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今からお前ん家いくわ KP:占任
PC:
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関連セッション
アイドル伝説 みゅ~じっく☆みんと:白の陣
壁からエビフライが生えているんだが
みゅ~じっく☆みんと格付けチェックスペシャル
目次
[雑談]しろい:はあ……はあ……はあ……はあ……
[雑談]しろい:こんばんは…………………………………
[雑談]しろい:うさぎだ!!!!!
[雑談]KP:こ、こんばんは……
[雑談]KP:うさぎです
[雑談]しろい:ウサチャン…………………………………
[雑談]しろい:立ち絵の準備みたいなやつはおわりました
[雑談]KP:あっ了解です
[雑談]KP:私6にしました
[雑談]しろい:5にしたけどいいか
[雑談]しろい:一緒に居よ♡
[雑談]KP:シナリオ的に亘理本人が出る機会あんまりないと思うけど……
[雑談]しろい:出たらイチャイチャしようよ~~~~
[雑談]KP:えっとでは始めようかと思うんですが
[雑談]KP:どうやって導入しようかな……
[雑談]佐野アリア:よろしくお願いしますよろしくお願いしますよろしくお願いしますよろしくお願いします
[雑談]KP:怖……
[雑談]KP:せっかくだから喫茶店とかで話しますか?
[雑談]佐野アリア:!!!!!!!!!!!!
[雑談]佐野アリア:話します
[雑談]佐野アリア:亘理アイ…………………………………
[雑談]KP:なんかその流れでもう少しで誕生日みたいな話を出すか
[雑談]KP:もしくは元々知ってるかどっちがいいかな
[雑談]佐野アリア:やったぜ
[雑談]佐野アリア:まあ知らない事はないでしょうね
[雑談]佐野アリア:じゃあもともとあ~り側がアイちゃんの欲しいものを探りを入れようと思って喫茶店で話してるけど
[雑談]佐野アリア:よくわかんなかったから家に侵入する流れにする?
[雑談]KP:そういう感じでもいいかも
[雑談]KP:もしくは既に家にいて
[雑談]KP:探りいれても分からなかったところで、亘理がちょっと出かける用事ができて
[雑談]KP:その隙に家捜しするみたいな感じにします?
[雑談]佐野アリア:それがめちゃくちゃ自然かもしれないですね
[雑談]佐野アリア:そういう感じで行きましょうか
[雑談]KP:このシナリオ平然と家に侵入するから……
[雑談]KP:COC倫理感なんだよな
[雑談]佐野アリア:でもあ~りはそのくらいやるよ
[雑談]KP:ヤバ……
[雑談]KP:じゃあ部屋で話してるところから始めて
[雑談]KP:適当に探りを躱したら
[雑談]KP:出かけて探索開始にしますか
[雑談]佐野アリア:はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!
KP:では……やっていきたいと思います
佐野アリア:宜しくお願い致します。
KP:よろしくお願いします……
KP:あっ新立ち絵
佐野アリア:なんか胸デカいな……
[雑談]KP:シナリオ確認してたんだけど
[雑談]KP:これ探索パートでちゃんと部屋見るから最初はサラッとでいいですよね?
KP:マジでデカい
[雑談]佐野アリア:あっそれで大丈夫です!
KP:かわいい~
[雑談]佐野アリア:亘理アイの部屋…………………………………
[雑談]佐野アリア:アイドルの部屋…………………………………?
[雑談]KP:エビフライでもアイドルの部屋見た気がするけど……
KP:────
オープニング
[雑談]佐野アリア:ぴにゃでも
[雑談]KP:たしかに
[雑談]KP:ぴにゃは二人の部屋だし……
[雑談]佐野アリア:でもアイドルの部屋ではあるから……
[雑談]佐野アリア:二人の部屋…………………………………!?
[雑談]KP:恋人扱いでいいのかな?
[雑談]佐野アリア:そうです
[雑談]佐野アリア:ちがうとおもってたの?
[雑談]KP:恋人じゃないは通らないと思うんだけど、恋人って言っていいのか? となると
[雑談]佐野アリア:確かに今のところ桃額入れても一番イチャラブからは遠いかも
KP:ある休日の昼下がり、あなたはグループの仲間であり恋人の亘理アイと、彼女の部屋で歓談していた。
[雑談]佐野アリア:500億年ぶりのCoCPLで初のあ~りPC稼働なので喜んでいます
[雑談]KP:ちょっと今接続を考えてるので待ってね……
[雑談]佐野アリア:適当な会話していいなら適当な会話いれましょうか?
[雑談]KP:あっお願いしてもいい?
[雑談]佐野アリア:はい!
佐野アリア:「アイちゃんおせち料理何好き?」
佐野アリア:「私はねぇ、伊達巻卵と栗きんとんかなぁ。甘いから」
佐野アリア:「あっ、でもカマボコもいいかな。ピンクだから」
佐野アリア:そんなことを尋ねながらくつろいでいる。
亘理 アイ:「おせち料理ですか……」
[雑談]佐野アリア:殺してくれ
[雑談]佐野アリア:何?
