ううっ、居酒屋の店員とは思えん圧」
鳴無色葉 :「……あんまり映らんようにしてるんだが……仕方ない。今回だけだぞ」
鳴無色葉 :「魂とられたら責任とれよ!」
十九川ヤコ :「任せとけ(イケボ)」
水瀬 一理 :「『That's my line.(こちらのセリフだ)』」
水瀬 一理 :にこにこしながら移動。
芹野 成海 :「アンタらなんでこれに順応してんの?」
店員 :『Repeat after Me(死地に向かう準備はできたか? お祈りは済ませたか? 家族への手紙は残したな? それなら俺に続け)……』
店員 :『はい、チーーズ!』
桐壺イトマ :「チーズ!」二本指を立てて、不器用な笑顔を浮かべた。
GM :かしゃり、と彼女たちの”現在”は切り取られる。
GM :それは、墨に写された未来ほどの価値は無いのかもしれないけれど。
GM :かけがえのない、色鮮やかさをたたえていた。
GM :====
GM :====
GM :====
GM :【ED:鳴無色葉・芹野成海】
GM :──篠伏町・どこかの路地。
GM :犯罪的にクリーミーな祝宴を終えたあなたたちは、解散していった。
GM :忍びの世界は一期一会、ですらない。会ったことすら痕跡を残さない、という者も多い。
GM :つまり、別れを惜しむということは無い。誰ともなく、静かに、夜の街に溶けていった。
GM :そして、あなたたちは、なぜかまだ二人並んで歩いている。
鳴無色葉 :「いや~食ったなぁ。久しぶりに酒も飲んだしなぁ」
鳴無色葉 :満足そうにお腹をさすっている。
芹野 成海 :「あ~呑んだ……仕事終わりに呑む酒は旨いわ……」
鳴無色葉 :「お前は仕事中だろうと飲んでただろうが」
芹野 成海 :「あれは休養よ。少なくとも形式上は」
芹野 成海 :「あんときはまだ百目鬼が居たから、そうそう大っぴらに協力はできないでしょ」
芹野 成海 :「私としても、──"あのときの"私としてもね」
芹野 成海 :「だから仕方な~く呑んでた訳よ。敵を欺くためには味方からって言うでしょ」
芹野 成海 :微薫を帯びた顔で、悪びれた様子もなく言う。
鳴無色葉 :「ふ、味方ねぇ……。それにしても別に飲んだのは何も仕方なくなかろうに。まあいい、別に酔ったお前にゲロ吐きかけられたとかでもないしな」
鳴無色葉 :「そういやお前ってタバコ吸うのか?いつも飴やらチョコやら口に入れてるだろ。口寂しさを誤魔化してるのかと思ってな」
芹野 成海 :「もうやめたわ。前は吸ってたけど」
芹野 成海 :「まあ、灰を使う術とかで灰調達するために一本だけ吸ったりとかはするけど。基本的にはもうやめてる」
芹野 成海 :「あとはまあ、糖分供給かしらね」
鳴無色葉 :「おお、偉いじゃないか。ああいうのはやめようと思ってもやめられんからな」
鳴無色葉 :「糖分補給ならもっと甘い飴舐めればいいのに……」
芹野 成海 :「甘い飴、舐めすぎるとなんか罪悪感というか、『こんなに甘いものばっか食べてていいのか?』みたいな気持ちになるのよ」
芹野 成海 :「その点のど飴はなんか健康になってるような気分になるでしょ。『気分』が大事なのよ」
鳴無色葉 :「ダイエットコーラだと二倍飲むタイプか?」
芹野 成海 :「二倍も飲まないけど、まあ理屈的にはそうね」
芹野 成海 :「実際どうかも大事だけど。『気分的によくないこと』はやりたくないから」
鳴無色葉 :「気分が大事だっていう話は我も分かるがな。健康は気分だけではどうにもならんことも多い」
鳴無色葉 :「まあ適当に気をつけろよ。……最後くらいはまあ、医者っぽいことも言ってみたかったからな」
芹野 成海 :「アンタが医者だっていうの、いまだに信じがたいわ……」
芹野 成海 :「まあそうね。気分だけ優先して実を失ったら元も子もない」
芹野 成海 :「それにしても、最後、ね。ついてきてるってことは二軒目でも行くのかと思ってたけど」
鳴無色葉 :「……ふふ」少しだけ寂しそうに笑う。
鳴無色葉 :「改めて礼を言う。世話になったな。覚えている限りお前が一番"係"としての責務を全うしてくれた」
鳴無色葉 :「お前とはもう二度と会うこともないだろうが――元気でな」
鳴無色葉 :「……本当は、渡した携帯テトリスもさっさと捨てろ――と、言わねばならんのだが」
鳴無色葉 :「……どこにいったのか、分からなくなってもいいから……」
鳴無色葉 :「家のどこかに……置いておいてくれると……嬉しい」
鳴無色葉 :「……いや、すまん。やっぱ忘れてくれ」
芹野 成海 :しおらしげな言葉に、はあ、と溜息をつく。
芹野 成海 :「"寝てる"状態でメチャクチャやられるのも困るけど」
芹野 成海 :「"起きてる"状態でしおらしいこと言われるのも、それはそれで調子狂うわね」
鳴無色葉 :「……なんだ、『一生をかけて我の世話をしろ』とでも言われると思っていたのか?」
芹野 成海 :「アンタの頭には中庸っつーもんがない訳?」
鳴無色葉 :「…………」
鳴無色葉 :「これ以上お前といたら……己を抑えられなくなる」
鳴無色葉 :「……これ以上我をみじめにしてくれるな」
芹野 成海 :「そんなこと言われてもね」
芹野 成海 :「はいそうですかって言ってあげるほど、人に優しいタイプでもないのよ」
芹野 成海 :足を止め、彼女へと顔を向ける。
芹野 成海 :「私は子供の頃から厳しい修行をつけられてきた生粋の忍びでもないし、なんだか……ネズ子? とやらの血を引く長命者でもなければ、なんかの事情を背負ってるらしい怪しい禁書係でもない」
芹野 成海 :「単なる勤め人なの。その勤め先がたまたま忍者で、親方日の丸だってだけ」
芹野 成海 :「だからそういうプロ意識高い連中とは違って、気持ちを切り替えんのにもそこそこ負荷がかかんの」
芹野 成海 :「だから他人に入れ込みたくはないし──」
芹野 成海 :「入れ込んじまったら、そんな簡単に切り捨てられないのよ」
芹野 成海 :「アンタがどう思うかとかは関係ない。私がそうだからそうする」
芹野 成海 :「入れ込んじまった相手に貰ったもんをポンと捨てられないくらいには、私の情緒は人並みなのよ」
芹野 成海 :「私は私の精神衛生のためにアンタを忘れないし──」
芹野 成海 :「もう一軒くらい行ってもいいと思ってる」
芹野 成海 :「で、アンタはどうすんの?」
鳴無色葉 :「……………………」
鳴無色葉 :「あんまり優しくするなよ。応える気もない癖に……」
鳴無色葉 :「釣る気のない魚に……エサをやるな」
鳴無色葉 :駆け寄り、彼女の頬にキスをする。
鳴無色葉 :「……少しだけ、ワガママにズルをしてみたが」
鳴無色葉 :「もう……これで十分だ。むしろ貰いすぎたくらいだ」
鳴無色葉 :「すまんな。お前も早く忘れろよ」そう言って困ったように笑う。
芹野 成海 :一瞬きょとんとした表情を浮かべるが、すぐに呆れたように溜息をつく。
芹野 成海 :「……アンタさあ」
芹野 成海 :「バカでしょ」
芹野 成海 :「忘れろって言いながら忘れにくくなるようなことをするな!」イタチ耳を掴んで引っ張る。
芹野 成海 :「いやむしろわざとやってんのか? 麝香会だし……」
鳴無色葉 :「な、な」耳を掴まれて驚いて目をぱちぱちしている。
芹野 成海 :「欲しいものがあるなら欲しいものがあるって言え!」
芹野 成海 :「忘れてほしくないなら忘れてほしくないって言え!」
芹野 成海 :「私は呑みたいから呑むし、借り返したいから返すし、入れ込みたくないから入れ込まないし、忘れたくないから忘れない」
芹野 成海 :「釈迦に説法だけどね──」
芹野 成海 :「人生っていうのは、ダルいこととムカつくこととやりきれないことばっかりだから」
芹野 成海 :「せめてそれに折り合いをつけるための『納得』を求めてる」
芹野 成海 :「これは世の中がどうとか、人がどうとか、国がどうとかいう話じゃない」
芹野 成海 :「のど飴と同じよ。客観的なことじゃない、私の主観にとっての『気分』の問題なの」
芹野 成海 :「私はアンタの言い分に『納得』がいかない」
芹野 成海 :「だから忘れてもやらないし、アンタのしおらしい言葉なんて知ったことじゃない」
芹野 成海 :彼女の耳から手を離し──ネクタイを掴み、引き寄せる。
芹野 成海 :「もう一回聞くわ」
芹野 成海 :「おためごかしじゃなく。『アンタはどうしたい』?」
鳴無色葉 :「………………っ!」驚いて目を見開いた後。
鳴無色葉 :「だから……っ、好きなんだよ……!お前が……っ」
鳴無色葉 :「でもお前は…………違うだろ…………」頬を涙が伝う。
鳴無色葉 :「このままだと……お前の望まない事をしてしまう。今みたいに」
鳴無色葉 :「それは嫌なんだよ……」
鳴無色葉 :「それとも何か?愛してくれっていったら愛してくれるのか?お前は」
鳴無色葉 :涙の溢れる瞳で見つめる。
芹野 成海 :「なんでアンタはそう0か1かしかないのよ」
芹野 成海 :「勝手に自分ひとりで完結して、勝手にすぐ諦める」
芹野 成海 :「私だって諦めるときは諦めるけど。諦めなくて済むように、できそうなことは手を尽くすわ」
芹野 成海 :「だからこそ、今私はここにいる」
芹野 成海 :「桐壺イトマを死なせずに済んだ。土留キオリを妖魔から解放できた」
芹野 成海 :「アイツらと一緒に呑んで、アンタと一緒に帰っている」
芹野 成海 :掴んだネクタイを荒っぽく引き寄せ──乱暴にキスをする。
芹野 成海 :「愛してほしかったら、愛させてみろ」
芹野 成海 :「……少なくとも、踏み込まないようにしていた一歩を」
芹野 成海 :「踏み込ませることには。成功してるんだから」
鳴無色葉 :「………………………っ」
鳴無色葉 :「………………は、………は……?」目をぱちぱちと瞬かせている。
鳴無色葉 :「夢…………?」
鳴無色葉 :「………………なんなんだよもう、お前は……」泣きながらぐしゃぐしゃの顔で笑う。
鳴無色葉 :「こんなことまでして……もう本当に戻れなくなってもしらんぞ」
鳴無色葉 :「……しかし、散々入れ込まんと言って……」
鳴無色葉 :「我と離れるのをこんなに嫌がって……」
鳴無色葉 :「なのにまだ、『愛させてみろ』って言っているようじゃあ……骨が折れるかもしれんなぁ?」
鳴無色葉 :「お前を手に入れるのは、生きてて一番難しそうだ」
鳴無色葉 :「……なんだ、お前は二軒目に行きたいんだったか?ああ、そうだ」
鳴無色葉 :「その前に。さっき撮った写真、我にも送ってくれるか?データもらってただろ」
鳴無色葉 :「いらんといったが気が変わった。データくらい持っててやってもいい」
芹野 成海 :「アンタ、スマホ使え──ああ」一瞬考え、その意味するところに思い当たる。
芹野 成海 :「ったく、面倒臭ぇヤツね。アカウントは?」
鳴無色葉 :「どうやってだすんだ?」と言いながらスマホを出す。
芹野 成海 :(いやこっちは素なのか……?)