[雑談]佐野アリア:なんでこんな
[雑談]佐野アリア:私服を……………………………………………………………………
[雑談]佐野アリア:シックな…………………………………中学生なのに…………………………………
亘理 アイ:「私も伊達巻……ですね。甘いので」眼鏡をクイッとする
[雑談]KP:デートみたいなものだし……
[雑談]KP:あと単純に私服っぽいのが少なくてこのメーカー
佐野アリア:「赤いのあんまないもんね、おせち」頷いている。
佐野アリア:「かまぼこは紅白かまぼこっていうけどピンクだもんね」
佐野アリア:「ピンクが赤に勝っちゃったぁ」得意そうに笑う。
[雑談]佐野アリア:アイドルっぽいのしか入れないみたいなこといってましたね
亘理 アイ:「一応エビは赤いですが……」
亘理 アイ:「ただ……殻付きのエビはちょっと食べにくいので」
亘理 アイ:「そんなに好きではないです。エビフライの方が好きですね」
佐野アリア:「……最近エビフライにハマってるって言ってたんでしょ?」
佐野アリア:「やっぱりアレの影響?」
佐野アリア:自分の家にエビフライが生えが事があり、目の前のアイちゃんに解決を手伝ってもらったことがある。
佐野アリア:自分はそれから少しエビフライは敬遠していたのだが、彼女はむしろ好むようになったと言っていた。
[雑談]佐野アリア:「自分の家にエビフライが生えが事があり」、意味不明すぎる
亘理 アイ:「ふむ……そうですね」
亘理 アイ:「たしかに、アレの影響だと思います」
亘理 アイ:「色々不気味なこともありましたが……エビフライ自体は、掴むまでは割とおいしそうでしたし」
亘理 アイ:「それに──終わりよければ全てよし、だと思っているので」
亘理 アイ:「エビフライのことも、個人的にはいい思い出になっています」
[雑談]KP:そんな経験ある人間あんまりいないと思う
佐野アリア:「ふぅん…………」その言葉に目を細め、幼い顔立ちに妖しい笑みを浮かべる。
佐野アリア:「あの時からだもんね。付き合い始めたの」
佐野アリア:目の前の彼女の唇を指でそっと撫でる。
[雑談]佐野アリア:全人口の2割くらいかな
亘理 アイ:「ん……」指の感触に少し目を細める。
亘理 アイ:「そうです。なのでエビフライが割と好きになりました」
亘理 アイ:しかしさほど顔色は変えず、恬淡と言う。
[雑談]KP:思ったよりいる
佐野アリア:そのままそっと唇に唇を重ねる。
佐野アリア:「……アイちゃんの欲しいもの、なんでもあげるよ。何が欲しい?」
佐野アリア:唇を離すと彼女の耳元で囁く。
[雑談]佐野アリア:15%くらいだと思ってましたか?
亘理 アイ:「っ……」その口付けを受け入れ、流石に少し頬を赤らめる。
亘理 アイ:「欲しいもの……ですか」
亘理 アイ:うっすら色付いた顔で暫し考え込む。
亘理 アイ:「う~ん……」
佐野アリア:「美味しいものでも……キレイなものでも……気持ちいいことでも……知らない事でも……なんでもあげるよ」
佐野アリア:床にそっと彼女を押し倒しながら囁く。
佐野アリア:「何が欲しい?おねだりの仕方は知ってる?」
[雑談]KP:おい!!!!
[雑談]佐野アリア:?
[雑談]KP:抱こうとすな!!!!!!
[雑談]佐野アリア:???
[雑談]佐野アリア:ちゃんとわかってますよ!ここからいなくなる流れだって……
[雑談]佐野アリア:だからやるしかないとおもって……
[雑談]KP:だからじゃないんだよ
[雑談]佐野アリア:ちゃんと拒まれること前提で抱こうとしているけど受け入れても構わないです
[雑談]KP:考えてしかるべきだった こういう危険性を
[雑談]佐野アリア:探りをかわしつつ部屋から出るフックを出してるんでしょうが!!!!!
[雑談]KP:かわしつつって言いつつ達成値が高いのよ
[雑談]佐野アリア:いやここで何かしらの外的要因で出かけなきゃいけなくなったら
[雑談]佐野アリア:探りをかわしつつ部屋から出られるでしょ!
[雑談]KP:あっなるほどね
[雑談]佐野アリア:別に抱かれてもいいけど
[雑談]KP:いや飲み物とか買ってくるていで出ようかと思ってたから
亘理 アイ:「あ~りさん、私は──」
KP:彼女がそう口を開いたところで、場違いなメロディが流れ出す。
亘理 アイ:「ん……ちょっと待ってください、電話です」
佐野アリア:「……うん」身を起こし彼女を解放する。
佐野アリア:電話なんてほっといてよ――と言いたい気持ちもあるが、仕事上そうもいかないことも理解しているからだ。
KP:興ざめではあったが、アイドルという職業上、おいそれとほうっておく訳にも行かなかった。
亘理 アイ:「もしもし……はい、お疲れ様です」
[雑談]佐野アリア:中学生なのに仕事してることに興奮してきちゃったな
KP:どうやら会話の相手はマネージャーらしい。短い会話のあと、通話を切った彼女はあなたに向き直り、すまなそうな表情を浮かべる。
亘理 アイ:「……すみません。今電話で、少し出なければならなくなりました」
亘理 アイ:「それほど遠くないし、そんなに時間はかからないそうなので、戻ってこられるとは思いますが……」
KP:常の彼女には珍しく、いくらか気落ちした様子でそう告げる。
佐野アリア:「えぇ~」不満気な様子を隠す気もなく、頬を膨らませる。
佐野アリア:しかし当然、自分にも起こり得ることであり彼女に何の落ち度もないことも理解している。
佐野アリア:「じゃあここで待っててい~い?大人しく待ってるから」
佐野アリア:「帰りに何か美味しいもの買ってきてよ。ね?」
亘理 アイ:「ここで……なるほど」少し目を瞬く。
亘理 アイ:「たしかに、その方が合理的ですね」眼鏡をクイッと持ち上げる。その様子は既にいつもの彼女のそれだ。
亘理 アイ:「わかりました。何か甘くておいしいものと……辛いものを。お土産に買ってきます」
亘理 アイ:「楽しみにしていてください。では──いってきます」
佐野アリア:「ふふっ、よろしくね」自分の好みを把握してくれている彼女にふわふわとした笑顔を向ける。
佐野アリア:「いってらっしゃぁい」我が物顔でひらひらと手を振り見送る。
KP:慌ただしく準備を整え、部屋を後にする。
ミドル①
[雑談]佐野アリア:いってらっしゃい!
佐野アリア:……あまり、自分が恋人として満足に甘い想いをさせてあげられていないという自覚はある。
佐野アリア:彼女はライバルで、切磋琢磨すべき相手で、自分が選ばれれば彼女が選ばれないということで、彼女が選ばれれば自分が選ばれないということで――、
佐野アリア:……そうではない。
佐野アリア:ただ彼女があまりにも綺麗だから。年下のくせに理知的な涼しい目が美しいから。
佐野アリア:時々、目を奪われるような凄まじい力を発揮するから。いつもそうであってくれたら逆に納得もできるのに、爆発力を発揮するのにはムラがあってかえって目が離せないから。
佐野アリア:生意気な癖に、……本当に良い子で優しくて。自分が怖い思いや嫌な思いをしたって、私のことを助けたいと思ってくれるから。
佐野アリア:…………悔しいくらい、好きだから。
佐野アリア:素直になれなくて、甘えたり甘やかしたりすることが出来ていないという認識だった。……私の方が年上なのに。
佐野アリア:だから、もうすぐ訪れる彼女の誕生日くらい、何か喜ばせられるプレゼントを贈りたいと思っていた。
佐野アリア:(……別に。センス悪い恋人だと思われたら悔しいだけだし)
佐野アリア:(年下に舐められたくないし。こっちは高校生なんだし、アイちゃんの知らない事もたくさん知ってるんだから)
佐野アリア:心の中でそんな言い訳をしながら。部屋をぐるりと見渡す。
佐野アリア:さり気なくアイちゃんの欲しがっているものを聞き出そうと思っていたが、彼女は出かけてしまった。
佐野アリア:しかし、彼女のことはよく知っているつもりだが――本当になんでも知っている訳ではないことも分かっている。
佐野アリア:……自分が彼女のことを好きだという事を、告白するまでは彼女が知らなかったように。
佐野アリア:だから、彼女の部屋には自分の知らない彼女の『何か』が隠されているかもしれない。
佐野アリア:思ってもいないチャンスだ。家探しをすることへの罪悪感は特にない。隠している方が悪いし、自分は彼女の恋人だから何だって知る権利がある。
佐野アリア:「う~ん、アイちゃんのことだからエッチな本を隠してるとかはないだろうけど……」
佐野アリア:そう独り言を呟きながらきょろきょろと見渡す。
[雑談]佐野アリア:モノロいだりしておきました
[雑談]KP:すみません戻りました!
[雑談]佐野アリア:おかえりなさい!
[雑談]KP:本当だヤバ長モノロが
[雑談]佐野アリア:離席してから書いた奴だから言うほど長くなくない?と思ったけど麻痺してる可能性あるな
KP:見回した部屋は、特別広くもない洋室だ。
KP:今座っている床には触り心地のよいクッションが敷かれており、目の前には洒落た小さなガラステーブルが据えられている。
KP:壁際にはベッドと、よく整理された勉強机がある。
KP:窓の両脇にはかわいらしい意匠のカーテンが束ねられている。生地は厚く、閉じたならば容易には光を通しそうにない。
KP:反対側には、少し大きめな本棚とクローゼットが見えるだろう。
[雑談]KP:とりあえず概観としてはこんな感じ
[雑談]佐野アリア:はあ……ハア……ハア……はあ………
佐野アリア:「エッチな本じゃなくても、親に見られたくないものをベッドの下に隠したりしてる可能性はあるよね。中学生だし」
佐野アリア:そう言って頷きながらベッドの下を覗く。
[雑談]KP:ベッドの下何かあるかな……
[雑談]佐野アリア:なかったらないでも……
KP:覗き込んだベッドの下には何もない。綺麗に掃除されている。
[雑談]KP:もしかしたら何かあるかもと思って考えたけど多分ないな
佐野アリア:「……まあベッドの下って出すの面倒だし埃たまりやすいからねぇ」
佐野アリア:そんなことを呟きながら、勉強机の方へと近寄る。
[雑談]亘理 アイ:多分見られたくないものに限らず、物を置くと掃除しにくくなって埃とかが溜まりそうだから置いてないんだと思う
佐野アリア:「義務教育の教科書とか置いてるのかなぁ」
[雑談]佐野アリア:同じことを言っていますね
[雑談]KP:「義務教育の教科書」って言い方珍しくない?
[雑談]佐野アリア:馬鹿にしてるからね
KP:勉強机は綺麗に整頓されている。
[雑談]佐野アリア:あっもしかして机なにもない?
KP:棚には中学三年の教科書がきっちりと並べられており、またその横の仕切りには問題集や過去問などが置かれている。
KP:机の盤上には小学生時代からの名残であろう世界地図のマットが、清潔ながらも年季の入った様子で敷いてある。
[雑談]佐野アリア:三年前は小学生だった亘理アイ…………………………………
KP:デスクのライトの横には鉛筆削りなども見えるが、削り滓を見るに今はそこまで頻繁には使っていないらしい。
[雑談]佐野アリア:子供じゃん…………
[雑談]佐野アリア:こんな子供にエッチなことを…………………………………?
KP:盤面の隅にはペン立てが、さらにその隣には小型のアロマ加湿器が置かれている。
[雑談]KP:中三だから……
[雑談]佐野アリア:子供がアロマ炊くな!!!!!!
[雑談]佐野アリア:すみません竿役おじさんの人格が出ました
KP:また勉強机ゆえに、机やセットのキャビネットにはいくつかの引き出しがある。
[雑談]KP:メチャクチャな言いがかり
[雑談]KP:パッと見はこれくらいかなあ
佐野アリア:「……やっぱりアイちゃんも加湿とか考えてるんだぁ」
佐野アリア:アロマ加湿器を手に取りしげしげと見つめる。
[雑談]KP:加湿くらいしてもいいでしょ!!
佐野アリア:そういうことをした方がいいんだろうなぁと思いつつ、さらには自分の立場――アイドルとして、かなり有名であるということを考慮すれば、
佐野アリア:良い加湿器を使いたいと言っても、父や母も納得してくれるだろうし、応援してくれるだろうとも思う。
佐野アリア:けれどなんとなく気恥ずかしくて、水を張ったコップを置くという安上がりな方法で済ませていた。
佐野アリア:「アロマとか好きなのかなぁ」
佐野アリア:そんなことを考えながら、何の遠慮もなく引き出しを開けていく。
[雑談]佐野アリア:ませた中学生が代……
[雑談]KP:あ~りもアロマ使って
[雑談]佐野アリア:持って帰るか
KP:机の引き出しには、学校で配られたであろうプリントがクリアファイルに整理されている。
[雑談]佐野アリア:中学生が代…………………………………
KP:そのクリアファイルが自分たちのグループのものなのはご愛嬌かもしれない。
[雑談]佐野アリア:え~~~~~みゅ☆のファイル使ってる かわいい~
KP:もう一つの引き出しには鍵が掛かっており、引っ張っても開く様子はない。
[雑談]佐野アリア:机割るか
KP:キャビネットの引き出しには、学校道具の中で普段使うことの少ないであろうものや、今は使っていないであろうものが仕舞ってある。
KP:裁縫セット、絵の具と絵筆、習字道具といった、今でも授業によっては使うであろうものから──
KP:数字の書かれたブロックやクレヨンなど、恐らく小学校や幼稚園の頃に使ったきり長らく触れていないであろうものもある。
[雑談]佐野アリア:ええ~~~~~~~~~~?????赤ちゃんじゃん
KP:また、一番下の引き出しには古い教科書が収納されている。
[雑談]KP:こんな感じかな……?