芹野 成海 :「……あ~もう、ちょっと待ってろ!」
芹野 成海 :奪い取ったスマホを操作し、メッセージアプリ(比良坂防諜仕様)に連絡先を追加し、写真を送る。
鳴無色葉 :「おお……おお……」その手際を感心したように見ている。
鳴無色葉 :「なるほど……こうやるのか。いや、我は最初から分かっていた。お前を試しただけだ」
鳴無色葉 :「…………ありがとうな」
鳴無色葉 :送られて来た写真をまじまじと眺める。
鳴無色葉 :「……本格的に忘れられそうにないからな。……忘れるつもりもないし」
鳴無色葉 :「待ち受け画像にでもしておくか。クク」
鳴無色葉 :「…………で、なんだ。飲みなおすのか?」
芹野 成海 :「そうよ。酔いも醒めちまったし」
芹野 成海 :「……忘れないの、大いに結構じゃない」
芹野 成海 :「忘れたくないのに忘れたいって言ってるより、よっぽど健全よ」
芹野 成海 :「さ、二軒目行くわよ。アンタに拒否権はねーから」
鳴無色葉 :「ククク……いいだろう。拒否する気もない」
鳴無色葉 :「我、割と酒強くないから」
鳴無色葉 :「なんかしても怒るなよ」
芹野 成海 :「なんかの種類と程度によるわね」
芹野 成海 :「まあ、怒ったとして」
芹野 成海 :「それ一発で見放したりしない程度には『踏み込んでる』から。安心しときなさい」
鳴無色葉 :「く、く、ククク!」
鳴無色葉 :「お前ももう……割と戻れないところまで来てないか?……ふ、思い上がりか」
鳴無色葉 :「行くぞ。……成海」
芹野 成海 :「ええ。色葉」
GM :====
GM :【ED:水瀬一理】
GM :──████市・地下鉄南北線。
GM :中心部から下る車両の中は、労働を終え疲れをうかがわせる人々の立ち姿で鬱蒼としていた。
GM :吊革に縋りつくように画面を眺める彼らの中で、やはりその姿は浮いているのだが、それでも誰も注目することはできないようだった。
十徳鐚明 :「くああ……」
十徳鐚明 :あくびをし、優先席に横になっている。なぜかリクライニング付きだ。
十徳鐚明 :「待ちくたびれたぞ。時は……というほど、忙しくも無いのが私のモットーだが」
十徳鐚明 :「それでも、古書の管理ほど暇をしてるわけではない」
十徳鐚明 :翠の瞳が、あなたを値踏みしているように細められた。
水瀬 一理 :「いやいや、お待たせしました。そう言われては立つ瀬もない。水瀬ですが」
水瀬 一理 :髪をふたつに結い、顔にシールのうさんくさい風体で、その横に立つ。
水瀬 一理 :「ご指令通り、お持ちしましたよ」
水瀬 一理 :スマホを取り出して、ひらひらと揺らす。表示はしていない。
十徳鐚明 :「電子媒体か。たしかに、紙にする過程では比良坂の目を逃れられないな」
十徳鐚明 :「現物を確認しないわけにはいかん。だろう?」手を伸ばす。
水瀬 一理 :「……先に言っておきますが、『そちらの依頼でお渡しした』ということと」
水瀬 一理 :「お見せする上で、条件がひとつ」
水瀬 一理 :「私と、ひとつ取引をしてくれませんか?」
十徳鐚明 :じろりと顔を見る。
十徳鐚明 :「いつでも受け付ける準備はできている。もちろん……司書くんに、取引の材料があればだが」
水瀬 一理 :「そうですね、まずは……まあ、これが『本物』だということは知っていただかないといけないな」
水瀬 一理 :スマホを手渡す。予備のものだ。他のデータはない。
水瀬 一理 :「あと、セクハラで訴えるのはなしでお願いします」
十徳鐚明 :「条件が多いな。それはいいが」
十徳鐚明 :単眼鏡を捩じり、像を浮かべて画像ファイルを閲覧している。
十徳鐚明 :「……」
十徳鐚明 :「なるほど。たしかに本物だと確認した」数ページを読んだところで止める。
十徳鐚明 :「頭が……痛くなるな。これは」
水瀬 一理 :「描いた方は、胸を熱くさせていたみたいですね」
十徳鐚明 :「狂気が無ければ描けんだろうな……実に価値がある」
十徳鐚明 :「して、取引とは。私はこの端末を受けとって終わりでいいのだがな」
水瀬 一理 :「あ、そのデータ、あとしばらくで消失するようになってますので」
水瀬 一理 :「元データはこちら」胸ポケットを指す。
水瀬 一理 :「で、価値ですよ。そこのお話です」
水瀬 一理 :「この預言書、日読(うち)で預からせて貰いたい」
十徳鐚明 :「……」
十徳鐚明 :「まずは、そちらが対価として出す予定のものも、聞いておこう」
十徳鐚明 :「天秤は釣り合うか? 難しいだろうな」
水瀬 一理 :「はい。預言書の居所です」
水瀬 一理 :「この預言書がどこに存在しているのか、決められるのは今私とあなたふたりだけ」
水瀬 一理 :「巫女も、他の忍びも、行き先は知りません」
水瀬 一理 :「あなたは、国立日読資料室に預言書の原本が存在していることを知ることができ……」
水瀬 一理 :「それを、他者に流すことができる」
水瀬 一理 :「情報料を取りながら」
十徳鐚明 :「それは、つまり」
十徳鐚明 :「この私に、日読資料室の”書架”のありかを明かすということか?」
水瀬 一理 :「"書架"のうち、ひとつ」
水瀬 一理 :「それが私に左右できる限界ですね。さすがに」
十徳鐚明 :身体を起こす。目がぎらりとしている。
水瀬 一理 :実際のところ、桐壺イトマの預言書原本は『資料室』が管理を担当する範疇、明らかに害のある書物ではない。
水瀬 一理 :本来ならば、精査の上解放されるのが筋。そうすれば、また誰の手に渡るとも限らない。
水瀬 一理 :だから、ねじ込む。管理できる場所に。
十徳鐚明 :「奇書、禁書、呪巻、妖皮紙────それらのありかか。それは……」
水瀬 一理 :ゆっくりと微笑む。
十徳鐚明 :「”価値がある”な。実に……!」
水瀬 一理 :「預言書、データですからね。あんまり出回ってもそれこそ価値が下がるというものでしょう」
十徳鐚明 :「まったくだ。く、は」
水瀬 一理 :「それよりは、ここにあり、と場所を示せば良い」
水瀬 一理 :「もちろん、こちらで利用者の審査はいたしますがね」
十徳鐚明 :「いいだろう。実にいい。私は貸すのも……実のところ嫌いではない」
十徳鐚明 :「いいだろう。居所と交換だ」
水瀬 一理 :「ありがたく」
十徳鐚明 :「”十本指”に攫われても、文句は言わせんぞ。穴をあけたのは司書くんだ」
水瀬 一理 :「その穴を繕うのも、私の仕事ですよ」
水瀬 一理 :十徳には、逆らうよりも利益を見せた方が良い、と判断した。
水瀬 一理 :少なくとも、原本がこちらの手元にだけあれば、『資料室』の審査の段階である程度の危険は撥ねることができる。
水瀬 一理 :どんな方法を用いてでも、守ることができる。
水瀬 一理 :それが可能だと思う程度には、彼は自らの所属を信じている。
水瀬 一理 :そうして一年が過ぎれば、この原稿は預言書ではなくなる。意味を失う。
水瀬 一理 :ただの、情熱と愛と勢いのままに大切に描かれた、一冊の本になるのだ。
水瀬 一理 :それが、取引の狙いだった。
十徳鐚明 :「では、預けておこう」
十徳鐚明 :立ち上がる。それなりに長身であることがわかる。
十徳鐚明 :「資料室に貸し出すというのも、なかなか面白い」
水瀬 一理 :「大事に保管いたしますとも」