佐野アリア:「物持ちいいんだぁ」一通り引き出しをチェックし、そんなことを呟きながらファイルに収められたプリントをペラペラめくっている。
佐野アリア:「自分の顔うつったファイル使うの抵抗ないのかな……」
佐野アリア:だからこそ自室の机という人の目に触れないところで使っているともとれるし、……あるいは彼女ならそういった気恥ずかしさより、素直に自分と仲間たちを誇りに思う気持ちの方が大きいため使っている可能性もある。
佐野アリア:もしくは物持ちの良さから、単に捨てるのも忍びないからせっかくあるから使っているだけなのかもしれない。
佐野アリア:「鍵かかってる……生意気だなぁ」鍵のかかった引き出しを不服そうにガチャガチャとする。
[雑談]KP:生意気???
佐野アリア:「……部屋の机の引き出しの鍵なんて持ち歩いてないかもしれないし……その辺にないかな?」
佐野アリア:そう言って机の上のペン立てを持ち調べる。
[雑談]佐野アリア:プライバシーを得ようとして生意気なので……
KP:ペン立てにはシャーペンやボールペン、鉛筆などがいくつか差してある。
KP:シャーペンは書き味のよく疲れにくい上質なものだ。対してボールペンはさほど高級なものではない。
KP:鉛筆は今はあまり使っていないらしく、先端が丸まったまま削られていない。
KP:ペン立ての横にはシャーペンの芯のケースと消しゴムが整然と置かれている。
[雑談]KP:消しゴムってペン立てのどこに置くんだろ……と思いながら書きました ペン立てエアプなので
[雑談]佐野アリア:ペン立てエアプなんだ
[雑談]佐野アリア:目星とかはふれないかんじかな?
[雑談]KP:目星……は……ペン立てにはないかなあ
[雑談]佐野アリア:机とかもない?
[雑談]佐野アリア:特に考えて泣ければ大丈夫だよ!
[雑談]KP:う~ん
[雑談]KP:多分ない……かな……?
[雑談]佐野アリア:あいよっ
[雑談]KP:いや鍵どこにしまってるかなと思って……
[雑談]佐野アリア:考えてなかったんだ
[雑談]佐野アリア:じゃあやっぱ机たたき割るしかないってこと?
[雑談]KP:割らないで
[雑談]KP:最初机以外かなと思ったけど、それ普段使いに面倒そうだな……と思って迷ってる
[雑談]佐野アリア:なるほどね
[雑談]佐野アリア:まあでも机の引き出しの鍵机においてたらあんまり鍵の意味なさそうというのもある
[雑談]KP:そう そこが迷いどころで
[雑談]KP:いや、ないな! ないです!
[雑談]佐野アリア:あいよ!
[雑談]KP:ここでなんか感想とか言ったら今日は切ろうかと
[雑談]KP:感想とかなくても大丈夫!
佐野アリア:「あっ、これ良いシャーペンだ。もらっちゃおっかな」
佐野アリア:「よく使うからいいものを……みたいな感じなのかな?ボールペンは普段そんな使わないから普通のなのかな」
佐野アリア:「良いボールペン……万年筆……とか?」
佐野アリア:プレゼントに贈るものを考える。万年筆というのは少し……おじさんくさいかな?
佐野アリア:「鍵ないなぁ。どこにあるんだろ」
佐野アリア:鍵のかけられている引き出しというのは、それなりに知られたくないものなのだろう。
佐野アリア:それを暴くことへの罪悪感などは一切なく、鍵の在り方を探してキョロキョロと部屋を見る。
[雑談]佐野アリア:こんなくらいかな!
[雑談]KP:了解!
[雑談]KP:では今日はここまでで……
[雑談]KP:お疲れ様でした……
[雑談]佐野アリア:はい…………………………………
[雑談]佐野アリア:お疲れ様でした…………………………………
[雑談]KP:部屋考えるの難しいな……
[雑談]佐野アリア:アイちゃんのプライバシーを暴けて楽しいです
[雑談]KP:でも今回一番手こずったのはおせちだった
[雑談]佐野アリア:そんなことある?
[雑談]KP:私おせちあんまりちゃんと食べたことないから……
[雑談]佐野アリア:こんばんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[雑談]KP:こ、こんばんは
[雑談]佐野アリア:うう…………………………………
[雑談]KP:怖……
[雑談]KP:じゃあやりますか……
[雑談]佐野アリア:はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[雑談]KP:前回は勉強机見たところまでですね
[雑談]KP:次どこ見ますか?
[雑談]佐野アリア:本棚いこうかな!
[雑談]KP:こういうのある? とか聞いてくれれば答えられるのは答えます
[雑談]KP:本棚了解です
[雑談]佐野アリア:エッチなオモチャある?
[雑談]KP:??????
[雑談]KP:本棚了解です(強調)
[雑談]佐野アリア:はい
[雑談]佐野アリア:エッチなオモチャある?
KP:
ミドル②
KP:同年代の女子の部屋と比べるといくらか大きめな本棚には色々な本が納められている。
KP:本のジャンルはかなり雑多だ。演出技法の入門書があるかと思えば、ダンスや音楽に関する教本もある。
KP:本の中には漫画も多いが、そのジャンルもあまり纏まりがない。
KP:また、まだしも意図を理解できるそのような本の中に紛れて、「食べられるキノコ図鑑」であるとか「すぐ役立つサバイバルテクニック」といった使い道がはっきりしない書籍も見つかる。
KP:そんな本棚の中、みゅ~☆みんのCDや映像ソフト、関連書籍を収めた区画がある。
KP:整頓された他の本たちと比べても一際丁寧に整えられているその空間に、写真立てが置かれている。
KP:そこに収められているのは、みゅ~じっく☆みんとの5人で撮った写真だ。
KP:去年の沖縄ロケのとき思い出にと撮った写真のうち、全員が写っていて、最も写りのよかった写真を選んで入れたらしい。
[雑談]KP:ぱっと見はこんな感じかなあ
佐野アリア:「ふーん……」写真立てを手に取る。
佐野アリア:「……あんな生意気なのに、私たちの事は好きなんだよねぇ」
[雑談]KP:多分沖縄ロケジャングルとか行かされたんでしょうね
[雑談]KP:西表とか……
佐野アリア:それは誇らしくもあり、……悔しくも寂しくもある。
佐野アリア:もちろん自分だってグループのこともメンバーのことも好きだし、その中には自分が入っているという喜びもある。
佐野アリア:……でも、そのうちの一人、『五分の一』でしかないのかな、という思いも同時に沸き起こる。
[雑談]KP:あ~り……
佐野アリア:……恋人が、私じゃなくても、れいちぇるちゃんでもねっこちゃんでもリーダーでも変わらなかった?
佐野アリア:そんな思考を頭を振って追い出す。
佐野アリア:「変な本もいっぱいあるなぁ~。エッチな本とか奥に隠してないかな?」
佐野アリア:ほんの少しだけ不機嫌になりながら様々な本を取り出し本棚を探る。
[雑談]佐野アリア:やっぱりヤママヤーじゃん!!!!
[雑談]KP:やっぱりとは??
[雑談]佐野アリア:占任さんはマヤー好きだから
KP:ちょくちょくサバイバル関連の本とか農業関連の本が紛れ込んでる以外はそこまで変なものはないですね
KP:あ、せっかくだし目星とか振りますか
佐野アリア:農業??マジで島やる気じゃん
佐野アリア:あっふります!目星
佐野アリア:CCB<=65 【目星】
Cthulhu : (1D100<=65) → 56 → 成功
佐野アリア:成功だぜ
KP:危なげない
KP:では、小学校の卒業アルバムを見つけるでしょう
KP:鍵はないです
佐野アリア:やった!!!!!!!!!!!!!卒アルだ!!!!!!!!!
佐野アリア:鍵は最悪机割ればいいからね
KP:割らないで
佐野アリア:「あっ、卒業アルバムだ」ウキウキと引っ張り出す。
佐野アリア:その頃から知ってはいたけれど、どういう人達に囲まれてどう過ごしていたかは興味がある。
佐野アリア:何の遠慮もなく卒業アルバムを開く。
KP:卒業アルバムは見も知らぬ小学生たちの写真が並ぶ、何の変哲もない普通のものだ。
KP:その中に、今よりも幾分幼い顔つきの亘理アイの写真もある。
KP:数年前の彼女は、あなたの記憶と変わらない端然とした表情で写っている。
KP:その他の行事の写真に写る彼女の顔は、しかし今のそれとは少し違って見えるかも知れない。
KP:特別表情が硬いとか、曇っているとか、つまらなさそうと言うほどではない。
KP:しかし、短くない時間をともに過ごしてきたあなたの目には、今の彼女はこの写真の頃と比べてより活き活きとしているように映るだろう。
[雑談]KP:別に学校がつまらなかったとか浮いてたとかではないけど
[雑談]KP:それはそれとしてアイドルの方が楽しい
佐野アリア:「…………」
佐野アリア:本当に、アイドルが楽しいんだな、と思う。
佐野アリア:自分自身も、アイドルは好きだし、楽しい。
佐野アリア:出来ない事もたくさんあるけど、可愛い服を着て歌って踊って、(寒中水泳とかもあるけど)楽しいことをたくさんできる。
[雑談]KP:寒中水泳もあるし、イセエビも掴まされる
佐野アリア:それほど深刻に物事を考える方でもないから、他の人よりは辛いと考えることも少ないのだろうとも思う。実際嫌なことがある日もあるけど総合的には特に辛くない。
佐野アリア:……でも。思い通りにならないことがしたいと言ってアイドルになった彼女が、本当にその日々を楽しんでいるのだな、と改めて知ると。
佐野アリア:……眩しいな、と思う。
佐野アリア:けれどそれは、自分がアイちゃんほどアイドルというものを好きでは、あるいは楽しんでいないのでは、なんて引け目ではなく。
佐野アリア:純粋さへの単純な憧れ。そして……やっぱり、アイドルの仲間としてだけでなく、一人の人として、彼女の心の中に特別な存在として在りたいという願望からの寂しさだった。
佐野アリア:「…………でもやっぱり、目立つよね」
佐野アリア:アイドルなんだから、当たり前かもしれないけど――
佐野アリア:「いちばん可愛い」
佐野アリア:小学生たちに混じる彼女の姿を見つめ、穏やかに笑って卒業アルバムをしまった。
佐野アリア:「……鍵どこかなぁ。クローゼットとかかなぁ?」
佐野アリア:もはや鍵を開けることが目的になりつつもクローゼットへ向かう。
[雑談]佐野アリア:アイドルって大変なんやな
KP:ではクローゼット。
KP:この整然とした部屋において、クローゼットの中は幾分雑然としている。
KP:その原因は、ハンガーにかけられた色とりどりの洋服の下に置かれた妙な道具類だ。
[雑談]佐野アリア:もしかしてエッチなオモチャ!?!?!?!?!?!?!?!?!??!
KP:箪笥として使われているらしい小さめのチェストの横、通販で売られているようなトレーニング機器であるとか、もはやパッと見ただけでは使い道もはっきりしない自作と思しき道具など、怪しげなガラクタが所狭しと置かれている。
[雑談]佐野アリア:やっぱりエッチなオモチャじゃん
KP:ほこりを被っているものもあれば、割と手入れされているらしいものもあり、使用頻度には差がありそうに見える。
[雑談]KP:エッチではないしオモチャでもないが……
[雑談]KP:パッと見はこれくらいで
佐野アリア:「あっ、色々あるなぁ。これ懐かしい~」
佐野アリア:アイちゃんが提案した妙なトレーニング法を言われるがままやったことも何度かある。
佐野アリア:それは時に効果的だったり、時に妙なだけで何の効果も感じられなかったりもしたが、そういったときに彼女が持ってきたものに見覚えがあった。
佐野アリア:……思えば、アイちゃんはいつでも本人的には真面目ではあるけど、そういって練習方法を提案するのも、彼女なりに大好きなみんなの役に立ちたいという想いからきたものなのかもしれないな、と思う。
佐野アリア:「こういうところに鍵ないかなぁ~」
佐野アリア:そう言って謎の道具類をかきわけ鍵を探す。
[雑談]佐野アリア:目星とかふれますか?