十徳鐚明 :「く、は。そうであろうな」
十徳鐚明 :「棚が決まれば、おって確認の使いを送ろう」
水瀬 一理 :「はい、お待ちしております」
水瀬 一理 :「……正直、利用者が増えること自体が少しありがたくもありましてね。増えすぎは困りますが」
水瀬 一理 :「あんまり閑職だと、予算が年々減るんですよ……」
水瀬 一理 :冗談めかして笑う。
十徳鐚明 :「ふむ」
十徳鐚明 :「あまり私は、実のないことは言わないようにしているが」
十徳鐚明 :「厳しかったらウチに来てもいいぞ。欠員があるからな」
水瀬 一理 :「おやおや」
十徳鐚明 :「司書くんの商才なら、歓迎しよう」
水瀬 一理 :「……そうですねえ、お誘いは大変ありがたいところですが」
水瀬 一理 :「私はやっぱり、売り買いよりも貸し借りが好きで」
水瀬 一理 :「タダより高いものはない、ですからねえ」
十徳鐚明 :「く、は。未練がましい男だ」
十徳鐚明 :「せいぜい引きずるといい。ではな」
水瀬 一理 :「はい、ずるずると」長い髪を持ち上げて、ヘラヘラと笑い。
十徳鐚明 :指を鳴らすと、窓が開く。
十徳鐚明 :そこには黒塗りの車両がある……タラップを踏み、そちらに乗り移ると、テールランプを残し消えていった。
水瀬 一理 :「なるほど、お疲れ様です」ひとり、深く礼。
水瀬 一理 :やがて、地下鉄は駅のホームに滑り込む。
水瀬 一理 :そのまま降車し、歩く。後ろにも何人か『部下』がいるだろうが、振り向きもせず。
水瀬 一理 :(……やれやれ。書架ひとつと、預言書一冊。釣り合うのか釣り合わないのかはともかく……)
水瀬 一理 :(やるべきことはやった、ですかね)
水瀬 一理 :スマホを取り出し、職場に連絡を入れる。
水瀬 一理 :『蔵書、データで一点入手』
水瀬 一理 :『至急、書架をひとつ空けてください』
水瀬 一理 :『薄い本ですが、一年間そのためだけに使わせていただけるとありがたい』
水瀬 一理 :『……あるいは、いくらかダミーを置いても結構』
水瀬 一理 :(……怒られるかな)
水瀬 一理 :(怒られるだろうが……まあ、いいか)
水瀬 一理 :(今、だいぶ気分がいい。久しぶりにね)
水瀬 一理 :地下鉄の階段を、少しだけ登る。
水瀬 一理 :上方には、眩しい外の光が見える。あんまり綺麗で、思わず目を細める。
水瀬 一理 :自分はもう、あの場所には相応しくないと、報われる資格などないと、そう思うこともある。
水瀬 一理 :ただ。『お前の価値がないって決められるほどお前は自分が偉いと思ってるのか?』そう言われた。
水瀬 一理 :『作品、それ自体には、な何の力もないと』彼女は、こう語っていた。
水瀬 一理 :『見た人の中の、心? 何かが動いて、は初めてそこには……意味が生まれる』
水瀬 一理 :(どうでしょうね。皆はどう思ったのかな。私という作品のことを)
水瀬 一理 :まるで本のように、管理されるように貼られた『禁帯出』のシールをとんとん、と指で叩く。
水瀬 一理 :(私は、そうですね。この物語を、こう思います)
水瀬 一理 :通り過ぎる人の視線は気にせず、白紙の本をバラバラと適当に開いて。
水瀬 一理 :(ずっと先が早く読みたいのに、いつからか残り少ないページが寂しくて仕方がなかった)
水瀬 一理 :(ああ)
水瀬 一理 :(楽しかったなあ!)
水瀬 一理 :明るい陽光にもう一度だけ愛おしげに目を細め、それからくるりと背を向ける。
水瀬 一理 :地下鉄を乗り継ぎ、いつもの職場へと、戻らなくてはならないから。
水瀬 一理 :そこは、窓が少なくて、閉じて、明るい場所ではないが。
水瀬 一理 :今し方自分で選び取った、自分の居所であるから。
GM :====
GM :【ED:十九川ヤコ】
GM :──大ビッグ東京・ジャンボ大ビッグビッグサイト
GM :言わずと知れた世界最大規模の同人即売会の会場である。
GM :基本的には日本の国土より大きいとされるが、その詳細は不明だ。伊能忠敬も匙を投げたという。
GM :壁サーという概念はあるが……この会場においては壁は無限である。
GM :入口から近すぎず、帰ってこられないほど遠くない、絶妙な位置に存在する崖。
GM :この大絶壁を背負う覚悟のあるサークルだけが、壁サーとして敬意をもって讃えられるのだ。
GM :桐壺イトマ──『いと丸@NMハ-35』が主導するサークル『預言定理』も壁を背負い、目の前には長蛇の列。まさに背水の陣であった。
桐壺イトマ :「ひぃっ……ひええ……ひゃい……」
桐壺イトマ :スケッチブックにキャラクターを描いている。ジャンボ大ビッグビッグサイトでは神イラストこそが通貨となるのだ。
桐壺イトマ :崖を背負い、ひっきりなしに客が攻めてくる状況……各々のサークルは軍事費を自給自足で賄うのだ。
桐壺イトマ :「上がりましたあ……!」
土留キオリ :「お疲れ様です……!」
土留キオリ :客を捌くのは売り子の仕事だ。無制限に訪れる客を瞬時に切り裂き、頒布物を傷口にねじ込む。
土留キオリ :対価として硬貨を受け取るのも忘れない……熟練した忍びでなければ売り子は務まらないのだ。
土留キオリ :もちろん、ここで硬貨に貨幣価値はない。ジャンボ大ビッグビッグサイトから脱出するために、運営に六文銭代わりに渡す必要があるというだけだ。
土留キオリ :「しかし……これは……!」
GM :客は興奮と期待の入り混じった表情で、よだれを垂らしながらひっきりなしに訪れる……。
GM :即売会・ヌメロスマーケット三日目──エリート客や改造客も現れ、サークルたちは限界を迎えていた。
土留キオリ :「あれは……いけません! イトマ、隠れて!」
GM :どよめきが挙がる。悲鳴、諦念、絶望────その先にいるのは、巨大な影。
GM :無限に等しい客が重なり、押しつぶさり、一つになった大質量の存在。無数の手足はあらゆる同人誌を買い漁り、無数の瞳がそれを見つめ、無数の喉がてえてえと漏らす。
GM :その名を、
GM :ねとりとした触腕が、壁サーに向かって伸びる──
土留キオリ :「くっ、イトマだけでも……!」
桐壺イトマ :「ひ、ひぁぁあ! 助けて──」
十九川ヤコ :その場にいる誰しもが"終わり"を確信したその時。
十九川ヤコ :ふわり、と。あたりを人、全ての鼻孔をくすぐる薔薇の香り。
十九川ヤコ :"重数魂"の前に躍り出るは、ひとりの女。
十九川ヤコ :金髪のロングヘアウィッグに淡い蒼のドレス。
十九川ヤコ :頭部から生えた悪魔的に蠱惑的な双角。
十九川ヤコ :ジャンボ大ビッグビッグサイトに足を運んだ、"
十九川ヤコ :今季、世間を震撼させた覇権アニメ。
十九川ヤコ :『忍さきゅっ!~Aランク忍連合を追放された俺だったが新たな雇用主は特AAA+のサキュバス忍者!?俺は彼女の元で最強の忍びを目指しますので今更我らの忍務に戻ってこいと言われてももう遅い~』
十九川ヤコ :「ふふ」
十九川ヤコ :「ダメでしょ?」
十九川ヤコ :「会場内は──────」
十九川ヤコ :「おさない」
十九川ヤコ :「かけない」
十九川ヤコ :そのヒロイン──────
十九川ヤコ :「しゃベロニカ♥」
十九川ヤコ :"ベロニカ・プリマドンナ"のコスプレであることを!
十九川ヤコ :つつ、と。
十九川ヤコ :その禍々しい触腕を、愛犬の顎でも擦るかのように撫でる。
サークル員 :『バカな! あいつ、死ぬ気か!?』『嗚呼、また日本の宝が……』
サークル員 :『いや……よく見ろ! まるで重数魂を、子犬のように……!?』
サークル員 :『おお……預言は……預言は真実だったんじゃあ……』『じ、じいちゃん!? まさか……あのいつも言っていた、昔話……!』
サークル員 :『《そのギャル、金髪褐色巨乳をサキュバス衣装に包みて崖際に降り立ち、オタクに優しくせん》……本当だったんじゃあ……!』泣き崩れる。
サークル員 :『うおおお!』『ギャル! ギャル!』『
GM :にわかに沸き立つサークル員。
十九川ヤコ :艷やかに微笑んで、チュ♥と投げキッスを飛ばしている。
GM :ギャルに撫でられ、震えていた重数魂は、しかし投げキッスを貰えなかったことに激高したかのように。
GM :再び触腕を展開する。その数、十や二十ではきかぬ。まさに百鬼夜行、千夜一夜、万年独身。
GM :蹂躙の嵐が、すべてを崖下に突き落とす────
十九川ヤコ :絶望の叫びと共に落下していく人々。
十九川ヤコ :しかし、彼らが地に叩きつけられることはなく。
十九川ヤコ :突如として崖下から吹いた、暴風と呼ぶにも生温い、神風のような勢いを持ったそれが全てのオタクを救いせしめる。
十九川ヤコ :「悪いコだね」
十九川ヤコ :「(ありがと、"
十九川ヤコ :"原作"のヒロインが持つには似つかわしくない、僅かに鯉口を切ったその魔刀を鞘に納めて。
十九川ヤコ :ゆっくりと、巨大な怪異の元へ歩み寄って、そっとその影を抱きしめる。
十九川ヤコ :「寂しかったんだよね?」
十九川ヤコ :「今日は、最終日」
十九川ヤコ :「お祭りはいつか終わるもの。また辛い明日が始まっちゃう」
十九川ヤコ :「でも……大丈夫だよ」
十九川ヤコ :「また、来年も、その次も」
十九川ヤコ :「お祭りは続いてくんだもん」
十九川ヤコ :「だから」
十九川ヤコ :「また、私に、会いに来てね」
”重数魂” :『ア、アア……』
”重数魂” :無数の瞳が涙を流す。ギャルの肌から伝わる温もりが、孤独の湖に沈んだ心を動かしていく。
”重数魂” :『アナタ、に……もっと、ハヤク、出会えていれば……』
”重数魂” :理性を取り戻していくように、言葉を紡ぐ。
”重数魂” :『いや……ただ今は、あなたに感謝を』
”重数魂” :その姿が消えていく。情欲が満たされて、雲として立ち昇っていく。
”重数魂” :『皆を……絵師を……そして私を守ってくれて……ありがとう……』
”重数魂” :『あと、一枚、いいですか……?』
”重数魂” :かしゃん、と地面にスマホだけを落として、荒魂は調伏された。
GM :だだだ、と駆ける音。
桐壺イトマ :「や、ヤコさぁん!」
十九川ヤコ :「おー、イトマっち。ケガしてない?」
桐壺イトマ :背後から駆け寄ってきた桐壺イトマが、頭から突撃した。
十九川ヤコ :地に落ちたスマホをそっと手に持って、自分のスマホと一緒に自撮りピースを────
十九川ヤコ :「ぶぎゃっ!」
十九川ヤコ :「いっひひ。情熱的じゃねえの……」
桐壺イトマ :「あ危ない! 何してるんですか! 自傷主義! すスーサイド……!」
桐壺イトマ :「また、あんなことして、いいい……!」ぷるぷると震えながら泣いている。
十九川ヤコ :「いや~~~、職業病ってーか、鉄火場になるとついつい……あっ?」
十九川ヤコ :おろおろ、と慌てたように。
十九川ヤコ :「あ、そんなつもり、無かったんだけど……うん」
十九川ヤコ :「ご、ごめんね? また心配かけちゃって」
桐壺イトマ :「ほ本当です。ヤコさんが、つ強いのは知ってますけど」
桐壺イトマ :「……け怪我したら、やですから」
桐壺イトマ :「……ありがとうございます」
十九川ヤコ :にへら、と年相応の少女のように表情を崩して。
十九川ヤコ :「へへ……うん」
十九川ヤコ :「気をつける。今度は……みんなにも手伝ってもらおう」
桐壺イトマ :こくりと頷く。
桐壺イトマ :「わ私も、手伝います……で、できる範囲で……」
桐壺イトマ :「でも、ぜったいです」
十九川ヤコ :「ん。ぜったいね」小指を立てて。
桐壺イトマ :「……」小指をじっと見ている。
桐壺イトマ :「あ、あっ」
桐壺イトマ :小指を立て、十九川さんの指に絡める。
十九川ヤコ :「ゆーびきーりげんまん」
十九川ヤコ :「うそついたら蟹千匹のーます」
桐壺イトマ :「かにっ、えっ」
十九川ヤコ :からからと笑って、絡めた指をぶんぶんと振る。
十九川ヤコ :「ゆびきっちゃ!」
桐壺イトマ :「きっ、きった」
桐壺イトマ :何度か力いっぱい振られた指の感触を確かめつつ。
桐壺イトマ :ふへへ、と握り込んで笑った。
GM :ーーーー
GM :──篠伏森林公園。
GM :ジャンボ大ビッグビッグサイトでの決戦を生き延び、帰還兵となった者たちへの名誉勲章授与式を終えたあなたたちは、帰り道の公園で休憩していた。
桐壺イトマ :「もう、歩けないです……」ベンチにへたり込む。
土留キオリ :「こら、イトマ。ホテルまでもうすぐなのですから……」
十九川ヤコ :「んっく……んっく……ぷはーっ! 水がおいちーっ!」
桐壺イトマ :「こ公園の水を……飲んでいる……」信じられないものを見る目。
桐壺イトマ :「の喉かわきました、……」
土留キオリ :「……」
土留キオリ :「……スポーツドリンクでいいですね」
桐壺イトマ :「ありがとうございます!」
十九川ヤコ :「(一皮むけて、更にアマアマになってしまったのやもしれぬ。キオキオ……)」
土留キオリ :ため息をついて立ち去る。自動販売機は森林公園の入り口にある。
十九川ヤコ :去りゆくその背を生暖かい目で見据えて。よっこらしょ、とイトマのすぐ傍へ腰を下ろす。
十九川ヤコ :「改めてソンケーしちゃったな、あーし。イトマっちとキオキオのこと」
十九川ヤコ :「あーしが潜ってきた修羅場と遜色ねーもん」
桐壺イトマ :「どどうして、ですか?」
桐壺イトマ :「しゅ、修羅場……まあ、大変でした」
十九川ヤコ :「何徹もして、今までの努力を形にして」
十九川ヤコ :「その結晶を、あんなにも沢山のひとたちが喜んで手に取ってくれる」
十九川ヤコ :「ナメてたな。……うん、すっごく……素晴らしいことだ」
桐壺イトマ :くすぐったそうにしている。
十九川ヤコ :「………あーし、さ」
十九川ヤコ :「イトマっちに、謝らなきゃならないこと、あるんだよね」
桐壺イトマ :「へ、ななんでしょう」
桐壺イトマ :「で、でも全然……ヤコさんには、お恩がありますから」
桐壺イトマ :「甘んじて……!」ぎゅっと目をつぶっている。
十九川ヤコ :「そう、身構えられても困るんだけどにゃ」しどろもどろになって。
十九川ヤコ :「……結局、さ」
十九川ヤコ :「あーしの目的は、"百目鬼"の、誅伐で」
十九川ヤコ :「イトマっちに、着いていこって、決め手になってたのも」
十九川ヤコ :「妖魔に乱されていた気配を、こっちの"
十九川ヤコ :「利用してたの。あーしは」
桐壺イトマ :「……」
十九川ヤコ :「ウケるよな。さんざ、守るだの好きピだの言っといて」
十九川ヤコ :「────や。やっぱり、あたし」
十九川ヤコ :「イトマっちは、力吸われて」
十九川ヤコ :「めっちゃ、しんどかったのに」
十九川ヤコ :「でも、あたしや、皆を心配させないために、大丈夫って、笑って」
桐壺イトマ :「え、ええい」
桐壺イトマ :こわごわと腰を起こし、おっかなびっくり手を伸ばす。
十九川ヤコ :震えた声がぴたりと止まり。潤んだ瞳を見開いて。
桐壺イトマ :ゆっくり、恐る恐る、十九川さんを抱きしめる。
桐壺イトマ :「そそれなら、私も、ヤコさんにた助けてもらった、です」
桐壺イトマ :「い、いいじゃないですか、り利用してても」
桐壺イトマ :「いま、仲良くて、あ謝ってくれるなら、そんな、さ最初の気持ちなんて」
桐壺イトマ :「素敵なストーリーほど、だ第一章は、不幸で寂しいものです」
桐壺イトマ :「お終わりよければ、すべてよし、で……」
十九川ヤコ :すん、と鼻を鳴らして。
十九川ヤコ :「イトマっちも、会えたもんね。大切なひとに」
十九川ヤコ :「あたし、ずるい女だよ」
十九川ヤコ :「きっと、正直に告白したら」
十九川ヤコ :「イトマっちなら許してくれるかもって、たぶん思ってたんだ」
十九川ヤコ :「自分が、自分で、許されたかっただけ」
桐壺イトマ :「し、知ってますし」口をとがらせる。
桐壺イトマ :「ヤコさんは、じ自分勝手で、パーソナルスペースにか勝手に入って来て、性にど貪欲で、いじわるですよ」
桐壺イトマ :「でもそんなヤコさんが、今はた、大切ですし……良い人だと思ってます」
桐壺イトマ :「じ自分を許してあげたら、良いじゃないですか。みんなに……よ妖魔にも、してあげたんだし」
桐壺イトマ :「それなら私も、ゆ許しますよ」
桐壺イトマ :「ヤコさんが自分を、大切にするのを」
桐壺イトマ :ひゅう、と息を吸う。
十九川ヤコ :暫し黙したあと、一度だけ。噛みしめるよう、その言葉に頷いて。
十九川ヤコ :彼女に寄りかかるよう、体勢を崩し。こてん、と。頭を彼女の膝に乗せる。
桐壺イトマ :「ぬおっ」
十九川ヤコ :「あったけえ。あったけえよ。イトマっちの温もり」
十九川ヤコ :「……あざまる水産」ぼそりと呟いて。
十九川ヤコ :ごそごそと懐から、一冊の本を取り出してみせる。
十九川ヤコ :イトマが手掛けた二次創作の元となった、とある忍者たちが活躍する、その原作の表紙を。己の紅潮した表情を隠すように広げてみせて。
桐壺イトマ :「あっ、一巻、か買ったんですか」
桐壺イトマ :「きょ、興味、無さそうだったのに……」
十九川ヤコ :「前までのあーしだったら、スルーしてたかも、だけど」
十九川ヤコ :「でも……やっぱ」
十九川ヤコ :「知りたいじゃん」
十九川ヤコ :「……とっ」
十九川ヤコ :「友達の、好きな、もの」
十九川ヤコ :「一緒に、楽しみたいなって、思って」
桐壺イトマ :「あっあっ、ほホテルには、ないけど」
桐壺イトマ :「家にはぜ全巻おいてるし、せ設定資料集も」
桐壺イトマ :「よ、読みに来ても、いいですよ。と特別です」
十九川ヤコ :「ふっ!……ふふふっ。やったぜ」
十九川ヤコ :「じゃ、行こっか。今日」
十九川ヤコ :「泊まってっていい?」
桐壺イトマ :「はい! ……今日?」
桐壺イトマ :「きょ今日は、ちょっと……片づけるのめ面倒だし……」
桐壺イトマ :「泊まっても……ふ布団、無いですよ」
十九川ヤコ :「へーきへーき。あーし掃除好きだし」
十九川ヤコ :「木の根っこに比べりゃ、床があるだけ天国だぜ」
十九川ヤコ :「震えるヤコぴをどうしても温めたいというのであれば……ふふふ」
十九川ヤコ :「一緒のお布団で寝るのもやぶさかではないが」
桐壺イトマ :「私お布団狭いと寝れないので」手のひらを前に出す。
桐壺イトマ :「でも、そソファなら、使ってもいいですよ」
桐壺イトマ :「こ交渉、成立ですね……ふへへ」
十九川ヤコ :「絶対入ってやるからな(成立成立~!)」
桐壺イトマ :「ひぇっ」
GM :二人の歓談の声が、きらきらと輝く湖面に流れていく。
GM :移りゆく水面のように、未来は不確定で。神様の力を借りたとて、一瞬を切り取るだけ。
GM :でも、だからこそ、見たい未来を夢見ることができるのだろう。
GM :ただ二つの瞳で、目の前だけを。
GM :====
GM :====
GM :====
GM :エンディングを終了します。
GM :====
GM :『墨流しの話』
GM :====
GM :====
GM :====
GM :功績点配布を行います。
GM :テンポよくいきたいが……まずは「流儀の達成」。
GM :PC1、十九川さんは鞍馬神流上位なので「妖魔や忍びの手から表の世界を守る」ですね。
GM :達成できたかな?