[雑談]KP:目星か~
KP:目星振ってみますか
佐野アリア:ふります!
佐野アリア:CCB<=65 【目星】
Cthulhu : (1D100<=65) → 85 → 失敗
佐野アリア:えーんえんえんえんえんえんえんえん
佐野アリア:机割るか
KP:割るな
KP:では鍵は見つからなかったし、特にそれ以外実のあるものも見つかりませんでした
佐野アリア:じゃあ机割っていい?
KP:ダメ
KP:あっそうだ
KP:なんかの地方イベントに出たときに売ってたダサいTシャツは見つけられるかもしれない
佐野アリア:そうなんだ……
佐野アリア:机割るね
[雑談]佐野アリア:でもたしかにアイちゃんダサT好きそう
佐野アリア:このままだと誕生日プレゼントに性行為をプレゼントすることになるけどいいの?
KP:よくはないが……
KP:ベッドまだ下しか見ていないでしょ
佐野アリア:ベッドって下以外もあったんだ
KP:ベッドの下に寝てるタイプの人?
佐野アリア:「う~ん……鍵どこだろ……だっこして寝てるとか?」
佐野アリア:そう言いながらベッド(下ではない)を探る。
KP:ではベッド。
KP:ベッドは広く、適度な柔らかさを持った上質なものだ。
KP:その感触に、あなたは上質な睡眠の重要性について話す彼女の姿を思い出すかも知れない。
KP:ヘッドボードの棚には、いくつかのぬいぐるみのほか、大きめのタブレットとノートPCが置かれている。
[雑談]佐野アリア:中学生なのに!?!?!?!
KP:そういったもの中に、一つの写真立てがある。
KP:そこに収められているのは──あなたとのツーショット写真だ。
[雑談]佐野アリア:わ 亘理アイ……………………………………………………………………
KP:少し前、レッスンの帰りに二人で寄ったカフェで、あなたが撮ってデータを送った写真。
KP:そこに写る彼女の表情は──卒業アルバムで学友と写った写真はもちろん、五人で撮った沖縄の写真とも、また違った輝きを帯びている。
[雑談]佐野アリア:わ わ 亘理アイ…………………………………
KP:端然と澄ました学校の写真、溌剌として楽しげな五人の写真、──かすかに頬を赤らめて、けれど嬉しそうに笑った、二人の写真。
KP:ともに過ごしてきたあなたには、その細かな違いが分かるだろう。
[雑談]KP:パッと見はこんな感じで
[雑談]佐野アリア:キュイ……………………………………………………………………
[雑談]KP:異音が
佐野アリア:「…………………………………」
佐野アリア:写真たてを手に取る。
佐野アリア:……わざわざ、印刷をして。こうやって飾ったんだなぁ、とぼんやり思う。
佐野アリア:けれど、胸を占めるのは。嬉しいという気持ちと、
佐野アリア:(…………一番、かわいい)
佐野アリア:誰より彼女を見つめているから。――そう思った。
佐野アリア:……きっとアイちゃんにとって、その感情は『計算外』だったんだろうな。
佐野アリア:「……まあ、真面目に鍵でも探してあげるかなぁ」
佐野アリア:そもそも鍵をかけている引き出しを暴こうとしているのは真面目なのか?などという疑問は一切湧かず、棚を調べたりぬいぐるみを持ち上げたり、タブレットやPCの中身を見たりしようと試みる。
KP:じゃあ目星をと言いたいところですが
KP:写真立てを手に撮ったので分かるでしょう。その脚の影に小さな袋があることが分かります
[雑談]KP:分かりすぎちゃった キリンか?
佐野アリア:「……ん?なんだろ」小さな袋を手に取ります。
[雑談]佐野アリア:わかります
KP:その感触から、中に入っているのが鍵であることに気が付けるでしょう。
佐野アリア:「あっ、鍵だぁ。やっと見つけたぁ……もっと分かりやすいとこ置いといてよねぇ」
佐野アリア:理不尽な文句を言いながらもウキウキで机の引き出しの鍵のかかっていたところをこの鍵で開けようとします。
KP:であれば、引き出しは問題なく開くでしょう
佐野アリア:ひらいた!!!!!!!!!!!
佐野アリア:中身を見ます
KP:では、その中には一冊の日記帳が入っている。
佐野アリア:なに!!!!!!!!!!!CoC名物の!?