鳴無色葉 :この世で一番守ってた
十九川ヤコ :百目鬼も倒しましたしカスタマもたおしたもんね
水瀬 一理 :すごい
GM :完璧ですね。1点
十九川ヤコ :やっぴ~~~!!!
芹野 成海 :完全に達成してる
GM :PC2、鳴無さんは麝香会総合病院なので「愛と死を等しく与える」。
GM :達成できたかな?
鳴無色葉 :もっと殺しておいたほうがよかったかも
十九川ヤコ :愛も与え与えられてたね
GM :まあこの流儀は達成難しいもんね
鳴無色葉 :やっぱ芹野さんに殺意とっとくんだったかな~
芹野 成海 :英二に愛与えつつ死も与えてた気がする
水瀬 一理 :与えてた与えてた
十九川ヤコ :英二どう思う?
百目鬼・嬰児 :まあ自分としては鳴無さんのダイス運で殺されたところありますね
十九川ヤコ :急に流暢になった
水瀬 一理 :やばかったですねダイス
鳴無色葉 :言葉を解して偉い
十九川ヤコ :スペ3多分これからも見ることないでしょ
芹野 成海 :それは本当にそう
鳴無色葉 :そ、そうですよ遁甲符で仲間の失敗も振りなおさせ敵のスペシャルも打ち消し 平等に与えたよ!生と死を!
GM :ではダイス運に敬意を表し達成にしましょう!1点
水瀬 一理 :わおわおー
鳴無色葉 :やったー!ありがとうございます!
GM :PC3、芹野さんとPC4、水瀬さんは比良坂上位と公安隠密局なので、どちらも「日本の国益を守る」ですね。
GM :達成できたかな?
水瀬 一理 :預言書を百目鬼から守りました!
鳴無色葉 :すごい守ってた 2人がいなかったら日本は5回くらい沈んでた
芹野 成海 :国益守りました!
十九川ヤコ :やば守ってた
芹野 成海 :操られかけて国益損ねかけたけどなんとか守ることに成功した
GM :では達成ですね。お二人に1点
水瀬 一理 :蔵書も一冊増えたしね
水瀬 一理 :やったー! ありがとうございます!
芹野 成海 :ありがとうございます!
GM :次は「ロールプレイ」だけど、これはわざわざ言うまでもないので全員に1点。
十九川ヤコ :モグモグ!
鳴無色葉 :ククク……やはりな(と言うノルマも達成したので)
水瀬 一理 :いただきます!
芹野 成海 :功績おいしい
GM :そういえば鳴無さん鼬の血族だったね……無事達成で良かった
鳴無色葉 :セーフ判定ありがとうございます
十九川ヤコ :フレーバーテキストだと思ってたら公式だったのびっくりしました
GM :「セッションに最後まで参加した」は水瀬さん以外に1点。「プライズの獲得」が水瀬さんに1点。
水瀬 一理 :トントンだ!
十九川ヤコ :やったぜ!
GM :ここまで全員4点。
鳴無色葉 :やったぜ!もぐ!
芹野 成海 :やった~!
GM :「使命の達成」。
GM :十九川ヤコさんは「百目鬼を討ち滅ぼす」。これは達成ですね! おめでとうございます。
GM :3点どうぞ!
鳴無色葉 :倒した~~!やった~~!!
十九川ヤコ :討ち滅ぼしました! そんなに!? ありがと~~~!!!
水瀬 一理 :やったー!
GM :実はそんなに打ち滅ぼしてないかも
鳴無色葉 :うそお
十九川ヤコ :なんだと………
水瀬 一理 :そんな段階とかあるの
芹野 成海 :打ち滅ぼしてたでしょ!
鳴無色葉 :あと97目倒さなきゃダメ?
十九川ヤコ :(目は百つもない)
GM :まあ残りは今回のシナリオには関係ないので大丈夫です。
鳴無色葉 :あっほんとにいるんだ!
十九川ヤコ :引きを見せやがった!
水瀬 一理 :まじかー
GM :ふふ
芹野 成海 :いるんだ……
GM :鳴無色葉さんは「プライズ「生原稿」の【情報】を入手する」ですね。見事達成です。3点どうぞ!
鳴無色葉 :いえいいえいいえい!!!!
水瀬 一理 :沈黙しなくてよかった
鳴無色葉 :エッチ同人原稿ありがとーーーーー!!!!
十九川ヤコ :おめえっち~~!
芹野 成海 :無修正原稿情報!
鳴無色葉 :沈黙したら子供にエロ本みせないお母さんみたいになってたんだ水瀬さん
GM :そういうことになってましたね
水瀬 一理 :ww
十九川ヤコ :この子供いちばん年上なのに
鳴無色葉 :そうだぞい
水瀬 一理 :そうね
GM :芹野成海さんは、変更後の使命が「百目鬼を討ち滅ぼす」なので、達成です。3点どうぞ!
鳴無色葉 :倒した!やった~~~!!!
水瀬 一理 :わーわー
十九川ヤコ :おそろっち! おめでと!
芹野 成海 :やった!! ありがとうございます!
芹野 成海 :変更されててよかった~
GM :よかったねえ
GM :草も喜んでおるわ
水瀬 一理 :草喜んでて草
芹野 成海 :草くんたちはもうリリースしました
十九川ヤコ :草かわいくて草
鳴無色葉 :草萌えて草
GM :草枯れてて草
GM :水瀬一理さんが少しややこしいのですが
「妖魔に預言書の『原本』と、その【情報】を渡さない」
「あなたが使命の達成によって獲得する功績点は、【本当の使命】の前半のみ達成できた場合は1点減少し、前半と後半の両方達成できた場合は1点増加する」となってます
GM :これは百目鬼に預言書の原本も情報も渡さなかったので、両方達成。4点どうぞ!
水瀬 一理 :やったーーー!
鳴無色葉 :やった~~~!!!
十九川ヤコ :すごい!完璧!
鳴無色葉 :我って妖魔じゃないかな 大丈夫かな
水瀬 一理 :うれしー
芹野 成海 :ボーナスまでゲットだ!
GM :プロの忍びってコト
水瀬 一理 :えへん
水瀬 一理 :妖魔じゃないといいな
十九川ヤコ :殴って確かめてみるか
GM :というわけで、皆使命達成! よくがんばりました。
鳴無色葉 :やった~~~!!!
十九川ヤコ :がんばったねえ……
水瀬 一理 :いえーい!
GM :じゃあ……「琴線に触れた」やろっか
十九川ヤコ :やる???
芹野 成海 :あっ……
GM :やらなくてもいいと思う
鳴無色葉 :邪悪システム
GM :GMから全員に琴線1点渡して終わりでもいいよ
十九川ヤコ :琴線システムほんときらいだけどほんとすき
水瀬 一理 :決めてはきましたが
芹野 成海 :冒険企画局、今からでも見直さんか?
鳴無色葉 :決めてはきましたが……
GM :俺たちで見直してもええんやぞ
GM :否定する声は無さそうなので、琴線やります 所詮俺たちはシステムに踊らされる道化ってコト
鳴無色葉 :手のひらダンスを見せてやるよ
水瀬 一理 :くるくる
十九川ヤコ :キミは踊り狂って死ぬ♠
芹野 成海 :ヒソカだ
GM :じゃあプロットをするがいい
鳴無色葉 :本物の四則演算ヒソカだ……四則演算じゃない!?
GM :OK?
水瀬 一理 :OKー
十九川ヤコ :ぽむ~~~~~~~~~~
芹野 成海 :はい……
十九川ヤコ :OKです
鳴無色葉 :OKス!GMはやらないかんじ?
GM :隙間を埋める係
十九川ヤコ :あたまいい
鳴無色葉 :そうとは……
水瀬 一理 :なるほど
GM :では
GM :3
GM :2
GM :1
GM :0
system :[ 鳴無色葉 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 十九川ヤコ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
system :[ 水瀬 一理 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
system :[ 芹野 成海 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM :こういうことよ
十九川ヤコ :なるほどねえ!
水瀬 一理 :うおー
芹野 成海 :……!?
鳴無色葉 :へへへ
GM :では十九川さんから、琴線の理由を説明してくれ! 後の人の言うことを潰さない程度に!
十九川ヤコ :ウス でも無理なんで全力で褒めます(反骨心)
鳴無色葉 :やったれやったれ!!
水瀬 一理 :ぴゃー
GM :アバンギャルドだね
十九川ヤコ :というわけでPC4の水瀬さんを選ばせていただきましたね。
水瀬 一理 :ありがとうございます!!
十九川ヤコ :まず全体を通して物語の骨子を担ってたというか、常に俯瞰した視点で最善を尽くされていたイメージがあると同時に
十九川ヤコ :"日読"という組織の一員としての使命、"水瀬一理"としての矜持、双方が完璧なバランスで表されていたように見受けられ、水瀬さんが喋るたびにスゲ~~~と感嘆の溜息を漏らしていました。
水瀬 一理 :うれしい…………
GM :カッコよかったね~
十九川ヤコ :ヤコ的にはサイクル3での『こんなもん』あたりの伏線回収など、ココに来て初めて人間臭さというか、その当たり感じられたのがめちゃくちゃ嬉しかったですね。
鳴無色葉 :すごいしっかりしてましたよね 根付いてたっていうか(ふわふわ表現)
水瀬 一理 :感情取りに行けてよかったーー
十九川ヤコ :あとは戦闘時における開眼差分、完璧なまでに計算された回想シーンなど、もう挙げるとキリないんですが
十九川ヤコ :やっぱりEDでのビタミンさんに対する回答は凄まじかったですね。
鳴無色葉 :あれ本当にすごかった
水瀬 一理 :わーーほんとにうれしい
芹野 成海 :アレ本当に良かったですよね……
GM :アレは良かった! 大納得
十九川ヤコ :比良坂とビタミンさん、双方の利を考えた一手、なおかつ個人的にはイトマちゃんの想いまで勘定に入れてくれたのが本当に嬉しくて……
十徳鐚明 :ウチに来ていいぞ
水瀬 一理 :部署が潰れたら考えます
十九川ヤコ :マジで脱帽でした。あとカットインもみんなの要素とかめちゃくちゃ詰め込まれてて感動しちゃった。
水瀬 一理 :でへへ
十九川ヤコ :こんなところかな!ご一緒に遊べて本当に嬉しく、たのしかったです。
鳴無色葉 :あれみてめちゃくちゃテンションあがっちゃった
水瀬 一理 :ほんとにありがとうございます、正直いろいろ皆さんに盛っていただけた面が大きいので
水瀬 一理 :みんなのおかげと思ってます!
芹野 成海 :最後のあれ、リアタイで見れなかったのが悔しい
鳴無色葉 :モンスターズインク見てるから……
十九川ヤコ :占任さんの使命達成に関わるからね、しょうがないね
水瀬 一理 :用事は仕方がないのさ
GM :それもまた運命なのだな
水瀬 一理 :いっぱい好きなことできて嬉しかったです。ありがとうございました!
GM :ぱちぱち
十九川ヤコ :イェ~~~イ!
GM :では鳴無さん、どうぞ
鳴無色葉 :あい!
鳴無色葉 :私はPC3の芹野さんを選ばせていただいたんですけど……
鳴無色葉 :まあ私はこれだけ面倒みてもらって入れなかったら何?って感じなんですけど……
芹野 成海 :ありがとうございます!
鳴無色葉 :やっぱり「冷たい心」を非情とかじゃなく「人並みに情があるため己を律している」みたいな解釈してるのいいですよね
水瀬 一理 :よかったですね……
鳴無色葉 :まあ占任さん的にはドライなんだろうけどそんなドライじゃなくない?芹野さん いやドライではあるけど
十九川ヤコ :あ~~~そうだよね~~~……
鳴無色葉 :借りは返すを自分の為にも相手の為にもってとらえてる人間はドライじゃないよ!!
芹野 成海 :人並みにドライじゃないし人並みにドライなのよ
GM :なるほど~ 情だね
鳴無色葉 :あと立ち位置的に最初は他全員と敵対か!?みたいな感じでイタチにはツンされるし精神的な負荷が結構高かったのでは?という感じで
鳴無色葉 :占任さん割と負荷かかるの苦手って自分では言ってるんですけど、がんばってえらいねぇと思いました
水瀬 一理 :ほんと大変だったと思う
芹野 成海 :その辺、今回についてはまあ大丈夫だろ……と思いつつ動いてはいました
十九川ヤコ :マジでがんばった
芹野 成海 :秘密が「~という強迫観念にとりつかれている」だったし……
水瀬 一理 :なるほどなあ
十九川ヤコ :我らを信じていたってことじゃん
芹野 成海 :最初に抜いたキオリさんもアレだったし、多分書き変わるやつやろ……とは思ってはいた
鳴無色葉 :でもサイクル3の戦闘でで奥義切ったのは『奥義破りをさせるために奥義を見せた』ていうのをせっかくだから……って感じであそこで奥義する必要はなくなかった???
鳴無色葉 :まあ全力感は百目鬼くんも感じ取ってくれただろうけど……でもその後演出で手抜いてるのバレてましたね
GM :無気力試合はアレだからね
芹野 成海 :でも一応あの時点では使命だったし……
十九川ヤコ :『ぬるい』でおしっこ漏れるかとおもった
GM :次同じ使命作るときは全力で戦うよう仕向けます。
水瀬 一理 :ひえー
鳴無色葉 :あとやっぱりチープ呪術がかっこよすぎますよね
水瀬 一理 :よかったー
鳴無色葉 :何やってるか全然分からないけどなんかめちゃくちゃすごいことはわかるしめっちゃこわい
十九川ヤコ :最高すぎ
GM :すごくよい演出群でしたね!
水瀬 一理 :『効く』やつだ……って感じがすごかった
十九川ヤコ :ちょっぱや本当にうれしかったもん
芹野 成海 :ありがたい……
鳴無色葉 :あざとい女がよ~~~~~好き
鳴無色葉 :あとデータ的にも普段追加忍法セラピーいこうねっていってるけど
鳴無色葉 :今回は普通にめっちゃ強かったですね
水瀬 一理 :強かった
鳴無色葉 :比良坂こんな打点でるんだ……ってなった
十九川ヤコ :ぶっ刺さってたね
十九川ヤコ :流派ブックくんそんなつよいんだ…ってなった
GM :参ったね
芹野 成海 :草が一掃されなかったのが分かれ目だった
鳴無色葉 :陰湿カップだったのが功を奏しましたね
水瀬 一理 :ああいうユニット、即退場のイメージが強かったからびっくりした
GM :皆も買おう! 流派ブック! 鞍馬神流編は3/31発売予定だ!
芹野 成海 :そう、陰湿カップゆえ
十九川ヤコ :クオ~~~~買うしかねえ!
鳴無色葉 :我の【改霊】も比良坂流派ブックにのっておるぞ!これでたくさんスペシャルをだそう!
十九川ヤコ :いらなかったでしょ
水瀬 一理 :そうだね
芹野 成海 :イタチスペシャルは凶手関係ないやつでしょ
鳴無色葉 :はい
鳴無色葉 :あとなんだっけ……身長が高くて髪が黒くて長くて目つきが悪くて胸がなくて女言葉でよかったです
鳴無色葉 :私が漏らしたぶんは水瀬さんが全部褒めてくれるでしょう!
鳴無色葉 :そんな感じです!
水瀬 一理 :がんばるぜ
GM :良かったですね~!
GM :ぱちぱち
鳴無色葉 :ぱちぱち!
十九川ヤコ :しゅきだ……ばちばち
水瀬 一理 :わいわい
芹野 成海 :ありがとう……ありがとう……
GM :では次は芹野さん、お願いいたします
芹野 成海 :あっ了解です
芹野 成海 :という訳でPC2の鳴無色葉さんを選ばせていただきました
鳴無色葉 :えへへへ!ありがと~~~!
芹野 成海 :ファーストインプレッションでは完全に異常者だったところから、長命者ゆえの苦しみとそれをごまかすための"眠り"という要素が出てきたのもよかったし
鳴無色葉 :異常者
十九川ヤコ :びっくりしたあれ本当
GM :可愛い表現だぞ
水瀬 一理 :よかったですね…………
水瀬 一理 :異常者ふたりがギャップ持ちだった卓
芹野 成海 :「カマイタチの薬を塗るイタチ」っていうのも医者という職業・鼬の血族両方を満たす要素としてかなりよかった
鳴無色葉 :水瀬さん異常者枠で本当にへいき???
水瀬 一理 :ぱっと見だめでしょこいつ
十九川ヤコ :あの要素めちゃくちゃよかったっすね
鳴無色葉 :フカシだがな そう思ってると元気が出る
水瀬 一理 :そう、3匹目のイタチ!
水瀬 一理 :好きですーー
芹野 成海 :それがフカシっていうのも呪術的な要素を感じてよかったなと
芹野 成海 :あとやっぱり回想で出てきた創作者としての祈りの姿勢がかなり好きなんですよね……
水瀬 一理 :よかったーー
十九川ヤコ :わかる~~~……
鳴無色葉 :えへへ
GM :多くの要素の合わせ方が長生者として素敵でしたね。
十九川ヤコ :マジで弱いんだよなあれ……グッと引き込まれた
GM :そのうえで人の子の作るものを愛する人間味も素敵でした。
芹野 成海 :物語に幸せな続きがあってほしいという二次創作者としての……
水瀬 一理 :良さもだし、要素の出し方に質感がすごかった
芹野 成海 :あと水瀬さんとの噛みあいもすごかった
水瀬 一理 :楽しかったですね……
鳴無色葉 :商業BLアンソロを買ってしまうのは幼い頃のみんなのあるあるですからね
十九川ヤコ :ありました
十九川ヤコ :イタミチコンビの掛け合い無限にみたい
芹野 成海 :後はアレですね スペシャル
鳴無色葉 :ささささんと毎回なんだかんだわりとおいしいポジションでお話させていただいていてとてもありがたいです 今回もとても楽しかった
水瀬 一理 :同じくーーー
鳴無色葉 :あんなにスペシャルでるんだなぁ……
水瀬 一理 :楽しかった!
水瀬 一理 :スペシャルはすごかった
GM :素スぺポンポン出してた
芹野 成海 :6ゾロ三回って逆月亭のときのセッション全体で出た数と同じだからな
十九川ヤコ :そうなんだ……
水瀬 一理 :ヤバ
鳴無色葉 :数えたんだ
芹野 成海 :しかもそれシーン表含めてだし……
十九川ヤコ :あとあれ 動員も完璧に避け続けたのもすごいよね
水瀬 一理 :あれは本当に頼りになりましたね
GM :鳴無さんの遁甲符もらった芹野さんとそれ回避した嬰児くんが続けて6ゾロ出してたのも笑った
鳴無色葉 :えへへ 医者の意地じゃ
十九川ヤコ :符、マジで頼りになった
芹野 成海 :あれメチャクチャヤバかったし、そこで動員避けてたいろはちゃんの符があって本当に助かった
鳴無色葉 :我年数でいったらわりと長くTRPGやってるけどここまでダイスよかったのはさすがに初めてですね
百目鬼・水児 :ばぶー
芹野 成海 :帰ってくれ
水瀬 一理 :水ちゃんにはクリヒをあげようねえ
十九川ヤコ :からあげにしちゃお
芹野 成海 :そんな感じ! とても良かったです!
鳴無色葉 :ありがと~~~~!!!
水瀬 一理 :よかった!
GM :ぱちぱち
十九川ヤコ :最高じゃったよ……
GM :では水瀬さん、お願いします。
水瀬 一理 :ういす!