佐野アリア:勿論読みます
KP:日記帳には、端的な文体で彼女の日常が綴られている。
KP:学校の話、レッスンの話、家族の話、アイドル活動の話。
KP:レッスンの目標や反省点、所感を書いた日もあれば、他のメンバーとの会話について書かれた日もある。
KP:その中に、あなた──佐野アリアについて書かれた文もある。
[雑談]佐野アリア:認識されてたとは……
KP:書かれている内容は他愛もないものが多い。どんな話をしたとか、どんな様子だったとか、こういう予定を立てたとか。
KP:ただ──その名前が表れる頻度も、その記述の彩度も、他の人々についてのそれより明らかに多く、鮮明だ。
KP:どんな風に話し、どんな表情を浮かべたか。どんなものが好きで、どんな風に喜んだか。
KP:また、それを見て、彼女がどう思ったか。
KP:端的な日記の記述は、彼女の視線があなたに向いていることをはっきりと物語っている。
[雑談]佐野アリア:モギュァ…………………………………
KP:その日々の記録を追ううち、ある日に書かれた一つの記述に目が行くだろう。
KP:日付は最近のものだ。普段通りのレッスンとメンバーたちの様子、あなたとの会話が書かれている。
KP:その末尾に、所感のように短く書かれた文がある。
KP:《X日にN遊園地での撮影の予定》
KP:《仕事以外で行ったのは結構昔な気がする》
KP:《そう意識すると久々に遊んでみたくなるけど今回の撮影では遊ぶ暇はなさそう》
KP:《行くのならオフの日に個人的に行くべきか》
KP:《できればあ~りさんと行ってみたい》
KP:《恋人と二人で行く遊園地は、家族とか友達と行くのとは違うと思うから》
KP:──そのような文を見つけるだろう。
[雑談]KP:こんな感じで
[雑談]KP:異音が
[雑談]佐野アリア:クソ………………………………………………………………………………………………………
佐野アリア:静かに日記を閉じる。
佐野アリア:いつも子供のくせにとか悪態をついているけれど、やっぱりアイちゃんも遊園地で思いっきり遊んだりしたいんだなぁとか、そんなぼんやりした事実の確認をする理性と。
佐野アリア:……それは、あるいは恋人といく遊園地と、そうではない、好きは好きでも親愛の意の、家族や友人と行くときとの差異を単に確認したいという知的好奇心なのか――
佐野アリア:……違う。
佐野アリア:淡々と綴られる彼女の日記に一人だけ特別な視点で見られているという事実が、込められた想いが、
佐野アリア:中学三年生の子供のものでない、アイドルの少女のものでない、『恋する女の子』という私にしか見せない表情が、物語っている。
佐野アリア:「……なんだ、ちゃんと私の事好きなんじゃん」
佐野アリア:そこには勿論歓びもある。特別だと思われていないのではないかという不安が払拭された安堵もあるし、けれど――
佐野アリア:どきりとして、ときめきを感じていた。恋する女の子のように。
佐野アリア:……ようにもなにも、恋する女の子なんだけど。
佐野アリア:顔が熱い。胸がドキドキする。どうしたらいいか分からなくなって、うーっと下唇を噛んでもじもじして。
佐野アリア:「……私もずっと、行ってないな。遊園地」
佐野アリア:「行きたいな。……アイちゃんと」
佐野アリア:ときめきという感情を感じながらそう呟いて。知らず知らずのうちにこぼれた優しい微笑みでそっと日記帳を撫でて、引き出しの中へ戻した。
[雑談]佐野アリア:はい…………………………………
[雑談]KP:はい……
[雑談]KP:今日はこれくらいかな……?
[雑談]佐野アリア:はい…………………………………
[雑談]佐野アリア:おぅぁえあえした……
[雑談]KP:お疲れ様でした……
[雑談]KP:明日で終わりそうですね
[雑談]佐野アリア:果たしてそうかな
[雑談]KP:そうでしょ
[雑談]佐野アリア:こんばんは!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[雑談]KP:こ、こんばんは
[雑談]佐野アリア:こんばんは
[雑談]KP:今回は帰ってきて話すくらいになると思うんですが
[雑談]KP:なんかほかにやりますか?
[雑談]佐野アリア:とりあえずアイちゃんとお話したい~
[雑談]KP:じゃあとりあえず帰ってくる感じですが
[雑談]KP:帰ってくる前にやることある?
[雑談]佐野アリア:何かして欲しい?
[雑談]KP:えっ!?
[雑談]KP:こちらからは特にないです
[雑談]佐野アリア:私も特に大丈夫ではやくアイちゃんとはなしたいです
[雑談]KP:じゃあ帰ってくるところからはじめますか
[雑談]佐野アリア:はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
KP:──
エンディング
KP:ビニール袋の擦れる音と、小さな足音が近づいてきたかと思うと──
亘理 アイ:「お待たせしました。ただいまです」
KP:この部屋の主である彼女が、手に買い物袋を提げて部屋のドアを開けた。
[雑談]KP:こんな感じで
佐野アリア:「あっ、おかえりなさい」ふわふわとした笑顔で迎える。
佐野アリア:「なに買ってきてくれたの?」家探しをしたことに一切罪悪感がないので当たり前のように尋ねる。
亘理 アイ:「甘いものと辛いものです。まず甘いものから」
KP:家捜しをされていたとは露知らず、彼女の隣に座りながら袋からアイスを取り出す。
亘理 アイ:「アイスです。ストロベリーとチョコミント、好きなほうを選んでください」
佐野アリア:「やったー!アイスだぁ~」
佐野アリア:「え~!?どっちも食べたいやつじゃん~」
佐野アリア:うーんうーんと悩んで。
佐野アリア:「じゃあねぇ、私はチョコミントにしよっかなぁ」
佐野アリア:「アイちゃんはストロベリーね」そう言ってチョコミントの方をとる。
亘理 アイ:「はい、チョコミントですね」チョコミントを渡しつつ、自分は手元のストロベリーアイスを手に取る。
亘理 アイ:「それでこっちが辛い方ですが」
亘理 アイ:「ポテトチップス激辛担々面味です」
亘理 アイ:パッケージからしてかなり赤いスナック菓子を彼女の前へ置く。
佐野アリア:「えーっ!?ポテトチップス激辛担々麵味!?」
佐野アリア:キラキラした目で真っ赤な袋を取る。
佐野アリア:「こんなのあったんだぁ!知らなかったぁ……美味しそう~」
佐野アリア:「あとで一緒に食べようね!アイスもポテチもありがと、アイちゃん~」
佐野アリア:にこにこ笑いながらアイスのふたを開ける。先に食べないと溶けるからだ。
亘理 アイ:「私も初めて見たので検索したら、割と最近出た味らしいです」
亘理 アイ:「私はあ~りさんほど辛いの得意ではないので、少しで大丈夫ですが……」
亘理 アイ:言いながら、自分もアイスの蓋を開ける。
佐野アリア:「ふーん……」
佐野アリア:お店で見かけて私が好きそうだなと思ってくれるとか、わざわざ調べてくれるとかそういうことをしてくれるんだな、というのを内心満足に思い小さく笑う。
佐野アリア:「あ、おいし~。チョコよりミントつよめのやつだぁ」
佐野アリア:アイスを一口食べてニコニコする。
亘理 アイ:「こっちもおいしいです。結構果実感が強いタイプですね」ストロベリーアイスを口に運ぶ。
亘理 アイ:「あ~りさんはチョコミントだとミント強い方が好みですか?」
佐野アリア:「ん~……ものによるかなぁ。チョコ感で誤魔化してないんだなぁって思うと頑張ってるなぁとは思うけど」
佐野アリア:「結局は美味しいかどうかだよねぇ。アイちゃんはミント強い奴の方が好き?」
亘理 アイ:「なるほど、そもそもの総合力が大事ということですね」眼鏡をクイッとする。手には木のスプーンを持っているので指の背で。
[雑談]佐野アリア:性欲を煽りよって~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
亘理 アイ:「私ですか? ふむ……」
亘理 アイ:「もちろん私もおいしいかどうかは大事として──どちらかというと、ミント感を感じられるほうが好きかも知れませんね」
[雑談]KP:???