水瀬 一理 :PC3の芹野さんを私も推させていただきました
水瀬 一理 :キャラ性とかは大体もう出てて、ほんとにそうーーって思ってたんですけど
芹野 成海 :ありがとうございます……!
水瀬 一理 :あの秘密貰ってこのキャラクターを出して、安定感を出したままずっと全体の空気をいい感じにしてくれていたなあって思ってて
水瀬 一理 :ほんとにすごいなーーって思っていました
鳴無色葉 :すごかったですねぇ ありがたい
十九川ヤコ :あのハンドアウトで諦めずに~っていう前を向く姿勢ほんとうにすごかったですね
水瀬 一理 :なんていうか、芹野さんのキャラクター次第で全然空気変わってたと思うんですよね
GM :荒れてなかったのはすごかった
水瀬 一理 :芹野さんがああだから、こっちも共闘できないかなーって気持ちを保てたし
水瀬 一理 :まあ、バチバチさせたりはしてましたが
芹野 成海 :怖かったな……水瀬さん……
鳴無色葉 :我も水瀬さんこわくてないちゃった
水瀬 一理 :敵対に寄りすぎず、いろいろ頑張れるモチベになったかなーって思ってます
鳴無色葉 :でもこれは最高にかっこよかったのでと言う意味です
水瀬 一理 :ごめんね♡
水瀬 一理 :ありがとー
十九川ヤコ :ギスらなかったのは確実に芹野さんの功績だよね 尊敬しております
芹野 成海 :そう、メチャクチャかっこよかった水瀬さん
芹野 成海 :スパイとしての格がすごい
水瀬 一理 :わあい
水瀬 一理 :あと呪術やっぱり大好きですね!
十九川ヤコ :白紙本……
GM :うむ
芹野 成海 :こいつの態度についてはあれなんですよね、最初に秘密貰ったときに
芹野 成海 :さっき言った「これ後で変わりそうだな……」っていうのと、あと普通に好き!で行くとこう……小見寺と被るなっていう……
鳴無色葉 :旭奈……
水瀬 一理 :芹野さんが真っ当な人であるほど、使う術がああなのが落差がすごかったなあ
鳴無色葉 :小見寺旭奈さんそんなに好き!って感じだったんだ
十九川ヤコ :小見寺旭奈…………………………………………………………?
水瀬 一理 :なるほどなあー
芹野 成海 :それでちょっと別の角度から行こうと思ってああなりました
GM :とても良かったです! 魅力的でした
水瀬 一理 :その辺ででも筋が通っててよかったー
水瀬 一理 :あっ
水瀬 一理 :あとあれ! 「納得」の話、あれが好きで
鳴無色葉 :よかったですねぇ
水瀬 一理 :あれもだいぶ自分に影響したりもしてたかなって、そういう感じです
十九川ヤコ :一貫してよかったですよね納得……
鳴無色葉 :芹野さんがライブいくんだ……っていうのでテンションあがっちゃった
水瀬 一理 :ライブの例えも良かったですよね……
芹野 成海 :納得、あれみんな結構話題に出してくれたりしててすごい嬉しかったですね……
鳴無色葉 :やっぱりエピソードとか交えて説明するのがめちゃくちゃ上手いんですよね
水瀬 一理 :そうそうー
GM :うむうむ 秘密に基づく信念の言語化がとても上手でしたね
水瀬 一理 :ということで、なんか全体のムード役というかキーパーソンになってらしたかなって思いました! 良かったです
芹野 成海 :ありがとうございます……!
鳴無色葉 :一番一人のシーンもやってましたしね!かなり物語の中心にいましたね
十九川ヤコ :せりの~~~~ん♥ 川演って♥(応援うちわ)
水瀬 一理 :あ、私からは大体以上です
芹野 成海 :時間かけすぎなのは反省ポイントですね……なんとかしたい……
GM :ぱちぱち
GM :時を超えてね 期待してます
GM :GMからは十九川ヤコさんに琴線を。
十九川ヤコ :そ、そんな………
鳴無色葉 :ヤコちゃんホントよかった~~
十九川ヤコ :い、いいんですか……? オラのようなものに功績点を……
水瀬 一理 :よかったよーーー
芹野 成海 :ヤコちゃんすごいよかったよ~~!
十九川ヤコ :うれしいだ……
鳴無色葉 :おっぱいもでっかいし……
GM :キャラ設定見せていただいた時点で、褐色巨乳ギャル退魔剣士というパワーマシンにゴキゲンな気分になりました。
十九川ヤコ :ナケちゃんがよろこぶかなっておもって
水瀬 一理 :通じ合ってる
GM :まあまあかな(良かったです!)
芹野 成海 :目玉焼きハンバーグカツカレーだよね
鳴無色葉 :カツカレーなんて最高に美味しいに決まってるよなぁ!?
GM :イトマにも優しくしてくれていたんですが、すごく気配りに満ちていて、変なNPC握っていた身としてもとってもありがたかったです。
十九川ヤコ :マジで可愛かったから………
鳴無色葉 :カスタマとか?
水瀬 一理 :イトヤコよかったよね……
芹野 成海 :マジで優しく誠実なギャルだったな……
水瀬 一理 :ヤコイト?
鳴無色葉 :ほんとよかった…………
GM :風呂も入ったしな
十九川ヤコ :陰気女子に殺されたひとの陰気ロールこんなに凄いんだ~~~って打ちのめされちゃった
鳴無色葉 :お互いが支え合う感じになってすごいよかったですよね
芹野 成海 :イトマさんのが歳上なんだよな……と思うたび趣深くなってる
鳴無色葉 :私も丁度陰気女子を浴びたい時だったから非常に助かりました
水瀬 一理 :本当に
十九川ヤコ :そこいいよね…
水瀬 一理 :でも同人やってる人、年齢差そんな気にしなさそう
GM :気持ちが大きく変わったのはやはり現状を知った時でして、絶対友達多い人気者だろうと思っていたのですが
鳴無色葉 :そこいいですよね~!
GM :忍びとして流派からも爪弾き者であること、それでいて人間性を気高く保っている姿に強く尊敬の念を抱きました。
水瀬 一理 :あそこは本当に……本当によかった
十九川ヤコ :ありがしゃす……
十九川ヤコ :梟雄ぽさをちょっと意識しました ちょっとだけ
鳴無色葉 :みんな梟オソロで羨ましい
芹野 成海 :そう、あれいいですよね……
水瀬 一理 :ホーホー
GM :梟雄だね~(この背景知ってる人いるかな~?)
鳴無色葉 :なんじゃ?それ
鳴無色葉 :はじめてきいたな
十九川ヤコ :3人おる
水瀬 一理 :初めてーー
芹野 成海 :知らないなあ……
鳴無色葉 :私結局【髑髏本尊】使わなかったから梟雄でよかった説あるんですよね……
GM :念の為補足すると、梟雄は戦国編変調という、ちょっといつもと違う変調を使いこなせる背景ですね。
鳴無色葉 :へえーそうなのか
鳴無色葉 :はじめてきいたな
GM :次回のために覚えておこう!
水瀬 一理 :わあー、すごーい
芹野 成海 :知らなかったなあ~~~
十九川ヤコ :便利だぜ! キミもラスボスを火達磨にしよう!
GM :EDでちょっと弱みを見せてくれたのも可愛かったなあ ありがとうございました。
芹野 成海 :ヤコちゃん、ギャルとしての在り方に憧れ、そう在ろうとしている忍びなんだなという……
鳴無色葉 :全状態異常召喚獣とかもすごかったですね
水瀬 一理 :すごかった!
鳴無色葉 :あとイトマゴイとかも
水瀬 一理 :ワクワクしました
GM :そう! あれめっちゃ好きでした
十九川ヤコ :イトマゴイ結構気に入ってるのでマジうれピですね……
鳴無色葉 :本編で出なかったうるさいゴゴゴライオンくん好き
水瀬 一理 :使命とプライズをすごい自分のものにしてた
芹野 成海 :あれすごかった!
GM :ああいうネタ大好き! 一魔降もシナリオに応えてくれていてありがたいです
十九川ヤコ :やったぜ。
十九川ヤコ :EDでは絶対イトマっちに年上ぽさだして貰ってあまえちゃお♥思ってたのでマジでうれしかったですね
芹野 成海 :イトマ・一→ニ・「~ごい」・【降魔】全部回収するのはマジですごい
GM :年上……なのか……
鳴無色葉 :イトマちゃんが抱きしめたところで興奮しすぎて気を失っちゃった
十九川ヤコ :おっきして
水瀬 一理 :でも年下相手でも敬語使い続けるのすごいそれっぽくて好き
GM :距離感ですね。
十九川ヤコ :縮めたる~~~
水瀬 一理 :イトマちゃん好きだし、ヤコちゃんと二人で会話してるとすごいお互いが引き立っていた……
GM :自分からは以上。最高のPC1でした! 最初に参加希望してくれて嬉しかったよ
鳴無色葉 :めちゃよかった~~~!!!
水瀬 一理 :よかったーー!
十九川ヤコ :ありがとう~~~~~~わたしも参加できて本当にうれしかったです!
芹野 成海 :メチャクチャよかったよ~~~~!
GM :では、ここまでのアレそれを計上しまして
水瀬 一理 :静のムードメーカーが芹野さんで、動がヤコちゃんという感じで引っ張っててもらえたなーって思ってます
鳴無色葉 :狂の我らというわけか
十九川ヤコ :なるほどね
水瀬 一理 :我ら狂人同盟
GM :最終功績点は、十九川さんと鳴無さんが8点、芹野さんと水瀬さんが9点です!
GM :狂人同盟?
鳴無色葉 :うおーーーーーやったーーー!!ありがとうございます!!
水瀬 一理 :ありがとうございます!
芹野 成海 :ありがとうございます!!!!!!!!!
十九川ヤコ :ヤコぴは政治的対立で-2されて6点!いただきます!
十九川ヤコ :死ななくてよかった~~~
鳴無色葉 :!多っ
水瀬 一理 :政治的対立こわ
芹野 成海 :政治的対立重いな~
十九川ヤコ :あまてよ
十九川ヤコ :使命達成できなかったら-2か
GM :政治的対立の功績点減少は使命達成できなかった場合だね
鳴無色葉 :使命達成できなかった場合じゃない?
GM :なので8点受け取れ
水瀬 一理 :よかったよかった
芹野 成海 :あ、達成できなかった場合か
十九川ヤコ :十九川8子いただきま~~~す!
GM :狙ったか……!
芹野 成海 :八代目!
鳴無色葉 :妖魔を倒して鞍馬の人もニコニコ
水瀬 一理 :水瀬九理いただきます
芹野 成海 :政治的対立、これ功績マイナスになったら死なんだよな
鳴無色葉 :鳴無色8いただきます
GM :二理どころか九理あるじゃん
水瀬 一理 :河童かも
鳴無色葉 :キュウリだ
芹野 成海 :もじりを考えようと思ったが思いつかなかった
十九川ヤコ :水瀬……水……なるほどね
十九川ヤコ :かわいいね
GM :芹野成海009
鳴無色葉 :サイボーグなっちゃった
芹野 成海 :芹野nine海
GM :というわけで、功績点配布は終了。
GM :これにて全行程終了となります。お疲れ様でした!
鳴無色葉 :うおーーーーお疲れ様でした!!!!
十九川ヤコ :おつかれさまでした~~~~~~~~!!!!
水瀬 一理 :お疲れ様でした。本当に楽しかった……
芹野 成海 :お疲れ様でした!!! 楽しかった~~~~~~
十九川ヤコ :夢のような時間でした
鳴無色葉 :本当に楽しかった~~~~!!!!
GM :GMもとても楽しかったです! 好きにさせていただいて、そしてPLの皆様に期待以上に応えていただきました
GM :また稼働してほしい、素敵なPCばかりでした。またご一緒していただければ幸いです!
水瀬 一理 :GMに心から感謝……!
十九川ヤコ :ぜひぜひ!また皆様の活躍を拝見し叶うならばご一緒したい……
鳴無色葉 :BIG BIG THANKS……
水瀬 一理 :PLの皆さんともまたたくさん遊びたいです!
芹野 成海 :こちらこそありがとうございました!! 皆さんと是非またご一緒したい……!
鳴無色葉 :本当にみんなちゅき……PCのみんなもNPCのみんなもPLのみんなもGMも……
十九川ヤコ :Eternal LOVE.......
水瀬 一理 :良いシナリオに良いNPCに良いロケーションでした……
十九川ヤコ :篠伏の今後の発展はマジで要チェックですね
鳴無色葉 :既にすごいことになってますからね
芹野 成海 :R&B商店街マジ好き
水瀬 一理 :大好き
芹野 成海 :どっから出てきたの?
鳴無色葉 :R&B商店街は本当に商店街と言う要素しか元はないですからね
GM :ささささんのダイスからでてきた
水瀬 一理 :ぬれぎぬだ
十九川ヤコ :大ビッグ東京・ジャンボ大ビッグビッグサイトを認知しろ
GM :アレはしろいさんとささささんが背中を押した
鳴無色葉 :篠伏でなくても大変なことになってるからな……
鳴無色葉 :??????
水瀬 一理 :ぬれぎぬがにまいめ
水瀬 一理 :水がしたたっちゃうよ
GM :いい男
十九川ヤコ :いい男だ
芹野 成海 :いい男だからね
GM :今後のナケビガミの主要舞台になります、篠伏町
水瀬 一理 :やったーー
鳴無色葉 :やった~~~~!!!!
十九川ヤコ :めちゃくちゃうれしい
芹野 成海 :嬉しいな……ビッグボブにまた会えるんだ
鳴無色葉 :棄損された銀閣寺にまた会える!!
GM :どんな施設がPC達によって出てくるのかな?楽しみですね!
水瀬 一理 :新しい宿だーー
鳴無色葉 :PC達によって……???
十九川ヤコ :みんなでつくりあげよう 篠伏町
GM :全員の責任だ
芹野 成海 :PCが出したの銀閣寺だけじゃない?
水瀬 一理 :やっぱり「And You!」なんだよな
鳴無色葉 :新京極も出したでしょ!
GM :新宿歌舞伎町も出したぞ
芹野 成海 :そうだったわ……
十九川ヤコ :※実在の人物や団体、場所とは一切関係ありません
芹野 成海 :新しい宿が……
鳴無色葉 :そうフィクションだからね
GM :二次創作同人誌のようにね
GM :今のところは。
鳴無色葉 :そのとおり!
鳴無色葉 :今のところは……?
水瀬 一理 :大ビッグ東京・ジャンボ大ビッグビッグサイトも……?
十九川ヤコ :崖サーの姫も?
芹野 成海 :これから"世"を変えていくのかな
十九川ヤコ :世直しすっぺ
GM :ふふふ
鳴無色葉 :つくるしかねえ……大ビッグ東京を!
水瀬 一理 :目にするたび腹抱えて笑ってる<大ビッグ東京・ジャンボ大ビッグビッグサイト
GM :やっぱりみんなの力で生まれたものなんだよな
鳴無色葉 :?????
水瀬 一理 :?
十九川ヤコ :ビッグビッグのくだりほんとうにすき
十九川ヤコ :語呂がいいんだよな
十九川ヤコ :今年イチ口に出して読みたい日本語
芹野 成海 :ジャンボ大ビッグビッグ
十九川ヤコ :なんであの胡乱あの速度で出てくるんだろう
鳴無色葉 :ビッグカツ食べたくなってくる
十九川ヤコ :ナケちゃんのあたまどうなってるの
水瀬 一理 :ビッグカメラ行きたくなってくる
GM :だいぶ遅かったよ お時間いただいて申し訳ない
水瀬 一理 :速いですよ!
十九川ヤコ :めちゃくちゃ早いでしょ 通貨の概念のくだりとかも凝ってたし…
水瀬 一理 :剛速球
鳴無色葉 :こんな一瞬で胡乱なものだせないですよ普通!
芹野 成海 :異常商店街とか異常即売会を出していい速度ではないんだよな
GM :大事なのは整合性を取らないこと
水瀬 一理 :勉強になります
GM :あとからこじつけていけ!
鳴無色葉 :なるほどなぁ
十九川ヤコ :今回でもみんな今考えたぜ!みたいなの多くてすごいな~ってなってたかも
鳴無色葉 :銀閣寺塗ったの銀閣寺っぽいことしてって言われて エッ!?って焦って咄嗟に塗ったからね
GM :確かに銀閣寺塗るのは銀閣寺あるあるですね
芹野 成海 :銀閣寺っぽいこと→塗るもおかしいでしょ
十九川ヤコ :あってはならない
水瀬 一理 :そうだったとは……
GM :レスポンス速くてすごいねえ……
GM :やっぱりメンバーが楽しいんだよな……間違いなく
GM :だいぶ気兼ねなかった
鳴無色葉 :メチャ楽しかった……
水瀬 一理 :わかります
芹野 成海 :楽しかったね……
十九川ヤコ :身構えることがたぶんなかった
十九川ヤコ :自宅だった(?)
鳴無色葉 :実家のような安心感
GM :善き卓でした。乗り切れたのは皆様のおかげ
水瀬 一理 :のびのび
GM :また遊んでね~~~というところで
GM :名残り惜しいですが、一旦切ります
十九川ヤコ :エ~~~~~ン;;;
鳴無色葉 :うおーーー!!!お疲れ様でした!またぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひ遊んでください!
水瀬 一理 :名残惜しいなーー
芹野 成海 :惜しいぜ……
鳴無色葉 :おしす……
十九川ヤコ :おす…
水瀬 一理 :お疲れ様でした。ほんとに良い面子で遊べて楽しかった
鳴無色葉 :最後に芹野さんの名前のもじりを勝手にバラします 「見るなの禁」(神話あるあるのやつ)のもじりで「みるな」→なるみ 「の」→の 「禁」→きん→芹の音読み だそうです
GM :お疲れ様でした! トゥイヒィッタャァーなどでお話ししてね
水瀬 一理 :あーーなるほど
GM :へ~そうなんだ
GM :じゃあめっちゃ百目鬼にも近いじゃん!
十九川ヤコ :出た!占任さんのメチャ凄アナグラム!
水瀬 一理 :ヨーデルみたいになってる
芹野 成海 :お疲れ様でした!! 本当に楽しかったです、是非是非また遊べればと……!
鳴無色葉 :最初我が名前読めなくてきんのって言ったのはあってたんですね~(?)
十九川ヤコ :なるほどな~~~~禁のくだりめちゃくちゃいいな……
水瀬 一理 :また遊びましょうねー!
鳴無色葉 :また絶対遊んでください;;;;;;
十九川ヤコ :おつかれさまでした~~! ぜひまたご一緒できると本当にうれしいス……泣く
GM :是非また遊んでいただきたいです!! 呼ぶからね~
水瀬 一理 :きゃっきゃっ
十九川ヤコ :オオオ~~ッ!!!
芹野 成海 :魚!!
鳴無色葉 :うおーーーーーー
水瀬 一理 :うおー
GM :うおー!
GM :====
GM :====
GM :====
GM :──篠伏・ある教会。
GM :温かみを増した日差しが、石造りに浮かぶ露をきらきらと照らしている。
GM :さら、と風が流れる。扉が開く。
シスター・メアリ :「──あら?」
シスター・メアリ :扉から現れた修道女が、首を傾げる。視線の先には、小さな籠。
”赤子” :『ふぎゃあ、ふぎゃあ──』
GM :籠からは、嬰児の泣き声が聞こえている。
シスター・メアリ :「あら、あらあら、まあまあまあ──」
シスター・メアリ :籠を抱き上げる。被さっている布をまくる。
”赤子” :巨大な、赤い眼球と、黒い靄のようなものだけがそこにはある。それが泣き声を上げている。
シスター・メアリ :「大丈夫、大丈夫よ……」あやすように籠を揺らす。
シスター・メアリ :「大いなる父が、私たちを見てくださるわ」
シスター・メアリ :「怖がることはないのよ、泣かないで──」
シスター・メアリ :嬰児をあやし続ける。教会の奥へと、帰っていく。
或るいは── :ウィンプルの内側に赤い影が浮かぶ。教会の中に闇に溶け、扉が閉じていく。
”百目鬼” :「そうでしょう?」
GM :扉が閉じる。
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GM :『███の話』 序