佐野アリア:「みゅ~じっく☆みんとだから?」からかうように笑いながら尋ねる。
[雑談]佐野アリア:眼鏡クイは性アピールでしょ
亘理 アイ:「『甘いチョコレートには ミントの寂しさが必要 そうでしょう』♪……という訳ではありませんが」
[雑談]佐野アリア:あっ歌詞だ
亘理 アイ:「チョコ感の方が強いとチョコミントである意味が薄れる気がするので」
亘理 アイ:「もちろん、ミント感ばかりでチョコ感が足りなすぎても問題ですが……」
[雑談]KP:歌詞です
佐野アリア:「ふふふ」歌い慣れた”自分たちの歌”を口ずさむ彼女に微笑む。
佐野アリア:「結局はバランスみたいな話なのかな~」またアイスを頬張るといたずらっぽい目で彼女を見つめる。
佐野アリア:「そっち美味しい?これも美味しいけどアイちゃんとふたりで分けないんだったらストロベリーの方食べてたなぁ」
[雑談]佐野アリア:自由に歌詞作っていいよ
亘理 アイ:「食べますか? こっちも」
亘理 アイ:そう言って、木のスプーンで掬ったストロベリーアイスを彼女の顔の前に持ってくる。
亘理 アイ:「これが所謂……『あーん』というやつです」
[雑談]KP:普通に難しくない?
佐野アリア:「…………!」
佐野アリア:「…………なんかもっと、ムードとかないのっ」
佐野アリア:赤くなった顔を誤魔化すようにそう言って。
佐野アリア:「食べる!あーんっ」ぱくりと口に含む。
佐野アリア:「ん、甘くて美味しい~。ピンクだし」すぐにふわふわと微笑む。
[雑談]佐野アリア:簡単だったらみんな作詞家なってるからね
亘理 アイ:「ピンクなのは重要ですね」
亘理 アイ:そう言って、少し逡巡するように視線を彷徨わせる。
亘理 アイ:「……私も、そのチョコミント、食べてみたいです」
[雑談]KP:それはそう
佐野アリア:「そうなんだぁ。あのね、分けないんだったらストロベリーにしてたって言ったでしょ?」
佐野アリア:「アイちゃんがチョコミント食べたいんじゃないかなぁって思ったから私がチョコミントにしたの。だから、アイちゃんが食べてみたいって思うのは、やっぱりそうなんだぁ~って思ったよぉ」
佐野アリア:「実際すっごく美味しいよ~」
佐野アリア:そう言ってニコニコとチョコミントを一人で食べ進める。
[雑談]KP:???
[雑談]佐野アリア:??????
亘理 アイ:「………」その様子をじっと見つめる。
亘理 アイ:「……それなら、はっきり言いましょう」眼鏡を上げ、毅然とした表情で彼女を見つめる。
亘理 アイ:「あーんされたいので、あーんしてください」
[雑談]佐野アリア:死んでしまうでしょうが
亘理 アイ:そう言う表情はいつもとさほど変わらないが、その頬にはかすかに朱が灯っている。
[雑談]佐野アリア:たすけてくれ
[雑談]KP:???
佐野アリア:「……ふふ。しょうがないなあ」
佐野アリア:いたずらっぽく笑うと、木のスプーンで自分のチョコミントアイスをすくう。
佐野アリア:「……私がチョコミントにしたの、ただいじわるしたかっただけじゃないんだよ。……『みんと』にアイちゃんとられるの、なんかやだったから」
佐野アリア:「ちゃんとおねだりできたから、ごほうびをあげるね。はい、あーん」
佐野アリア:笑ってチョコミントアイスの乗ったスプーンを彼女の口元に差し出す。
[雑談]佐野アリア:やっ…………ぱり…………わからせてかないとな…………………………………
亘理 アイ:「ん、……あーん」
亘理 アイ:少し赤らんだ顔のまま、目を瞑って差し出されたチョコミントをぱくりと食べる。
亘理 アイ:「……うん、おいしいです」
亘理 アイ:そう言って、朱の差した顔で少し微笑む。
亘理 アイ:その表情は、枕元の写真のそれに似ているかもしれない。
亘理 アイ:「……ピンクなのは、重要ですから」
亘理 アイ:チョコミントともう一つ、自分のメンカラの赤でも、好きな色の紫でもない、ピンク色のアイスを買ってきた理由。
[雑談]KP:わからせようとすな
[雑談]佐野アリア:あれこっから続けていい奴?
[雑談]佐野アリア:続くかと思ったから……
[雑談]KP:あっ大丈夫です
佐野アリア:「ふふ。もう一口食べる?……あ」
佐野アリア:そう言って、再びアイスをすくって彼女の口元へ運ぼうとするも、距離を間違えて彼女の口へとつけてしまう。
佐野アリア:「あっ、ごめんね。……ん……」
佐野アリア:顔を寄せ、舌でぺろりとそれを舐めとる。
[雑談]佐野アリア:了解!(事後報告)
亘理 アイ:「! 、……んっ……」
亘理 アイ:一瞬驚きの表情を浮かべるも、目を瞑って受け入れる。
亘理 アイ:「……恥ずかしいですが」
亘理 アイ:「……アイスよりも、嬉しかったかも知れません」
亘理 アイ:より紅く色付いた顔で、ごまかすように眼鏡を上げる。
[雑談]KP:これ激辛食べた後じゃなくてよかったな
佐野アリア:手のアイスとスプーンをガラステーブルに置くと、ゆっくりと彼女を床に押し倒す。
佐野アリア:「……可愛いこと言うじゃん」
佐野アリア:耳元で囁く。
佐野アリア:「さっき途中だったから…………」
佐野アリア:「もっと良いことしよっか」
亘理 アイ:「………」
亘理 アイ:その言葉に、軽く目を伏せ──
亘理 アイ:「……私も」
亘理 アイ:「私も、さっきは……残念に思ってました」
亘理 アイ:「だから、その……」
亘理 アイ:「──して、ほしいです」
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